豪華客船で知られる「飛鳥」の3代目船長だった野崎利夫さんが7月4日(土)にお亡くなりになったことを知りました。
ご冥福をお祈りします。
野崎利夫
3代目「飛鳥」船長(1993年4月~2005年4月)
1996年には「飛鳥」初の世界一周クルーズを指揮、2001年には「飛鳥」が初めて南半球をめぐる世界一周クルーズに、2004年には南極クルーズに乗船するなど、日本のクルーズ史のエポックとなる数々の航海を指揮。
2年前に横浜山下町にある日本郵船博物館でこの方の講演があって(仕事絡みのヨタ話仕入れにもなるかと思って)聴きに行ったのだけど、このオジサマに一目惚れしちゃってね。
日本郵船博物館、日本の海運の歴史が分って案外オススメです。
「あ~こうやって日本のモノが海外に輸出され、海外のモノが日本に運ばれたのかぁ。」とか、
「戦時中は大変だったんだなぁ。」とか、知る事が出来て。
建物自体も重厚で歴史があって超ステキ。
大体、あんな収容人数のある豪華客船の航海を指揮してきたんだから、「大した器の方だろう。」と想像はついていた。
あの箱の中に大勢の人間を閉じ込めて大海原に出たら最後、人間の逃げ場は無い訳だからねぇ。
争いごとが起きたらそりゃもう大変だよ。海に飛び込めないしさ。
その最高責任者である船長の苦労たるや、変に生真面目じゃ勤まらないしさ、気まますぎれば収集がつかなくなるだろうしさ、毅然でかつ遊びもあって余裕も無いと、勤まらないよなぁ。
講演の中のお話でも、
「そりゃもう大変なんですよ。ハハハ。
クルー内にもこんなことがあったり、乗客の中でもこんなことがあったり。」
っていうようなぶっちゃけ話を実にお茶目にお話しになる。
決して冷やかしじゃなくて、「人間が好き」っていう風味が分かる表情やゼスチャー。
それも実に余裕ぶっこきまくり。
「参っちゃうけど、それもおかしくてね。」くらいな余裕ぶっこきまくり。
「人間同士だもの。いろいろあるよね。私は船長だから公平に対応しないとな。」ってことを分っているの。
で、元々がタンカーとか貨物船の船長をやっていらした方だからっていう訳でもないのだろうけど、とにかく偉そうぶってない。懐が深い感じで実に気さく。
だから講演が終わった時に「オヤジ惚れた!」って思って(笑)、スタコラサッサとこの船長のところに行って、
「すみません、サインしてもらえませんか?」って言った。
「え?(君めずらしいなぁ・・・的な。他にこんな人いなかったしね。笑)
サイン欲しいのぉ?(こんなオジサンのサインもらうなんておかしいねぇ風味)
ハイハイ、じゃぁ、、、、」
ってスラスラ~~ってサインしてくれた。
丁寧に日本郵船のハンコまで押してくれた。
「ありがとうございますっ!」って悦に浸った。
これは額縁に入れて取っておくんだ。
「こういう人がいるんだもん。人間捨てたもんじゃないよ。」
って思い返す事が出来るからね。
ご冥福をお祈りします。
野崎利夫
3代目「飛鳥」船長(1993年4月~2005年4月)
1996年には「飛鳥」初の世界一周クルーズを指揮、2001年には「飛鳥」が初めて南半球をめぐる世界一周クルーズに、2004年には南極クルーズに乗船するなど、日本のクルーズ史のエポックとなる数々の航海を指揮。
2年前に横浜山下町にある日本郵船博物館でこの方の講演があって(仕事絡みのヨタ話仕入れにもなるかと思って)聴きに行ったのだけど、このオジサマに一目惚れしちゃってね。
日本郵船博物館、日本の海運の歴史が分って案外オススメです。
「あ~こうやって日本のモノが海外に輸出され、海外のモノが日本に運ばれたのかぁ。」とか、
「戦時中は大変だったんだなぁ。」とか、知る事が出来て。
建物自体も重厚で歴史があって超ステキ。
大体、あんな収容人数のある豪華客船の航海を指揮してきたんだから、「大した器の方だろう。」と想像はついていた。
あの箱の中に大勢の人間を閉じ込めて大海原に出たら最後、人間の逃げ場は無い訳だからねぇ。
争いごとが起きたらそりゃもう大変だよ。海に飛び込めないしさ。
その最高責任者である船長の苦労たるや、変に生真面目じゃ勤まらないしさ、気まますぎれば収集がつかなくなるだろうしさ、毅然でかつ遊びもあって余裕も無いと、勤まらないよなぁ。
講演の中のお話でも、
「そりゃもう大変なんですよ。ハハハ。
クルー内にもこんなことがあったり、乗客の中でもこんなことがあったり。」
っていうようなぶっちゃけ話を実にお茶目にお話しになる。
決して冷やかしじゃなくて、「人間が好き」っていう風味が分かる表情やゼスチャー。
それも実に余裕ぶっこきまくり。
「参っちゃうけど、それもおかしくてね。」くらいな余裕ぶっこきまくり。
「人間同士だもの。いろいろあるよね。私は船長だから公平に対応しないとな。」ってことを分っているの。
で、元々がタンカーとか貨物船の船長をやっていらした方だからっていう訳でもないのだろうけど、とにかく偉そうぶってない。懐が深い感じで実に気さく。
だから講演が終わった時に「オヤジ惚れた!」って思って(笑)、スタコラサッサとこの船長のところに行って、
「すみません、サインしてもらえませんか?」って言った。
「え?(君めずらしいなぁ・・・的な。他にこんな人いなかったしね。笑)
サイン欲しいのぉ?(こんなオジサンのサインもらうなんておかしいねぇ風味)
ハイハイ、じゃぁ、、、、」
ってスラスラ~~ってサインしてくれた。
丁寧に日本郵船のハンコまで押してくれた。
「ありがとうございますっ!」って悦に浸った。
これは額縁に入れて取っておくんだ。
「こういう人がいるんだもん。人間捨てたもんじゃないよ。」
って思い返す事が出来るからね。