ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

防衛庁に戻ってやり直しだ

2008-02-19 | 政治
 昨年2000億円近くを掛けて作ったばかりのイージス艦がハワイでミサイル発射訓練をした後、日本近海で漁船に衝突した。漁船は真っ二つに折れて沈没。乗り組んでいた親子二人は行方不明のままだ。先進的な装備をほどこしたイージス艦は、漁船を発見することも出来ずに衝突させてしまった。帰国間近ということもあって、見張りなどに怠慢があったのではないだろうか。

 先日は、海上自衛隊の旗艦「しらね」のブリッジで火災が発生。200億円近い修理費がかかるので、「しらね」を廃艦にすることになりそうだ。これも国民の税金を数千億円も掛けて作ったものだ。自衛官の個人の冷温庫が加熱したのが原因だとか言われているが、もしそうなら税金で補償するようなものではないだろう。過失失火で刑事責任を問い、責任者には弁償をさせるべきではないか。

 海上自衛隊では隊員によるいじめで自殺者を出したり、セクハラ事件で訴えられたりとここのところ綱紀の緩みが際だっている。守屋前事務次官による利権あさりは、防衛省全体の綱紀の緩みの反映であると思える。上がそうなら下もそうなる。

 昨年、戦争好きなアベシンゾー内閣で念願の防衛省昇格をした防衛庁は、ようやく憲法違反組織という日陰の生活から大手を振って日向を歩き始めた。至る所で自衛隊が大きな顔をし始めた。制服のまま民間航空機に乗り込んでくるようになったし、隊員も旅行で軍服を着たままだ。戦前の帝国陸海空軍が復活したような自衛隊の露出ぶりだったが、その甘やかしが早くもこのような不祥事を連発させている。防衛省はもう一度防衛庁に戻ってやり直した方がいい。