ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

中国の餃子工場を見て

2008-02-08 | 日記風
ギョウザに農薬が混入していた問題では、謎は深まるばかりのようで、素人探偵がテレビなどでは賑やかのようだ。謎がどのように解き明かされるか、それも興味ある点でもある。日本も中国も多くの調査団が行ったり来たり忙しい。報道陣もそれにつれて行ったり来たり忙しい。

 しかし、今回の事件の報道と調査をテレビのニュースで見ていてびっくりしたことがある。農薬がついていたギョウザを造っていた中国の天洋食品という会社の製造過程における驚くほどの清潔さと製品管理のシステムだ。できあがったギョウザは金属探知機を通り、エックス線装置をくぐる。途中の工程には、頭の先から靴に至るまで殺菌した服装を身につけた労働者が働き、その作業には常に監視員の目が光っている。ほとんどすべての工程に、監視カメラが設置されており、常に作業を見守っている。

 はっきりいって中国でこんなに完全な衛生管理が行われていたとは正直言って考えても見なかった。中国産の食品など怖くて食べられないとなんとなく思っていた人も、これほど中国の食品に衛生管理がされていたとは思っても見なかったのでは無かろうか。日本のラーメン屋で造られているギョウザを想像していた私には驚きだ。日本でも食品工場では同じような管理がなされているのだろうけど、ギョウザなんて普段はその辺の流し場が何となく薄汚れた食堂で造られているのを見て想像していたのよりも、よっぽど衛生管理されている。

 これで農薬が混入していたとしたら、もうこれは誰かが故意にやった犯罪としか考えられないのではないか。日本の場末のラーメン屋なら殺虫剤の混入もあり得るだろうけど、天洋食品という中国でも輸出用のトップといわれる工場で混入するはずがない。そういうことが今回のテレビ報道で得ることが出来た新知識だった。認識を新たにしたことだった。何でも百聞は一見にしかずだ。中国の工場なんて汚くて当たり前だと思っていたのが恥ずかしい。もっとも、日本の要求であまり潔癖すぎる衛生管理に逆に怖さも感じたのだけど。

 明日はまた雪になりそうだ。