ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

秋の風を感じる

2010-08-19 | 日記風
相変わらず暑さは凶暴だ。京都はとくに暑い。もっとも埼玉県も同じように暑い。どうしてこんなに暑いところばかりに住むことになったのだろうか。しかも京都は冬が寒い。やはり住みやすいのは釧路だろうか。暑くても25℃程度だから。冬は冷たいが、寒くはない。

 この夏もエアコンを使わずに過ごしてきた。仕事場は午前中は外よりも部屋の中の方が涼しい。夜の冷気が多少とも残っているからだろう。昼近くになると部屋の中も蒸し風呂のようになるから、少しでも空気が動くことを期待して窓やドアを全開にする。最近の建物はエアコン仕様になっているので、風を通しやすく設計されていない。だから夏になる前からみんながエアコンを使用する。それでさらにヒートアイランド現象が加速する。結局のところ、昔のような風を取り入れる住まいを取り戻さない限り、ますます都会は暑くなり、ますます人は部屋を閉め切ってエアコンに頼る生活になる。

 昼頃になると気温は最高に達し、部屋で扇風機にあたっていても、汗が体中を流れ落ちる。仕事に熱中できているときはそれでもあまり暑いとは感じないこともあるのだが、たいていは暑さで仕事に熱中できない。頭はぼーっとしてしまう。今年は久しぶりに(実に何十年ぶりに?)あせもに悩まされている。子供の頃にあせもが体中にできて、天花粉を塗りたくったことを覚えているが、それ以来なのかもしれない。体のあちこちにあせもができ、かゆい。

 それでも一昨日からあきらかに風が変わったと感じた。午後の3時頃になると微風が吹いてくるのだが、その風がそれまでと違う。気温は変わらず、いや、むしろ高く猛暑日が続いているのだが、たしかに夕方吹いてくる風はそれまでと何か違うことに気がついた。秋風の匂いだ。おそらくエアコン生活をしている人にはこの微妙な違いはまったく気がつかないだろう。気温がとくに低くなったわけではないが、風の肌触りと匂いにかすかな秋の気配を感じることができた。この感覚は心を癒す。どんなに暑くても、秋が来ているという気配を感じること。そこに季節の移ろいと幸せを感じることができる。

秋きぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる
                             藤原 敏行

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1 コメント

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残暑お見舞い申し上げます。 (mmadoka)
2010-08-19 21:56:36
 今年の夏は例年になく暑かったですね。
まだまだ暑い日はありそうですが、朝晩の風の温度は確実に下がって来ていると感じます。

 夫は毎日でもエアコンを入れたいようですが、冷え切るのは嫌ですし、心地よい海風を遮断するのも勿体無いので出来るだけエアコン無しにしています。
 釧路の人達が26度で暑い暑いと言ってるのを聞くとこちらの最低気温ぐらいなのにと思います^^。
 暑いのは嫌ですが、1年の中ではほんの1-2ヶ月だけなので四季を楽しみたいと思います。
…とは言え、熱中症には要注意ですね!
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