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ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

2600m関東第2位の山へ

2008-07-10 | 花と自然
お待たせしました。って、えっ? 誰も待っていなかった? 久しぶりに山歩きをしました。といっても病み上がりだし、体力にも自信がない。しかも暑さが心配。ということで、どこへ行くか昨晩悩んだ末、高い山で涼しいこと、しかもあまり歩かなくても良いところを探して、秩父多摩国立公園の最高峰、北奥千丈岳(2601m)を選んだ。この山は2600m級の山で、関東東海地方では、富士山に次ぐ二番目に高い山でありながら、登山口の大弛峠(おおだるみとうげ)からわずか1時間で頂上に登れるというお手軽な山でもある。病み上がりには絶好だ。

 朝6時に自宅を出て、圏央道→中央高速を乗り継いで勝沼インターで降り、そこから塩山経由で焼山林道をひたすら車を駆ける。私の持っているガイドブックは少々年代物なので、この林道はダートでしばしば不通になるので注意って書いてあった。ちょっと心配したのだが、今では立派な舗装道路。こんな山奥にまでなんでこんな立派な舗装道路がいるのかと思うほど。途中、落石もあったり、出水で道路が凸凹になっているところもあったが、無事に大弛峠に到着。付近は濃い霧に包まれていて、大弛小屋もよく見えない。付近は樹冠がシラビソで下生えがシャクナゲ主体の亜高山帯針葉樹林帯だ。さすがに高度があるだけあって植生も道東によく似ている。サンナシ小屋周辺の雰囲気を思い出して懐かしい。



 登山口の大弛峠はすでに標高2300m。地上とは10℃以上気温が低い。長袖を着てきたのは正解だった。歩き始めるとほぼ同時に雨が降り出した。今日は雨を予想していたし、濡れるほどの霧だったので、最初から合羽を着ていたのであわてることはない。10分ほども歩いた頃には、土砂降りに変わった。登りもきついので合羽の中は汗が吹き出る。いつもは頭にバンダナを巻いて汗よけにするのだが、この雨ではバンダナをしても意味がない。やけくそでフードも被らず濡れて歩いた。

 登り始めて10分たたぬまに「夢の庭園」というところに到着。巨大な岩の配置とシラビソとシャクナゲの点綴が日本庭園のようであるところからつけられた名前だ。北アルプスなど日本各地にこのような○○庭園というところがあるが、作り物の庭園よりも自然のままの景色の方が私はずっと美しいと思っているのに、わざわざそこに庭園などという作り物の名前をつけるのは、どうも嫌だ。庭園の方が自然の風景よりも良いはずがないだろう。まがい物なんだから。

 霧の中にギャーギャアーとホシガラスの声が響く。つがいのホシガラスが鳴き交わしているらしい。姿は美しいカラスなのだが、声はやはりカラスだなあ。急坂を登っているうちに雨が上がり、国師岳の頂上に着く頃には薄日が射してきた。国師岳は2592m。やはり一級の高さだ。頂上の巨岩に腰を掛けて昼食にする。今朝5時半に朝食にしたので、さすがにお腹がすいた。晴れていればここから西に金峰山や瑞垣山、東には奥秩父の山々が見えるはずなのに、今日は何も見えない。霧の中にシラビソの枯れ木が突っ立っているのが見えるだけだ。

 亜高山帯の針葉樹林帯なので花もあまりない。もっとも多かったのがミツバオウレンの花。あちこちで咲き乱れていた。ゴゼンタチバナの白い花。コケモモの薄いピンクの花。ミヤマカタバミの白い花は雨に濡れてすべて萎んでしまっている。マイヅルソウの花もちらほら。花はそれだけ。いっぱいあるシャクナゲも花はまったくない。もう終わったのだろうか?それともこれからだろうか?
  
ミツバオウレン                                        ゴゼンタチバナ


コケモモ

 国師岳から分岐点まで下りて南に緩やかな登りの途を登る。5分も登れば今日の最終目標の北奥千丈岳に到着。あまり疲れてもないので、写真を撮ってゆっくり散歩気分で下りに掛かる。この程度の登山なら散歩気分だ。でもしばらくの間、寝たり起きたりの生活をしていたので、筋力は落ちているのが判る。脚を踏ん張っても姿勢が安定しない。もっと筋力を回復しないと北アルプスへは行けないかもしれない。

 わずか2時間の登山は終わり、また長いドライブ。帰りは雁坂トンネルで秩父へ抜けて帰る。距離的にはこちらの方が近いが、高速道路がないので一般道路を渋滞の列に入りながら帰らなければならない。でもガソリン代が高騰している今、高速代が掛からないのは大事なことかもしれない。久しぶりに山に登ったら(散歩程度だったが)、心がすっきりした。不定愁訴も一掃されたようだ。明日からまた元気を出して頑張ろう。さっそく明日から山口県へシンポジウムに参加しに行く。忙しい日がまた始まる。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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病み上がりで (mmadoka)
2008-07-13 08:20:51
2600mの登山だなんて・・・
と思いましたが、登山口が2300mと言うのはうれしいですね!
富士山も登ってみたいですけど、5合目までだしなぁ…車が入れるのは…と思ってしまう軟弱者です^^;。
でも、不定愁訴治って来てよかったですね!!
ちょっと具合が変な時は、じっと家にいるより、予定通り出掛けてるうちに治ってしまう事もありますものね。病は気からでしょうか(^o^)丿
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一度は富士山へ (比呂志)
2008-07-14 01:30:40
また富士山に登っていませんか?ぜひ一度は登ってみてください。一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿っていいますから。

 私も一度だけ登りました。もう一度登りたいとは思いませんが、頂上付近のお鉢巡りはなかなか素晴らしい。スリルもあるし、景色も良い。もっとも高山病になりやすい人は気をつけて。
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