国連安全保障理事会が緊急に討議すべき議題が二つある。その一つは、すでに議題として取り上げられることになっている韓国の哨戒艦沈没の事件を巡って、韓国が北朝鮮への制裁を求めた問題である。そしてもう一つは、イスラエル軍がガザへ人道支援物資を運んでいた船合計7隻を公海上で襲撃し、9人の人々を殺し、多くの人たちを負傷させ、船を拉致した事件である。
韓国の哨戒艦「天安」の沈没が北朝鮮の魚雷によるという理由で、韓国は北朝鮮へのsらなる制裁を国連安保理に求めた。しかし、この魚雷説にはきわめて不審な点が多い。選挙を控えた李明博政権のフレームアップであるという感が強い。アメリカの原子力潜水艦コロンビア号との相打ちだという説は、コロンビア号が沈んでいないという噂が本当であれば、間違っていたかもしれない。しかし、新たな疑惑が生じている。
韓国の調査団に加わっていた民間の技術者が、アメリカのクリントン国務長官に手紙を書いて、沈没の原因が魚雷ではないと訴えた。彼は、詳細に「天安」の船体を調べたが、爆発によるような船体の破損はまったく見あたらず、おそらく座礁したのち離礁したような傷が見られたと述べている。このような船体の傷は、アメリカ原潜との衝突でも生じうる。よく知られたように、日本の愛媛県水産高校の練習船「愛媛丸」がハワイ沖で急浮上した米軍原潜によって沈没させられた。「天安」の傷を見る限り、魚雷の爆発の証拠となるものはまったく見つからず、座礁かもしくは衝突によると見られる傷があったという。彼は、調査団内部で意見を述べた結果、軍当局から調査団のメンバーを外され、軍から訴追されている。クリントン長官もアメリカ政府も、この手紙に関していっさい無視することに決めたという。それでも、アメリカの公式見解では、この天安号の沈没が北朝鮮の魚雷によるとははっきり断定していない。しかし、韓国の報告書を引用する形で北朝鮮を非難している。
日本の鳩山政権は、韓国の報告をアメリカが支持したことを受けて、ただちに新たな経済制裁に踏み切った。鳩山政権の米国追随はここでも明らかである。アメリカのポチはコイズミだけではない。
イスラエル軍の海賊行為には、世界中の国から批難の声が挙がっている。8人のトルコ人が殺されたトルコは、これまでの親イスラエルの方針を転換するだろう。イスラエルから大使の召還を決めた国も多い。パレスチナ占領地に対する国連特別報告者のリチャード・フォーク氏は、国際社会に対して、イスラエルの武装兵がガザに援助を運ぶ船団を襲撃し非武装の平和活動家たちを殺害した者たちを裁くよう力説した。「イスラエルは、海洋法により航行の自由を有する公海上にあった船団の非武装文民に対して致死的兵器を使うという恐ろしい行為により有罪である」。「無法の殺人行為に責任を負うイスラエル人は、命令を発した政治指導者も含め、その不法行為に対する刑事責任を取らせることが不可欠である」。
国連人権理事会は6月2日、真相究明のために独立調査団を派遣するという決議を賛成多数で採択したが、米国、イタリア、オランダが反対、日本政府は英国、フランス、韓国などとともに棄権した。なぜ日本政府は正義の声を上げられないのか。民主党は、いったい外交方針をどこにおいているのか。アメリカの顔色を伺うことしかできないのだろうか。友愛政治とは、アメリカだけに向けられた言葉なのだろうか。新しい菅政権でも、外務大臣、防衛大臣は続投のようだ。自公政権時代の大使も一人も更迭されていない。外務省・防衛省の官僚のいうまま、日本はいまだイスラエルの戦争政策を批判できない。民主党の政権交代とは一体何だったのか。
信念を貫いた社民党と福島党首には、大きな支持が国民から寄せられているという。沖縄県では社民党への支持率が20%を超えた。福島さんのがんばりにこそ、国民の本当の安全と幸せが掛かっているように思う。沖縄の痛みを理解できないでアメリカとの合意のみを優先する民主党政権には、ふたたびおさらばする必要がある。現在では、社民党・共産党以外は、アメリカに対等に話ができる政党はないだろう。
韓国の哨戒艦「天安」の沈没が北朝鮮の魚雷によるという理由で、韓国は北朝鮮へのsらなる制裁を国連安保理に求めた。しかし、この魚雷説にはきわめて不審な点が多い。選挙を控えた李明博政権のフレームアップであるという感が強い。アメリカの原子力潜水艦コロンビア号との相打ちだという説は、コロンビア号が沈んでいないという噂が本当であれば、間違っていたかもしれない。しかし、新たな疑惑が生じている。
韓国の調査団に加わっていた民間の技術者が、アメリカのクリントン国務長官に手紙を書いて、沈没の原因が魚雷ではないと訴えた。彼は、詳細に「天安」の船体を調べたが、爆発によるような船体の破損はまったく見あたらず、おそらく座礁したのち離礁したような傷が見られたと述べている。このような船体の傷は、アメリカ原潜との衝突でも生じうる。よく知られたように、日本の愛媛県水産高校の練習船「愛媛丸」がハワイ沖で急浮上した米軍原潜によって沈没させられた。「天安」の傷を見る限り、魚雷の爆発の証拠となるものはまったく見つからず、座礁かもしくは衝突によると見られる傷があったという。彼は、調査団内部で意見を述べた結果、軍当局から調査団のメンバーを外され、軍から訴追されている。クリントン長官もアメリカ政府も、この手紙に関していっさい無視することに決めたという。それでも、アメリカの公式見解では、この天安号の沈没が北朝鮮の魚雷によるとははっきり断定していない。しかし、韓国の報告書を引用する形で北朝鮮を非難している。
日本の鳩山政権は、韓国の報告をアメリカが支持したことを受けて、ただちに新たな経済制裁に踏み切った。鳩山政権の米国追随はここでも明らかである。アメリカのポチはコイズミだけではない。
イスラエル軍の海賊行為には、世界中の国から批難の声が挙がっている。8人のトルコ人が殺されたトルコは、これまでの親イスラエルの方針を転換するだろう。イスラエルから大使の召還を決めた国も多い。パレスチナ占領地に対する国連特別報告者のリチャード・フォーク氏は、国際社会に対して、イスラエルの武装兵がガザに援助を運ぶ船団を襲撃し非武装の平和活動家たちを殺害した者たちを裁くよう力説した。「イスラエルは、海洋法により航行の自由を有する公海上にあった船団の非武装文民に対して致死的兵器を使うという恐ろしい行為により有罪である」。「無法の殺人行為に責任を負うイスラエル人は、命令を発した政治指導者も含め、その不法行為に対する刑事責任を取らせることが不可欠である」。
国連人権理事会は6月2日、真相究明のために独立調査団を派遣するという決議を賛成多数で採択したが、米国、イタリア、オランダが反対、日本政府は英国、フランス、韓国などとともに棄権した。なぜ日本政府は正義の声を上げられないのか。民主党は、いったい外交方針をどこにおいているのか。アメリカの顔色を伺うことしかできないのだろうか。友愛政治とは、アメリカだけに向けられた言葉なのだろうか。新しい菅政権でも、外務大臣、防衛大臣は続投のようだ。自公政権時代の大使も一人も更迭されていない。外務省・防衛省の官僚のいうまま、日本はいまだイスラエルの戦争政策を批判できない。民主党の政権交代とは一体何だったのか。
信念を貫いた社民党と福島党首には、大きな支持が国民から寄せられているという。沖縄県では社民党への支持率が20%を超えた。福島さんのがんばりにこそ、国民の本当の安全と幸せが掛かっているように思う。沖縄の痛みを理解できないでアメリカとの合意のみを優先する民主党政権には、ふたたびおさらばする必要がある。現在では、社民党・共産党以外は、アメリカに対等に話ができる政党はないだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます