私の家は郊外の大規模団地のマンション。けれども私の部屋はもっとも外縁に位置していて、団地の横には入間川から流れる小川とその周囲の湿地帯があり、緑があふれているので、団地といってもコンクリートばかりを眺めている訳ではない。
湿地帯にはカルガモやマガモが泳ぎ、キジも棲んでいる。夏にはカッコウも飛んでくることもある。引っ越してきた当初はカワセミさえも飛んでいた。部屋の窓から見る湿地帯の風景を私は好んでいる。写真は冬なので緑は少ないが、柳の大木が湿地帯の中に生えており、葦の草原が小川の周囲に生い茂っている。
ところが、最近突然工事が始まった。反対側の湿地帯と住宅地の間にある土手の樹木を切り払い、重機で土手のすべての緑をなくしてしまった(写真)。
いったい何のための工事だろうかと立て札を見てみると、土手の法面崩落箇所の修復と書かれてある。しかし、土手が崩落したところなど見たことないし、工事は土手の全体の緑をはぎ取り、樹木を伐採し、完全な裸の土にしてしまっている。崩落箇所があったとしてもおそらく数メートルを補強すればすむ話だ。どうしてこんなことをしなければならないのだろう。
おかげでカモたちは姿を消し、キジも遠くへ引っ越していったようだ。引っ越し先があればいいのだが。来年はもうカッコウの声も聞こえない。おそらく裸にした後には洋芝を植えるのだろう。あちこちの道路の法面に貼り付けられている外国の植物である。都会とはいえないけれど、周囲に緑地がなくなってきたこの貴重な湿地帯をゴルフ場のような生きものが棲めない場所にしようとしている。
なぜ無用の工事を、いや有害の工事を国民の税金を使ってやるのだろう。すぐに工事をやめて欲しい。無駄な公共事業の典型だ。しかも自然を破壊する。私の住環境も破壊される。この緑地がなくなったらこの団地の部屋に住む価値もなくなる。
ところで、今回の投稿、写真につられて?横長ですね^^;。
今回の投稿は、写真を複数掲載するやり方が分かったのでやってみたのですが、大きさをコントロールする方法がよく分からないままやったので・・・^^; 少しずつ勉強します。