ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

初雪の日に奥武蔵を歩く

2008-01-17 | 花と自然
今朝起きてびっくり。雪が積もっていた。初雪だ。けれども道路の雪はすでに溶け、車の屋根にうっすらと残っている程度だった。この様子だと山は雪が積もっているなと喜んで山歩きに出かけた。

 今日の山登りの予定は奥武蔵の大高山尾根を歩こうと思った。藪山で標高も500mくらいの低山だけど、人がほとんど歩いていないコースというのが気に入った。近くなので車で出かけたのが失敗だった。車をおいておこうと思った西武線のどの駅も駐車する場所が全くない。20年くらい前にこのあたりはよく登りに来たところなのだが、その頃はどの駅前も広い広場があって自由に駐車できた。ところが今は狭い広場しかなく、どこも駐車禁止になっている。時がいつのまにか様子を変えてしまったようだ。

 しかたなく反対側の顔振峠に登ることにした。こちらはよく来たことのある尾根筋なのだが、上まで舗装した林道が通っているので車で上までドライブすることの方が多かった。そこで今日は林道の入り口あたりに車を置いて、上まで歩いて登ることにした。舗装した林道をずっと歩くのは辛いなと思いながら登り始めたが、林道にほぼ平行に登山道が整備されていた。まあまあ予想よりは良い登山道で、それなりに歩きを楽しめる。コースタイム1時間だったが、30分であっという間に顔振峠に登りついた。景色はすばらしい。しかも朝方の黒い雲はまったくなくなってしまった。雪もほとんど残っていない。

 あまりにあっけないので、さらに傘杉峠まで歩く。途中にむかしよく来た素敵なハーブティーを飲ませる喫茶店がある。ここのベランダの景色は最高で、お茶を飲みながらベランダからの眺めを楽しんで行こうかとよっぽど思ったのだけど、まだあまり疲れてもいないし、ようやく歩くのに調子が出てきたばかりだったので、ここで休んでは何にもならないと、残念ながらパス。今度車で来たときにお茶を飲もう。

 傘杉峠までは林道から離れて尾根を上り下りしながら進む。傘杉峠から今度は高山不動尊まで林道と登山道を行ったり来たりしながら尾根通しの杉と檜の植林地帯を歩く。人工林は歩いていて本当につまらないが、ときどき見える遠くの山並みの景色が慰めてくれる。

 ピークを二つ越えてさらに登り返すと、周りの木が切られて広々とした広場に飛び出す。ここが関八州見晴台(高山不動尊奥の院)だ。標高771m。天気は良いし、遠くの情けない姿になってしまった秩父の名山武甲山や、秩父の盟主両神山のぎざぎざの稜線がはっきり見える。また奥多摩の山並みの向こうに、真っ白な富士山の上半身が輝いている。

 しばらく眺めを楽しみながら、お弁当のにぎりめしを頬張る。テルモスの紅茶を食後に飲んで、帰り道を下る。高山不動尊の本堂に参拝し、境内のオオイチョウの乳とよばれる気根に驚いて、下りの林道をひたすら歩く。結局今日は4時間歩いた。膝も痛くならず、むかし歩いたところだったけど足の回復は順調のようだ。
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿