ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

ザゼンソウの花 山里にも春が来た

2008-03-02 | 花と自然
弥生三月が来た。いよいよ春本番である。サンナシ小屋の周辺ではまだまだ春は遠いけれども、こちら関東では春は音を立ててやってきている。今日は雪解けとともに花を咲かせるザゼンソウを見に行った。ザゼンソウはミズバショウと同じサトイモ科の植物で形もミズバショウによく似ている。色は暗赤色から黄色に近い色まで変異がある。ミズバショウと同じように水辺や湿地に咲く。

 今年はどうやらザゼンソウの花も咲き始めるのは例年よりも遅かったようだ。埼玉県で唯一残っている自生地は、わずか1アール程度の広さだった。そこに約70個ほどのザゼンソウの花が落ち葉の下から顔を出している(写真)。昔は小さな池があってその周りにザゼンソウがいっぱい生えていたらしいが、すぐ上に道路ができてザゼンソウの群落は多くが道路の盛り土に埋められてしまった。残った場所も池が干上がりわずかに流れるようになった水のほとりにザゼンソウが残っている。


 土地所有者の老夫婦が、花の時期には毎日朝晩やってきて花を守るために目印の棒をたてたり夜は霜よけに落ち葉をかぶせたりと親身の世話をしているらしい。こうして世話をしていると盗掘を防ぐことが出来るらしい。しかし、貴重な植物の自生と知っていながら盗掘していく人がいるのは本当に腹立たしい。

 ザゼンソウの花が咲いたら、もう春は一気に始まる。途中の山里のあちこちでフクジュソウの花を見た。もうフクジュソウの花は終わりに近い。咲き始めには葉を見ることはないが、いまはもう青々と茂った葉にフクジュソウの花は埋もれてしまいそうだ(写真)。


春一番の樹木の花マンサクも満開だ(写真)。うらうらと春の日射しを浴びてこれから始まる花の春を予感して楽しんだ。


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