ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

七つ森と朝市

2009-03-20 | 日記風
盛岡の町を一望にすることができる町のすぐ近くの山、七つ森の一つ生森山(おおもりやま)に上った。宮沢賢治の童話にでてくる七つ森は、雄大な岩手山の手前にぼこぼこと円い山が並んでいる。周辺は里山らしく、入り口近くには山仕事用の番小屋が建っており、町の近くの公園としても整備されている山にしては、ちょっと田舎の山を思い出させる雰囲気だ。

 まだ雪は多くてあまり人も歩いていないので、登山靴ではないと靴に雪が入って歩きにくい。長靴があれば歩きやすいのだが。ときどき雪を踏み抜いて太腿まで埋もれたりしながら、それでも10分くらいで頂上まで上がった。

 北上川の流れ。岩手山から秋田駒ヶ岳までの雪の山脈。頂上にちょっとだけ雪を残している姫神山の優美な姿。遠くの山は雲に隠れて見えないが、重畳たる山並みが続いているのが伺える。こんな山脈を毎日みて過ごせる生活も、またうらやましい。渋谷村を追われるように逃げ出した石川啄木と村の生活にとけ込んで行こうとした宮沢賢治。対照的な二人が、いまではこの町のシンボルとなっている。

 朝早く起きて神子田(みこだ)の朝市に行った。地元の野菜や果物を中心にさまざまなものが売られている。観光客も少しは来ているが、ほとんどの人は地元の人のようだ。リンゴもいっぱい売られているがみんな安い。5個で100円のリンゴをちょっと心配しながら買って食べた。1個20円だが、十分甘くておいしい。おばあさんが自分で作ったという干し柿も8個で150円と激安だ。これも甘くておいしい。

 そろそろフキノトウやウドなどの山菜が並び始めた。花の露天では、ネコヤナギ、マンサク、キブシなどの野山の春の樹の花が並んでいる。いよいよ北東北にも春がやってきた。朝早くは春を思わせる暖かな風が吹いていたが、朝市をみているうちにやがて北風に変わって、寒くなってきた。三寒四温がまだ続いているのだろう。でも、本格的な春はもうそこまで来ている。

 盛岡の早春を十分楽しんだ。明日は、春から一気に夏へ飛ぶ。沖縄へ。

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