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涼を求めて沢を歩く

2012-08-01 | 花と自然
連日36~37℃という暑さが続く。ようやく7月が終わったが、たしか今年の7月はじめはまだまだ涼しかった。30℃を超える暑さが始まったのは、わずか3週間前だった。これからこの暑さがこれまでの2倍以上続く。エアコンを拒否している私も、さすがに頭がもうろうとしてくる。せめて夏には高い山に登ろうと思って計画していたが、諸般の事情で行けなくなった。せめてどこかに登らないと体がどんどん衰えていきそうで、怖い。毎日滝のような汗をかきながら、しかし体重は減らないのは、運動不足があるのだろうと思う。

そこで、沢歩きをしようと思い立った。沢登りというほどの経験も無いし技能ももっていないが、登山道を歩く代わりに水の中を歩けば、低い山でも暑さにばてて熱中症になることもないだろう。頂上を目指そうと思えば、登山道をひたすら登るのが効率的だが、頂上に登るのを目的とせず、涼を求めて川を歩くだけであれば、どこの川でも行けそうだ。いいことを思いついた。

さっそく、琵琶湖の南にある湖南アルプスの麓の川へ行ってみた。ここは、湖南アルプスに登りに行ったとき、なかなか良い谷川があるなあと思ったことを思い出した。水は澄んで適度に流れており、ところどころに腰掛けるに良い石があったり、座って足を水につけてお弁当を食べるのにも良いところがある。30分ほど歩いただけだったが、沢が狭くなり、山が低いだけあって、すぐに水が少ない沢になってしまう。そして、観光名所にもなっている10mくらいの大滝に出て、今日の沢歩きは終わった。帰る途中で水際のヤマモモの木を見つけ、たくさんのヤマモモの実を集めた。ところが、そのヤマモモの幹に数本のクマの爪痕が残されているのを見て、慌てた。どうやらヤマモモの実を採るために、木の幹に爪を立てて木を揺すったように見える。ということは、ごく最近のことではないか。ヤマモモの実を集めてただちに帰りに着いた。

同じ川を下ったが、高低差があまりない川だったので、途中には小さな滝もほとんどない。涼しくて良いが、あまりの初心者向きにちょっとつまんない沢だった。沢登りをする人はきっとこんな沢には来ないに違いない。もっとも大滝の壁面にはハーケンとボルトが残置されていたから、この滝には練習にでも来ているのだろうか。登山道を歩いている人を一人見かけただけで、沢に人はいなかった。水遊びに来る人もいないようだ。

そして、一週間後、今度はすぐ近くの地蔵谷川を沢歩きする。1mから2mくらいの簡単に超えられる滝がいくつか並んで小規模ながらシャワークライミング的なところもあり、なかなか楽しい沢だったが、上部にも砂防ダムがあり、その上は行ってみなかった。そこまで、ゆっくり歩いて1時間。ちょうど良い時間だ。この沢はずっと遡行すると比叡山に登るのだろうと思う。何も道具が無いと、1mの滝も垂直だと越えられない。暑いときの低山の代わりにはいいかもしれない。登り口までは、バスで10分くらいだ。8時半に家を出て、12時半には家に帰り着いた。

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