ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

すばらしい雨竜沼湿原の自然6

2006-07-29 | 花と自然
南暑寒岳の頂上から再び同じ道を雨竜沼湿原まで下りる。徐々に天候が回復してきた。帰りの雨竜沼湿原は、太陽に照らされた湿原の花たちを楽しむことができた。霧に包まれた花もいいが、明るい光の中で見る高山植物の花もまた美しい。

このような素晴らしい雨竜沼湿原がなぜ残されているか?もちろん人口が少ない北海道の片田舎にあることも大きい理由だが、もっとも大きい理由は登山道を登って1時間半は自分の足で歩かねばたどり着けないことが大きい理由だと思う。昔の尾瀬ヶ原がそうだった。私も若い頃尾瀬ヶ原に憧れて遠く広島からやってきたが、大清水のバス停から三平峠を越えて長蔵小屋に着くまで、一日いっぱい歩いた。それだけ歩いて初めて湿原を見ることができたのだ。だから尾瀬ヶ原の自然は守られていた。その後、鳩待峠までにバスが通い、車も乗り入れ、檜枝岐方面からも大型バスが連なって入るようになり、尾瀬ヶ原までどこから行っても1時間くらいで入れるようになってしまった。便利になればそれだけ自然は壊れてしまう。

 雨竜沼湿原がそのようなことにならないように、地元の人たちにとくにお願いしたい。決して便利にしないでください。観光客を雨竜沼湿原に多く呼び込もうとしないでください。観光客は登り口までで良い。自分の足で歩いて登山をする人だけがあの静かな美しい湿原の佇まいを愛でる権利を持つ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿