東京都と埼玉県の県境を歩こうと思って、棒ノ嶺から川苔山までの尾根を選んだ。天候もいいし、季節はこのような低山歩きには最高の季節だ。花もいっぱい咲いているだろう。5時半に家を出たら、7時半にはもう登山口に着いた。渋滞がないということはうれしい。
棒ノ嶺への登山口の百軒茶屋は、連休の翌日だし、朝も早いので閉まっている。昔は山奥の一軒屋だったはずの茶屋が(なぜ一軒家なのに百軒茶屋なのかは謎だった)、今はいっぱい民家が周りに建て込んで、百軒とは言わないが十軒ばかりが建て込んでいた。茶屋の前にさっそく出迎えてくれたのはシャガの花。渓谷沿いにいま盛りと咲いている。渓谷沿いに作られたわさび田を見ながら、登り始める。ウツギ(ウノハナ)の白い花が見事だ。
棒ノ嶺は何度も歩いているし、途中は杉と檜の人工林ばかりだから、一気に登った。1時間10分で頂上(969m)。久しぶりの山歩きで少しからだが重い。棒ノ嶺頂上で暫時休憩を取って、川苔山方面に尾根を歩き出す。尾根筋は、南の奥多摩側が人工林、北の奥武蔵側が落葉広葉樹になっているところが多い。途中の長尾丸山は人工林に包まれた陰気な山頂だ。そこをさらに西に進むと、ようやく人工林が無くなって落葉広葉樹林帯が続く。広葉樹はいま新緑の時期だ。

身体の中まで緑に染まりそうな新緑(写真)。もう素晴らしいの一言に尽きる。葉っぱ、葉っぱ、葉っぱ。1000mを超える頃にはブナの芽生えも加わってきた。かなり疲れてきたが日向沢ノ峰(1345m)への最後の登りを息を切らせながら、ゆっくりゆっくりと歩を進ませる。最後の急登は、まさに胸突き八丁といったところ。登り切ったところの草原で少し早い昼食をすませ、ちょっとだけと思って大の字になる。暑い日射しを避けて寝ころんだので涼しい風が心地よい。すうっと眠りに入った。
枕元を人が歩く音で目を覚ました。今日山に入って初めて会った人だ。10分ほども眠ったようだ。起きて川苔山を目指そうとするが、どうも身体がだるい。大休止したせいでさあ行くぞという気持ちも起きてこない。これは失敗だった。いつも山登りの途中で大休止はしない。ゆっくり休んでしまうとかえって身体がだるくなり、登る意志が希薄になってしまうからだ。今日はそうなってしまった。川苔山は何回か登っているからいいか、と自分を納得させてそこから下りの道を選んだ。帰りは獅子口小屋跡を経由して百軒茶屋へ降りるコースだ。
このコースはほとんど人が歩かないコースであり、ずいぶん昔から気になっていたコースだが、交通が不便と言うこともありこれまで歩いたことはなかった。しかし、今日歩いてみて、こんなに素晴らしいコースとは思わなかった。もっと早く来てみれば良かったと思った。もっともこの季節に歩いたから最高だったのかもしれない。なにしろ花がいっぱい咲いている。渓流沿いのコースだから景色は素晴らしい。途中、ニリンソウの花の絨毯の中を歩いていくようだった。その他にも、キジムシロ、ヤシオツツジ、ムラサキケマン、ミヤマキケマン、ミヤマミミナグサ、ハシリドコロ、ミヤママンネングサ、ネコノメソウ、ツボスミレ、エイザンスミレ、サクラスミレ、タチツボスミレ、アカバナ、ハルリンドウ、ラショウモンカズラ、ヤマタツナミソウ、クワガタソウなど山の花がいっぱいだ。サンナシ小屋の周辺に多いバイケイソウの群落も発見した。懐かしい。この沢筋にトリカブトが多いのも確認した。


近くに林道も来ているので、車で近くまで来ることができるが、やはりちょっと不便なところであるせいか、ほとんど車は走っていない。出会ったのは一台だけだった。渓流の景色を楽しむには素晴らしいところだ。また来たい。今日は7時間歩いた。しばらくぶりだったのでちょっと疲れ気味。川苔山をスキップして正解だったかもしれない。今度は途中で大休止をしないで、川苔山にも登ろう。
棒ノ嶺への登山口の百軒茶屋は、連休の翌日だし、朝も早いので閉まっている。昔は山奥の一軒屋だったはずの茶屋が(なぜ一軒家なのに百軒茶屋なのかは謎だった)、今はいっぱい民家が周りに建て込んで、百軒とは言わないが十軒ばかりが建て込んでいた。茶屋の前にさっそく出迎えてくれたのはシャガの花。渓谷沿いにいま盛りと咲いている。渓谷沿いに作られたわさび田を見ながら、登り始める。ウツギ(ウノハナ)の白い花が見事だ。
棒ノ嶺は何度も歩いているし、途中は杉と檜の人工林ばかりだから、一気に登った。1時間10分で頂上(969m)。久しぶりの山歩きで少しからだが重い。棒ノ嶺頂上で暫時休憩を取って、川苔山方面に尾根を歩き出す。尾根筋は、南の奥多摩側が人工林、北の奥武蔵側が落葉広葉樹になっているところが多い。途中の長尾丸山は人工林に包まれた陰気な山頂だ。そこをさらに西に進むと、ようやく人工林が無くなって落葉広葉樹林帯が続く。広葉樹はいま新緑の時期だ。

身体の中まで緑に染まりそうな新緑(写真)。もう素晴らしいの一言に尽きる。葉っぱ、葉っぱ、葉っぱ。1000mを超える頃にはブナの芽生えも加わってきた。かなり疲れてきたが日向沢ノ峰(1345m)への最後の登りを息を切らせながら、ゆっくりゆっくりと歩を進ませる。最後の急登は、まさに胸突き八丁といったところ。登り切ったところの草原で少し早い昼食をすませ、ちょっとだけと思って大の字になる。暑い日射しを避けて寝ころんだので涼しい風が心地よい。すうっと眠りに入った。
枕元を人が歩く音で目を覚ました。今日山に入って初めて会った人だ。10分ほども眠ったようだ。起きて川苔山を目指そうとするが、どうも身体がだるい。大休止したせいでさあ行くぞという気持ちも起きてこない。これは失敗だった。いつも山登りの途中で大休止はしない。ゆっくり休んでしまうとかえって身体がだるくなり、登る意志が希薄になってしまうからだ。今日はそうなってしまった。川苔山は何回か登っているからいいか、と自分を納得させてそこから下りの道を選んだ。帰りは獅子口小屋跡を経由して百軒茶屋へ降りるコースだ。
このコースはほとんど人が歩かないコースであり、ずいぶん昔から気になっていたコースだが、交通が不便と言うこともありこれまで歩いたことはなかった。しかし、今日歩いてみて、こんなに素晴らしいコースとは思わなかった。もっと早く来てみれば良かったと思った。もっともこの季節に歩いたから最高だったのかもしれない。なにしろ花がいっぱい咲いている。渓流沿いのコースだから景色は素晴らしい。途中、ニリンソウの花の絨毯の中を歩いていくようだった。その他にも、キジムシロ、ヤシオツツジ、ムラサキケマン、ミヤマキケマン、ミヤマミミナグサ、ハシリドコロ、ミヤママンネングサ、ネコノメソウ、ツボスミレ、エイザンスミレ、サクラスミレ、タチツボスミレ、アカバナ、ハルリンドウ、ラショウモンカズラ、ヤマタツナミソウ、クワガタソウなど山の花がいっぱいだ。サンナシ小屋の周辺に多いバイケイソウの群落も発見した。懐かしい。この沢筋にトリカブトが多いのも確認した。


近くに林道も来ているので、車で近くまで来ることができるが、やはりちょっと不便なところであるせいか、ほとんど車は走っていない。出会ったのは一台だけだった。渓流の景色を楽しむには素晴らしいところだ。また来たい。今日は7時間歩いた。しばらくぶりだったのでちょっと疲れ気味。川苔山をスキップして正解だったかもしれない。今度は途中で大休止をしないで、川苔山にも登ろう。
連休最後の昨日は相模川の下溝駅(JR相模線)近くの芝生で御弁当を食べて読書をして昼寝をしました。川からいい風が吹いてきて気持ちがよかった。
猫の額ほどの庭に植えたウルイがぐんぐん育っています。コゴミは干していた私の傘が風で飛んで折れてしまいました。ガーン。でもきっと回復するはず。
他にも植えた花の芽が出始めてます。早く花が咲くといいです。
中国にちょっと行ってきましたが、日本って都会にも緑が多いと感じます。まして、ちょっと山に行けばここが関東かと思うような景色ですよね。
先程、地震があって起されました。。。
釧路での震度6に比べるとちょっとですが。
中国は地震が無い地域ですよね?
大きな地震があれば壊れそうな建物ばかりですから^^;。
お弁当、読書、昼寝。いい休みでしたね。ウルイやコゴミまで作っているんですか?都会で。ここの渓流はおすすめです。一度行ってみてください。
>mmadokaさんへ
日本は緑濃き国です。自然が豊かな国の民はそれを自覚して大事にして欲しいものです。無くなってから気がつくのは遅いですから。
中国はどうでしたか?胡錦涛さんといっしょに帰国ですか?またブログで拝見しましょう。
地震の被害は無かったですか?最近、茨城沖の地震が多いですね。頻繁に地震があるということは大きい地震は起こらないと言うことかもしれませんが、とにかく気をつけてください。釧路での地震経験が役に立ちますね。