JR北海道で事故が多発している。それも原因は、ほとんどが構造的なものである。恐ろしくて、北海道では鉄道に乗れない。テレビ朝日のニュースステーションで、この問題が取り上げられて、報道されていたが、その内容たるや、驚くべき意識の薄さ、偏見に満ちたものだった。安全をないがしろにしたJR北海道の体質を問題にしないで、労組が内紛ばかりしているからこんな事になったと言わんばかりの報道だ。まったく本質を隠蔽し、JR北海道の経営陣をかばうような報道姿勢には、本当に驚く。
JR北海道の労組が4つあって、それらが互いに反目し合っていることは、事実かも知れないが、それとJR北海道の安全軽視、安全後回しの経営体質とは何の関係もない。なぜJR北海道はこんな安全を軽視するような経営体質になったのかを、報道は分析するべきである。その理由は、国鉄の分割民営化にある。中曽根が「労組つぶし」のために強引な手法で行った民営化だった。労働組合員を虫けらのように扱い、不当労働行為であることをあらゆるレベルの労働委員会から勧告を受けながら、知らぬ顔で違法行為を繰り返し、民営化した。しかも分割したため、東日本、西日本、東海の3社以外は、当初から赤字が見こまれていた。そのために、JR北海道は労働者を半分に減らし、7-8000人を解雇した。必要な人員を半分に減らすと言うことは、残った労働者が倍の労働を同じ賃金で働くか、さもなくば安全をできる限り切り詰めることしか無い。
JR北海道が獲った道は、後者だった。もっとも、それは北海道に限らない。JR九州もJR四国もJR貨物も、同じである。いや黒字が見こまれたJR東日本やJR西日本、JR東海でさえも、安全を切り詰めて、必要な人材と資材を減らして、ただただお客様にへつらう労働者を優遇してきた。いまや、JR北海道で、それらの安全切り詰め経営がようやく事故などによって表に出てきたのである。JR西日本の福知山線の大事故もまさにその労働者イジメと経営の切り詰めによって起こった事故なのだ。それにもかかわらず、国鉄の民営化の結果であると誰も認めたがらない。それを言うのは、現場で事実をよく知っている労働者・労組だけだが、労組がそれを主張すると、政治もマスコミもそれを無視・黙殺する。もっともっと事故による犠牲者が出ないと、彼らは気がつこうとしない。
効率化、合理化、民営化によって犠牲になるのはいつも庶民である。殺されるのも庶民である。原発事故を見よ。あれだけの事故を起こし、しかも何十年も終息できない事故を起こしておいて、それでも誰も刑事上も民事上も罪に問われない。引責辞職したものもいない。マスコミの前で頭を下げてみせるパーフォーマンスだけですべて許されているのが、日本の現実だ。それを許していては、日本はいずれ沈んでしまう。JR北海道の「責任者を出せ!」民営化の責任者を引きずり出せ。市中引き回しの上、磔にせよ。
JR北海道の労組が4つあって、それらが互いに反目し合っていることは、事実かも知れないが、それとJR北海道の安全軽視、安全後回しの経営体質とは何の関係もない。なぜJR北海道はこんな安全を軽視するような経営体質になったのかを、報道は分析するべきである。その理由は、国鉄の分割民営化にある。中曽根が「労組つぶし」のために強引な手法で行った民営化だった。労働組合員を虫けらのように扱い、不当労働行為であることをあらゆるレベルの労働委員会から勧告を受けながら、知らぬ顔で違法行為を繰り返し、民営化した。しかも分割したため、東日本、西日本、東海の3社以外は、当初から赤字が見こまれていた。そのために、JR北海道は労働者を半分に減らし、7-8000人を解雇した。必要な人員を半分に減らすと言うことは、残った労働者が倍の労働を同じ賃金で働くか、さもなくば安全をできる限り切り詰めることしか無い。
JR北海道が獲った道は、後者だった。もっとも、それは北海道に限らない。JR九州もJR四国もJR貨物も、同じである。いや黒字が見こまれたJR東日本やJR西日本、JR東海でさえも、安全を切り詰めて、必要な人材と資材を減らして、ただただお客様にへつらう労働者を優遇してきた。いまや、JR北海道で、それらの安全切り詰め経営がようやく事故などによって表に出てきたのである。JR西日本の福知山線の大事故もまさにその労働者イジメと経営の切り詰めによって起こった事故なのだ。それにもかかわらず、国鉄の民営化の結果であると誰も認めたがらない。それを言うのは、現場で事実をよく知っている労働者・労組だけだが、労組がそれを主張すると、政治もマスコミもそれを無視・黙殺する。もっともっと事故による犠牲者が出ないと、彼らは気がつこうとしない。
効率化、合理化、民営化によって犠牲になるのはいつも庶民である。殺されるのも庶民である。原発事故を見よ。あれだけの事故を起こし、しかも何十年も終息できない事故を起こしておいて、それでも誰も刑事上も民事上も罪に問われない。引責辞職したものもいない。マスコミの前で頭を下げてみせるパーフォーマンスだけですべて許されているのが、日本の現実だ。それを許していては、日本はいずれ沈んでしまう。JR北海道の「責任者を出せ!」民営化の責任者を引きずり出せ。市中引き回しの上、磔にせよ。
確かに労組が内紛ばかりしているからこんな事になった
という話はおかしいですね。
内紛ばかりしている(仕事をしない)社員はクビにしなければ
ならずそれをしないのは管理者、ひいては経営者の責任
だから。
>必要な人員を半分に減らすと言うことは、残った労働者
>が倍の労働を同じ賃金で働くか、さもなくば安全をできる
>限り切り詰めることしか無い。
上記、生産性を上げろ。無駄なコストは掛けるなですよね。
民間企業ではごく普通のことだと思いますが。
問題は「できる限り(安全を確保できる範囲で)切り詰める」
ではなく、「安全の確保に必要は作業も怠った」ことにある
のでしょう?
安全を確保するためには赤字路線は廃止する必要があった
のならそれをやるべきだったというだけでは。
だから貴方のご意見
>JR北海道の「責任者を出せ!」
これは当然でしょう。
>民営化の責任者を引きずり出せ。
これはお門違いだ。なぜなら民営化と事故の直接の
因果関係はないからだ。
民間会社なら経営環境が厳しくても立ち向かっていか
なければいけない。仮に安全確保を放棄するくらいなら
廃業を選択したほうがマシだろう。
>市中引き回しの上、磔にせよ。
は?
日本は隣の野蛮国ではないので刑法・民法に則って
罪を裁き、被害者保障をおこなうこと、原因と結果を
正しく捉えて再発防止に努めることが求められます。
直接の因果関係が無ければ良いのか?そうではないだろう。JR西日本の福知山線の大事故とJRの安全よりも他の社との競争を重視したのも、民営化の結果ではなかったか。
> 民間会社なら経営環境が厳しくても立ち向かっていかなければいけない。仮に安全確保を放棄するくらいなら廃業を選択したほうがマシだろう。
公共の交通機関は廃業を選択できない。だからこその国有鉄道だった。それを民営化し、民間会社にしたから安全よりも経営を優先した。民間会社だから当たり前なのだ。つまり民営化に責任がある。
>民間会社だから当たり前なのだ。
上記の意味がよくわかりません。
私鉄だって航空会社だって安全をおろそかにしない民間会社だっていっぱいあるでしょう?
民間化することが安全をおろそかにすることに繋がると
いいきれる根拠を示してもらえますか?
民間会社は経営を優先するのは、当たり前と言ったまでです。経営が成り立った上で安全を考えているのでしょう。私鉄でも、経営が成り立たないときには、安全も何も無いでしょう。だから北海道全体を対象とした私鉄はありません。北海道、四国、九州のJRは、最初から不採算路線を引き受けざるを得なかった。そのような条件で民間会社になったから、安全を二の次にせざるを得なかった。そのような条件で、安全をおろそかにすることにつながらない経営をやっている私鉄があれば、教えて下さい。表だって安全は二の次というところは無いのも当たり前ですが。
その条件を変えるのが経営者がすぐにすべきことでしょう。
その条件を変えないままなら、金が足りなくなるんだから安全
を二の次にするか、つぶれるかという出口のない話になる。