ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

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埋め立てが止まる!門は開く

2009-09-19 | 環境
次々とマニフェストに書かれている政策を実行に移していく民主党政府の姿が毎日のニュースや新聞で目に見えて、わくわくするような感動を覚える。いつまでもこうはいかないだろうが、これまでの自公政権では何があっても何も変わらない、悪い方向に向くことはあっても良くなることは期待できなかった。それが今は良くなることが期待できると実感している。

 八ッ場ダムと川辺川ダムの中止は、うれしいニュースだったし、それに続いて全国143のダムの見直しに取り組むというのは、望外の喜びだ。少しでも多くのダムが中止になって欲しいと思う。いや、できればこれまで作ってきたダムを少しでも撤去して欲しいと思う。大型ダムによる治水が環境破壊を引き起こしてきたし、鮎を始めとする魚がすめない川を作ってきた。さっさと脱ダムを行っているアメリカでは、すでに300近くのダムが撤去されたというのに、日本ではまだ一ヶ所もダムの撤去はできていない。

 そして今日、待ちに待った決定が出た。現在では沖縄県最大の干潟である泡瀬干潟の埋め立て事業を、第1期事業は中断、第2期事業は中止すると前原国交相が明言したという。本当にうれしいことだ。地方裁判所では埋め立てのための公金支出差し止めが認められたが、国と社民党だった東門美津子市長までが控訴して、いま高裁で審理中だが、これで高裁で差し止めが認められたら国は控訴しないだろう。泡瀬干潟の多くの動植物や美しい自然が救われる。結局は沖縄県民が救われるのだ。

 さらにうれしいニュースが続く。諌早干拓事業のギロチン「閉め切り堤防」を開門して海水を入れ、干潟を復活させ有明海を少しでも元に戻す開門調査を行うための準備を農水省が始めているというのだ。赤松農水相の明言はまだ聞かれないが、専門家会議でも裁判でも開門調査を求められていながら、いろいろと難癖を付けて開門調査に応じようとしなかった農水省だが、民主党政権になってようやく開門調査をやることに決めたようだ。一度壊した有明海の自然は元に戻すにはほど遠いけれども、過ちを認め少しでも有明海の再生に良い方向を探して欲しいと思う。

 政権交代とはこういうことだったのか、と多くの国民が目を見張っているに違いない。難しいことや間違っていると思うこともいくつもあるが、まずは民主党が国の形を変える努力に拍手を送りたい。日本の海がよみがえるかもしれないとわくわくする毎日だ。政治にこんなに期待するのは、今まで無かったような気がする。いずれさめるかもしれない夢だけど、少しでも長く見ていたい。

 でも、上関の埋め立ては民主党も容認しているらしい。民主党よ、埋め立てはすべて止めて欲しい。ましてや瀬戸内海に原発を造るなんて。