ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

沖縄の海をみてきた

2006-07-08 | 南の海
久しぶりに沖縄の海を見てきた。しかし、今回は陸から覗いた程度で、欲求不満になりそうだった。

 沖縄は暑い。じっとしているだけでも汗が額からしたたり落ちる。まだストーブが必要な北海道とは温度の差が大きい。

 沖縄の海は、もうほとんどサンゴが無くなってしまったらしい。前からいろいろ聞いてはいたが、ついにそこまで来ているとは。サンゴの被度が10%以下のところが圧倒的に多いらしい。石垣島と西表島の間の石西礁湖にはまだ多少はサンゴ礁らしきモノが残っているらしいが、そこも昔の面影はないとのこと。世界自然遺産にしようという運動があるが、サンゴがそんな状態ではとても自然遺産にはなりようもないだろう。

 今回は、ぎらぎらとした昔ながらの太陽の下、台風で次第に波が大きくなるところを波止場から海面を見てきただけだった。耳も鼓膜を破ってしまっているので、しばらくは潜ることもままならないし、今回は潜る用意もしてこなかった。しかし、沖縄に来て海に入らないで帰ったのはおそらく今回が初めてだったろう。

 大型の台風の来襲に恐れをなして、早々に引き上げてきた。沖縄の人たち、これから台風のシーズンの開始だ。今年もなんとか無事に過ごせるように、お祈りします。サンゴもそしてジュゴンも昔の姿に変える日が来ることを、お祈りします。

 辺野古の基地もやめて欲しいし、コンクリートで沖縄の海を壊すのはもうやめて欲しい。


何のための大騒ぎ

2006-07-08 | 政治
朝鮮人民共和国がミサイルを日本海に向けて発射したということで、大騒ぎである。日本政府は国連安保理に決議案までだして制裁せよとロシアや中国に迫っている。アメリカも後ろから助けているらしい。

 たしかに、何の事前予告もなく船の航行している公海にそのような物騒なものを打ち込むのは、困ったことだ。やめて欲しい。

 しかし、日本政府の大騒ぎには疑問符が付く。今年3月にアメリカがペルシャ湾や地中海で大がかりな軍事訓練をおこない、多くのミサイルを発射した。日本近海でも自衛隊と一緒に共同訓練を行っており、ミサイルの発射訓練は日常化している。それについて一体誰が国連安保理に提訴したか?

 インド、パキスタン、イスラエル、イラン、北朝鮮などの核開発問題でいつもおかしいと感じるのは、核保有国がいっこうに核兵器を削減・廃絶の努力をしないで、他国の核ばかりを問題にすることだ。国連までがその路線を踏襲している。自分が持たないと宣言してこそ、他国の核開発に文句をつけることができる。そのような倫理を持っていない大国が問題だ。相対化してモノを見る必要がある。「隗よりはじめよ」「おのれの欲せざるところを他人に施す事なかれ」である。

 日本も、北朝鮮や中国を仮想敵国としたアメリカ軍との協同訓練やミサイル発射訓練はやめると言えばいい。そうすれば共和国もきっとこのようなミサイル発射などやらないだろう。制裁すればやめるだろうと考えるその先は、アメリカ軍による先制攻撃(イラクと同じような侵略)しかない。日本が戦争の道を進まないようにするには、ミサイル発射などに大騒ぎしないで、冷静に対処することだ。制裁などと相手を脅すのは、日本自身が戦争への道を開いているようなものだ。もっともそれを望んでいるらしいネオコンが官房長官などやって、首相になるかもしれないなどという日本では、もう先は真っ暗かもしれない。