ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

夏が来たが

2006-07-03 | 環境
すばらしい天気が続いている。6月29日から快晴だ。エゾハルゼミもこの日から鳴き始めた。6月28日までの雨と霧の天気はまるで嘘のようだ。気温もそれまでの最高14-5℃から20℃を超えるようになった。夏が来た。

 しかし、素直に喜べないところがある。身に付いた心配性のせいなのかもしれないが、例年とかなり異なっている天候が気になる。例年ならば、この時期はまだまだ深い霧の中なのだ。毎日毎日、深い霧が立ちこめていた。たまに晴れて気温が上がる日があると、そのせいで、必ず夕方からは霧に包まれる。それがこの地方の正常な(?)気候である。森の木々にはそのせいでたくさんの地衣類が付着し、ぶら下がっている。いわゆる雲務林を形成しているのだ。

 今年は、雨も以上に多かった。付近の湿原も水浸しのままだ。まるで梅雨のような気候が続いた。雨の少ないこの地方に、1時間に40mmというものすごい豪雨まで記録した。そしてまるで梅雨晴れのようなこの1週間だ。温暖化によって本州の梅雨が北海道にまで北上してきたのかもしれない。

 この地方にとっては、暖かで住みやすいようになったのかもしれないが、きっとその代わりにいろんなところで弊害が出てくるだろう。寒いが故に生産されてきた水産物も多い。水温も少しずつ平均が上昇しているようだ。特産の昆布も取れなくなってくるかもしれない。何とか対策を立てないといけないのじゃないか。

 政府は金儲け経済にばかり目を向けないで、温暖化対策を真剣に考えるべきだ。京都議定書の約束も日本は実現不可能だという観測が出ている。日本が音頭を取って進めてきた京都議定書を日本が守らなくては、恥ずかしい限りだ。