「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

SW IN 『The Killing Fields』 再び 追記

2013-09-23 15:46:15 | SW
感想など・・・・・

先ず思ったのは!!
恐るべし!アカデミーの遺恨!!
いや~・・・『アマデウス』ファンの方が読まれると
「何なんだ~!」ってお思いになるかも。
いやいや、広いお心で接していただけると、有難いかと(一礼)

<1>で、書き忘れたのですが(ゴメンなさい)
SW、『アマデウス』のオーディション、受けていたんですよ。
役は・・・主役?準主役?両方??情報錯綜・・・
まぁ結果的に、残念だったのですが。
で、SWはこの作品で、アカデミー主演男優賞ノミネートで。
でもオスカーは、『アマデウス』主役の方で。

まぁ、やられた!!ってことなんでしょうが。
まぁ、こういう事は勝った負けた、で語るかどうかって気もするし。
そりゃ、賞を受賞すると、その後の仕事等にも影響するし。
悪いことではない。しかし、負けた、とは違うかもしれない。
と、私が書いても、仕方ないのでしょうが(苦笑)
当の役者さん方は、それを踏み台にして、次に進むんでしょうかね・・・

で、このインタビューを記事にしたのは・・・2つの理由からです。

先ず、作品の理解に役立つかとって事。
鑑賞した1人1人が、自分の思い通り考えれば良いのでしょうが
制作側の意図を知るのも面白い。
自分で気づかなかった部分の事を、教えてもらえる可能性もあるし。
私、結構、制作側の話、知るのが好きなんですよ。
だから、この手の本や映像、好んでます(ウンウン)

『The Killing Fields』、ドキュメントを基にした作品です。
インタビューで語られている通り、創作部分もある。
そういう部分も知りたいと思いました。

また、後半残されたプランの、過酷な運命が語られます。
公判の殆どが、プランの描写です。
私、以前書いた感想記事で
「原作であったとされるシドニーの苦悩を、描いた方がよかったのでは」
風に書きました(って、読み直してきました・笑)
その方が、プランとシドニー、両方の苦悩が出て、物語が一方方向ではなくなる。
そう思ったからですが・・・
カットされていたようで・・・
検事長!!カットが多いですネェ(by『Nixon: Director's Cut』)(涙目)
・・・もし将来完全版が出たら・・・買うわッ!(断言)

そして理由の2つ目は・・・
当然!Sam Waterstonの情報は無いか?ですね(ここが最重要ポイント・笑)
購入する前に調べて、特典映像にWaterstonは出演していないのは、分かりましたが
プロデューサーのインタビューから、ちょっとでも出るかも、と期待して購入。

・・・・・・・期待以上で御座いました!有り難うございます(誰に?)

ココで語られているWaterston、とってもイイ人ですよね。
いや、違う、とは言わんが、ね(苦笑)
でも、手放しで「ネッ!こんなにイイ人なんですよ」とも言わんし(検事長、ゴメン)

大作映画で初主演・・・当然成功したいと思ったハズで。
自身の成功のためには、作品の成功が不可欠。
しかし、もう1人の主役は、演技未経験の素人。
こりゃ、困った、と思ったでしょうネェ(当然推測)

しかし、素人のハインから演技を引き出すのが、最重要課題。

私が、Waterstonらしいナァ、と思うのは・・・・
ハインの演技に関することを、制作側の責任だけにせず
(だって、キャスティングしてきたのは、制作側だしネェ)
自分もできる限り、協力しようと思い、行動したことです。
勿論自分の成功のため。もあります。
しかし、そのために自身が汗をかくことを厭わなかった。
ココが、「らしいナァ」」と・・・・!

・・・・・まぁ、もっと私的正直に書きますと・・・
自分で行動したい人なので・・・ジッとしていられなかったかと(笑笑笑)

しかし、結果、ハインの演技は称賛を得ることに。

また、物語の中で、プランがシャンバーグを慕うシーンが多数あります。
それは、友情なのか、仕事なのか、頼りにしてるのか、分かりませんが。
実際に、ハインはWaterstonを頼りにしていた。
その思いは、間違いなく物語の中で、感じることができるとかと。
視線、表情、腕をかけたり、手を置く仕草等々・・・
こういう思いが出ているから
プランが置き去りになった時、観客はシドニーに怒るのでしょう。

ハインとWaterstonの関係は、プラントとシャンバーグに投影されている。
それも、作品の成功の要因の1つだと思います。

さて!
このインタビューを、頭に置きながら鑑賞すると、また異なることが見えるかも。
まぁ、内容な酷なものですので・・・みんな、見てね~とは言いませんがね。

宜しかったら、是非!!
検事長、40代前半で、汗だくで頑張っております!!
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SW IN 『The Killing Fields』 再び<4>

2013-09-23 15:45:32 | SW
続きです・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・

ハインの政治的な発言について、議論したことを

P「(ハインは)共産主義についての映画だと言ったんだ。
 クメール・ルージュの残虐さを非難する映画ではなく、
 共産主義を非難する映画だと。
だから、彼と議論した。彼が状況を単純化しすぎてる、とね。
それでは、人に理解してもらえない。
共産主義は、複合的なものだ。
これは共産主義ではなく、ゆがんだイデオロギーの結末だ。
マルクス主義から、かけ離れた思想が、
クメール・ルージュの残虐行為につながった。
確かに彼は政治的になった。
でも政治家ほど、政治に精通していたわけじゃない。
母国を取り戻したかっただけだ。
残虐行為が誤りだったと、世に知らしめたかったんだ・・・」

パットナムが活動しているユニセフについて・・・


I「キャストの話になりますが、ジョン・マルコヴィッチが出演してますよね。
当時の彼は、シカゴ以外では無名だった。」

P「この映画は、多くの人にとって初めての映画だった。
 ブルースにとっては、初めて映画化された脚本だし
 マイクがオペレーターを務めた初の映画だった。
 たくさんの人が、映画に新風を吹き込んでくれた。
 マルコヴィッチとサンズにとっても、初の映画。
 サムにとっては、初の大作映画での主演。
 それまでに演じた一番の大役は、オッペンハイマー役だった。
 私が最も経験豊富な人間の1人だったよ。
 まだ42歳だったのに(笑顔)」

I「ウォーターストーンは、『オッペンハイマー』で主役を演じました。
 あの手の作品に出るということは、政治に関心を持っていたはず。
 どうやって出演交渉を?
 お金を出す側を、どう説得しましたか?」

P「サムはすぐOKしてくれた。
 スケジュール調整に、少し問題があっただけだ。
 彼の主演を、スタジオ側に納得させる方が大変だった。
 不運なことに、脚本が他の代理人たちの手に渡って、注目を浴びてしまった。
 あんなことは二度とない。
 アラン・アーキンやダスティ・ホフマンから連絡をもらった。
 脚本を読んだか、代理人から話を聞いて“興味がある”と。
 私ではなく、ワーナーに連絡してきた。
 だからサムを売り込むだけではなく、
 他の俳優じゃダメと示さなきゃならない。
 そこで策略して、この撮影がいかに危険かを、誇張して伝えることにした。
 危険なロケだと、強調したんだ。
 タイとカンボジア間の国境での撮影もあったからね。
 努力の甲斐があって、スターたちは去ってくれた」

I「撮影前、主演の2人は、実際の2人に会いましたか?」

P「ああ、会ったよ。でも深く関わりすぎないようにした。
 実際の2人は、ロケ地に来させなかった。
 ・・・・・・・
 俳優たちが、自分の役割を誤解してしまうんだ。
 接近しすぎた時が、何回かあった。
 実際の当事者たちに、接近しすぎたんだ。
 おかげで、俳優たちが動揺したし、私の方も・・・
 監督のやり方に、任せればよかったのに、事実の再現を望んでしまった。
 この映画では、感動的なシーンは、事実から離れている。
 その好例と言えるのが、プランが田んぼで作業しているシーンだ。
 非常にドラマチックなシーンにした。
 本当は大勢で作業したかは知らないが、うまくいった。
 実際は、少人数で作業してたからといって
 20人に減らしてしまっては意味がない。
 全体主義の中で、一斉に働く姿を見せたかったんだ。
 だからエイゼンシュティンが好きなんだ。
 (ソビエト連邦の映画監督)
  彼は、事実の再現はしない。
  事実を詩的に描いて、ドラマ性を高めたんだ。
  我々も事実のドラマ性を高めて、人を感動させたかった」

・・・・・・・・・・

I「音楽についてですが、大げさすぎず、さりげなく使われている。
 どうやってバランスを保ったのですか?」

P「プロデューサーとして、音楽には気を使ってる。
 音楽のセンスが良くない監督が多いんだ。
 彼らは、不釣り合いな音楽を選びがちだ。
 マイク・オールドフィールドに頼んだ理由は・・・
 この映画では、武器や軍用機を多用してる。
 装甲車がしょっちゅう出てくるし・・・騒々しいしね。
 だから・・・機械的な音楽を作ってくれる作曲家を探した。
 『チューブラー・ベルズ』には、それがあったんだ。
 一貫したテーマがあるが、耳障りな音も入ってる。
 マイクに打診したら、引き受けてくれたが、
 彼が拠点をスイスに移したので、不便この上なかった。
 ほとんどがいい曲だった。うまくいっていない個所が2つある。
 プランが、山の中を逃げるシーンだ。
 病院に着いた時の音楽が、あれでいい。
 その前の方で、音楽が効果を発揮していない部部がある。
 うまくいっていない。

 それに『イマジン』をつかったせいで、こきおろされた。
 あの年・・・雑誌で“文化的最高と最低賞”が発表されて
 『イマジン』を使ったことが、“最低賞”を受賞した。
 いくつかのバージョンを作ってみたが、『イマジン』が一番しっくりきてた。
 雑誌でそれが発表された当日・・・『イマジン』が世界中で1位になったんだ。
 あの日車に乗ってラジオを聞けば、『イマジン』が流れてた。
 だから、間違っていなかったんだ。
 それに、この映画は強烈だから、
  観客は最後の方で、聞き覚えがあって心地よい曲を欲していた。
  それは確かだ。他の曲も使ってみた。マイクの曲も含めてだ。
  でも、騒々しい音楽で終わらせたくなかった。
  緊張を和らげたかったんだ。
  世界中で、何回もこの映画を見た。
  選曲は間違っていない。あれでよかったんだ。
  オールドフィールドの曲も、よかった」


・・・・・・・・・・・・・・・

I「マルコヴィッチの話に戻りますが・・・
 見る人は、彼にある種の期待をすると思うんです。
 彼はリプリー役にぴったりですが、この映画では全く違う。
 なせ彼を選んだのですか?」

P「最もキャスティングが難しい役だった。
 ロッコフは全く協力的でなかったばかりか、シドニーが嫌いだった。
 変わった男で、面倒なことは消えてなくなればいい、と思っている。
 予測不可能な演技をして、少し危ない男を演じられる俳優が必要だった。
 ジョンは、どういう演技をするか分からない。
 本番でも“そう来たか”と思わせるような演技をする。
 彼は、期待に応えてくれたし、映画に入れ込んでた。
 脇役の俳優たちから、崇拝されていたんだ。
 ギャングのボス、みたいにね。
 2つのグループがあった。
 プランとサムは、夜に繰り返して稽古してた。
 いや、ハインとサムだ。繰り返し稽古してた。
 それにジョンを囲んだ、大きなグループができた。
 彼らは、ジョンの自由な点に救われた。過酷な撮影だったからね」

・・・・・・・・・・
編集について

I「そしてついに・・・プレミア上映となりますが、それはイギリスで?」

P「プレミア上映は、ニューヨークでやった。
 もっと大事なのは、シドニーとプランに初めて上映して見せた時だ。
 2人は前の方に座ってたが、映画が終わっても黙りこくっていた。
 10分は、黙っていた。
 シドニーが、やっと立ち上がって、家族といたプランの方へ向かった。
 そして・・・家族全員が立ち上がって輪になり、泣き始めたんだ。
 ローランドと私はとジムは、座ってた。
 彼らは泣き、そして帰っていった。本当に感動的な反応だった。
 映画の成功を確信できた。
 誰も、映画の貪欲さを批判しなかった。
 キッシンジャーからは、政治的に偏ってると非難されたが、
 映画の迫真性や正確さを非難した人はいなかった。
 当事者がまだ生きていると、普通は賛否両輪となるものだ。
 でも当事者全員が、真実が正確に描かれていると認めた。
 私が作った中で、これを超える作品はないと思う・・・・・」


インタビューは以上です。次は感想を。
 
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