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「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

S0 #26「2人」(原題『Odette&Odile』)

2015-10-08 14:14:48 | シーズン0
ロンドン地区検察庁の一室。
思案顔で椅子に座るジョージ・キャッスル。
その前で、神妙な顔つきのジェームズ・スティール&アリーシャ・フィリプス。

「・・・ジェームズ・・・君が検察庁を辞めるなんて・・・
 私は、これからどうすればよいのやら・・・」
「これからって、ジョージ・・・
 あなたも一緒に辞めるのでは?」
「シーッ、アリーシャ、黙って。
 まだジョージには、知らせが入っていないんだよ」
「えぇ?まさか。だって、もう何日も経っていますよ」
「まぁね。今回の沙汰は、私のせいで、ジョージには関係ないことなんだが
 部下の管理不行き届きって奴でね。
 ジョージには迷惑かけたようだな、私は・・・」
「あら、司法長官はじめ上層部は、ジョージを辞めさせたがっていたと」
「うん、そうらしい。なんでだろ?」
「さぁ~付き合いが悪いとか、そんな理由じゃないんですかね。
 だから、今回のあなたの事件に加えて、ジョージにも去ってもらおうと・・・」
「そういうことだな・・・」

そこにキャッスルの声が。
「おい、2人で、何こそこそ話しているんだ。
 ちょっと相談に乗ってくれよ」
「はい、ジョージ。なんですか?」
「ジョージ、私はもう検察庁を辞める身なんで・・・」
「いやジェームス、まだ数時間あるだろ」
「・・・ええ・・・終業時間まで、ですからね」
「いや、今日中だよ。今日が終わるまでは、私の部下だ」
「ジョージ・・・そんな子供みたいなこと・・・」
「(アリーシャ、馬鹿な会話を打ち切ろうと)
 で、何ですか、ジョージ。何か相談があるとか」
「あぁ、2人とも、この写真を見てくれ」

と、1枚の写真が。そこにはスーツ姿の男性が写っている。
「どうだい、彼は?」
「どうって・・・男性ですよね?」
「う~ん、私と同じ年くらいですかね?」
「あぁ、そうだ。今度、ここにスカウトしようかと思っていてね」
「スカウトって、ジョージ・・・あなたは、もう・・・」
「シーッ、黙っているんだ。アリーシャ。
 私は、無事にここから帰りたいのだから・・・揉め事は私が去った後にしてくれ」
「・・・ジェームズ・・・私がどうなってもイイと?」
「…いや、そんなことを言っているわけでは・・・(モゴモゴ)」

「で、彼をスカウトって・・・ジェームズの後任ってことですか?」
「あぁ、そうだよ。どうだい」
「でも後任は、ジェイコブ・ソーンに決まっているとか・・・」
「いや、まだ私は許可をしていないぞ」
「って、だから、あなたはもう・・・」
「お願いだから、黙ってくれ、アリーシャ。
 で、ジョージ、なぜ、ジェイコブではなく、この写真の男性を?」
「いや、私は考えたんだがね・・・
 ジェームズの後任なら、はやりキラキラしていないと、なぁ」
「ハッ?キラキラって・・・なんですか?」
「アリーシャ、分からないのか?君、まだ若いんだろ。
 キラキラは、キラキラだよ」

「・・・ジェームズ・・・助けて下さいよ。何がなんだか」
「(ンンと咳払いのスティール)
 ジョージ・・・それは、どんな意図がおありで?」
「いや、職場は華やかな方がいいだろ?私は、そう思うんだよ。
 この写真の男は、私の知人の息子でな。マンチェスター出身なんだ。
 今は、アメリカのNYで検事をしているんだよ。
 だが、父親はこちらに帰ってきて欲しくてね。
 それで、職に空きがあるって話したら・・・ってことなんだよ」

「でも、今NYで仕事をしているんなら、無理なのでは?」
「そう思ったが、良い案を思いついてね。
 ジェームズ、君、次の職場は決まっているのかね?」
「いえ、まだですよ。こんな事件の後ですから、雇ってくれる所があるかどうか」
「そうだろ。それで思いついたのは、トレードだよ」
「ハイ?なんですって?」
「だから、NYからこの男を呼び寄せ、ジェームズはNYの地方検事局で仕事をって考えだ。
 どうだろ、ジェームズ。なかなかいい考えだろ」

「ジョージ・・・私がいつアメリカに行きたいって言いました?」
「いや、特に聞いていないが・・・」
「ほら、ジェームズ、ジョージは、何かおかしいわ。
 司法長官の判断は、正しいかも」
「・・・・私もそう思ってきたよ・・・。
 で、ジョージ、何か行動を起こしたのですか?」
「おぉ、NYの地方検事局のトップに電話して、話したんだよ。それが・・・」
「それが?」
「あぁ、どうも人の話を聞かないタイプのようでね・・・
 怒鳴りつけられて、電話を叩き切られたよ・・・こちらの司法当局に苦情を申し立てると」
「あぁ・・・辞めさせらる原因を、またひとつ、自分で作るとは・・・」

「でも、ジョージ、なぜジェイコブでは、ダメなんですか?」
「いや、ダメとは言わんが・・・つまり、ほら、キラキラだよ」
「だから、そのキラキラって、なんですか?」
「つまり・・・華やかさというか・・・パ~ッと職場が明るくなるっていうか・・・」
「・・・・・なんですか、それ?」
「・・・・私がいると、職場が明るくなるってことですか?」
「まぁ、そういうことだよ。 
 ジェイコブは仕事はできるんだが・・・どうも・・・キラキラが・・・」
「・・・いい加減、そのキラキラって言葉、止めてくれません(怒)」
「・・・・アリーシャ、落ち着くんだ・・・もう少しの辛抱だよ」

「でも、ジェームズ!ジョージが言っているのは、華やかさなんですよ。
 なんですか、それ?電灯の明るさの話じゃないんですよ」
「落ち着くんだ、アリーシャ。冷静に。
 多分ジョージも、自分で何言っているのだか、分かっていないんだろ」

と、そこに箱を抱えてジェイコブ・ソーンが。
「あれ、取り込み中ですか?荷物を持って来たんだが・・・」
「あぁ、構わないよ、勿論。ジェイコブ。
 いきなりの話で、申し訳なかったな」
「いや、いいよ。ジェームズ。しかし、君が辞めること、無いのにナァ」
「あぁ、有難う。でも、法廷でその顛末では・・・」
「あぁ、刑事裁判だったからナァ。民事なら何とか・・・」
「いや、もうイイよ。有難う。私の不手際だよ」
「う~ん、女と別れる時は、恨まれないように、だな、ジェームズ」
「女性関係の経験豊富な君から見ると、私は単なる間抜けだな」
「いや、そんなことは言わないが・・・女選びが下手くそだとは思う」
「・・・・ジェイコブ・・・肝に銘じておくよ・・・」

「で、ジョージ、私が何ですって?何が足らないって?」
「いや・・・何をっていうか・・・」
「キラキラなんですってよ、ジェイコブ」
「(目をまん丸にするソーン)キラキラ?なんだそりゃ?」
「ジョージの説明によると、華やかさというか、明るさというか・・・」

「ジョージ、私に御不満がお在りでしょうが、御心配なく。
 私の上司は、ヘンリー・シャープなんで、彼が決めるでしょうよ」
「・・・なんだって?君の上司は私では・・・」
「あれ、御存じないのですか?今日付けであなたは・・・」
「あぁ、言っちゃった・・・」
「ジェイコブ、君は相変わらす遠慮がない・・・」

ジェイコブの話を聞いて、自室に走り出すキャッスル。
残った3人は・・・

「一体なにをグズグズ言わせていたんだ、君達は。
 もう去る人間に・・・どうして言わないんだ、ハッキリと」
「いや、まだ正式な通達は出ていなかったですし・・・」
「私のせいで、ジョージまで辞めさせられるとは、言い出しにくくて・・・」
「でも、そういうことになったんだ。
 ジェームズ、君が優しいのは、大いに結構だが、時には言わねばならないこともある。
 相手を気遣うことが、余計に相手を傷つけることもあるんだ」

「・・・・それ、仕事上の話ですよね、ジェイコブ」
「・・・・まさか、女性関係の話じゃないよな、ジェイコブ」
「好きに解釈すればいいさ。で、なんだ、この写真は?」
「あぁ、ジョージがNYからスカウトしようとしていた検事だよ」
「NYから?さすが、ジョージ・キャッスル。発想が並みじゃないよ」
「・・・それ、嫌味だよな」
「・・・それ、皮肉ですよね」

「いや、素直な意見だよ。とりあえず俺にはできない発想だからな」
「でもジェイコブ、ジョージは君と交代させようとしていたんだよ」
「そうですよ、ジェイコブ。あなたが気に入らないと・・・」

「フン・・・(写真を眺めながら)
 こいつが、キラキラしているからか?俺がキラキラしていないと?」

「・・・・ジェイコブ・・・君まで、キラキラと言い出すとは・・・」
「もしかして、キラキラは、検察庁の定番なんですか?」
「いや、知らんが・・・・キラキラって何となく可愛いだろ?」

「・・・・・アリーシャ・・・私はもう帰ってもイイかい?」
「だめですよ、ジェームズ・・・
 お願いだから、私とジェイコブを2人きりにしないで下さいよ・・・」
「しかし、アリーシャ、私はもう・・・」
「終業時間まで、あと45分ありますよ、ジェームズ・・・」
「・・・・分かった・・・・最後の忍耐力を振り絞るよ・・・」

「で、ジェームズ、俺のどこがキラキラしていないか、説明してくれないか?
 あぁ、アリーシャでも構わんぞ。さぁ、話してくれ」

「・・・・・・・・・」


************************

すいません。思いついたら吉日ってことで(笑)
UKキャラで遊ぼう、ですね。遊んでいるわ・・・、おっとゲストもいますし(笑)

タイトルの「2人」は、
思いついた時は、スティール&ソーンだったのですが
今書き終わってみると、スティール&アリーシャかも、ですわね。

原題『Odette&Odile』 意図は・・・黒いスティールを目指したのですが
どうも、私の中ではスティールは黒くないようで・・・
でもソーンも黒くないナァ。
私の中ではUKキャラは、あまり黒くないのかも。

あ~、下らん(笑)
S0を書く度に、いつも思う(笑笑)
でも頭ン中に置いておいてもネェ・・・・という勢いで書いております(ペコリ)
思い付くんだから仕方がないって、ことで(ペコリペコリ)


S0 #25「その時から」(原題『6/26/1284』)追記

2015-06-27 15:05:45 | シーズン0
ゴーレンとストーンを一緒にすると・・・
というよりも!
ゴーレンとストーンの違いは何よ?という思惑で(ペコリ)

私の頭ン中では、違いが明白ではなかったのですが
どうもストーンの方が細かい(全てにおいて)・・・・それに怖いし。

私の頭ン中では、ゴーレンとストーンは
「互いの尾を食らう2匹の蛇」なんで・・・・
一緒に置いてはいけない=置くと楽しそうってことで(笑)

でも、一緒にするなら、緩和剤としてジャック君を配置しないと。
ジャック君の恐れを知らない精神的安定感(と私は信じている)が
「互いの尾を食らっている」方々に対して、親和作用になるかと。

・・・・というか、私がジャック君を登場させたかった、ってことで(本音)

仮に、この2人がドラマ共演するとしたら・・・・
ニコール以上に、とんでもない方向へ・・・が私の考え&理想(笑)
ベン様が食いついて、離れないでしょ?と思うのだが。

原題とした『6/26/1284』、日付ですね。
この通り打ち込むと、出てきますわ・・・
ハーメルンの笛吹き男に、子供たちが連れ去られた日、
と、いわれている日付です。

本当に鼠取りの男が連れて行ったのか~は??ですが
子供(と言っても、今でいう青年層も含まれるとのこと)がいなくなったのは
本当のことで
実際に何があったかを声高に言えないため、伝承として残したのでは?だそうです。

日本の民話&童謡等々も、そういう部分在りますしね。

街は、その後年代を表すのに
西暦とともに
この日を基にして「子供たちが連れ去られてから〇〇年後の・・・」的表現もするようになったとか。

また、多分、いまでもそうでしょうが
子供たちが、笛吹き男に付いて行った道では、楽器演奏禁止にしているとか。

今は研究も多々あって、日付も色々説が・・・で御座います。

で、なんで原題に~は
さて、この互いの尾を食らっている方々は
笛吹き男なのか?連れ去られた子供たちなのか?
それとも・・・・仲間が「素晴らしい国」へ行ったのに、置いて行かれた子供なのか・・・

と、思った次第で。
まぁ、車の運転中に浮かんだ話だから・・・・あんまり深く考えていない。
いつも通り、思いついただけ、で御座います(ペコリ)

あぁ、このバカ話(だよね?)は、ちょっと個人的思惑がありまして・・・
ある方に捧げますってことですわ(ペコリ)
キーワードは・・・「キーライムパイ」・・・・・
私が思う相手の方だけに、分かるってことですね。分かって欲しい・・・・(一礼)

S0 #25「その時から」(原題『6/26/1284』)

2015-06-27 15:04:16 | シーズン0
********************

御注意!
熱い熱いストーン&ゴーレン・ファンの方々は、読まない方が・・・
茶化していますから。
御不快に思われても、抗議等は全く受けつけておりませんので

**********************


ニューヨーク市警(NYPD)の重要事件捜査班。
デスクワーク中の、アレックス・エイムズ刑事。
顔をあげると・・・・

「あら、ボビー!どこに雲隠れしていたのよ」
「・・・・いやぁ、ちょっと・・・資料室に・・・」
「あぁ、顔見れば、分かるわ。寝ていたのね」
「・・・・徹夜だったんだよ・・・」
「じゃ昨夜から資料室に?今さら、驚かないけどね。
 あぁ、検事局から、催促の電話が数回あったわよ。
 何か用事があるの?」
「・・・・(欠伸しながら)あぁ~検事局か・・・
 法廷で証人になる予定があるんだ・・・その話だろ」
「あぁ、そうなんだ・・・じゃ、行ったら?」
「あぁ、そうするよ・・・じゃ」
「アッ、ちょっと!ボビー!!涎、涎の痕が・・・」
「エェ・・・(ゴシゴシ)これでイイかい?」
「うん、大丈夫よ。行ってらっしゃい・・・・フッ、子供ね」

検事局。ベン・ストーンの執務室
「失礼します・・・遅くなってしまって・・・」
「いや構わんよ、入ってくれ、ゴーレン刑事。
 たったの1時間半の遅刻じゃないか」
「・・・・・・(低姿勢で)申し訳ありません、ストーン検事」
「いや、気にしないでくれ。さぁ、座ってくれ。
 眠たそうだな・・・君は仕事熱心だと評判だな、ゴーレン刑事。
 コーヒーでも、どうだ」
「あ・・・お願いします・・・」
「分かった。おい、ジャック、コーヒー、淹れてくれ」
「あぁ、分かったよ・・・・ほら、刑事、飲めよ」

「あ・・・有り難う御座います。
 って、マッコイ検事まで・・・・なぜココに?」
「さぁ、俺も知りたいよ。ベン、なんで俺がココにいるんだ?」
「いや、ジャック・・・私は、ゴーレン刑事とは初めてなんだよ。
 だから・・・・まぁちょっとした緩衝材として・・・・」
「エッ?俺、緩衝材なの?」
「エエェェ?ストーン検事、検事の証人になるのは、これで3度目ですが・・・」
「ベン・・・ほら、初めてじゃないってさ。なんだよ、それ」
「・・・・本当か、ゴーレン刑事・・・いや・・・(ボソッ)そうだったかなぁ・・・
 いやいや、申し訳ない・・・どうも私の記憶違いのようだ。
 まぁ、私もちょっと忘れっぽい性質でね、なぁ、ジャック」
「そうそう、気にするなよ、ゴーレン。
 ベンは、忘れるべきことを覚えていて、覚えているべきことを忘れるのさ」
「ジャック・・・・私の威厳も尊重してくれよ・・・」
「じゃ、俺を呼ぶなよ・・・俺の仕事は、どうなるんだよ」
「・・・・・まぁ、ジャック、ちょっと一休みってことで。
 ホラ、これ・・・君の好きなキーライムパイを用意しておいたよ」
「オッ!気が利くねェ!!遠慮なく・・・あぁ、2人も遠慮なく(モグモグ)」
 
「じゃ、仕事の話をしようか・・・
 刑事、君から預かった資料だが、ちょっと気になる点が・・・」
「えぇ、何処ですか?何か変な箇所が?」
「いや、変というか・・・私が気になったってことなんだがね。
 ほら、ココ・・・
 『容疑者が爪を噛んだ』って記述があるだろ。これ、どういう意味だ?」
「えっ・・・いや、容疑者が手の指の爪を噛んだってことですが・・・」
「・・・・(イラッ)そんなこと、読めば分かる・・・私もバカじゃないんだからな」
「(慌てて、マッコイ)ベン、落ち着けって。深呼吸、深呼吸~。
 おいゴーレン、ベンの言葉の意味、分かるだろ(と目配せ)」

「ア・・・・アァ、ハイ。
 つまり・・・爪を噛むという仕草は、落ち着きがないというか
 何か不安なことがあるってことなのかと。
 例えば・・・ウソがばれる、とか、自分に自信が無い、とか」
「・・・・しかし、全員に当てはまる訳ではないだろ。
 では、これは・・・『容疑者は、視線を遠くに向けた』とか
 『容疑者は、足を動かし、視線が段々下に向いてきた』って。
 ・・・・・私には、コレが、どういう観点で、
 容疑者が有罪となる証明になるのか、分からんのだよ」
「言葉で説明するのは、ちょっと難しいことでして・・・
 俺の直観というか、何かを感じたというか・・・」
「刑事、それでは、私は法廷を説得できないよ。
 私自身が、理解できないのだからね」

「ベン・・・別にいいんじゃネェの?俺達が理解できなくても。
 陪審員や判事が、分かってくれれば・・・・それでイイのでは?」
「ジャック・・・何を言い出すんだ。
 先ず、検事自身が理解できないことを、論じることは出来ないよ」
「そうかな~?俺は、自分が理解できなくても、構わんがね。
 それよりも陪審員が、分かってくれたら、良いんじゃないのか?」

「では、どうしろと?ジャック」
「だからさぁ・・・ゴーレンが証言しても、ベンが深く突っ込まなきゃいいんだよ。
 後は、弁護人が、追及するだろうから。
 で、再質問で、ゴーレンの経験と、それに裏付けられた直感を
 過去の検挙率と有罪率と絡めて話してもらえば・・・・
 陪審員は、ゴーレンの直感は、いい加減なものではなく
 しっかりとした経験、そして心理的知識に基づいている、と分かるさ。
 あんたは、それをゴーレンに語らせれば、良いんじゃないのか」
「しかし、ジャック・・・それは精神科的論争にならないかい?」

「ならないようにすれば、イイんだろ。そこはベンの力でさぁ。
 専門家論争にするつもりはないって、断言すればイイんじゃないのか?
 まさか、ゴーレンを精神分析医の判断に委ねようなんて・・・
 それこそ、意味のないことだと、突っぱねればイイ」
「ウ~ン・・・・私は、あまり賛同したくないが・・・・」
「ベン、先ずは容疑者を有罪にすることを考えようぜ。
 俺達は、その為に仕事しているんだからな。
 ゴーレンの言葉を理解したいのなら、休日に2人でお喋りでもしろよ」
「えっ・・・休日にストーン検事と・・・・?(ゴーレン、額に汗が)」
「ジャック・・・・そんな・・・・それは、絵的にも楽しくないぞ」
「いや、楽しがる奴らもいるかもよ・・・・
 (ジャック、ここでジェイミーにメールを)」

「とにかく・・・協力が大事だ。それは2人共、分かっているよな?」
「勿論です」
「私も、分かっているよ、ジャック」
「それじゃ・・・次だ・・・担当判事は誰だ?」
「えっと・・・・マクギルベリ判事だ」
「あぁ、ロージーか・・・フ~ン・・・
 おい、ゴーレン、証言中に判事に笑顔を振りまけ」
「はい?笑顔?俺がですか?判事に笑顔ですか?」
「そうだよ。証言中に、判事にちょっと純朴そうな笑顔を向けろよ。
 ロージーは、確か、息子が5人いるはずだ。
 そして体型も、かなりデカい。
 あんたは、息子を思い出させる可能性があるんだよ、ゴーレン。
 だから・・・・もう手段を選ばないんだから・・・判事の好感を引き寄せろ」
「・・・・・・はい・・・・なんとか・・・・」

「で、ベン・・・陪審員リスト、見せてくれよ・・・
 あぁ、副陪審員長が、若い人妻だなぁ・・・ヨシヨシ・・・・
 ベン、あんたは、論述中に陪審員の所へ行って、皆に視線を合わせて・・・
 この人妻の手に、ちょっと触れてこいよ。
 触れたら、すぐ引っ込めて・・・ここでも笑顔だな。
 ベン、気をつけろよ。脅しじゃないぞ。美しい人妻に向けるような笑顔だぞ」

「で、若妻の手に触れたら、私が裁判に勝つと?」
「おぉ、その通りだ!(威張りッ)」
「・・・・・なんで・・・そんな結論になるんだ・・・?
 それに、その若妻が、私の好みとは限らんだろっ」
「ベン、拘るのは、そこかよ・・・
 それにゴーレン・・・・法廷は、もう好感度の時代なんだよ。
 正義が、論述が、答弁が、じゃない。好感度だ!
 好感度を軽く見る奴は、勝ち目がないぞ」
「・・・・そ、そうなんですか?
 俺、刑事だから・・・ちょっと分からなくて・・・」
「いや検事の私でも、分からんぞ、ジャック」

「まぁ、俺の言う通りにしてくれよ。
 無駄死にはさせないから(ストーン、お目目がクルクル)
 とにかく、笑顔だ、笑顔。頑張ってくれよ、2人共!
 さぁ、オペレーションP、始まりだ」
「オペレーションP・・・?」
「なんだそれ?Pってなんだ、ジャック?」
「Pはプーだよ。クマのプーさん。知ってるだろ?」
「・・・・俺は知っています」
「私も名前くらいは・・・・クマのぬいぐるみか?」
「まぁ、ぬいぐるみもあるだろうが・・・・まぁ、キャクターだな。
 ベン、あんた、娘、いるんだろ?
 ・・・・・・・・・プーを知らないなんて・・・・だから娘の面会権が無くなるんだよ・・・」
「(イラッ)私生活は、放っておいてもらおうか、ジャック」
「ストーン検事、娘さんが・・・・
 (ここでストーンの氷の眼差しを受け、ゴーレン、さすがに黙る)」

「で、なんでプーなんだ?」
「そう、俺もそこが知りたい」

「2人共・・・クマ体型だろ?それに異存はないな?
 クマ体型に・・・どう見てもグリズリー風だ・・・・これに異存は・・・ないね。
 グリズリーでは、好感度アップは望めないだろ?
 だから、同じクマでもプーを見習って、好感度アップを目指そうってことだよ。
 だから、オペレーションP、だ」

「ジャック・・・余りにも下らん・・・・
 脳に糖分が届いていないんじゃないか?
 ホラ、私の分のキーライムパイ、食べていいぞ」
「オッ、それは有難いな、ベン。
 俺、腹減って・・・あんた達の相手をしていたらさぁ(モグモグ)」

「・・・・じゃ、俺はこれで失礼します」
「おぉ、じゃ刑事、証言、よろしくな」
「分かりましたよ、ストーン検事・・・・頑張ります。
 俺、プーさんのDVD見て、研究しますよ」
「ン?なんの研究を?」
「いや~好感度の・・・・
 でマッコイ検事、当日のタイの色はイエローがイイですかね?」
「・・・・いや、ゴーレン、そういう問題じゃないから」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・S0で追記などと・・・・続きます(ペコリ)
 

S0 #24「盲人の寓話」(『The Parable of the Blind Leading the Blind 』)

2015-04-17 14:04:06 | シーズン0
これは、UK S2-9「最期の誇り」の、その後、で御座います。

**********************

検事局 ジェームズ・スティールの執務室
やれやれ、一仕事終了なスティール&アリーシャ

「フゥ~、やっとダン・キャラハンの量刑が決まりましたね」
「そうだな。これで、この事件は終わったな」
「そうですね・・・でも、私は、よく分かりませんでしたよ。
 なぜ、殺したい程憎んでいる妻と、一緒に過ごしていたんでしょ?」
「アリーシャ・・・夫婦には、色々あるのさ。
 多分、当事者にしか分からないんだろ」
「ウ~ン、そんなこと言い出すと、
 全ての事件が“当事者にしか分からない”ってことになりませんか?」
「いや、多分そうなんだろ。
 私達には、分からないことの方が多いのさ」

「でも、キャラハン夫妻は、長い間一緒に居たんですよ。
 そりゃ、ケンカもあったでしょうが、殺そうと思う程ですよ。
 ジェームズ、あなたは、仕事に嫉妬した、って言いましたが、
 私は、それじゃ、納得できませんよ」
「アリーシャ・・・本当に本人にしか、分からないんだよ、多分。
 別れるには愛し過ぎているってことなのさ。
 ・・・・君には、ちょっと難しいかもなぁ」

「あら、そうですか。結構な上から目線、ですよね」
「いや、違うよ・・・そうじゃなくて・・・ほら、君、まだ独身だろ?
 だから、そういう意味で言ったんだよ」
「フ~ン、じゃ、あなたは、私よりも分かるってことなんですね」
「まぁ、私は既婚者だからなぁ」
「フ~ン、奥様が息子さん連れて、家から出て行っても
 私より、夫婦のことは分かると・・・」
「・・・・・アリーシャ・・・私の妻のことは・・・」
「だって、そうでしょ?夫婦にしか分からない、のなら~
 出て行った奥様のことは、よ~く分かっているんですよね」

「アリーシャ・・・勘弁してくれよ・・・」
「じゃ、今月、奥様が息子さんに会わせないって言った理由も
 あなたは、よく分かっていると」
「それは、仕事が・・・」
「それが、分かった理由だなんて」

「アリーシャ、私が言いたかったのは、夫婦は難しいってことだよ。
 恋人同士や、同棲相手とは違うんだ。
 なんというか・・・・」
「・・・・なんというか?」
「・・・・なんというか・・・まぁ違うんだよ」

「ジェームズ・・・それ、法廷で通じます?」
「いや、通じないだろうなぁ・・・」
「シッカリして下さいよ」
「あぁ、そうだな・・・って、私の夫婦生活は法廷と関係ないだろ」
「あら、そうとも言えませんよ。
 だって、そのうち奥様が離婚を切り出し、息子さんの親権について
 家裁で、ギャンギャン吠え捲る可能性もありますし」
「・・・・アリーシャ・・・
 君、何か妻から、聞いているのかい?(ちょっと汗)」
「・・・・いいえ・・・まさか・・・・(ほくそ笑み)」

「まぁ、私のことは、放っておいてくれよ。
 で、キャラハン夫妻のことだが・・・・何だったっけ?」
「いえ、私は、離婚すれば良かったんじゃないかなぁって。
 だって、殺す程、なんだし、結局夫は殺人依頼の罪で裁かれるのですから」
「他人から見たら、そうなんだろうけど。
 そこが、夫婦にしか分からないって、ことなんじゃないか?」
「そういうと、全てが終わっちゃうじゃないですか?
 なんか、スッキリしないナァ・・・」
「じゃ、離婚がスッキリすると?」
「ええ、ひとつの区切りというか・・・殺す程なら別れちゃえって・・・ダメですか?」
「いや、ダメじゃないが・・・そうする人も大勢いるし。
 しかし、そう決断できない人も、大勢いるんだよ」
「それって、御自身のことですか・・・?」
「・・・・だから、私の話は止めろって。
 なんで、この話に喰い付くんだ?何か理由があるのか?」

「いえ、そんなことは」
「今の彼氏と、上手くいっていないのか?」
「何ですか、それ!それこそ、放っておいて下さいよ」
「いや、先週の週末も、私と一緒に休日出勤していたし」
「・・・仕事を優先したんですよ。当たり前でしょ?」
「・・・・そうだが・・・私で良ければ、相談に乗るが」
「検事に恋愛相談する人、います?」
「・・・・相談を受けたことはあるんだが・・・」
「まぁ!誰ですか?そんな勇気のある人は?」
「・・・妻だが・・・大分前の話だがね」
「・・・・だから、今、この結果に・・・ってことですか・・・
 そりゃ、絶対相談できないわ・・・」

「アリーシャ、彼氏と結婚話でも出ているのかい?」
「いえ、そんなことじゃないんですよ。
 ほら、意見が合わないって、よくあるじゃないですか」
「今、一緒に住んでいるんだろ?彼氏、そろそろ将来を考えているかもな。
 君も、真剣に考えた方がいいぞ」
「あなたに言われると・・・説得力が無いんですが・・・」
「なんだい、そりゃ?
 仮にも、私は先輩として、アドバイスできるぞ」
「アドバイスって・・・パートナーに逃げられるとか?」
「逃げられるって・・・理由があるんだよ、一応。
 S1では、時々匂わせるような描写があったが、S2では皆無になったんだよ。
 だから、私の夫婦問題は、多分蚊帳の外状態なんだろ。
 だからだから、なぜ妻と息子が出て行ったかは、永遠に謎だ」

「・・・・それは、スゴイ展開ですね、ジェームズ・・・
 そんな大層な設定が、放り投げされるとは・・・」
「いや、本家じゃ、日常的だったらしいが・・・・」

「で、夫婦のことは、結婚という形をとらないと、分からない
 ってことが、あなたの持論ですか?」
「いや、勿論、極論的に言っている訳ではないよ。
 ただ・・・結婚という形に伴う様々なものが、要因といえるかもってことだよ」
「じゃ、結婚していない私には、理解が難しいと」
「まぁ、それも言えるナァってことだよ」
「殺したい程憎い相手と暮らすって・・・考えられませんよ」
「しかし愛しているんだろ?男と女は、分からんよ・・・」
「・・・・それは、私よりあなたの方が分かってるでしょ?」
「アリーシャ・・・ケンカ売っているのかい・・・?」

そこにキャッスル登場
「おいおい、君達、何を騒いでいるんだ。廊下まで、響いているぞ」
「あら、そんな大声出していましたか?」
「あぁ、丸聞こえだぞ。ジェームズの夫婦関係がどうの、とか
 アリーシャと彼氏が上手くいっていない、とか・・・」
「まさか、それ全部、聞こえていたんですか?」
「・・・・ジョージ・・・扉の前で聞いていたのでは?」

「下らんことを言わんでくれ。第一、扉が開けっ放しだろ」
「・・・・・・そうでしたね・・・・アリーシャ・・・閉めろっていっているだろ、いつも」
「あら、私のせいですか?ジェームズ。
 ハッキリ言いますけど、あなたが最後に入って来たんですよ」
「ほら、また揉める・・・廊下で職員が笑っていたぞ。
 “また始まった”とな。少しは自重してくれ。
 一体、何を騒いでいたんだ?」
「キャラハン夫妻の事件のことですよ。ダンの量刑が決まりました」
「あぁ、レイチェルの事件か・・・(フゥ~と遠い目)」
「・・・・ジョージ・・・キャラハン判事と何かありました?」
「何かって・・・若い頃は、皆、無茶をしたもんだよ。
 私も、そしてレイチェルも・・・それはもう思い出だがね」
「あら、そんな設定が・・・」
「あぁ、このエピだけだろうがね」
「まぁ、でも設定が生かされるんですから、良かったですよ、ジョージ」
「・・・・ジェームズ・・・落ち込まないで・・・」

「事件がどうした?」
「いや、夫婦のことは他人には分からないって話を、アリーシャにしていたんですよ」
「まぁ、ひとつの真理だろうなぁ。
 しかし、事件の度に、思い入れをしていたら、身が持たんだろ。
 と言いつつ、私も今回の事件は辛かったが」
「そうですね・・・判事が被害者でしたし・・・」
「そうですよね・・・でも、私の時は、それ程親身には・・・」
「!何を言い出すんだ、アリーシャ!
 私が、いつ君を蔑ろに・・・」
「・・・それは、どちらに言っているんだ?アリーシャ?
 私か?ジョージか?」
「それは、言わない方が・・・」
「いや、ハッキリさせよう。私か?、ジェームズか?どっちなんだ」

「あぁ、面倒になっちゃったわ・・・ゴメンなさい。もう言いませんから」
「いや、一度口にしたら、もう取り返しはつかん!」
「なんですって!ここは法廷じゃないんですよ」
「いや、聞き捨てならん、からな。部下を蔑ろにするなど・・・私は決して」
「いや、常にやっていますよ、ジョージ・・・」
「・・・・今度の査定を覚えていろよ。、ジェームズ」

「あら、職権乱用ですか?パワハラだわ!告発しなくっちゃ」
「おいおい、冗談だよ。冗談・・・(ボソッ)なんでも権利を主張だ・・・」
「聞こえましたよ、ジョージ・・・さぁ、ハッキリさせましょうよ!」
「落ち着くんだ、アリーシャ・・・ジェームズ、なんとかしろ」
「おっと、申し立て審理の時間が・・・私はこれで(ササッと退室)」
「おい、ジェームズ・・・!」
「行ってらっしゃい、ジェームズ。アッ、扉は閉めて下さいね。
 ・・・・さ~って、ジョージ・・・」

廊下を小走りで急ぐスティール。
廊下の隅では、女子職員2人の姿が・・・

「あぁ、相変わらずの騒ぎね。扉を閉めるってこと、知らないのかしら?」
「ウ~ン、仕事は出来るんだけどネェ・・・
 アリーシャといいコンビよ・・・バカップルって感じ?」
「あら、上手いこと言うわね。で、ジョージと3人で・・・バカットリオとか?」
「イイわねェ・・・早速広めちゃいましょ」

**************************

はい、S0はくだらないのが、お約束(笑)
これは、エピ終了後、サッと思いついたので・・・
しかし、スティールは、S0でも崩れんなぁ、って自分で書いているのだが(笑)

タイトルの「盲人の寓話」ですが
ピーター・ブリューゲルの絵画のタイトル、からです。
私の中では、しっかり整合していますが・・・さて他人様は??(笑)

気になる方は、お調べ下さいませ。

しかし・・・スティールの、妻&息子・・・どこ行ったんだろうネェ(笑)


シーズン0 #23「第五列」(『Quinta Columna』)追記

2015-03-12 15:04:02 | シーズン0
先日、番外編的に書いた小話の続きが、コレです。
カッター人身御供物語の、その後、ですね。

タイトル「第五列」
初めて知ったのは、『髑髏の結社 SSの歴史(上)』(ハインツ・ヘーネ)
訳注に書かれています。

*************************

この本から、抜粋

「第五列」

スペイン内戦(1936~39年)でフランコ将軍麾下のモラ将軍が
四個並列部隊をひきいて首都マドリッドを攻めた際、
市内にも反乱軍(フランコ派)に呼応する一個部隊の存在することを
公言した故事に由来し、敵方に内通する者、スパイを指す。

**********************

Wikiに、その公言した言葉がありました。
そこから、抜粋しておきます
 
「我々は4個軍団をマドリードに向け進軍させている。
 人民戦線政府が支配するマドリード市内にも
 我々に共鳴する5番目の軍団(第五列)が戦いを始めるだろう」

**********************

私が、色々読んだ限りですが
主に戦争や内戦で使用するみたいですね。
まぁ、日常的にスパイを指すのに、使うことではなく・・・
あぁ、使いたかったら、どうぞ(笑)

S0、SVU初参戦かな?(あまり覚えていない・・・ゴメンです)
内容は・・・こんなものですわ(?)
ルーポが可哀想・・・・というより
トレイシーが、怖すぎるし(笑)
ベン様、さり気に言及(笑)、分かっていただけましたかね?
トレイシーに勝てるのはストーンだけ、というのが私の頭ン中です。
ケリーは・・・何気にトレイシーの話を、聞いていませんしね(笑)

私の頭ン中には、
どうもキャラの力関係図が、あるようですね。
って、他人事のように・・・笑

ルーポを、いつも虐めていますが
その通りだし・・・・
ステイブラーは、いきなり登場ですが~
ルーポのライバルって、彼しかいないような?っことで。
つまり、ルーポが「こいつがライバルだと、マジでヤバい」と
思うのがエリオットかな~って

・・・・・・・そこまで、ステイブラーに詳しくないくせに(笑)
おっと!Christopher Meloniの素の写真で
当時、まだ幼い娘さんが写した「パパの写真」っていうのがあって。
キッチンで、カメラ目線で笑顔の写真があって・・・
娘さんにデレデレだわ~と思った記憶が。
・・・・それしか、知りません(ゴメンなさいって)

で、当然!第五列はジャックですね。
ジャック!ジャック!!ジャックゥゥゥゥゥ!!!!!!
それが、書きたかったのよ。

では!(ペコリ)

シーズン0 #23「第五列」(『Quinta Columna』)<2>

2015-03-12 15:01:35 | シーズン0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きです


検事局 ジャック・マッコイの執務室
コニー・ルビローサが、マッコイに仕事の報告中・・・

「・・・この方向で進めれば、イイだろ。これで最後か?
 ・・・・では、ちょっと休憩しよう・・・」
「ええ、分かりました・・・(とメールの着信が)
 ・・・・ケリーからだわ・・・何?直ぐ見てって?
 (操作中)・・・なに!コレって・・・ちょっとぉ・・・」
「どうしたコニー、何を驚いているんだ?」
「ええ、ジャック・・・ちょっと見て下さいよ(とスマホを見せて)
 これって・・・検事局の廊下ですよね。マイクの執務室付近の。
 ほら、3人の男性が・・・顔が分からないようにはしていますが・・・
 分かりますよね~関係者は~
 マイクに、ルーポ刑事にステイブラー刑事、ですよね」
「フム、私もそう思うが・・・なんだ、この画像は?」

「ツイッターですよ。誰かが投稿しているんですよ。
 どうも検事局の関係者のようなんです。だって、内部の人間が・・・だし」
「フ~ン、で、今の画像では、何が書いてあるんだ?」
「・・・・“おっと、こちらが、本当の三角関係か?2人の騎士の激突か?”って・・・
 かなり、内部情報に、精通している人物ですよね~」
「精通って・・・マイクの恋話にか?」
「ジャック・・・まぁそれは言わぬが花でして・・・
 アカウントは“ジムスおじさん”って書いてあります。誰なんだろ?
 ケリーの話だと、この3人は、ほんのさっき、揉めていたらしいです。
 だから、投稿者は、まだここにいるようですね」

「別に犯罪にもならんだろ。被害届など、出ているのか?」
「私が知る限りでは・・・皆、笑っているだけですがね。
 でも、ジャック・・・(スマホを差し出して)ほら・・・」

そこには、大きな口を開けている女性の画像が。
口を大写しにしているので、誰だか分からない。
で、カップケーキを、大きな口で~の瞬間の写真のようだ。

「この写真が?」
「これ・・・多分・・・私なんですよ・・・」
「ウ~ン・・・そう言われれば・・・としか言えんよ、私には」
「で、“大口は、法廷だけで”って・・・ちょっとムカつきますが」
「いや、この人物は、なかなか洒落が分かっているなぁ」
「ジャック・・・当事者じゃないから、笑っていられるんですよ・・・」
 アッそうだ、コレ見て下さい・・・ほら・・・コレって、ジャックですよね」
「エッ・・・何だこれは・・・私か?私なのか?」
「逆光でシルエットしかハッキリしませんが・・・
 机や窓の位置から考えると・・・シルエットも、ジャックのようですし」
「・・・・そうかネェ・・・」
「“彼には、休息が必要だ”って、なんか素敵ですよね。
 ちょっと一息って感じ、で」
「・・・・ふ~ん・・・・」

と、そこにまたスマホからの着信が。
「あら、またケリーだわ・・・“今すぐ廊下を覗いて!”って・・・?」

廊下を覗くコニー・・・カッターの執務室前で、何やら・・・

「あら、あなた、昨夜の刑事さんかしら?」
「・・・・!カ、カイバー検事・・・・!」
「昨夜のお詫びにでも、来たのかしらね?
 でも、ここはマイクの部屋の前だし・・・またマイクに言い寄ろうとしているの?」
「!!!!何言ってるんですか!!(汗汗汗・・・大汗)」
「いやだぁ~冗談で言ったのに、マジだったわ・・・」

「・・・・(深呼吸のルーポ。ここは大人の対応を、と自分に言い聞かせ)
 昨夜は、失礼なことをしました。申し訳ありませんでした。」
「あら、謝ればいいって・・・・警察、要らないわよねぇ」
「(忍の字のルーポ)
 お怒りのは、分かりますが。今回は・・・反省しています」

「フ~ン・・・で、昨夜は、一体何がしたかったの?
 マイクが、私と食事するのが、そんなに気に入らなかったのかしら?」
「いや・・・情報が間違っていたようで・・・」
「あら、どんな情報かしら?私が、マイクに無理強いしているとか?
 私が、マイクに迫っているとか?そんな情報かしら?」
「いや・・・カッター検事が、困っていると思い込んで・・・」

「困っているって??私と食事することで、困っているって?
 いったい、どういう意味かしら?」
「いや・・・今思うと・・・意味不明な情報かと・・・(大汗言い訳)」
「フ~ン・・・名誉棄損で起訴するわよ、あなた・・・」
「エエェ!!!」

「起訴はしないわよ・・・でもネェ、あなたが大騒ぎ、してくれたお蔭で
 私は、大恥かいたってことよね~。
 もう、あの店、行けないわ・・・・デカい声で、騒いでくれたものね・・・
 あんなに恥かかされたの、久しぶりだわ・・・・ベンとの法廷以来よ・・・」
「・・・・・反省しています・・・」
「フン、だから、どうしろと?もう一度、マイクと食事に行く訳には・・・ネェ」

周囲を遠巻きに野次馬=検事局の方々が、集まってくる。
ちょっと恐れのルーポ・・・つい、冷静さが消えてしまって・・・
「じゃ、俺にどうしろって言うんですか?ネチネチと・・・
 何かして欲しいなら、ハッキリと言って下さいよ!」
「ナンですって!!(トレイシー、戦闘モード)
 あんたが悪いんじゃないの?そうでしょ?あんたネェ、分かっている?
 容疑者を逮捕すれば、終わりじゃないのよ!
 安手の刑事ドラマじゃないんだからね!それからなのよ、それから!
 短絡思考な刑事さんに、ガタガタ言われたくないわッ!
 正式に、27分署に抗議するわ!いや、警察署長に・・・」
「・・・いや、それは、ちょっと・・・」

「ジャック・・・すごい騒ぎになっていますよ・・・
 トレイシーを止めないと・・・
 って、トレイシーを止められる人っています?」
「トレイシーを止められるのは、ベンしかいないよ・・・
 どれどれ・・・おぉ派手にやっているなぁ・・・こりゃ、見ものだぞ」

と、廊下に出て、野次馬の背後に加わるマッコイ。
「もう、ジャックまで・・・・」

と、ちょっと溜息のコニー。そこにスマホ着信音が。
「あら、ケリー・・・えっ?エエェェ???」

戻ってきたマッコイ・・・「どうした、コニー。目が真ん丸だぞ」
「これ見て下さいよ、ジャック・・・」

と、スマホを見せると・・・カイバー&ルーポの写真が。
今まさに、の画像。そして“揉める揉める・・・検事局女帝に敵なし!”と・・・

そこに電話が鳴る。カッターからの内線だ。
「私だ・・・どうしたマイク?あぁ、廊下で大騒ぎだ・・・聞こえるだろ?
 絶対廊下に出るなよ。話がややこしくなるし、トレイシーが制御不能になる。
 ステイブラー刑事と一緒なのか?
 それなら、もしもの時は、守ってもらえるな?じゃ」

スマホを眺めながら、思案中のコニー。
「一体、誰が・・・えっと・・・画像に位置から割り出すと・・・
 あぁ、あの辺ね・・・・あの人たちの中に、って・・・アラ!
 ・・・・あの辺りって・・・・」
「なんだ、何をブツブツ言っているんだ?、コニー」
「・・・・あのぉ・・・画像から位置を割り出したら・・・
 さっき、ジャックがいた辺りなんですが・・・
 も、もしかして・・・・ジャック・・・まさか・・・?」
「あぁ、あのツイッター、結構人気あるだろ?
 フォロワーも、増えているしな」
「・・・・!まさか・・・で、ジムスおじさんって・・・」
「私の名は、ジョン・ジェームズだよ、コニー」

「・・・・・まさか、まさか・・・(だんだん声が小さくなるコニー) 
 アッ、あの自分が映っていた画像も、自分で・・・?」
「自撮り棒を初めて使ったが・・・便利なものだよ。
 君も使っているのかね、コニー?」

「自撮り棒って・・・そんな・・・・ジャックだったなんて・・・
 ハッ!ケリーに言わなくっちゃ!(スマホ操作)
 “犯人はジャックよ!信じられる?こんなことするなんて・・・”
「失礼だな、コニー。
 私も、ツイッター位、更新できるんだぞ
 自撮り棒も、使いこなせるようになったし」
「いや、そうじゃなくて・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・補足は次で(長々とゴメンなさい) 

シーズン0 #23「第五列」(『Quinta Columna』)<1>

2015-03-12 14:55:39 | シーズン0
検事局 マイク・カッターの執務室前
扉を開けようかどうか、と思案顔のサイラス・ルーポ刑事の姿が・・・

と、いきなり扉が開き、中から出てくる人物が・・・

「じゃ、よろしく頼みますよ、カッター検事。
 いや~、助かりましたよ。有り難う御座います」
「いや、子供を助けたいと思う気持ちは、私も同じだよ。
 そんなに、恐縮しないでくれ・・・」
「ええ・・・って、サイラス!なんだ、こんな所に?」
「・・・エリオット・・・なんでお前が?」

「俺?俺は仕事だよ・・・当たり前だろ?」
と、ステイブラーが言うのを聞きながら
ルーポをチラッと見て、無言で扉を閉めるカッター・・・

「で、なんでお前がここに?」
「俺のことは、どうでもイイだろ。
 お前、カッター検事に、何の用なんだよ?」
「え~、今担当している事件が、子供絡みなんだよ。
 相変わらずクソみたいな事件だよ・・・父親が娘達を・・・
 なんとか娘達を保護したいと思うんだが、母親が邪魔で・・・
 ホント、クソみたいな親なんだよ。分かるだろ?
 それで、民事に詳しいカッター検事に、協力してもらおうと思ってね。
 気さくに話を聞いてくれて、協力してくれると言ってくれた。
 いい人だよナァ・・・・おまけに美人だし」

「オイ!なんだ、それ?ふざけるなよ!」
「おいおい・・・昨夜の騒ぎの続きかよ・・・いい加減にしておけよ」
「何だよ、それ?昨夜の事件って・・・」
「知らないのか?もう関係者に、知れ渡っているぞ。ほら」

と言いながら、スマホを取り出し・・・
「ホラ、見てみろよ。コレ、お前だろ?」

差し出された画面には、ある映像が・・・・
場所&人物は特定できないが、3人の男女の姿が。
男女のカップルが食事中で、そこに立っている男性が。
何やら、言い争っている風にも、見えなくもない・・・
ギョッとするルーポ・・・確かに自分だ。

「・・・・どうして、これが?(弱腰)」
「やっぱりお前か~!(勝った風なステイブラー)
 これ、ツイッターでアップされているんだよ・・・ほらね。
 で、呟きが・・・
 “三角関係勃発か?姫を助けに騎士が参上。で、姫はどっちだ?”
 ・・・・なかなか面白いだろ?で、お前、誰を助けに行ったの?」

「誤解だよ!なんだよ、コレ!俺は別に・・・」
「いやいや、関係者が見れば、分かるって。
 この女性は、俺には分からんが・・・この男性は、カッター検事だろ?
 お前、検事のデート中に、邪魔しに行ったのか?」
「・・・聞いてくれ、エリオット。本当は・・・」

その瞬間、勢いよく扉が開く。中から、これまた勢いよくカッターが。
「・・・!ステイブラー刑事、ココにいたのか!よかった。
 もらった資料を読んでいたのだが、ちょっと確かめたい箇所があって・・・
 時間があるのなら、もう一度説明をお願いしたいのだが」
「俺は構いませんよ、検事。時間なら、大丈夫です」
「そうか・・・じゃ、入ってくれ・・・もうランチの時間だな・・・
 刑事、よかったら、ここでランチを食べながら、仕事を進めたいのだが」
「ええ、俺は構いませんよ。じゃ、御一緒に・・・
 俺、最近、美味しい店、見つけたんですよ・・・出前もやってくれますよ。
 この店でイイですかね?・・・好き嫌いとかは?」
「私も、美味しいものには、目が無くてね・・・君の御推薦の店で構わないよ」
「そうですか・・・じゃ、お邪魔しますね、検事・・・」

2人で執務室へ・・・
「あぁ、堅苦しいことは抜きで。マイクと呼んでくれると、有難いが」
「エェ!・・・じゃ・・・俺もエリオットと」
「分かった・・・じゃ、エリオット、万全を期すために、もう一度見直そう」

チラッとルーポを見るが・・・やはり無言のカッター・・・ガチャンと扉が閉まる・・・

小さく「クソッ!」」と呟きながら、
まだ未練がましく立ち去れないルーポ・・・


・・・・・・・・続きます・・・ってS0で続いてどうするよ!(笑)

シーズン0 #22「一切の望みを捨てよ」(『Inferno』)

2014-12-05 16:27:49 | シーズン0
路地裏の倉庫が並んだ一画。その中のひとつ。
入口扉を開くと・・・薄暗い廊下・・・その突き当りの扉を開くと・・・

「これで、全員揃った?」
「えっと・・・まだよ。ニーナが来ていない」
「ニーナ、遅くなるって。帰る間際に、警部補に呼ばれたって。
 さっきメールがあったわ。意地でも抜け出すって」
「そっか・・・今日は警部補には、声掛けなかったの?コニー」
「いや~、ニーナが本音で話せないって、ネェ」
「そりゃ、無理だわ。上司がいるのは、ネェ」
「アラ、私は、誰がいても遠慮なく喋るけど」
「そうでしょうね・・・誰もあなたに逆らわないわよ、クレア」
「そうそう。一体、誰があなたに逆らうの?誰かいる?」
「あら、いるわよ~。まずベンでしょ?それにジェイミー」

「エッ?私、いつ逆らったかしら?」
「いや、いつもダメ出ししているし・・・」
「だって、ダメなものはダメでしょ?クレア」
「もう、娘を躾る感覚だわね」
「なに悟ったようにいってるのよ、アビー」
「そうそう、黙りなさいよ、アビー。
 ちょっと、アレックス、アビーにお皿を回して」
「ダメよ、この娘、気が利かないから・・・
 ホラ、アレックス、目の前のお皿をアビーに渡して。
 アビーを黙らせるためには、食べさせなくっちゃ」
「ちょっと失礼ね、ジェイミー。でもお皿を頂戴。
 アッ、そっちのも美味しそう・・・セリーナ、それもお願い」

「飲み物、足りてる?アレックス、もう一杯どう?」
「ウン、お願い」
「ちょっと~このワイン、もう一杯追加で。
 それと、バーボンもお願い」
「飲むわね、ジェイミー。いつも思うけど、スゴイわね」
「いや、アレックスも飲むのよ。ネ、アレックス」
「えっ・・・なに・・・?」
「ダメよ、いきなり振ったら・・・この娘、ちょっと不思議ちゃんだから」

「不思議ちゃんって?・・・ボ~ッとしてるってこと?」
「まぁ、そうね・・・仕事はテキパキなんだけどネェ」

「クレア、どうして検事局に戻ってこなかったの?
 NYに帰って来てるんでしょ?」
「ウ~ン、旦那の仕事の都合でね・・・検事局、戻りたかったんだけど」
「ジャックが、猛反対したって噂、ホント?」
「本当よ、あの野郎・・・!」
「まぁまぁクレア、落ち着いて・・・これ食べて。美味しいよ」
「アビー・・・有り難う・・・アラ、ホント、美味しいわ」
「アビーは、食べ物には鋭いからね~」
「で、ジャックが障害物だったってこと?
 でも、今、ゴールド弁護士の所にいるんだよね?」
「そうよ・・・ベンが声をかけてくれたのよ・・・ジャックも一枚噛んでいるわ、多分」

「ベンって・・・?」
「ちょっと、アレックス・・・ベン知らないの?」
「本当に?アララ~、ベンって、ほら~」
「いつもジャックの執務室で、ゴソゴソ探し物している人よ」
「セリーナ、なんという説明を・・・・」
「アラ、本当のことでしょ?いつも、なぜか探しているわ」
「それは、私がベンの私物を、投げ捨てたからよ」
「そうなんだってね・・・・武勇伝は聞いているわ、クレア・・・」
「でも、もう無いんでしょ?なのに、探しているってこと?」
「そうよ・・・」
「それって・・・変じゃない?」
「セリーナ、そんなはっきりと・・・」

「アッ、あの人かぁ」
「分かった?アレックス」
「ウン、ジャックの部屋に入った時いたし・・・キャンディくれたわ」
「・・・キャンディ?」
「ちょっと・・・本当にくれたの?私、貰ったことないわ」
「アビー、なにムキになっているのよ・・・」
「分かって良かったね、アレックス」
「うん、ジェイミー・・・おかわり、してイイ?」
「ちょっと・・・飲むわねェ」
「あら、アレックスはジェイミーと同じ位、飲むわよ」
「・・・・・底無しってこと?」
「いや、それは・・・・アッ、ニーナ、やっと来た!」

「ゴメンなさい・・・・ホント、ピンチだったわよ」
「何か事件?大丈夫?」
「提出書類が揃っていないって・・・帰り間際に言うなって。
 でもエドが、気にしてくれて・・・任せろって帰してくれたの」
「エド、優しいね・・・イイ男だし・・・」
「ウン、アッ有り難う、ジェイミー(ゴクッと一口飲んで)
 私も、エドが早く帰りたい時は助けるし・・・お互いね」
「エド・・・用事って、多分ギャンブルね」
「そうそう、彼はギャンブラーだからネェ」
「でも仕事は、真面目よ。それが重要だわ」

「私・・・あの人にも、御馳走になったこと、あるわ」
「いきなり、なんなのよ、アレックス」
「なに?何を御馳走になったの?白状しなさいよ!」
「アビー・・・そこは、何を、じゃなくて、誰が、を聞くべきでは」
「クレア・・・アビーにそんなこと言っても・・・」
「で、何を、なの?アレックス」
「ウ~ン、裁判所から出て来たら、
 検事局の人が、屋台でプレッツェル、御馳走してくれたの」

「検事局の人って・・・誰?名前、知らないの?」
「同僚でしょ?アレックス、しっかりしなさいよ」
「あの人・・・コニーといつも一緒にいる人・・・」
「コニーと一緒?・・・マイク?」
「マイクなの、アレックス。はっきり言いなさいよ」
「だから、アビー・・・
 セリーナ、アビー用に盛り合わせ追加して頂戴」
「分かった・・・私の分もイイ?」
「・・・いいわよ
 ・・・手を挙げなくてもあなたの分も注文するわよ、クレア」

「マイクなの?どう?」
「ウ~ン、名前は言わなかったから」
「まさか名乗らないといけないとは思わなかったんでしょうよ」
「検事局の女性は皆、自分の名前は知っているとか?」
「コニー、笑わせないでよ・・・・
 でも、なんでアレックスに、マイクが奢るの?」
「そうよ、そうよ。そこが問題よ」
「いや問題じゃないから・・・アビー、落ち着いて」
「だって、私と会っても、何も御馳走してくれないわよ」
「・・・・そうね・・・・どうしてなんだろ?」

「アレックスの謎なら・・・・私、見たわ」
「なに?何を見たの?セリーナ」
「ジャックがね・・・机を拭いていたのよ・・・」
「!!!!!!!!!!なんですってぇぇぇ!!!!!!」
「今度はあなたが落ち着きなさいよ、ジェイミー」

「ジャックが机を拭いていたぁぁぁ?」
「クレア・・・」

「アレックスが、ドリンクをこぼしたらしくて・・・それで、だと」
「いや、誰かがこぼしても、ジャックが拭くのが信じられないって」
「その時、アレックスは何をしていたのよ?」
「・・・・・ボ~ッとしていたようね・・・」
「あら、私、言ったわよ。こぼれちゃったって」
「アレックス・・・・誰か、この娘、どうにかして」
「で、こぼれちゃったって言ったら、ジャックが後始末してくれたの?」
「ええ、そうよ」
「・・・・・・世界の終りが近づいているの?」
「そんな・・・コニー・・・いや、その位のインパクトあるわ」

「どんな魔法を使っているのよ、アレックス?」
「そうよ、私にも教えなさいよ」
「アビー、御馳走になる魔法、をってこと?」
「私にも教えて欲しいわ、ベンにお菓子をもらう魔法を」
「クレア・・・まだ恨んでいるのね・・・・」
「ちょっと、私にも教えてよ、どうやってジャックに机を拭かせたのよ」
「ジェイミー・・・切実ね・・・」

「ウ~ン、分かんないよ。勝手にしてくれるんだし・・・」
「ちょっと・・・お姫様発言なの?」
「いや、アレックスって、世話をしたいって思わせるタイプじゃないの?」
「セリーナ、分析してるの?」
「セリーナ、ほらオタクだから・・・変な事一杯知っているのよ」
「ニーナ・・・何気に凄いこと言っているわね」

「で、あなたの考えを聞かせてよ、セリーナ」
「あのね・・・アレックスって、父性本能を刺激するんじゃないの?」
「父性本能?それで、ジャックも掃除をするように・・・」
「ジェイミー、それは永遠の夢だから、もう諦めなさいって」
「フ~ン、だからアレックスを見ると、小さな女の子のように扱うって感じ?」
「そう、そんな感じよ、クレア」

「・・・・それって、ボ~ッとすればイイってこと?」
「いや違う、アビー。多分不思議なのよ、アレックスは」
「・・・大酒飲みの不思議ちゃん・・・・意外な組み合わせ・・・」
「あぁ~、私、大酒飲みでもないし、不思議でもないわ・・・」
「そんな凹まないで、アビー。ほら、盛り合わせ来たわよ」
「・・・・これ食べて、気持ちを立て直すわ・・・」
「そうよ、そうよ。私もどうも納得できないけど・・・」
「あぁ、クレア、暴れないでね。
 以前集まり場所にしていた店は、何が原因で出入り禁止になったか
 思い出してちょーだいね」
「・・・・分かっているわよ、ジェイミー。反省しているって」
「分かってくれて、有り難う」
「・・・・私、参加しなかったけど、見事だったんだって、クレア?」
「そうそう。クレアの伝説がまた増えたってことね」
「・・・・・・もう暴れないって・・・・」

「で、何かイイ情報ある?」
「・・・・この中で、若い男性と接触があるって・・・コニー?」
「マイクのこと?」
「ウ~ン、検事局でも憧れている女の子、多いしね。
 コニーは、羨ましがられているんじゃない?」
「・・・・・ほんと・・・・?マイクの補佐一日体験参加者募集したら、来るかな?」

「来る、来る!殺到よ」
「・・・・私も参加していい?」
「ニーナ・・・いきなり・・・分署にも若い警官や刑事、いっぱいいるじゃない」
「ウ~ン、いるけどネェ・・・・いるだけ・・・・」
「ニーナ・・・・辛口ね・・・まぁ、飲みなさいよ」
「コニー、マイクに浮いた噂は?」
「・・・・・・・何も言わないわ・・・後から知って驚いて」
「なにそれ・・・・意味深ね」
「なになに?隠さないでよ」
「・・・・いや隠すもの、何もないって・・・・仕事一直線よ」
「いや・・・でも、別に職場で探さなくても・・・」
「って、誰が職場で相手を探しているの?
「・・・・・・・・・・ココには、いないでしょ・・・・」

「私、あの人、好きよ」
「ワッ!いきなりビックリだわ、アレックス」
「ホント・・・で、誰が好きなの?言って」
「あの人・・・・ウ~ン、名前分かんない・・・」
「・・・・・検事局の人?何か覚えている?」
「ジェイミー、いつもならこんな面倒な娘、ブチ切れているのに
 アレックスには、優しいのね」
「・・・・もしかして、これがアレックスの魔法?」
「ジェイミーの母性本能にってこと?」

「あのね、ジャックとケンカしていた人」
「ジャックとケンカ、なんて・・・・数え切れないわよ」
「まぁまぁ、ここは辛抱強く・・・どんなケンカだったの?」
「ケンカした後、辞めて行っちゃった人」
「あぁ、もしかして・・・・レイサム?」
「オデコが広い人?そうなの?」
「ウン、オデコ、広かったわ。でもキャンディの人も広いわよ」
「それは、ベンよ。確かに・・・・」
「ジョシュ・レイサムよ、多分。で、どうしてジョシュが好きなの?」
「辞めて行く時、私にペンやノートをくれたの。
 使えばイイよって。頑張って仕事しろって。
 俺は無理だったけど、良い検事になれるよって」
「なに・・・?アレックスにそんな言葉を・・・」
「エッ?ジョシュってアレックスに気があったの?」
「いや、それが父性本能に・・・」
「それ、なんだか信じそうだわ、セリーナ」

「ねぇ、それ、私にもコツを教えてくれると・・・
 セリーナ、何か調べてきてよ。ネットの知り合い、いっぱいいるでしょ?」
「アビー、エミルに聞いてみたら?専門家なんだし」
「いや、そんなことしたら、ジャックに報告されちゃうわよ」
「それは、ヤバいわね」
「理由を言えばいいじゃないの?別に悪いこと、しているんじゃないし」

「で、どういうの?
 父性本能に訴えるコツを聞きたかったんです。御馳走してもらえるからって?」
「ジャックになら、通じるんじゃないの?」
「・・・・・・じゃ、危険を冒しなさいよ、アビー」
「クレア、一緒にエミルの所、行く?」
「行かないわよ、何言ってるのよ・・・さぁ、食べて食べて」
「・・・・そうするわ・・・・」

「コニー、大人しいわね。どうしたの?
 マイクが苛めた?」
「いえ、そうじゃなくて・・・・
 ジョシュって、そんなに悪い人じゃなかった気がして」
 結構常識あったよね。女子にも、礼儀正しかったし」
「ジャックと気が合わないってことじゃないの?」
「そうそう、ジャックと気が合わないから、追い出されたのよ」
「クレア・・・あなたが言うと、真理ね・・・」

「で、コニー、あなたもジョシュになにか貰ったの?」
「いえ、私はなにも・・・」
「セリーナ、真剣に父性本能、調べてきて!
 今度の集まりまでに。お願いよ」
「分かったわよ・・・一応調べてくるわ。でも期待しないでね」

「ちょっと・・・・ちゃんと食べたり飲んでる?
 割り勘なんだから・・・後から文句なし、よ」
「は~い(合唱)いつも幹事、有り難う、ジェイミー」
「いいのよ、私も飲みたいんだし・・・」
「でもいつもじゃ、悪いわ」
「気にしないで~。好きでやっているんだし。
 クレア、今日は何も壊さないでね・・・ってアレックス!
 どこに行っていたのよ」
「ウン、トイレ」
「・・・ちょっと、手に何持っているの?」
「ウ~ン、チョコバー・・・バーテンダーさんがくれたの」
「頂戴って言ったの?」
「何も言わないわ・・・・
 席に戻ろうとしたら、ちょっとおいでって・・・で貰ったの」
「・・・・さっき、私がトイレに行った時は、何もないけど・・・」
「落ち着いて、アビー。
 私、真剣に調べてくるから・・・アレックスに殴り掛からないでぇぇ」
「・・・・殴らないわよ、セリーナ・・・いくら私でも・・・」
「じゃ、なんでアレックスの隣に行くのよ・・・」
「いや、仲良くなろうかと・・・・」


・・・・
「おい、奥の席に女子が集団でいるけど・・・何かの集まり?」
「仕事仲間、だそうですよ」
「そうか・・・ちょっと声かけてくるか?」
「お、そうしようぜ。女性ばかりじゃ、寂しいだろうし・・・」
「お止めになった方が・・・・
 もし被害に遭っても、当店は責任なしですよ。
 それに、警察沙汰は、ゴメンですからね」
「なにそれ・・・何か知ってるの?」

「いや、市内の店で、
 以前彼女達が集まった時に、ちょっかいかけた男が・・・」


***********************

年末だから、集まって飲みましょってことで。
女子ばかり・・・(笑)
私は「誰がどのセリフを」は、認識しながら書いていますが
??????な方は、お好きに想像して下さい(ペコリ)
もしかして!のアレックス、S0デビューですね。
だからか、アレックスが目立ちますね。


タイトル「一切の望みを捨てよ」
ダンテの『神曲』からですね。地獄篇の言葉です。
地獄の門に書いてある言葉から、頂戴致しました。
この集まりに参加する男性は、地獄の門に入るようなものってことで(笑)

シーズン0 #21「ブリテンの戦い」(『 Battle of Britain』)追記

2014-11-11 14:07:09 | シーズン0
いきなりですが、シーズン0にUK参戦です。
いやいや、ホント、いきなり浮かんだから・・・書いちゃえって(笑)

どうも、私の頭ン中では
スティール&アリーシャは、ストーン&クレアって、思っている様な?(笑)
ただ、クレアはストーンを攻撃!ですが
アリーシャは駄々こねて、スティールが宥める・・・って図式、の様な。
あぁ、勿論S0の中で、ですけどね。

タイトル「「ブリテンの戦い」=Battle of Britain
日本語では「イギリスの戦い」と、一般的に呼ばれています。
まぁ、私は、多分どこかの本で「ブリテンの戦い」と読んだので
それで覚えているという記憶が・・・・

ww2(第2次世界大戦)中の英国首相チャーチルの演説から。
「・・・フランスの戦いが終わり、やがてイギリスの戦いが始まる・・・」
(1940年6月18日下院演説より)

WW2、ドイツ空軍とイギリス空軍の空中戦のことで
特に、イギリス制空権をかけた空中戦を指しています。
ドイツによるイギリス本土上陸作戦の前に行われた戦いです。
1940年7月10日から10月31日まで、の戦闘を指すようで。

前述の演説は、その前ですね。
いよいよドイツの攻撃が、イギリスを狙ってくる・・・ということで。

ドイツ&イギリス、どちらの戦闘機も有名。
映画にもなっています。超有名な戦いですね。

また、有名なファンタジー『ナルニア国物語』
第1章「ライオンと魔女」で、主人公の4人兄弟姉妹が疎開しますが
この時期が、ロンドン空襲の時だったんじゃないかな~って思いますが。

今回は、スティール&アリーシャのおバカ話を
ブリテンの戦い、だぁ~とか思った次第で。
まぁ、単にブリテン繋がりって訳で。

いつも思うが、S0は、おバカさん以外のなにものでも無いって感じね。

えっと、UKファンの方、どんな抗議も受け付けませんので。
御了承、下さいませ(ペコリ)

では!

シーズン0 #21「ブリテンの戦い」(『 Battle of Britain』)

2014-11-11 14:05:53 | シーズン0
UK S1-7「アリーシャ」

スティール&アリーシャ

・・・・・・・・・・・・・・・
「お願いです・・・私の行動をムダにしないで」
「ムダじゃないさ」
「被害者のために闘えと、教えてくれたはずです。
 私は被害者です。闘ってください」

・・・・・・・・・・・・・・・

「しかし、アリーシャ・・・・」
「じゃ、なんですか?私を助けられないと?」
「そうは言っていないよ、アリーシャ。
 ただ、起訴して裁判となると・・・・」
「で、結局は、私を助けてくれないんですね?
「アリーシャ・・・ただ、私は・・・」

「ただ、なんですか?
 あなたって、いつもそう!そうでしょ、ジェームズ!」
「アリーシャ、どうか落ち着いてくれ・・・」
「落ち着いていますよ、私は、いつも落ち着いています!
 落ち着いていないのは、あなたでしょ?ジェームズ?」
「アリーシャ・・・」

「大体、あなたは、いつもそう!
 私の誕生日もそう!いつ私が、ミッキーを欲しいって言いました?」
「エェ?君の誕生日の話かい?
 ミッキーって・・・ぬいぐるみだろ?君、欲しがっていたじゃないか?」

「私が、欲しかったのは、ミニーちゃんですよ。ミニーちゃん! 
 それなのに、あなたがくれたのは、ミッキー!!」
「・・・・・違うのか?」
「違いますよ!ミッキーとミニーちゃんは全然違います!
 あなたは、それくらい、分かっていないんですよね?」
「一体、何が違うんだ?同じように見えるが・・・」
「ホラ!これがミニーちゃんですよ!
 (と、表紙がミニーのイラストの手帳を見せて)
 これが、ミニーちゃん!
 そして、これ(机の上の小さなぬいぐるみを見せて)
 これが、ミッキー。違うでしょ?全然違うわ!」

「・・・・・どこが?・・・・」
「どこが、ですってェェェ!!!
 ミニーちゃんには、可愛いリボンがついているでしょ!
 あぁ、ミニーちゃん、ゴメンね・・・(手帳をすりすり)
 おじさんだから、分からないのよ・・・許してやって・・・」

「リボン、だけか?リボンの違いなのか??
 どちらも、ネズミだろ?顔も同じだし・・・」

「ジェームズ!!
 じゃ、これはなんですか!!(マグカップを見せて)
 これは?このイラストは、なんですか?」
「エッ・・・・動物・・・」
「あなたが、クリスマス・プレゼントにくれた物です。
 私に、『ほら、君の好きなミニーだよ』って!
 どこが、ミニーちゃんなんですか?」
「だって・・・ほら、耳が大きいじゃないか?
「なんですってェ!!!!」
「そうだよ、耳だよ、耳。
 ネズミも耳が大きいし。これは・・・あぁ思い出した。ウサギだよ。
 ピーターって名前のウサギだ。可愛いだろ」

「私が好きなのは、ミニーちゃん。
 あなたは、耳が大きいのなら、皆同じですか?」
「いや、それは違う。私にも、違うは分かる」
「じゃ、なんで・・・」
「ほら、ダンボは違うぞ。耳が大きくても」
「象、ですか?象?
 ・・・・・・!あなたは、いつもそう!
 私を、どう思っているんですか?ジェームズ!!」

「いや・・・なんで、ディズニーなのかな~って。アメリカだろ?
 ほら、ピーターは、イギリスだし・・・・なんで、アメリカなんだろって」
「イイじゃないですか!!ミニーちゃんは、可愛いんですから!
 アメリカだって、イイじゃないですか!
 どうせ、本家のリメイクなんだし!!!!!」
「アリーシャ・・・それを言っちゃ・・・・」
「何が、ですか?何か、御意見でも?
 どうせ、私のことなんか、なんとも思っちゃいないんでしょ」

「大切に思っているよ、勿論。大切な友達だ」
「じゃ、誰より、大切なんですか?」
「誰って・・・・そんなこと、言えないよ・・・」
「いいえ、言って下さい!誰より、大切なんですか?
「ジ、ジョージ・・・かなぁ・・・」

「ジョージ、ですってェ!私とジョージを、比べているんですか?
 あなたの頭の中は、私とジョージが混在しているんですか?
 もう!もう!!もう!!!」
「とにかく、落ち着け。ほら、深呼吸して・・・・フゥ~
 ・・・・・大丈夫か?
 じゃ、一体、私が何をすれば、君は機嫌が良くなるんだい?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私は被害者です・・・闘って下さい」
「分かった・・・」


こうして、スティールは、
思いっ切り私情が絡み、というよりも
アリーシャの御機嫌を取りたい一心で、メリックを起訴することに・・・・


説明は、次で!(ペコリ)