天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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12月31日:お知らせ/長命の宇宙船、セーフモードを経験する

2016年12月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<お知らせ>: 1月1日~1月5日の投稿は休みます。

長命の宇宙船、セーフモードを経験する

2001年10月から火星で運行中であるNASAのマーズ・オデッセイ軌道船は、12月26日に自身でセーフモードに入ったが地球との連絡は維持された。オデッセイ・プロジェクトチームは、地球と太陽との方向に関する宇宙船の不確実性に起因するその原因を診断し、軌道船を完全なオペレーションに戻している。マーズローバーミッションを支援するオデッセイの通信中継サービスは今週再開し、赤い惑星のオデッセイ自身の科学調査は来週再開する予定である。慣性測定ユニット、および、宇宙船の姿勢を判断するセンサー間のインターフェース回路をリセットすることによって、その軌道船の方向に関する認識は12月26日に回復した。

<出典>: 「マーズ・オデッセイ(Odyssey)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 2001年に打上げられたマーズ・オデッセイ軌道船は、これまでに打上げられた惑星探査宇宙船で最も長命であり、打上後15年を超えた今でも自己の科学調査、火星探査車との中継などを行っています。詳細は「ホームページ」の 「アストロトピックス」 から。

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12月30日:アルマ望遠鏡を動かす山麓施設(動画)

2016年12月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

標高2900メートルの場所に建設されたアルマ望遠鏡山麓施設の観測技術棟内部の様子です。標高5000メートルに設置されたアルマ望遠鏡を遠隔操作するコントロールルームや受信機の実験室、観測データが蓄積されるコンピュータルームやスタッフのオフィスなどがコンパクトにまとまっています。この建物の外にはスタッフのための宿舎や食堂があり、宇宙の謎に迫るために世界中から集まってきたスタッフを支えています。

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

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12月29日:宇宙ステーションの高度な植物生息環境のプロトタイプ

2016年12月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの先進的な植物生息環境(APH)の高忠実度テストバージョンが2016年11月にフロリダのケネディ宇宙センタに到着した。この技術開発ユニットはトラックで到着し、降ろされ、宇宙ステーション処理施設の研究室に運ばれた。研究室では、技術者達、科学者達、NASAの技術者達が、実際の APH ユニットが来年始めに到着する前に、取扱いと組み立て方法を学ぶためにテストユニットで訓練を受けるだろう。彼らは、また、この植物生息環境の種々のシステムと科学がどのように融和するかについて調べるだろう。このユニットは、ハウス大の植物環境より制御され、閉じられたループシステムを持っている。このシステムは、赤、緑、青の LED 照明を使い、現在国際宇宙ステーションにある野菜生育システムと似ている。この APH は、また、白色 LED と赤外線を使う能力を持っている。この APH ユニットは180のセンサーと現在の野菜システムの4倍の光の出力を持っている。この小規模な実験室 Plant Habitat 1 または PH01 には、キャベツとマスタードに関連する小さな顕花植物、シロイヌナズナの種を含むだろう。 PH01 と APH ユニットは、2017年に宇宙ステーションに届けられるだろう。

<出典>: 「宇宙ステーション研究(Space Station Research)」

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12月28日:ハッブルからの車輪銀河

2016年12月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ある者にとっては、それはカートの車輪のように見えるだろう。実際に、その外向きの卵形の外見、中央の銀河の存在、及び車輪のスポークのように見えるそれらとの関係故に、この右側の銀河は車輪銀河として知られている。しかしながら、他の者にとっては、それは説明を待っている銀河達の間の複雑な相互作用のように見えるだろう。この車輪は、左の二つの銀河達とともに、ちょうこくしつ座の約4億光年離れた銀河達のグループの一部である。この大きな銀河の縁は10万光年以上に広がり、極めて明るく大規模な星達で満たされた星形成領域から成っている。描かれたこの車輪のリング状の形は、星間ガスとダストを圧縮し星形成の波が池の表面の波のような動きを誘発して大きな銀河を通過する、小さな銀河に起因する重力の混乱の結果である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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12月27日:ヨーロッパ宇宙機関、2016年のハイライト(ビデオ)

2016年12月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年は、ヨーロッパ宇宙機関にとって素晴らしい年であった。ガリレオの展開が全速力で取り組まれ、最初のサービスが宣言された。 また、エクソマーズのような開拓者的な火星探査ミッション。ヨーロッパ宇宙機関は最先端の技術の最前線にあることを証明し、そのミッションは人類の全体を豊かにしている。

<出典>: Space in Videos  (ESA)

<ビデオ>: ビデオは英語解説付き。イメージをクリック。

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12月26日:「こうのとり」国際宇宙ステーションに到着する

2016年12月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

日本の HTV-6 貨物船「こうのとり」が国際宇宙ステーションに最終的な接近するのが見られる。 HTV-6 は12月9日金曜日に種子島宇宙センターから打上げられ、12月13日火曜日に宇宙ステーションに到着した。この貨物船は、ステーションの太陽電池板によって発生する電気エネルギーを保存する、今ステーションで使われているニッケル水素バッテリを交換する新しいリチウムイオン電池とアダプタ・プレートを含め、6名のステーション・クルーのための 4.5 トンを超える補充用品、水、予備部品、実験用ハードウェアを積んでいる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

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<ひとこと>: 現在、国際宇宙ステーションに重量物を運べるのは日本の HTV-6 が唯一の貨物船です。運ばれたバッテリの交換は1月6日と13日の船外活動で行われます。中継放送の予定は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

HTV-6 で届けられた新鮮な果物を楽しむ遠征50クルー、ペギー・ホイットソン(左)とシェーン・キンブロー。

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12月25日:ペギー・ホイットソン、休日の挨拶を送る

2016年12月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションのNASAの遠征50ペギー・ホイットソンは、12月18日に、キューポラから休日の挨拶とお祝いのイメージを送った。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

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12月21日:お知らせ/ LL Pegasi の並外れた渦巻

2016年12月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<お知らせ>: 12月22日(木)~24日(土)の情報提供は休みます。

LL Pegasi の並外れた渦巻

左側の奇妙な渦巻構造はどのようにしてできたのだろう? それは、恐らく、外層の大気が放出されるときの、惑星状星雲フェーズに入りつつある二重星システムに関連している。差渡し約3分の一光年に及び、四つまたは五つに完全に巻き付いたこの巨大な渦巻は先例のない規則性を持っている。一つの新しい層は二つの星達がそれぞれ他を周るために要する時間に近い約800年ごとに現れるのだろう。それをつくった星のシステムは、最も一般的には LL Pegasi また AFGL 3068 としても知られている。その変わった構造そのものは IRA 23166+1655 としてカタログ化されている。このイメージはハッブル宇宙望遠鏡の近赤外線光でとられた。近くの星から反射する光によって照らされているという主たる仮説を持つが、渦巻が輝く理由自身がミステリーである。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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12月20日:NGC 4696:ブラックホール周辺のフィラメント/お知らせ

2016年12月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

最近公開されたハッブル宇宙望遠鏡からのイメージに示されたように、ガスとダストの長い蔓が大変詳細にイメージにとられた。これらのフィラメントは、超巨大なブラックホールによって占められていると考えられる領域、銀河の中央領域に結ばれているように見える。推測では、このブラックホールがガスとダストの冷たいフィラメントを押して周囲のガスを熱するエネルギーを大量に送り出し、星の構成をシャットダウンしている。磁場によってバランスをとられたこれらのフィラメントは、その後螺旋を描くように戻り、最終的に中央のブラックホールの周りを回る。 NGC 4696 は銀河達のケンタウルス集団の最大の銀河であり地球から約1億 5,000 万光年にある。このイメージは差渡し約 45,000 光年の領域を示している。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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<お知らせ>: 日本のイプシロンロケット2号機によるジオスペース探査衛星(ERG)の打ち上げ時刻の決定が急遽掲載されました、12月20日(火)午後8時。20日(火)19時40分からライブ中継があります。打上の視聴は こちら から。

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12月19日:ガリレオ衛星15号~18号離陸準備(動画)

2016年12月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このコマ落としビデオは、2016年11月17日の仏領ギアナのヨーロッパの宇宙ポートからのアリアン5打上装置での離陸、フライト VA233 に向けた最終準備からの、新しい衛星ナビゲーションシステムの展開を進めるガリレオ衛星15~18を示している。ガリレオはヨーロッパ自身の広域な衛星ナビゲーションシステムである。その24の衛星プラス予備の全システムは2020年までに実施される予定である。このガリレオ計画はヨーロッパによって資金提供され所有される。欧州委員会は、全てのプログラム活動の実行を計画し、管理し、監督する全体的な責任を持っている。

<出典>: 「Space in Videos;ヨーロッパ宇宙機関」

<ビデオ>: イメージをクリック

<ひとこと>: 動画はイメージをクリック。このコマ落としビデオは、11月17日に打上げられたヨーロッパ宇宙機関の測地・位置情報衛星(米国の GPS、日本の みちびき に相当)ガリレオ4機の組み立てから打上までをコマ落としで描いたものです。打上ロケットは現在世界で最大重量を打上げ可能なアリアンが使われています。

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12月18日:スーパー・ムーン

2016年12月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関宇宙飛行士トーマス・ペスケは国際宇宙ステーションからこのイメージをとった。彼はそれをソーシャルメディアに投稿しコメントした。「これは、宇宙から見た今夜の“スーパー・ムーン”である! 私が見た前回のスーパー・ムーンはバイコヌールであった。」
トーマスのプロキシマ・ミッションは欧州宇宙機関の宇宙飛行士の9回目の長期ミッションである。これは太陽に最も近い星の名(参考:プロキシマ)をとって名づけられており、フランスの宇宙飛行士達の星と星座に因んでミッションに名付ける伝統によっている。プロキシマの間、トーマスは、協力する他の多くの調査活動のみならず、欧州宇宙機関とフランス宇宙機関 CNES の約50件の科学実験を行なうだろう。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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<ひとこと>: 月は地球に対して同一の面を見せつつ僅かな楕円軌道を描きながら周回しています。地球に最も近く大きく見える満月を「スーパームーン」と呼びますが、この何十年かで最も近く大きく見えたのが11月の満月でした。写真のスーパームーンはこれに次ぐ大きさの12月の満月です。

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12月17日:フィリピン海の雲景

2016年12月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

フィリピン海を飛ぶとき、一人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションから地平線を見て、薄く青い大気と宇宙の漆黒のこの3次元の雲の写真を撮った。遅い午後の日光が、イメージ右側の海の表面の幅広い帯を輝かせている。遠くの雲の広い層が右上のフィリピン群島の北をほとんど覆っている。太陽の方向を見てイメージを捕えることは、影を用いることを通して光景や雲景(landscapes and cloudscapes)の三次元を強調する、宇宙飛行士達が使う特別な技術である。右下に二つの大きな雷雲が隣接している。これらの雲は金敷(anvil)として知られる長い尾を持ち、南へ約100キロまで伸びている。金敷は雷雨の雲が大気の中を高く上がるときにでき、海抜数千メートルにも届く。このイメージは遠征48クルーのメンバーによってとられた。イメージはコントラストを改善するために拡張されレンズのノイズが除去されている。

<出典>: 「国際宇宙ステーション(Space Station)」

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12月16日:虚空に浮かぶ超新星残骸 かに星雲(M1)

2016年12月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2005年、すばる望遠鏡で狭帯域フィルタを用いた高赤方偏移の水素ライマンα輝線銀河の観測をやっていた際に、たまたま同じフィルタで酸素の輝線が観測できることを思いついて、短時間の積分で撮った懐かしい画像です。その後、1988年にキットピーク天文台で撮られたCCD画像と比較して、「ジェット」と呼ばれる構造からかに星雲の膨張速度を実測しました。まさに爆発でひろがりつつある星雲を実感することができる画像でした。ここからかに星雲の爆発時期を推定すると、西暦1055年プラスマイナス24年となり、それまでの推定(1100年頃)よりも中国の記録にある1054年にずっと近い時期となりました。この結果は実は論文としても公表しています。
 
この画像を取得してからはや10年。かに星雲はさらに膨張しているはずです。上述のキットピークの画像は「ジェット」部のみでしたので、Suprime-Cam が退役する前に、ぜひ、同じフィルタで新しいかに星雲の全体画像を撮ってもらいたいところです。星雲全体が膨張している様子が見えるはずです。

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

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12月15日: HTV-6 貨物船、宇宙ステーションに接近する

2016年12月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの遠征50指揮官シェーン・キンブローは、2016年12月12日に国際宇宙ステーションに接近したときの日本宇宙航空研究開発機構の「こうのとり H-II 運搬船(HTV-6)」の写真をとり、「美しい #HTV6 @Space_Station」と書いて共有した。NASAとヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士達が、カナダ宇宙局のロボットアーム Canadarm2 を使って、日本宇宙航空研究開発機構の12トンの宇宙船を捕えた。続いて、ロボット地上管制官達が、ハーモニーモジュールの地球に面する側にインストールした。NASAのペギー・ホイットソンは、ランデブーと捕獲の間、 HTV-6 システムを監視した。この自律制御の貨物船は、6名のステーション・クルーのための 4.5 トン超の補充用品、水、予備部品、実験用ハードウェアを積んでいる。それは、また、現在ステーションの太陽電池で発生する電気エネルギーを保存するためにステーションで使われているニッケル水素バッテリと交換する、新しい六つのリチウムイオン電池とアダプタプレートを届けている。これらは、12月遅くと1月中旬の間のロボット操作と船外活動でインストールされるだろう。この宇宙船は、また、技術教育(TechEdSat-5)ナノ衛星を届けている。これらは2017年早くの放出が目標とされている。

<出典>: 「遠征50(Expedition 50)」

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12月14日:星の爆発集団 NGC 3603/「こうのとり」捕獲

2016年12月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽から僅か 20,000 光年に、我々のミルキーウェイ銀河の近くのカリーナの渦巻の腕の居住者 NGC 3603 が横たわっている。 NGC 3603 は、ミルキーウェイの最大の星形成領域の一つとして天文学者達に知られている。この中央の散開星団は、恐らく星の形成の一つの爆発で僅か100万~200万年前にできた星達、我々の太陽より大規模な何千もの星達を含んでいる。実際に、近くの NGC 3603 は、はるか遠い星の爆発的形成銀河達に住む大規模な星の集団の手ごろな例を含むと考えられる。集団の周囲には、エネルギーに満ちた星の放射と風によって彫られた、輝く星間ガスと不明瞭なダストの出生の雲がある。ハッブル宇宙望遠鏡で記録されたこのイメージは約17光年に及んでいる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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日本の国際宇宙ステーション貨物船「こうのとり」は、ステーションの飛行士達のロボットアーム操作で捕らえられ、引き続き地上からの遠隔操作によって、ハーモニーモジュールの地球に面するポートにインストールされました。

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