天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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3月31日:熱いガスの巨人の大気のシミュレーション/お知らせ

2016年03月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

HD 80606b として知られている熱いガス惑星の乱れた大気が、NASAのスピッツア宇宙望遠鏡からのデータに基づくこのシミュレーションに示されている。この惑星はその親星から遠く離れて多くの時間を過ごすが、111日ごとにその恒星に極めて近くなり、大規模な熱の爆発を経験する。スピッツアはこの惑星の全体の熱作用のサイクルを測定し、その最も冷たい温度華氏 400 度未満(摂氏204度)と最も熱い温度華氏 2,000 度(摂氏1094度)を判定した。

 <参考>: スピッツア宇宙望遠鏡は赤外線を観測する望遠鏡です。赤外線は対象物の温度を示します。

 <出典>: スピッツア宇宙望遠鏡 

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<おしらせ>: 日本時間4月1日、国際宇宙ステーション補給船ロシアのプログレス63号が打上げられます。到着は土曜日、日本ではともに深夜です。参考まで。

 

月 日 (曜)項       目   (ISS: は国際宇宙ステーション関連)放送開始
4月 1日(金) ISS:プログレス63号貨物船打上(01:23 AM) 01:00 AM
4月 3日(日) ISS:プログレス63号貨物船ドッキング(03:00 AM) 02:15 AM

 

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3月30日:冥王星の北

2016年03月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

コントラストが拡張されたカラーの光景の、冥王星の北の凍結した谷を横断したこの視界は、去る7月にニューホライズンズ宇宙船によってとられた。今ローウェル領域(Lowell Regio)と呼ばれるこの領域は、ローウェル天文台の創始者パーシバルローウェルにちなんで非公式に名付けられた。火星の運河の推測でも有名であったローウェルは、1906年に、最終的に冥王星の発見に結びつく調査を始めた。冥王星の北極はフレームの中央左にある。 左の広い谷の薄く青いフロアは幅約70キロメートル、南に向かって垂直に走っている。より高い高度は黄色い色で表されている。ニューホライズンズの測定は、窒素の氷に加えて、メタンの氷が冥王星の北のローウェル領域全体に豊かであると確定させた。

 <出典>: 「今日の天文写真

 <大判>: イメージをクリック(大きなイメージなので表示には時間がかかります)

 

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3月29日:火星の重力マップ

2016年03月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

三つのNASA宇宙船によってつくられた火星の重力のこの新しいマップは、赤い惑星の隠れた内部の明らかな一瞥を提供するこれまでで最も詳しいものである。このマップはドップラーと距離追跡データを使って引き出された。それは、火星を周る軌道の三つのNASAの宇宙船、マーズグローバルサーベイヤー、マーズ・オデッセイ、火星偵察軌道船から、NASAの深宇宙ネットワークによって集められた。火星の重力マップのこの視界はタルシス火山と周囲のたわみを示している。タルシスは太陽系で最も大きな火山を持つ、径数千マイル(数千キロメートル)の火星の火山の台地である。中央の白いエリアは大規模なタルシス火山によってつくられた高い重力領域であり、周囲の青いエリアは地殻(岩石圏)の亀裂かもしれない低い重力の領域である。

 <出典>: 「火星(Mars)」 

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3月28日:打上整備塔のアーム、ソユーズ TMA-20M 宇宙船を囲い込む

2016年03月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年3月16日水曜日に、カザフスタンのバイコヌール・コスモドロームの打上台1でとられたこの長時間露出写真では、打上整備塔のアームが、ロケットを固定するためにソユーズ TMA-20M 宇宙船を囲んでいる。このソユーズ・ロケットは、国際宇宙ステーションでの5ヵ月半のミッションを始めるロシア宇宙局(ロスコスモス)の遠征47ソユーズ指揮官アレクセイ・オブチニン、フライトエンジニア オレグ・スクリポチカ、NASAのフライトエンジニア ジェフ・ウィリアムスを運んだ。

 <出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」 

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3月27日:オーロラのグリーンの霞の中を飛ぶ

2016年03月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の遠征46フライト・エンジニア ティム・ピークは、2016年2月23日に国際宇宙ステーションからとった輝くオーロラの衝撃的なイメージを共有した。オーロラのダンスの光は地上からの壮観な視界を提供するが、また、太陽から入って来るエネルギーと粒子を研究する科学者達の想像力を捕える。オーロラは、太陽からの太陽風と呼ばれる安定した流れと、コロナ質量放出として知られる巨大な爆発によって外に流れるエネルギーに満ちた粒子の影響の一つである。

 <出典>: 「遠征46(Expedition 46)」 

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3月26日:シグナス貨物船打上げられる/お知らせ

2016年03月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーション補給ミッションのオービタル社のATKシグナスを載せた共同打上同盟(United Launch Alliance)のアトラスⅤロケットが、東部夏時間2016年3月22日午後11時5分(日本時間3月23日午後0時5分)に、フロリダのケープ・カナベラル空軍基地の宇宙打上複合施設41から離昇する。シグナスは3月26日土曜日に軌道の研究所に到着する予定である。貨物船には、約 7,500 ポンド(3.100 キログラム)の補給品、微重力状態での火の科学調査を含む科学機器と実験装置、その他約250の研究をサポートする機器が積まれている。

 <出典>: 「商用貨物補給ミッション 

 <大判>: イメージをクリック

シグナス貨物船は、今日3月26日夜、国際宇宙ステーションとランデブーし国際宇宙ステーションのロボットアームで捕らえられ、地上の操作で“非常にゆっくり”移動した後、ユニティモジュールの所定の位置に設置されます。なお、この貨物船の太陽電池パネルにご注目ください。従来型のパネルと異なり柔軟な構造になっています(右図)。

中継放送を見るには 「ウェブNASAテレビ(下記)」 から。
http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/ustream.html

シグナス貨物船は、日本時間今夜7時51分に捕らえられました。続く、係留の放送開始は10時15分、係留は10時25分になります。

 

 

 

 

 

 

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3月25日:銀河のダストを通した超新星

2016年03月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

世界中の望遠鏡が近くのダストの銀河で起こった明るい超新星を追った。強力な星の爆発が2月始めに初めて注目された。この銀河には、双眼鏡で見え、その中央を横切る光を吸収するダストの印象的なフィラメントで知られる、写真うつりの良いケンタウルスA(Cen A)がある。発見の僅か2日後に地上からとられた超新星を表す差込みイメージと共に、 Cen A は、ここではハッブル宇宙望遠鏡イメージの高解像度目録に現れている。 SN2016adj と呼ばれるこの超新星は、差込みでは十字の線で強調された我々のミルキーウェイ銀河の明るい手前の星の左側に現れている。この超新星は、現在は Type IIb (星の核の崩壊超新星)であると考えられ、非常に近くで起こり、また既知のダストフィラメントを通して見られるので強い関心を呼んでいる。この超新星の現在と将来の観測は、大規模な星達の運命について、また地球で発見されるいくつかの元素がどのように形成されたかについて、新しい手掛かりを我々に与えるかもしれない。

 <出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡」 

 <大判>: イメージをクリック

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3月24日:冥王星の上の霞の層/お知らせ

2016年03月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

冥王星の輪郭の上の霞の層のこのイメージは、NASAのニューホライズンズ宇宙船のラルフ/マルチスペクトル可視光線画像カメラ(MVIC:モノクロームカメラ)でとられ、およそ20の霞の層が見られる。これらの層は一般的に水平に数百キロメートルにも及ぶことが確認されたが、厳密には表面と平行ではない。たとえば、科学者達は、イメージの左下の領域約5キロメートルの霞の層に注目している。今週、ニューホライズンズ科学者達は、「サイエンス」誌に、昨夏の冥王星システム接近通過からの結果を記載した初めての包括的なセットを書いた。科学者達は、冥王星の大気の層になった霞を含む、地表が予想より冷たくコンパクトであることを発見した。これは、冥王星の超高層の大気がどのように宇宙に失われているか、また、それが太陽風として知られる太陽の荷電粒子の流れとどのように作用しあっているかに関係している。

 <出典>: 「Pluto」 

 <大判>: イメージをクリック

 

 お知らせ: 国際宇宙ステーションに向かうシグナス CRS-6 商用貨物船は23日午後0時5分に打ち上げられました。この貨物船は日本時間3月26日土曜日夜に国際宇宙ステーションと並走し捕らえられます。中継放送等の詳細は土曜日の記事でお知らせします。

 

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3月23日:お知らせ/地球軌道におけるジェミニの最初のドッキング

2016年03月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

お知らせ: 国際宇宙ステーションに向かうシグナス商用貨物船が、今日23日午後0時5分に打上げられます。放送開始は午前11時からです。中継放送を見るには こちら をクリック。

地球軌道におけるジェミニの最初のドッキング

1966年3月16日、指揮官ニール・アームストロングとパイロット・デイビッド・スコットは、アゲナ(Agena)ターゲット宇宙船と、彼らのジェミニ Ⅷ 宇宙船を成功裏にドッキングさせ、地球軌道で初めて二つの宇宙船を結合させた。この宇宙飛行技術は、将来の月面着陸ミッションの成功のための重要な里程標であった。また、既に周回している宇宙船を捕えることは、国際宇宙ステーションミッションでも重要であった。ジェミニ宇宙船の宇宙飛行士達は、ドッキング前の検査の間に45フィートの距離から、アゲナ・ターゲット宇宙船のこの側面の写真をとった。この二つの宇宙船は、メキシコの西海岸上空で、ミッションの3回目の軌道にあった。

 <出典>: 「ジェミニ Ⅷ」

 <大判>: イメージをクリック

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3月22日:国際宇宙ステーションパノラマツアー/お知らせ

2016年03月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関のサマンサ・クリストフォレッティは、199日の国際宇宙ステーションを去る直前に、各モジュールの中をそれぞれ15枚までの写真をとった。今、これらのイメージは、このインタラクティブ・パノラマをつくるために縫合された。これらのパノラマは2015年6月のスナップショットを提供している。最初に、国際宇宙ステーションの最初のモジュール、ザーリャ(Zarya;ロシア)を探検することができる。1998年11月20日に打上げられ、3週後に米国ユニティモジュールがドッキングしたこのモジュールは、今、機能的な積荷ブロックとして主に保管のために使われている。

<操作方法>: イメージをクリックしてパノラマイメージを呼び出し、図の右側に用意された上面からの透視図でどのモジュールを探訪するかを定め、下辺のマークを操作して宇宙船内ツアーをお楽しみください。矢印をクリックするとクリストフォレッティの説明を聞くこともできます。

 <出典>: 「Space in image (ESA)」

<お知らせ>: 明日23日午前1時過ぎに、国際宇宙ステーションに向かう商用貨物船シグナスが打ち上げられます。深夜なので詳細は避けますが、ステーションでの捕捉は3月26日土曜日午後9時前の予定です。その際中継放送等のご案内をします。

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3月21日:太陽の磁場を描く

2016年03月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイラストレーションは、2016年3月12日にNASAのソーラーダイナミクス天文台(SDO)によって捕えられたイメージに、太陽の磁場を描いている。重ねられた複雑な線は、太陽の磁気が、太陽面とその内部で、恒常的な動きに応じてどのように変化するかについて、科学者達に教えている。磁場が、磁気的に強い活動領域である太陽の明るい所の近くでどのように密度の高いか、また、磁気のラインの多くがどのように一つ活動領域を他に結んでいるかに注目しよう。
 
縮小したために磁力線が点線になってしまいました。正しくは こちら(大判) から。

 <出典>: ソーラーダイナミック天文台(SDO)

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3月20日:ソユーズ打上げられる

2016年03月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
ソユーズ TMA-20M が、2016年3月19日土曜日に、カザフスタンのバイコヌール・コスモドロームから、ロシア宇宙機関の遠征47ソユーズ指揮官アレクセイ・オブチニン、オレッグ・スクリポチカ、NASAのジェフリー・ウィリアムズを運んで、国際宇宙ステーションでの5ヵ月半のミッションを始めるために打上げられた。

 <出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」
 
 <大判>:  こちら から。
 
 <ビデオ>: 打上のビデオは こちら(Youtube NASA) から。

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3月19日:お知らせ/遠方銀河 SDP.81 の完全なアインシュタインリング

2016年03月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
お知らせ: 今日日本時間3月19日国際宇宙ステーションの補充クルーの3名が打上げられ、6時間後の昼過ぎに宇宙ステーションとドッキングします。 


       中継放送の詳細は昨日の記事を参照してください。
 
 
 
 
 

      
 
遠方銀河 SDP.81 の完全なアインシュタインリング
 
アルマ望遠鏡(オレンジ)とハッブル宇宙望遠鏡(青)で観測したSDP.81。アルマ望遠鏡では重力レンズ効果により引き伸ばされた SDP.81の姿が、完全な円形(アインシュタインリング)に見えています。ハッブル宇宙望遠鏡では重力レンズの原因となっている手前の銀河が見えています。また、アルマ望遠鏡の解像度がハッブル宇宙望遠鏡を上回っていることもわかります。
 
高解像度によって見えてきた遠くの宇宙
 
SDP.81 は、117億光年かなたにある遠方銀河です。アルマ望遠鏡はこれを人間の視力に換算すると 2600 の解像度で鮮明に写し出しました。この銀河は、重力レンズ効果によって手前にある銀河の重力によってその姿がゆがめられており、アインシュタインリングと呼ばれる円形の像として映し出されています。これほど完璧なアインシュタインリングが捉えられることは可視光観測でも電波観測でもたいへん珍しく、アルマ望遠鏡の高い解像度と感度によって初めて得られた成果といえます。
 
<出典>: 国立天文台;今週の一枚


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3月18日:皆既日食を祝す(動画)/お知らせ

2016年03月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
太陽が消えるのを見たらどうする? 恐らく歓呼の声を上げるだろう! それは、先週、皆既日食の間にインドネシアの全域で起きた。太陽が数分間月の背後に消えたとき、大地と空が暗くなった。多くの人々はこれが珍しい出来事であることを知っており、彼らの楽しい感嘆をこの特集ビデオで聞くことができる。この反応は、古来の食への反応が恐れと心配に由来する何世紀も前から考えるとなんと遠いことだろう。
 
<注>: 文章は大幅に省略し、また意訳しています。
 
 
 <ビデオ>: ビデオは こちら から。
 

お知らせ: 明日3月19日土曜日、遠征47の3名の補充クルー、国際宇宙ステーションに向かって打上げられます。
 
<ライブ>: 視聴は NASAテレビ から。
 
  放送開始 06:30 AM  遠征47/48ソユーズ TMA-20M 打上げ(打上 07;26 AM)
  放送開始 09:30 AM  遠征47/48ソユーズ TMA-20M 打上げ再放送
  放送開始 00:30 PM  ソユーズ TMA-20M ドッキング(01:11 PM)
  放送開始 02:30 PM  ハッチオープン(02:55 PM;変動の可能性あり)
  放送開始 04:30 PM  ドッキング、ハッチオープン他(ビデオ)
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3月17日:国際女性の日を祝う

2016年03月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
2010年4月8日、ステーションの Canadarm2 ロボットアームを使って多目的ロジスティックス・モジュールから貨物を移動するために、国際宇宙ステーションのロボットワークステーションに、NASAの STS-131 ミッション・スペシャリスト・ステファニー・ウィルソン、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山崎直子、NASAのドロシー・メトカーフ-リンデンバーガー、遠征23フライト・エンジニア トレイシー・コールドウェル・ダイスンが集まる。 STS-131 ミッションの7名のクルーは、NASAのケネディ宇宙センタから、スペースシャトル・ディスカバリで、4月5日に打上げられた。シャトルは4月7日にドッキングし、宇宙ステーションの6名の居住者達に加わった。これは、二つのクルーを併せて、4名の女性が同時に宇宙に滞在した最初であった。
 
<ひちこと>: 3月8日は 国際女性の日。この記事は3月8日に掲載されたものです。宇宙に同時4名の記録は現在も破られていません。なお、山崎直子はその後 JAXA を退職しています。
 
 <大判>:  こちら から
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