天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

9月30日:火星に液体の水が流れている証拠を確認する

2015年09月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの火星偵察軌道船(MRO)からの新しい調査結果が、現代の火星に液体の水が断続的に流れているというこれまでで最も強い証拠を提供している。 MRO の画像分光計を使って、研究者達は、赤い惑星上に見られる不可思議な筋を持つ斜面に水和鉱物のサインを検出した。 これらの薄暗い筋は時とともに盛衰するように見える。それらは暖かい季節に暗くなり、急峻な斜面の下に流れるように見え、続いて冷たい季節に姿を消す。それらは温度が摂氏マイナス23より上にあるとき火星のいくつかの場所に現れ、冷たい期間に姿を消す。これらの、繰り返し起きる斜面のライン(RSL)として知られる下り坂の流れは、恐らく液体の水に関連しているとしばしば言われてきた。

<注>: 9月29日早朝の記者会見で発表された内容です。多くのメディアで取り上げられています。火星探査では、かなり前から夏季の水の流れが推定されてきました。今回の発表はかなり広範囲に水があることと、それを確実にする証拠を示したものです。実際にはその内容はかなり難解です。翻訳をご覧になりたい方は こちら をご覧ください。

<出典>: 火星偵察軌道船(MRO)

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ>: 日本時間9月29日午前0時20分に予定された、日本の国際宇宙ステーション貨物船「こうのとり」の宇宙ステーションからの切離しは、中継放送時刻を超えた1時間53分遅れて実行されました。

コメント

9月29日:広域植物サイクル/「こうのとり」切離し延期

2015年09月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙から見た地球:2014年12月18日までの15年間の15の驚ろくべきこと

 軌道からの地球の視界は決して同じではない。1999年12月18日、NASAは、地球を観察し、測定し、理解する能力を開く5年間のミッションとしてテラ(Terra)衛星を打上げた。テラは今でも地球の陸地、大気、海に関するかけがえのないデータを集めている。2002年と2004年にはアクア(Aqua)とオーラ(Aura)衛星が続いた。これらはNASAの地球観測システムの三つの旗艦衛星と呼ばれ、テラで始まった地球観測衛星は今では18の衛星の艦隊から成っている。この記事は地球観測システムの15年を祝う一つとしてまとめられた。

その2:広域植物サイクル

この衛星から見た地球の視界は、植物と木が育っているエリアを我々に与えている。しかし、衛星の機器からのデータは、大気からの光合成で植物がどれくらいの二酸化炭素を吸収しているかを我々に語っている。アクアとテラの中間解像度画像分光放射計は、世界の植物生産性を比較するために科学者達にこの炭素吸収を測定した。このアニメーションは、今年のサイクルを示している。

<出典>: NASA Goddard's Scientific Visualization Studio

<大判動画>: 対象は動画です。イメージをクリックして大判をご覧ください。

<お知らせ>: 日本時間9月29日午前0時20分に予定されていた、国際宇宙ステーションからの「こうのとり」の放出はトラブルによって延期されました。原因は分析中ですが30日水曜日午前2時前が一つの候補です。今後の動きは「天文ニュース」から。

コメント

9月28日:油井亀美也アーモンドと共に浮く/「こうのとり」切離し中継のお知らせ

2015年09月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

9月23日、国際宇宙ステーションの6名のクルーは、将来の宇宙飛行士達の長期ミッションのための人間調査を行い、また、10月後半の船外活動の準備と、日本の貨物の切離しに備えて準備を行なった。宇宙ステーション指揮官スコット・ケリーは、地上の双子の兄弟元宇宙飛行士マークケリーと比較するために尿のサンプルを集めて保存した。彼は、また、日本の宇宙飛行士油井亀美也の協力を得て、スプリントフィットネス調査のために超音波で彼の足を調べた。NASAの宇宙飛行士キェル・リングレンは目の超音波スキャンと超音波心臓診断図のために油井とパートナーを組んだ。二人は10月28日に計画されたケリーとリングレンによる船外活動のツールの収集に移り、続いて、米国東部夏時間月曜日午前11時20分(日本時間火曜日午前0時20分)にステーションから切り離される日本の HTV-5 補給船にゴミを詰めた。

<参考>:写真は「きぼう」の中でアーモンドと共に浮く油井亀美也。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

「こうのとり」切り離し中継のお知らせ: 日本時間9月29日(火)午前0時20分に国際宇宙ステーションから「こうのとり」貨物船が切り離されます。油井亀美也飛行士がステーションのロボットアームを操作します。詳細は 「天文ニュース」  「トップニュース」 から。なお、ジョンソン宇宙センターからの地上通信は若田光一飛行士が担当します。切離し後の「こうのとり」の制御は筑波の管制センターが行いますので、全ての制御を日本が担当することになります。

コメント

9月27日:夜のナイル川/月食中継のお知らせ

2015年09月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

最近、国際宇宙ステーションでの一年のミッションの中間点を過ぎたNASAの宇宙飛行士スコット・ケリーは、2015年9月22日に夜のナイル川のこの写真を撮った。ケリーは書いた「179日目、夜のナイル川は痛む目にとって美しい光景である。」

<参考>: これまで長期滞在した宇宙飛行士からは、目の異常が多数報告され、重力の欠如による体液の上昇に起因するものと考えられています。国際宇宙ステーションでは今後の長期宇宙飛行のために集中的に視力調査が行われています。ケリーの記述にはないので確実ではありませんが、「痛む目」はこのこと指していると思われます。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から。

月食中継のお知らせ: 日本時間明日9月28日(月)午前中にカリフォルニアのグリフィス天文台からのスーパームーン月食中継が設定されました。詳細は 「天文ニュース」 「トップニュース」から。この月食は日本は昼間に当たり見ることはできません。

コメント

9月26日:宇宙飛行士達、国際宇宙ステーションで働く

2015年09月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージでは、NASAの一年間クルー宇宙飛行士スコット・ケリー(左)とテリー・バーツが、ステーションの日本の実験モジュール「きぼう」で、二酸化炭素除去アセンブリ(CDRA)で働いている。 CDRA システムは、キャビンの空気から二酸化炭素を除去しクルーキャビンの安全性を提供する。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月25日:NASAテレビ、宇宙ステーションからの貨物船の出発を放送する

2015年09月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

約5トンの補給品と実験装置を国際宇宙ステーションに届けた5週間後に、日本の自動貨物船「こうのとり」は9月28日月曜日にステーションを出発する予定である。NASAテレビは、東部夏時間午前11時(日本時間9月29日火曜日午前0時)に始まる出発の生中継を提供するだろう。ヒューストンのジョンソン宇宙センターのロボットフライトコントローラー達は、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の H-II 輸送宇宙船5(HTV-5)の解放の数時間前に、ステーションのハーモニーモジュールのポートから切離すための準備を始めるだろう。日本宇宙航空研究開発機構の遠征45油井亀美也は、NASAのキェル・リングレンの協力を得て、午前11時20分(日本時間火曜日午前0時20分)ごろに、ステーションの Canadarm2 ロボットアームに、ごみを積んだ HTV-5 を解放するように命じるだろう。貨物船は、解放の数時間後にエンジンに点火し、太平洋の大気に入り燃え尽きるだろう。 HTV-5 は、ステーションのオープンスペース環境、複数の調査機器を収納することができるナノラック外部搭載プラットホームで暗黒物質や宇宙線の原点を探す高エネルギー粒子を測定する天体物理学ミッションを含む、種々の宇宙ステーションの実験機器や補充用品を運んだ。また、キューブ衛星として知られる14のナノ衛星を運んだ。

<出典>: 「国際宇宙ステーション(Space Station)」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

<参考>: 放送時刻、 リンク等詳細は こちら から。

コメント

9月24日:レーダー上のチリ地震

2015年09月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2015年9月16日、津波警報と沿岸の避難を誘発するマグニチュード 8.3 の地震がチリ中央の海岸を襲った。この強力な地震はナスカと南米地殻プレートの境界線に沿って起き3分間続いた。このイメージの虹色のパターンは、8月24日と9月17日のセンチネル1Aのレーダースキャンを結合することによって、地震の結果として地表がどのように動いたかを示している。このような「インターフェログラム(Interferogram)」は、科学者達に、地上の動きを定量化する場を提供する。その「フリンジ(外辺)」を数えることによって、レーダー観測の視聴方向に沿って、地震が 1.4 メートルの移動を引き起こしたと推定される。加えて、衛星の飛行方向に沿って 0.5 メートルの横の動きが計測される。センチネル1Aの全天候、昼夜レーダーイメージは、多くの種類の地理的災害のインパクト評価をサポートするのに特に適している。センチネル1Aは欧州委員会によって主導され、ヨーロッパの環境監視コペルニクス計画で打上げられた最初の衛星であり、欧州宇宙機関によって開発され管理されている。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月23日:セスの活動領域

2015年09月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2014年9月20日に、ロゼッタ宇宙船のオシリス狭角カメラで地表から約26キロメートルの距離から見たセス(Seth)の活動領域の高解像度の視界。イメージスケールは約45センチ/ピクセルである。セス01(Seth_01)の穴が中央近くに見られ、差渡し約220メートル深さ185メートルと測定される。このイメージには、また、セス01の上にセス02とセス03、下にセス04とセス05がある。このイメージは、ジェットの活動を現すために誇張されていないが、この彗星の活動領域の中と周囲の地質の豊かな多様性に焦点を当てている。

<参考>: ロゼッタ宇宙船は欧州宇宙機関の彗星67P/チュリュモフ-ゲラシメンコ探査衛星。この写真では彗星の尾をつくる噴出物の排出口を明白に捕えている。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月22日:クトゥルフ領域の上からの冥王星

2015年09月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

冥王星の新しい高解像度イメージが外部太陽系から到着し始めている。7月に冥王星の傍らを疾走したロボットニューホライズンズ宇宙船は必要とされた技術データの送り返しを終わり、今、冥王星とその月のイメージの膨大な倉庫からの選択を送っている。このデジタル合成写真のイメージは、クレータ、平原、未知の性格の光景、および、地球上に似ているが冥王星には全く予期されなかった光景で満たされた驚くべき地形を詳しく表している。右上に広がった明るいエリアはスプートニク(Sputnik)平原と呼ばれ、その異常な滑らかさのために調査され、一方、宇宙船の下の暗いクレーターのエリアは クトゥルフ(Cthulhu) 領域として知られている。ニューホライズンズは冥王星接近飛行の間にとったイメージとデータの数パーセントのみを送り返してきたが、更に遠くの探査に向かう中でこの矮惑星の新しい視界を送り返し続けるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

<参考>: ニューホライズンズ宇宙船の最新高精細イメージは新しいニュースの合間に掲載します。

コメント

9月21日:イオの真の色

2015年09月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この太陽系で最も奇妙な月は明るい黄色である。イオが平均的な人間の目「真の色」でどのように認識できるかを示す試みであるこの写真は、1995年から2003年まで木星軌道を周ったガリレオ宇宙船によって、1999年7月にとられた。イオの色は硫黄と融解したケイ酸塩の岩に由来している。イオの風変わりな地表は活動的な火山のシステムによって非常に若く保たれている。木星の激しい潮力の引力がイオを引き、木星の他のガリレオの月が引き起こす揺れを抑制している。この結果として生じる摩擦がイオの内部を激しく熱し、地表を通して爆発する融けた岩の原因になっている。イオの火山は月全体を効果的にひっくり返すほど活動的である。イオの火山の溶岩のあるものは非常に熱く、暗い中でも輝く。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月20日:木星の月の通過

2015年09月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

三つの月とそれらの影が木星をパレードしている。エウロパは左下に、ゆっくり動くカリストはその上、エウロパの影がその右側にある。最も動きの速いイオが惑星の東の縁に接近している。カリストの影がイオの左下にある。これらの月は木星探査衛星ガリレオによってとられた。
これらの月の軌道速度は惑星からの距離に比例して遅くなる。

<出典>: Jupiter: Moons

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月19日:木星の四つの月:ガリレオ衛星

2015年09月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

惑星木星の四つの大きな月は、1610年にこれらを観測したイタリアの天文学者ガリレオガリレイにちなんで、ガリレオ衛星と呼ばれる。これらの大きな月は、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストと呼ばれ、それぞれが特徴的な世界である。

① 木星に最も近いイオ(上)は太陽系で最も火山の活動的な天体である。イオには「火」に因んだ地名が付けられ、アマテラス、スサノオなどの名も見られる。イオの地表は硫黄によって異なる色で覆われており、黄色系の鮮やかな色合いを持っている。
② エウロパ(左上)の表面は大部分は水の氷であり、氷の下には水の海を宿してしているかもしれない。このため、エウロパに専念する探査衛星の打上も計画されている。
③ ガニメデ(右下)は水星より大きく、太陽系最大の月であり、自身の内部で発生する磁場を持つことで知られている唯一の月である。
④ カリスト(左下)の地表は極めて激しくクレータされており、太陽系の初期の歴史からの出来事の記録が見える。

<出典>: Jupiter: Moons

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月18日:1076年9月、バイキング2号火星に着陸する

2015年09月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この岩のパノラマの光景は、米国西海岸夏時間1976年9月3日午後3時58分に地球が受信した、バイキング2号着陸船による着地の直後にとられた火星の地表の二番目の写真である。このサイトは、北緯ほぼ48度、西経226度の、ユートピアプラニシアとして知られる火星の北の平原である。この写真は左の北西に始まり330度をカバーしている。ここの地表には径数メートル以下の岩が地平線に向かって撒かれている。多少の窪みのある岩は多孔性の火山の溶岩の片に似ている。細かな粒の素材が巨礫の間に見られるが砂丘は明らかでない。

<注>; イメージは一部です。クリックしてNASAのサイトから全景をご覧ください。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

コメント

9月17日:宇宙から見た地球;2014年12月18日までの15年間の15の驚ろくべきこと(その1)

2015年09月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この記事は地球観測の15年を祝ってまとめられたものです。今後ニュースの合間に掲載して行きます。

1999年12月18日、NASAは、地球を観察し、測定し、理解する、5年間のミッションとしてテラ(Terra)衛星を打上げた。テラは今でも地球の陸地、大気、海に関するかけがえのないデータを集めている。2002年と2004年にはアクア(Aqua)とオーラ(Aura)衛星が続いた。これらはNASAの地球観測システムの三つの旗艦衛星と呼ばれ、テラで始まった地球観測衛星は今では18の衛星の艦隊から成っている。

その1: 2002年のブルーマーブル

1972年、アポロ17号クルーは、視界に完全な球を持ってくるのに十分な遠距離から地球にカメラを向けた。2002年、NASAの科学者達とビジュアライザーは、テラ衛星の機器、中間解像度画像分光放射計(MODIS)が4ヵ月以上掛けて集めた、自然色の、真新しいデータを縫い合わせた。2007年の iPhone のデフォルトの背景としてアップルがこれを選んだとき、彼らはこのブルーマーブル(青い大理石)をつくるために雲の層を加えた。青い大理石の MODIS バージョンは、今、NASAの地球科学データの多くの視覚化の基として使われている。

<出典>:  NASA Goddard's Scientific Visualization Studio

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月16日:プロバ2の蝕

2015年09月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関の太陽観測衛星プロバ2(Proba-2)は、2015年9月13日に3回の部分日食を経験した。地球上では、一回の部分食が、南アフリカ、南インド洋、南極大陸で起きた。欧州宇宙機関のプロバ2は一日に約 14.5 回地球を周る。このプロバ2の視角の安定した変化は、この衛星が、昨日の日食の間に、3回影を通過したことを意味している。グリニッチ標準時9月13日 06:32 (日本時間9月13日午後3時32分)に起きたこれらの部分食の一つがここに示されている。全3回の通過は下記のムービーの中に見ることができる。これらのイメージは、太陽の荒れた表面、渦巻くコロナを捕えるために極紫外線波長で太陽のディスクを観測しているプロバ2の SWAP 画像装置でとられた。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

<ビデオ>: ビデオは こちら から。

コメント