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天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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6月13日(金):マグネター爆発のX線偏光を初測定

2025年06月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
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今日のテーマ: NASAのIXPE、初めてマグネター爆発のX線偏光測定を得る

<動画の説明>: 磁力線を示すマグネターの図解。マグネターは孤立した中性子星の一種。その磁場は、冷蔵庫の磁石の10兆倍、一般的な中性子星の1000倍も強力である。図は、天文学者達がマグネターの爆発を動力源としていると考えている巨大なエネルギーの貯蔵庫を表している。

 

宇宙で最も魅力的な物体が、太陽1,000個分の力でほんの数秒で輝くとどうなるだろう? NASAのIXPE(Imaging X-ray Polarimetry Explorer)は、イタリア宇宙機関と共同で行われたミッションのおかげで、科学者達はこの極端な現象の理解に一歩近づいた。

マグネター は若い中性子星の一種であり、大質量の星が寿命を迎えて崩壊し、太陽とほぼ同じ質量の密集した核のみが都市の大きさにまで押しつぶされたときに形成される恒星の残骸である。中性子星は、観測可能な宇宙で最も極端ないくつかの物理を示しており、地球上の実験室では再現できない条件を研究するユニークな機会を提供している。

マグネター1E 1841-045は、地球から約28,000光年離れた超新星爆発(SNR Kes 73)の残骸に位置し、2024年8月21日にNASAのスウィフト望遠鏡、フェルミ望遠鏡、NICER望遠鏡によって爆発状態にあることが観測された。

マグネターは、多くの中性子星よりも数千倍強い磁場を持ち、宇宙の既知の物体の中で最も強い磁場を持っている。その極端な磁場の乱れによって、マグネターは、数週間にわたって通常の最大1000倍のX線エネルギーを放出する可能性がある。この強化された状態はアウトバーストと呼ばれるが、その背後にあるメカニズムはまだよくわかっていない。

IXPEのX線偏光測定を通じて、科学者達は、これらの出来事の謎の解明に近づくことができるかも知れない。偏光は、放出されたX線光の波の向きと位置合わせに関する情報を運ぶ。偏光度が高ければ高いほど、X線波は同期して伝わる。マグネターの偏光特性を調べると、観測された光子を生成するエネルギープロセスや、マグネター磁場の方向と形状についての手がかりが明らかになる。

NASAのNuSTAR望遠鏡とNICER望遠鏡からの観測に支えられたIXPEの結果は、1E 1841-045からのX線放射が、同じ伝搬方向を維持しながら、より高いエネルギーレベルでより偏光することを示している。この高い分極度への大きな貢献は、IXPEによって観測される最高の光子エネルギーを支配する高エネルギー磁気圏成分である1E 1841-045の硬X線から来ている。「硬X線」とは、「軟X線」よりも波長が短く、エネルギーが高いX線を指す。マグネターでは一般的であるが、これらの高エネルギーX線光子の生成を駆動するメカニズムはまだほとんどわかっていない。この放出を説明するためにいくつかの理論が提起されているが、現在では、これらの硬X線に関連する高偏光が、その起源に関するさらなる手がかりを提供している。

--- 以下略。

<ひとこと>: イメージのリンク先は動画 .mp4 です。

<出典>: Beth Ridgeway(著者名です)

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6月12日(水):拡大するかに星雲

2025年06月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
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今日のテーマ: M1:信じられないほど拡大するカニ

M1としてカタログ化されたかに星雲は、チャールズ・メシエの有名な彗星ではないもののリストの最初である。 実際に、かに星雲 は超新星の残骸であり、現在も拡大していることが知られている。

大質量の星の死の爆発による破片の雲の、このカニの激しい誕生は、1054年に、天文学者達によって目撃された。
(参考;その爆発は、中国の記録『宋史』『天文志』や日本の藤原定家の日記『明月記』にも記録が残っている。)

直径約10光年、この星雲はまだ秒速約1,500キロメートルの速度で膨張している。ハッブル宇宙望遠鏡とジェームズウェッブ宇宙望遠鏡によるこれらの鮮明なイメージを比較すると拡大が確認できる。

カニのダイナミックな断片化されたフィラメントは、2005年にハッブル宇宙望遠鏡による可視光線、2023年にウェッブ宇宙望遠鏡による赤外線の光で目に見える形で捉えられた。この宇宙の甲殻類はおうし座の約6,500光年にある。

2005年ハッブル宇宙望遠鏡(左)2023年ウェッブ宇宙望遠鏡(右)

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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6月11日(火): 惑星のコアを構築する新しい方法をモデル化

2025年06月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
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今日のテーマ: 浸透する手がかり:NASA、惑星のコアを構築する新しい方法をモデル化

<イメージの説明>: NASAのパーサビアランス・ローバーは、古代の川、ネレトヴァ谷(Neretva Vallis)のチャネルを走行していたとき、「ブライト・エンジェル(Bright Angel)」と呼ばれる科学的関心の地域、図の右側に見える明るい色調のエリアのこの景色を捉えた。この地域には、後にチャネルを埋め尽くした古代の堆積物、または、その後川の浸食によって露出した、はるかに古い岩を表している可能性のある明るい色調の岩の露頭がある。

 

NASAの新しい研究は、惑星のコアが形成された可能性のある驚くべき方法を明らかにしている。これは、科学者達が、火星のような岩石惑星の初期の進化を、どのように理解するかを変える可能性がある。

ジョンソン宇宙センタの天体素材研究探査科学(ARES)部門の若手科学者と長年の研究者からなるチームによって実施されたこの研究では、金属ではなく溶融した硫化物が固体の岩石を透過してコアを形成することができるという初めての直接的な実験的および地球化学的証拠を提供している。

科学者達は、何十年もの間、コアを形成するには惑星体の大規模な融解が必要であり、その後に重金属の元素が中心に沈む必要があると考えていた。この研究は、特に太陽から遠くに形成される惑星、つまり硫黄と酸素が鉄よりも豊富に存在する惑星に関連する新しいシナリオを導入している。このような揮発性の高い環境では、硫黄は凍った道路の道路塩のように振る舞い、金属鉄と反応して硫化鉄を形成することで融点を下げ、移動してコアに結合する。これまで、科学者達は、現実的な惑星形成条件下で硫化物が固体岩石を移動できるかどうかを知らなかった。

このプロジェクトに取り組むことで、我々は創造力を発揮するようになった。二つのデータストリームが同じストーリーに収束するのを見るのはエキサイティングだった。

この研究結果によって、研究者達は、高解像度の3D画像を使ってこのプロセスを直接観察する方法を得ることができ、固体岩石の微細な亀裂を通って高密度の液体硫化物が移動するパーコレーションによってコア形成がどのように発生するかについての長年のモデルを確認した。

研究室で惑星形成条件を再現するには、実験の精度だけでなく、ARES全体の若手科学者間の緊密な協力が必要であり、結果を観察および分析する新しい方法を開発する必要があった。高温実験は、まず実験的な岩石学研究室で行われ、その後、得られたサンプル(または「実行製品」)は、NASAジョンソンのX線コンピュータ断層撮影(XCT)研究室に持ち込まれ、イメージングが行われた。

--- 以下略。

<ひとこと>: 記事の内容は専門的であり、訳文には誤りがあるかも知れません。大判イメージはリンク先から。

<出典>: Victoria Segovia(著者名です)

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6月10日(火): ウェッブによる新しい宇宙の崖

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今日のテーマ: ウェッブによる新しい視覚化が宇宙の崖を探査

<イメージの説明>: 2022年7月、NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、現在「宇宙の崖(Cosmic Cliffs)」と呼ばれる地域の息を呑むような景色を明らかにし、歴史に名を残した。信じられないほど詳細に捉えられたこのきらびやかな風景は、ガスとダストの雲の中で星が生まれている、広大なカリーナ星雲複合体の小さな断片、星雲ガム31の一部である。この視覚化は、ウェッブの象徴的なイメージに命を吹き込んでいる。

2022年7月、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、息を呑むような一連のイメージとともに初公開された。その中には、宇宙の崖(Cosmic Cliff)と呼ばれる優美な風景があった。このきらびやかな星誕生の領域は、ウェッブ宇宙望遠鏡のデータから導き出された新しい3次元視覚化の主題である。NASA の Universe of Learning によって作成され、「3次元で宇宙の崖を探査する(Exploring the Cosmic Cliffs in 3D)」と題されたこの視覚化は、象徴的な Webb のイメージに新たな命を吹き込んでいる。

宇宙の崖として知られる「山」と「谷」の風景は、実際にはNGC 3324と呼ばれる若い星団を含む星雲 Gum 31 の一部である。 Gum 31 とNGC 3324は、いづれも、カリーナ星雲複合体(Carina Nebula Complex)として知られる広大な星形成領域の一部である。

NGC 3324の星からの紫外線と星の風は、 Gum 31 の中に洞窟のような領域を彫っている。この巨大な泡の一部が「宇宙の崖」の上に見える。(星団自体はこの視野の外側にある)。

断崖の絶壁は、天の山々から立ち上る「蒸気」ように見える、霧のかかった外観を呈している。実際には、この小片は熱く、電離したガスとダストが、容赦ない紫外線の猛攻撃を受けて星雲から流れ出している。

鋭い観察眼を持つ視聴者達は、宇宙の崖に埋め込まれた、若くまだ形成中の星からの流出を表す特に明るい黄色の縞や弧を見つけることもできる。動画の後の部分では、イメージの右上にある目立った原始星のジェットを通り過ぎる。

--- 以下略。

<ひとこと>: 右のイメージのリンク先は動画 Youtube です。

<出典>: NASA Webb Mission Team

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6月9日(日): 火星着陸を撮る

2025年06月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
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今日のテーマ: 火星着陸を撮る

<前書き>:  ispace の発表 からの要約。「HAKUTO-Rは、予定された日本時間2025年6月6日(金)午前3時13分に、着陸シーケンスの実行を指示するコマンドを送信された。ランダーの姿勢がほぼ垂直になったことを確認されたものの、その後、テレメトリが消失し、同日午前4時17分に予定していた着陸予定時刻を過ぎても、着陸を示すデータの受信には至らなかった。現時点で確認できていることとして、月面との距離を測距するレーザーレンジファインダーにおいて、有効な計測値の取得が遅れ、また予定されていた月面着陸に必要な速度まで十分に減速ができていなかったことが確認されている。これらの状況から、ランダーは最終的に月面へハードランディングした可能性が高いと現時点で推測されている。」

日本版民間月探査機ハクトR(HAKUTO-R)の月着陸の不成功は非常に残念なことでしたが、今後の更なる研究を期待しましょう。折から、ヨーロッパ宇宙機関から、火星着陸実験の記事が掲載されましたでご紹介します。宇宙探査において、技術的に最も難しいのは、打上と正確な軌道入りまた着陸と言われています。これまでに、多くの着陸方法が試されまた多くが不成功に終わり探査機が失われています。なお、この動画 .mp4 (イメージのリンク先から)は、ヨーロッパ宇宙機関の次期火星探査車ロザリンド・フランクリンを運ぶ、エクソマーズ着陸モジュールの着陸のための実験です。

 

火星の大気圏突入時の空気力学を模倣した小型カプセルが時速4000kmで飛び立ち、超音速で壁に衝突する。

EDLM(Entry, Descent and Landing Module:軌道入り、降下、着陸モジュール)の小さなレプリカが、スピードを上げる弾丸よりも速く滑らかな口径の銃から発射される。このビデオは60倍スローダウンされており、実際の飛行はわずか30秒しか続かなかった。

この活動は、エクソマーズ着陸モジュールの縮小版を使用した一連の自由飛行実験の一部であり、ロザリンド・フランクリン・ローバーを搭載する実際の3.8メートルの宇宙船と比較して、直径はわずか8cmである。

これらのテストは、宇宙船が火星の大気圏に突入する際にどのように振る舞うかに関する重要なデータを提供する。火星への2年間の旅の後、エクソマーズ降下モジュールは、熱シールド、パラシュート、レトロロケットに頼って安全に着陸するために、時速21,000kmの速度で火星に接近する。

最初の一連のテストは、再突入カプセルのような乗り物の空気力学を調査する施設を備えた最前線の研究センタであるフランス・ドイツ研究所(ISL)で3月に行われた。

エンジニア達は、ミニExoMars着陸カプセルに内部電子機器を装備し、400メートルの飛行経路を監視した。テストモデルは、スムースパウダーガンから発射されるとカプセルから分離する特別なサボに取り付けられた。試験速度は時速1800kmから4300kmの範囲だった。

テストでは20台のモデルを使用した。各モデルには、飛行データを収集するためのいくつかのセンサーが搭載されていた。チームは、シャドウグラフイメージング、磁力計、加速度計、レーダーを使用して、カプセルの動き、軌道、安定性を分析した。

<ひとこと>: イメージのリンク先は動画 .mp4 です。

<出典>: ExoMars

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6月8日(日):土星の衛星タイタン

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今日のテーマ: 土星の衛星タイタン 

地球の月のように、土星最大の衛星タイタンは、その惑星と同期して自転している。2012年5月にカッシーニ宇宙船によって記録されたイメージのこの合成は、そのリングのガス巨人土星の、常に反対側を向いている側の面を示している。

太陽系で唯一、大気が濃い月タイタンは、その表面に液体を持ち、液体の雨と蒸発の地球のようなサイクルを有する、地球以外で知られている唯一の太陽系の世界である。

土星のリングと雲の頂きにある直径5,000キロメートルのこの月のカッシーニの視界に、その高高度の大気のもやの層が明らかである。中央近くにはシャングリラ(Shangri-La)と呼ばれる暗い砂丘が広がる地域がある。

カッシーニが運んだホイヘンス探査機が、地球からの最も遠い宇宙船のとして着陸の後、中央の左下にある。

<ひとこと>: 土星の衛星タイタンは、太陽系で確認された、地球以外で唯一の液体を持つ世界である。ただし、その液体は水ではなくメタンであると考えられている。その地表には多数の湖があり、川が流れている。ヨーロッパ宇宙機関のホイヘンス探査機は、NASAのカッシーニ土星探査機に積まれてタイタンに向かった。着陸は確認されたが間もなく通信が途絶えた。

大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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6月7日(土): レーザーガイド星生成システム

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マウナケアの夜空に伸びるレーザーガイド星生成システム(すばる望遠鏡)

夜、星を見上げるとチカチカと瞬いて見えます。これは温度や密度の揺らぎ(大気揺らぎ)によって大気の屈折率が変化し、星の光が乱されるためです。地上の望遠鏡では観測する星の像がこの大気揺らぎによって広がってしまうという問題があります。この影響を克服する技術が「補償光学」です。補償光学では、観測天体の近くの明るい星(ガイド星)の光の波面を観測し、大気揺らぎの影響を打ち消すように鏡の表面の形状を変えて、シャープな天体の像を得ます。

観測天体の近くに明るい星がない場合は、レーザーによって人工的なガイド星(レーザーガイド星)を作ります。この画像では、マウナケアの夜空にレーザーガイド星生成システムによる光が伸びています。レーザーで空に人工的な星をつくり、大気のゆらぎを測定することで、シャープな星の像を得ることができます。

<ひとこと>: 大判イメージを含む詳細は下記リンク先から。

<出典>: すばる望遠鏡

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6月6日(金): ハッブル宇宙望遠鏡35周年

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今日のテーマ: ハッブル宇宙望遠鏡35周年

NASAのハッブル宇宙望遠鏡は、2025年に軌道上での35年を迎える。1990年4月の打上と展開以来、ハッブル宇宙望遠鏡は、我々の宇宙の強力な観測で天文学の教科書を塗り替えてきた。

ハッブル宇宙望遠鏡は、地球低軌道上の大気圏の上空の最適な位置にあることから、遮るものなく宇宙を眺めることができる。ハッブルの象徴的なイメージは、太陽系の惑星から数十億光年離れた銀河まで、全世界の科学的および文化的資産であり続けている。

宇宙飛行士のサービスミッションと地上の才能あるエンジニアのチームのおかげで、ハッブル宇宙望遠鏡は、打上げから数十年経った今でも健康に運用を続けている。紫外線、可視光線、近赤外光で観測する独自の能力を持つハッブル宇宙望遠鏡は、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡や近日公開予定のナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡などのミッションを補完する貴重なチームメイトである。

2025年、ハッブル宇宙望遠鏡の記念日を記念して、息を呑むような新しい画像、動画、教材、インタラクティブなウェッブアプリなどが登場する。イベントの日程、製品、アクティビティを継続的に発表し、Facebook、Instagram、X でフォローしたり、ハッシュタグ #Hubble35 を使用して、年間を通して確認しよう。

<ひとこと>: 打上の35周年に当たり、ハッブル宇宙望遠鏡のサイトでは記念の記事を掲載しています。右上のイメージのリンク先(トップページ)から、様々な実績をご覧ください。下はその一例です。

6月のオブジェクト ブラックホール

<出典>: Hubble Space Telescope

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6月4日(水): 嵐を呼ぶ太古の巨大棒渦巻銀河

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今日のテーマ: 嵐を呼ぶ太古の巨大棒渦巻銀河(国立天文台)

<イメージの説明>: 「J0107a」銀河。左は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の観測による近赤外線画像。画面下の2つは近距離にある天体。(クレジット:NASA)右は、アルマ望遠鏡によって観測されたガスの分布。棒状構造は時計回りに回転している。大量のガスが、回転の前方の縁から中心に向かって落ち込んでいる。

棒渦巻(ぼううずまき)構造を持つモンスター銀河について、その棒状構造のガスの分布と運動を、アルマ望遠鏡が詳細に捉えました。その結果、初期の宇宙に存在したこの銀河は、現在の宇宙に存在する棒渦巻銀河とはたいへん似通った姿でありながらも、その棒状構造の中ではガスが激しく吹き荒れ、猛烈な星形成を起こしていることが明らかになりました。銀河の成長と進化の歴史に新たな知見を加える重要な研究成果です。

宇宙の誕生から数十億年の初期宇宙には、現在の宇宙に存在する銀河の数百倍もの勢いで星を形成するモンスター銀河が数多く存在していました。その激しい星形成の結果として生じる多くの塵(ちり)は可視光線を吸収してしまうため、塵の影響を受けにくいミリ波・サブミリ波での観測で検出されてきました。

モンスター銀河はやがて巨大楕円(だえん)銀河へと成長すると考えられてきました。しかし近年は、電波と同様に塵の影響を受けにくい赤外線による観測でもその姿が捉えられ、円盤構造を持つモンスター銀河も多いことが分かってきました。特に、高い解像度を誇るジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による観測から、モンスター銀河の中でも円盤構造を持つ渦巻(うずまき)銀河の姿が、次々に捉えられています。しかし、JWSTでは銀河内のガスの運動を詳しく調べることは困難で、活発な星形成が起こるメカニズムを解明するには至りませんでした。

円盤を持つモンスター銀河の星形成を詳しく調べるため、国立天文台などの研究者から成る研究チームは、「J0107a」という銀河に着目しました。JWSTによる観測で巨大な棒渦巻構造が捉えられている銀河です。研究チームは、この銀河内のガスの運動を知るために、アルマ望遠鏡を用いて星間分子から放出される電波を観測しました。その結果、この銀河と現在の宇宙に存在する棒渦巻銀河とを比べると、棒状構造のガスの分布と運動はたいへん似通っていながらも、棒状構造の中に含まれる星に対するガスの割合とガスの速度は、異なっていることが分かりました。J0107aの棒状構造の中のガスの割合は、現在の銀河の数倍にのぼり、秒速数百キロメートルという速さのガスの流れが半径2万光年という範囲で激しく吹き荒れ、そのガスの一部が銀河の中心に落ち込んで猛烈な星形成を起こしていたのです。これは、初期宇宙の銀河において棒渦巻構造が形成される過程を見ていると考えられます。このような構造や過程が観測的に捉えられたのは初めてで、理論やシミュレーションでも予測されていませんでした。

--- 以下は下記国立天文台のページから

<ひとこと>: 大判は下記国立天文台のページから。

<出典>: 国立天文台

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6月4日(水): 超巨大ブラックホールの集団を発見

2025年06月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
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今日のテーマ: 宇宙最大級の超巨大ブラックホールの集団を発見(すばる望遠鏡) 

<イメージの説明>: 本研究で発見された超巨大ブラックホール(クエーサー)の集団。くじら座の方向にあります。背景画像は、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラで撮影されたものです。赤色の影はクエーサーの密度を、青色の影は周囲に分布する数百個の銀河の密度を表します。小さな白枠はクエーサーの位置を、拡大枠はそれぞれのズーム画像を示しています。

国立天文台や東京大学の研究者を含む国際共同研究チームは、くじら座の方向の約 108 億年前の宇宙で 11 個の超巨大ブラックホールが一斉に輝く構造を発見しました。これほど密集した超巨大ブラックホールの集団が見つかったのは、初めてのことです。すばる望遠鏡による広視野観測と、スローン・デジタル・スカイサーベイ(SDSS)のデータを組み合わせた解析から、これらのブラックホールが、成長しつつある宇宙構造の境界に位置していることが明らかになりました。今回の発見は、初期宇宙で銀河団などの構造が形づくられていく過程で、超巨大ブラックホールがどこでどのように成長するのかという、これまでの常識に一石を投じるものです。

超巨大ブラックホールは、周囲のガスや物質を活発に取り込むことで、莫大なエネルギーを放ち、まるで宇宙の灯台のように輝いています。これらの活動的なブラックホールは「クエーサー」として知られています。クエーサーの活動が最も活発だった初期宇宙においても、クエーサー同士の間隔は通常、数億光年と非常にまばらでした。しかし、国立天文台ハワイ観測所の梁永明(リャン・ヨンミン)博士が率いる国際研究チームは、わずか 4,000 万光年という範囲に 11 個のクエーサーが密集して存在する、宇宙規模では極めてコンパクトな構造を発見しました。

--- 以下略。

<ひとこと>: 大判イメージを含む記事の詳細は、下記「すばる望遠鏡」のページをご覧ください。

<出典>: すばる望遠鏡

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6月3日(火):太陽系における季節

2025年06月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
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今日のテーマ: 6月の夜空のノート:太陽系における季節

地球では、3ヶ月ごとに季節の移り変わりがある。太陽系の他の惑星ではどうだろう? 火星の晴れた日はどんな感じだろう? 海王星の冬はどれくらいだろう? 他の惑星を巡って、そこではどんな季節が見えるのか問うてみよう。
<付記>: 恒星を回る惑星には、その軸の傾きによって季節を生じる。太陽系で地球に似た軸を持つ惑星は、火星、土星、海王星である。

 

火星の秋
火星と地球の軸の傾きはほぼ同じであるが、太陽からの平均距離が1億4200万マイルであるために、火星の1年は地球の687日(地球の約2年)続き、赤い惑星の晩秋になる。ゲイルクレータからの最近の天気予報では、2025年5月20日の週の最高気温は華氏-18度(参考:摂氏マイナス27度)を示していた。

 

7年間の夏
土星の傾きは27度で、火星の25度の傾きや地球の23度の傾きと非常によく似ている。しかし、類似点はそれだけである。軌道が29年の場合、このリングの惑星における1シーズンは7年間続く。土星の季節を体験することはできないが、代わりに地球でリングの平面が交差するのを観ることはできる。直近では2025年3月にプレーンの横断が行われ、土星の環が視界から「消える」のを見ることができた。
<付記>: イメージは参考までに訳者が挿入したものです。土星のリングは、実際には非常に薄く、季節の変わり目には、一時、遠い地球の視界からは消えて、見えなくなる。

 

 

海王星の季節
太陽からさらに遠く離れると、海王星の各季節は40年以上続く。変化は地球よりも遅く、劇的ではないが、科学者達は、海王星の大気の季節的な活動を観察している。これらのイメージは、1996年から2002年にかけてハッブル宇宙望遠鏡が撮影したものであり、南半球の明るさが季節の変化を示している。

<イメージの説明>: NASAのハッブル宇宙望遠鏡による2002年8月の観測では、1996年以降の海王星の明るさが大幅に増加していることが示されている。この増加は、惑星の南半球で観測される雲の量が増加したためである。これらの増加は、太陽熱の変動によって引き起こされる季節変化が原因である可能性がある。海王星の自転軸は軌道面に対して29度傾いているために、太陽の164.8年の公転軌道の間、季節的な太陽熱にさらされる。この季節変動は、海王星が太陽からはるかに遠いため、地球が経験するよりも900倍小さくなる。また、海王星が太陽の周りを回るのに165年かかるために、季節的な変化の速度もはるかに遅くなる。したがって、南半球の春は数十年続く。図は海王星が太陽からの弱い放射に反応している証拠である。これらの画像は、ハッブル宇宙望遠鏡のカメラによって可視光と近赤外光で撮影された。

<ひとこと>: 記事は一部追加・変更しています。大判はイメージのリンクから。

<出典>: Kat Troche(著者名です)

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6月2日(月): 衛星画像、初期火山警報提供の可能性

2025年06月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: 衛星画像、初期の火山警報を提供する可能性 

<イメージの説明>: チリ南部のチャイテン(Chaitén)火山は、2008年5月2日に、9000年ぶりに噴火した。火山近くの植生の変化を監視するNASAの衛星は、早期の噴火警報に役立つ可能性がある。

科学者達は、木の葉に変化があると、近くの火山が活発になり、噴火する可能性がある時期を示している可能性があることを知っている。NASAとスミソニアン協会との新たな共同研究によって、科学者達は、現在、宇宙からこれらの変化を検出できると考えている。

火山のマグマが地殻を上昇すると二酸化炭素やその他のガスが放出され、地表に上昇する。二酸化炭素を吸収する木々はより緑が豊かになる。これらの変化は、Landsat 8 などの NASA の衛星からのイメージや、AVUELO (Airborne Validation Unified Experiment: Land to Ocean) の一部としての空中計器で確認することができる。

世界の人口の10%は、火山の危険にさらされやすい地域に住んでいる。噴火から数マイル以内に住んでいるまたは働いている人々は、噴出された岩石、ほこり、高温の有毒ガスの急増などの危険に直面している。さらに遠くでは、人や財産は、火山の爆風に続く土砂崩れ、降灰、津波の影響を受けやすくなっている。火山の噴火を防ぐ方法はないので、火山活動の初期の兆しは、公共の安全にとって非常に重要である。NASA の Landsat ミッション パートナーである米国地質調査所によると、米国は世界で最も火山活動が活発な国の 1 つである。

・・・・・中間略・・・・・

衛星を使って火山周辺の樹木を監視すれば、科学者達は、より多くの火山について早期に洞察を得ることができ、将来の噴火について早期に警告を発することができる。火山からの信号には特効薬となるものは1つもない。火山性二酸化炭素が樹木に及ぼす影響を追跡することは特効薬ではない。しかし、それはゲームを変える可能性のある何かになるだろう。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: James R. Riordon(著者名です)

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6月1日(日):水星からの最後の日

2025年06月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: 水星からの最後の日

内部惑星水星を周回する最初の惑星, メッセンジャー宇宙船は、2015年4月30日に、水星の表面のこの領域に静止した。

メッセンジャーのイメージとレーザー高度計データから構築・投影されたこの場面は、広い、溶岩で満たされたシェイクスピア盆地、北東の縁を見下ろしている。幅48キロメートルの大きなクレータ、ヤナーチェク(Janacek)が左上端近くにある。大地の高度は、青いところより約3キロ上が赤色の領域で色分けされている。

メッセンジャーの最終軌道は、中心付近に、秒速約4kmで終わり、直径約16メートルの新しいクレータをつくると予測された。

水星の裏側への衝突は望遠鏡では観測されなかったが、惑星の背後から現れる時間に探査機からの信号が検出されなかったことが確認された。

2004年に打ち上げられたこのメッセンジャー(MESSENGE:MErcury Surface、Space ENvironment、GEochemisty、Ranging)宇宙船は、2011年に太陽系の最深部に到達した後、4,000回以上の軌道を完了した。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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5月31日: スピログラフ星雲

2025年05月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

今日のテーマ: スピログラフ星雲 

IC 418の奇妙な質感を生み出しているものは何だろう? 

周期的なツールからの描画に似ていることからスピログラフ星雲と呼ばれるこの惑星状星雲IC 418は、よく理解されていないパターンを示している。

恐らく、それらは、わずか数時間で予測できないほど明るさが変化する変光星の中心の星からの、混沌とした風に関連しているのだろう。対照的に、その証拠は、わずか数百万年前、IC 418が、恐らく我々の太陽に似た、よく理解された星であったことを示している。僅か数千年前には、IC 418は、おそらく一般的な赤色巨星だった。しかし、核燃料が尽きてから、外側の包絡が外側に拡大し始め、イメージの中心に見える白色矮星になる運命にある熱い残骸のコアを残した。中心核からの光は星雲内の周囲の原子を励起し、それらを輝かせる。

IC 418は約2000光年の距離にあり、幅は0.3光年である。ハッブル宇宙望遠鏡から撮影されたこの疑似カラーイメージは、その珍しい詳細を明らかにしている。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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5月30日:ブラックホールの前奏曲フーガに同調する

2025年05月29日 19時53分27秒 | 天文・宇宙

今日のテーマ:NASAの望遠鏡、ブラックホールの前奏曲、フーガに同調する

<ご注意>: 大きな音が出ます。周囲にご迷惑が掛からぬようお願いします。

<イメージの説明>: この3つの音響化は、ブラックホールと、ブラックホールの進化の、さまざまな側面を表している。WR124は、 ウォルフ・ライエ(Wolf-Rayet) と呼ばれる非常に明るく短命な大質量の星であり、将来ブラックホールに崩壊する可能性がある。SS 433は、中性子星またはブラックホールを持つ軌道上に太陽のような星を含む連星、または二重システムである。銀河ケンタウルスAは、その中心に巨大なブラックホールがあり、銀河の全長にわたって轟音を立てるようなジェットを送っている。チャンドラや他の望遠鏡からのデータが、「音響化」と呼ばれるプロセスを通じて音と音符に変換された。

 

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NASAは5月8日に、宇宙の最も密度の高いメンバーと最も暗いメンバー、ブラックホールに関連する3つの新しい宇宙の音を発表した。これらの科学的な成果は、チャンドラX線天文台、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、イメージングX線偏光探査機(IXPE)など、NASAの宇宙望遠鏡によって収集されたデータを音声化(または音声に変換)したものである。

この新しい3つの音響化は、ブラックホールのさまざまな側面を表している。ブラックホールは時間とともに進化し、さまざまなサイズと環境で見られる。

 

第一楽章、WR 124
第1楽章は、ブラックホールの誕生の可能性の前奏曲である。WR124は、地球から約28,000光年の距離にある ウォルフ・ライエ星(Wolf-Rayet) として知られる、非常に明るく短命な大質量の星である。これらの星は、その外層を宇宙に投げ出し、ウェッブ望遠鏡からの赤外線のイメージに見られる壮大な配置を作り出す。WR124の音響化では、この星雲はフルートとして、また、背景の星は鐘のように聞こえる。スキャンが外側に移動する前に始まるWR124の中心には、超新星として爆発し、崩壊してブラックホールを残す可能性のある星の高温のコアがある。スキャンが中心から外側に移動すると、チャンドラによって検出されたX線源がハープの音に変換される。NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡からのデータは、金属的な鐘のような音として聞こえ、中心の星の光は、最初に下降する悲鳴のような音を生成するようにマッピングされている。この曲は、ヨーロッパ宇宙機関のハーシェル宇宙望遠鏡、NASAの引退したスピッツァー宇宙望遠鏡、NASAの引退した広域画像探査機(WISE)の赤外線望遠鏡のトリオからの追加データをコードとして演奏する弦楽器によって締めくくられる。

 

第二楽章、SS 433
このブラックホール作品の第2楽章では、リスナーはデュエットを探求することができる。SS 433は、約18,000光年離れたところにある連星システム、つまり二重システムであり、X線で歌い出す。SS 433の2つのメンバーは、中性子星またはブラックホールのいずれかのはるかに重いパートナーの周りの軌道上に太陽のような星を含んでいる。この軌道のダンスは、チャンドラ、IXPE、およびヨーロッパ宇宙機関のXMM-Newton望遠鏡が同調しているX線にうねりを引き起こす。これらのX線のノートは、この天体のワルツの背景を提供するために、無線および赤外線データと組み合わせている。電波の中の星雲は漂流するマナティー(manatee:水牛)に似ており、スキャンは右から左にスイープする。イメージの上部に向かう光は高音にマッピングされ、ラジオ、赤外線、X線光は低、中、高の音域にマッピングされる。明るい背景の星は水滴の音として再生され、連星系の位置は、軌道ダンスによる変動に合わせて脈動する引き抜かれた音として聞こえる。

 

第三楽章、ケンタウルスA
ブラックホールをテーマにした音響化の第3楽章かつ最終楽章は、地球から約1200万光年離れたケンタウルスAとして知られる遠方の銀河と共鳴している。ケンタウルスAの中心には巨大なブラックホールがあり、銀河の全長にわたって轟音を立てるジェットを送っている。イメージの上部から時計回りにスイープすると、スキャンはチャンドラのX線に遭遇し、それらを単音の風鈴として再生する。IXPEからのX線光は、連続した周波数範囲で聞こえ、風のような音を出す。ヨーロッパ南天天文台のMPG望遠鏡からの可視光データは、銀河の星が弦楽器にマッピングされていることを示している。これには、前景と背景の天体が弦をはじいたものとして含まれている。

 

 

これらの音響化は、NASAのマーシャル宇宙飛行センターとNASAの科学活性化プログラムの一部であるNASAのUniverse of Learningプログラムの支援を受けて、Chandra X-ray Center(CXC)が主導した。このコラボレーションは、ビジュアライゼーション科学者のキンバリー・アーカンド(CXC)、天体物理学者のマット・ルッソ、ミュージシャンのアンドリュー・サンタグイダ、コンサルタントのクリスティン・マレックによって推進された。

<ひとこと>: イメージのリンク先は動画 Youtube です。

<出典>: Beth Ridgeway(著者名です)

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