天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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4月30日:センチネル1B離昇する

2016年04月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

センチネル1Bが、グリニッチ標準時4月25日 21:02 (日本時間4月26日午前6時2分)に、仏領ギアナのヨーロッパの宇宙ポートから、ソユーズロケットで打ち上げられた。センチネル1ミッションは二つの衛星で設計され、センチネル1Bは、2年前に打上げられた一卵性双生児、センチネル1Aに加わる。これらの二つの衛星は、昼夜を問わず、雲や雨を通して、地球の地表のイメージをとる先進的なレーダーを運んでいる。180度離れて周回することによって、環境監視コペルニクス計画の広域なデータが分配される。このミッションでは、日常生活を改善し、地球の変化を理解するための、多くのサービスとアプリケーションに資するレーダーイメージを提供する。

 <出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

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<ひとこと>: 欧州連合とヨーロッパ宇宙機関は、協力して全地球的な遠隔監視網を構築するコペルニクス計画を推進している。この宇宙政策の中心となる地球観測システムは、それぞれ異なる種類の観測機器を搭載したセンチネル1~5のシリーズからなり、その最初のミッションであるセンチネル1シリーズは合成開口レーダー観測によって地表と海洋の情報を24時間体制で供給する。今回のセンチネル1Bは先行するセンチネル1Aに加わる。打上げのビデオは こちら(mp4) から。なお、先般センチネル3までが打上げられた。

<付記>: 東北大地震の時、宇宙からのイメージを最初に提供したのはドイツ宇宙局だった。そのイメージは、既に津波に洗われた、被災した東北沿岸(概ね青森から福島地方)の姿であった。その後、日本は勿論、NASAの衛星も多くの情報を提供したが、残念ながら津波の押し寄せる姿を提供できた衛星はなかった。先進国の多くの地球観測衛星が地表を監視しているが、案外その間合いは広い。もちろん、災害は津波だけではないが、東北大地震の津波のような、発生から到達までの時間的余裕がある災害では、衛星からのリアルタイムのイメージが減災に大いに役立つのではないだろうか。

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4月29日:フィリピンの衛星、日本の研究室から配置される

2016年04月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

フィリピンで設計された気象調査のためのマイクロ衛星が、今朝、日本の「きぼう」研究室モジュールの外に展開された。フィリピンの言葉で「妖精(fairy)」を意味する DIWATA-1 は、「きぼう」モジュールのエアロックの外側の衛星配備機構から今日解放され地球を周っている。この50キログラムクラスのマイクロ衛星は、気象予測と自然災害への対応を改善するために地球の気象を観測するだろう。

 <出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

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 <ひとこと>: ① DIWATA-1 は日本の協力のもとにフィリッピンが開発した衛星。マイクロ衛星としては大型です。② 日本宇宙航空研究開発機構の発表は 「こちら」 から。③ イメージをクリックして大判右側は日本の「きぼう」研究室。その右中央から下に DIWATA-1 その他を運んだスペースX社のドラゴン貨物船が見える。

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4月28日:太陽圏界面静電高速輸送システム

2016年04月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽系の端まで高速で旅する太陽圏界面静電高速輸送システム(HERTS:Heliopause Electrostatic Rapid Transit System)に乗ることを考えよう。このコンセプトは現在テストされており、100天文単位(太陽と地球の距離の100倍;150億キロメートル)を超える旅をするのに僅か10~15年で済むかもしれない。それは、現在、太陽風の影響する太陽圏界面(heliopause)または太陽系外周に接近している人類の最も遠くの宇宙船、ボイジャー1号が費やした35年と比較して極めて高速である。 HERTS は、回転する宇宙船から正に荷電されたワイヤーを持つ、長さ20キロメートルほど、1ミリメートルの薄さの複合的に広げられた高度な電気的太陽帆航法を使うだろう。発生する静電力は、推進力を生み出すために、高速で動く太陽風の陽子をはね返す。反射する太陽光の帆と比較して、この電気的な太陽風の帆、推進剤不要な深宇宙推進システムは、外惑星に向かって旅するときの推力を開発し、太陽からより大きな距離を加速し続けるだろう。

 <出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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4月27日:NGC 7635:バブル星雲

2016年04月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

大規模な星からの風によって吹き飛ばされた、この星間の幻影は驚くほど馴染みの形を持っている。これは NGC 7635 としてカタログ化されバブル星雲としても知られている。この直径7光年バブルは、繊細に見えるが、激しいプロセスの証拠を提供している。バブルの中央左上には、熱く、太陽より数十万倍明るく、45倍大きなOタイプの星がある。その星からの激しい星の風と激しい放射が、周囲の分子の雲の中のより密度の濃い素材に対して輝くガスの構造を吹き飛ばした。この興味深いバブル星雲と関連する雲の複合体は、カシオペア座の方向僅か 7,100 光年に横たわっている。ハッブル打上の26回目の記念日を祝うために公開された宇宙のバブルのこの鋭い視界は、2016年のハッブル宇宙望遠鏡画像データの合成である。 

 <出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

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4月26日:銀河のアインシュタインリング

2016年04月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ハッブル宇宙望遠鏡でとられたイメージで青で示された手前の銀河が巨大な重力レンズのように働き、背景の銀河からの光を引きつけ、アタカマ大ミリメートルアレイ(ALMA)によって電波でとられたイメージに見るように、その周りに赤で示されている。この並びは、アインシュタインリングとして知られる構成、遠い銀河が手前の銀河の周りのリングに正確に歪められている。重力レンズの歪曲の詳細分析では小さな暗い衛星銀河が歪みに加わっていることを示している。その小さな銀河は左側に小さな白い点で表されている。僅かな大きさに見えるが、このアインシュタインリングは、実際には差渡し何万光年である。

 <出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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4月25日:地球の多く顔(動画)

2016年04月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

高さ約800キロメートルの視点から、地球観測衛星は、我々の惑星の多くを見ている。異なるセンサーが、地形、温度、大気などの異なる面を見ている。

 <ひとこと>: 「地球の日」(4月22日) に合わせて掲載された諸種の地球観測データアニメーション。イメージをクリックしてヨーロッパ宇宙機関のサイトから。
地面と水深、可視光線エアロゾル深度、葉緑素の集中、平均波高、オゾンの集中、水蒸気の集中、人間の影響、海面高変化、海面温度、土壌湿度の順で表示される。

 <出典>: 「Space in Videos;欧州宇宙機関」

 <大判>: アニメーションはイメージをクリック

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4月24日:日の出と輝き

2016年04月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士ティム・ピークによって国際宇宙ステーションから見られた日の出。アイザック・ニュートンの草分け的な 「自然哲学の数学的諸原理(Naturalis Principia Mathematica)」 に因んで、国際宇宙ステーションでの欧州宇宙機関の宇宙飛行士ティム・ピークの6ヶ月ミッションはプリンシピア(起源)と名付けられている。彼は欧州宇宙機関のための30件を超える科学実験を行ない、また国際的パートナーからの多くの作業を受け持っている。欧州宇宙機関と英国宇宙機関は、プリンシピアミッションにおいて、科学と宇宙に関して若い子供達の関心を呼び起こすことを目的として、多くの刺激的な教育活動を展開することに協力してきた。

 <出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

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4月23日:バンガード衛星、1958

2016年04月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1958年にバンガード衛星の一つがケープカナベラルでチェックされている。世界初のソーラーパワー衛星バンガード1号が1958年3月17日の聖パトリック祭に打上げられた。それは、3段式の打上船の能力、地球軌道における衛星の環境への影響、そのシステムをテストするように設計されていた。バンガード1号は、エクスプローラ1号に続く軌道上二回目の米国の衛星であり、今日までの地球軌道を周る最も古い人工のオブジェクトである。バンガードはワシントンの海軍研究所の計画として始められ、1958米国航空宇宙法によってNASAが設立された後、多くの人々と共にNASAへ移された。

 <出典>: 「Image of the Day

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4月22日:ウォルフ-ランドマーク-メロット

2016年04月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

その発見と識別における3名の天文学者達の機器にちなんで名付けられた、ウォルフ-ランドマーク-メロット(WLM:Wolf - Lundmark - Melotte)は、孤独な矮小銀河である。ほとんどが南の星座くじら座の方向に見られる、ミルキーウェイから約300万光年の、我々のローカル銀河グループで最も遠いメンバーの一つである。実際に、それは他のどのローカル・グループ銀河とも決して相互作用しなかったのかもしれない。しかしながら、ピンクの星形成領域と、熱く、若く、青い星達が、この孤立した島宇宙に小さな斑をつけている。古く、冷たい黄色の星達が、約 8,000 光年にわたって広がる小さな銀河のハローの中に霞んでいる。 WLM のこの鋭いポートレイトは、ヨーロッパ南天文台(ESO)のパラナル天文台(Paranal Observatory)の、268メガピクセルオメガ広域画像・調査望遠鏡(OmegaCAM widefield imager and survey telescope)で捕えられた。

 <出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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4月21日:スターバースト蜘蛛の巣

2016年04月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

火星の二酸化炭素の氷の季節のキャップは春の度に昇華を繰り返し、氷は多くの美しい地を侵食してきた。NASAの火星偵察軌道船(MRO)の高解像度画像科学実験(HiRISE)カメラがこのイメージをとった領域に、我々は、星の爆発のようなパターンをつくるトラフを見ている(イメージをクリック)。これらの放射トラフの他のエリアでは、その形の類似からクモが参照された。この領域では、そのパターンは、チャンネルが幾つにも分かれ樹状に見える。このトラフは、地下からダストを運ぶガスが漏れる所に開かれ、ガスの流れによって形成されたと考えられている。このダストは扇形の堆積として氷の表面に落ちる。このイメージは差渡し1キロメートルのエリアをカバーしており、2009年2月4日にとられた HiRISE 観測の一部である。このイメージはローカル火星時間午後4時56分にとられ、太陽は地平線上約12度にあった。火星の季節は北の秋である。

 <出典>: 「Mars

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4月20日:全て破砕に沿って

2016年04月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASA火星偵察軌道船(MRO)の高解像度画像科学実験(HiRISE)カメラは、移動する土を研究するためにしばしば火星の砂丘のイメージをとっている。これらのイメージは、風と気象パターンについて、土の粒と粒の大きさについて、地表の素材の浸食と動きについて情報を提供している。しかしながら、砂丘を通り過ぎた所を見ると、これらのイメージはまた基盤の下の特性をも明らかにしている。砂丘の間の空間では、抵抗力があり強く砕かれた地表が明らかにされている。砕かれた地面は風による浸食に抵抗力があり、素材が岩盤であることを示唆している。その表面は、かつては湿度があり、縮み、また、巨大な泥の亀裂のように乾燥した時にひびが入った堆積物の層かもしれない。この視界はローカル火星時間2015年7月30日午後2時33分に、北緯 8.719 度、東経 67.347 度でとられたイメージの一つである。

 <出典>: 「Mars

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4月19日:飛躍的なガンマ線天文台の展開

2016年04月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

25年前の1991年4月7日、NASAは、高エネルギーの空について我々の知識を変革した天文衛星コンプトンガンマ線観測衛星(Compton Gamma Ray Observatory)を打上げた。その9年の寿命の間に、コンプトンは、最もエネルギーに満ちたガンマ線での初めての全天の調査を行い、何百もの新しい源を発見し、予想外にダイナミックな多様な宇宙を明らかにした。スペースシャトルアトランティスの後方のフライトデッキの窓から1991年4月7日にとられたこのイメージでは、コンプトンガンマ線観測衛星が、シャトルの遠隔操作システムによって解放されている。天文台には、ガンマ線実験装置(下、Energetic Gamma Ray Experiment)、コンプトン画像望遠鏡(COMPTEL、中央、Imaging Compton Telescope)、シンチレーション分光計実験(OSSE、上、Oriented Scintillation Spectrometer Experiment)装置、爆発と一時的源実験装置(BATSE、4隅、Burst and Transient Source Experiment)、の四つの機器が見える。

 <出典>: 「NASA History

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4月18日:ハッブルの24回目の誕生日のモンキーヘッド星雲のスナップ

2016年04月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡は、その誕生日を祝うために、毎年、新しいイメージを公開している。1990年4月以来24回目のこの年の祝賀のスナップの対象は、2001年にハッブルによって見られ2011年に公開された衝撃的なイメージ、モンキーヘッド星雲の一部である。 NGC 2174 としても知られるガスとダストのこの雲は、オリオンの星座の約 6400 光年に横たわっている。

 <出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:ESA)」

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4月17日:ナイル川の東

2016年04月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1月17日、ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル2A衛星がエジプト中央東のイメージをとった。多くのエジプトの光景と同様に、このイメージは、ナイル川と紅海の間の東の不毛な砂漠によって支配されている。イメージの下部に沿って、ナイル谷に急に落ちる起伏する砂の高地を示し、ナイル川の方向へ進む川と流れによる水の浸食の特徴的なパターンがはっきりと見える。

<ひとこと>:ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル衛星は、多数の衛星を使って地球の動きを監視しています。最近センチネル3Aまでが打上げられました。

 <出典>: 「Space in Image (ESA)」

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4月16日:お知らせ/スペースシャトルミッション最初の着陸

2016年04月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

お知らせ: 日本時間今日4月16日土曜日午後6時半から、国際宇宙ステーションで、宇宙で初めての拡張型居室(ビゲロウ)の展開実験があります。拡張型居室は小さく折り畳んで収納できることから打上時の利便性があり、将来の宇宙での居住スペース確保に使うことが期待されています。中継放送を見るには「ウェブNASAテレビ」から。拡張型居室ビゲロウについては4月12日の記事を参照。またインストールアニメーションは こちら(Youtube) から。

スペースシャトルミッション最初の着陸

1981年4月14日、2日を超える宇宙での滞在を終えて、スペースシャトルコロンビアの後輪が、カリフォルニア南のNASAのアームストロングフライトリサーチセンターのエドワーズ空軍基地に成功裏に着地した。宇宙飛行士達 STS-1 指揮官ジョン W ヤングと、パイロット ロバート L. クリッペンが宇宙船に乗っていた。このミッションは、初めての車輪による着陸で終わったNASAのフライトを、また、繰り返し同じハードウェアを使用する宇宙飛行の新しい時代の始まりを印した。基地のエリアは、着陸のパブリックビューイングのためにセットされ、サイトには20万人を超える、ある評価では30万人ほどの群衆を数えた。ラジオとテレビが様々な形で入り、世界中からのメディアが群集に加わった。

 <出典>: 「NASA History」

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