天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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8月31日:月周回衛星の見た地球没

2016年08月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

8月10日は月軌道船1号(Lunar Orbiter 1)打上の50回目の記念日であった。それは、将来の着陸地点の選定に役立てるのために月の表面を撮ることを目的とした5回の月周回衛星の最初であった。この宇宙船のカメラは、その第16軌道の間の1966年8月23日に、月から地球の歴史的な初めてのイメージの、この復刻された高解像度バージョンで使われたデータを捕えた。月の地表から見たときには空でほとんど動かない地球が、軌道を周っている宇宙船の視点からはゴツゴツした月の地平線の向こうに沈むように見える。2年後に、アポロ8号クルーが、カラーで、 月軌道から見た地球の出の有名な場面を記録する。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック(大きなイメージです)

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8月30日:NASAのジュノ、成功裏に第一回木星フライバイを終える/お知らせ

2016年08月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのジュノミッションは、今日、木星への36回の接近飛行の最初を成功裏に遂行した。ガスの巨人への最接近は、ジュノが木星の渦巻く雲の上約 4,200 キロメートルを通過した、国際時間 13:44 (日本時間8月28日午後10時44分) であった。その時、ジュノは惑星に対して、毎時 208,000 キロメートルで旅していた。このフライバイは、ジュノがその初期のミッションの間に木星で行うであろう最も近いものであった。フライバイ後の初めての遠隔通信は、全てが予定通りに働いたことを示している。2018年2月まで予定されているジュノの初期ミッションの間に計画されている木星への接近通過は更に35回ある。この8月27日のフライバイは、ジュノが全ての科学機器を活性化させ、宇宙船が疾走しながらこの巨大な惑星を見た最初であった。集められたフライバイの間の科学データを得るには数日かかるだろう。また、宇宙船の装置からの成果およびジュノの可視光線画像装置(JunoCam)からのイメージの取得には続く数週間かかるだろう。これらのイメージには、ジュピター神の大気の最高解像度の視界と、木星の南北極の初めての一瞥を含むだろう。

<出典>: 「Juno」

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<ひとこと>: ジュノ(Juno)は、1989年に打ち上げられ、10年を超える期間木星とそのシステムを探索し、2003年9月にその生涯を閉じた木星探査宇宙船ガリレオに次ぐ、NASAの木星探査に専念する宇宙船です。この接近飛行は木星探査の始まりを記す初回の飛行です。 Juno の名は木星、ジュピター神の妻の名からとられています。ホームページのガリレオ記念記録は こちら から。

<お知らせ>: 今夜8月30日7時35分から、国際宇宙ステーションの大西飛行士との飛行中イベントがあります。中継放送時刻等はホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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8月29日:イタリア地震の地形の移動

2016年08月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年8月20日(センチネル1B)と8月26日(センチネル1A)からの、二つのセンチネル1のレーダースキャンを結合したこのインターフェログラム(interferogram:干渉光強度変化の記録)は、中央イタリアを襲った8月24日の地震の変化を示している。この七つの干渉計の「フリンジ(外縁)」は、レーダーセンサーの視線で約20センチメートルの地表の変形と一致している。色のサイクルに関連するそれぞれのフリンジは約 2.8 センチメートルの移動と一致している。センチネル1は、地表の幅250キロメートルをとっているが、8月26日のイタリアの影響を受けた全域はカバーしていなかった。8月27日に予定される更なるデータは、全ての地震地帯をカバーするだろう。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

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<ひとこと>: これはヨーロッパ宇宙機関のセンチネル1衛星によるイタリア地震の地面のズレを捕らえた“レーダイメージ”ですが、最近は“電波”による地表の高さの変化も捕らえられるようになっています。このようなデータを、今後、防災あるいは減災に、どのように生かしてゆくかは大きな課題となるでしょう。

 

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8月28日:アルマ望遠鏡山頂施設を歩く(動画)

2016年08月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

全球カメラを持って、標高5000メートルのアルマ望遠鏡山頂施設を歩き回りました。遠くに見える5000メートル級の山々と広がる平原、強い風の音、強烈な太陽光、日米欧のそれぞれで開発されたアンテナの形の違い、地面の様子など、普通の写真ではお伝えするのが難しい現地の雰囲気を、この映像で感じ取ってみてください。

<出典>: 「国立天文台」

<動画>: 動画はイメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: アルマ(ALMA)望遠鏡:アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array)は、チリのアタカマ砂漠に建設された大型電波干渉計。日本・台湾・アメリカ・カナダ・ヨーロッパの共同プロジェクト。高精度パラボラアンテナを合計66台設置し、これらを一つの電波望遠鏡として観測できる。詳細は こちら から。

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8月27日:宇宙歩行者達、成功裏に商用クルー飛行のための新しいドッキングアダプターをインストールする

2016年08月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ここに示されたNASAの遠征48指揮官ジェフリー・ウィリアムズとケイト・ルビンス(フレーム外?)は、2016年8月19日金曜日の5時間58分の船外活動の間に、成功裏に二つの国際的なドッキングアダプタ(IDAs)の最初をインストールした。この IDAs は、NASAの商用クルー計画の下での開発で、ボーイングと「スペースX」の、商用クルー宇宙船の、将来の到着のために使われるだろう。日本の宇宙飛行士大西卓哉はステーションの中から二人を支援し、その後全3名は、彼らの宇宙服とツールを収納し、クエストエアーロックを清掃した。9月1日には、二人のNASAの宇宙飛行士達が、2週内で再び国際宇宙ステーションの外で船外活動するだろう。軌道の複合体のバックボーン(またはトラス)の左舷で、ウィリアムズとルビンスは、ステーションの冷却システムの一部である熱放射器を回収するだろう。彼らはソーラーアレイジョイントの支柱を締め、また、訪問する貨物船やクルー船の動きを含むステーションの外の監視活動に使われるだろう、いくつかの拡張された高品位テレビカメラの最初をインストールするだろう。

<出典>: 「遠征48(Expedition48)」

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8月26日:ESO、最も近い星の生物生息可能域で地球サイズの惑星を発見/お知らせ

2016年08月25日 20時10分54秒 | 天文・宇宙

我々の最も近い近隣の星を周っている新しく発見された大雑把に地球サイズの惑星は居住可能かもしれない。世界中の他の望遠鏡に加えて、チリのラ・シラ(La Silla)のヨーロッパ南天文台の 3.6 メートルの望遠鏡を使っている天文学者達のチームによれば、この太陽系外惑星は、その星から、地表に液体の水を貯めておくのに十分な温暖な温度を許す距離にある。この新しい惑星はプロキシマケンタウリを周っており、アルファケンタウリとしてSFファンに知られている三つの星のシステムで最小のメンバーである。4光年超の距離にあるプロキシマは、我々の太陽の他に、地球に最も近い星(恒星)である。この発見を行った科学チームは、8月25日にこの発見を『ネイチャー』誌で発表するだろう。彼らは、このプロキシマbと呼ばれる新しい惑星が地球の質量の少なくとも 1.3 倍であると判定した。プロキシマbは水星が我々の太陽を周るより、はるかにその星(親星)の近くを周っており、僅か11日で一つの軌道を完成させている。

<出典>: 「Distant Planet」

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<ひとこと>: この記事はNASAの発表の抜粋です。ESO(ヨーロッパ南天文台)の発表は こちら から。

<お知らせ>: 今日8月26日(金)午後6時45分から、国際宇宙ステーションでのスペースX社のドラゴン貨物船の切離しの中継があります。この作業はNASAの女性飛行士と大西卓哉飛行士の二人でロボットアーム操作を行います。詳細はホームページの 「国際宇宙ステーションは今」 、中継放送時刻等は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 からご覧ください。

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8月25日:彗星はタイムカプセル

2016年08月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽系の小天体と言えば、彗星ほど不思議な天体はないでしょう。氷や塵でできている天体で突然前触れもなく現れて、瞬く間に去っていく宇宙の放浪者。まるで人魂のようにぼやっとひかる頭部と長く伸びる尾は不気味でもあり、古来より不吉なことが起きる予兆と忌み嫌われてきました。 しかし、天文学にとって彗星は太陽系の過去を伝える貴重な「化石」なのです。惑星は大きくなりすぎて、その表面は熱的にも物理的にも大きく変化し、誕生した頃の状態をとどめていません。しかし彗星は、太陽系が形成される頃に、惑星の材料となった微惑星が生き残った残存物と考えられているのです。彗星は太陽から遥か遠く離れた場所で、太陽系初期の物質をまさに氷漬け状態で保存しています。太陽系が誕生した時代を記憶した化石であり、タイムカプセルのようなものです。このタイムカプセルをあけるには、彗星の氷を溶かさないといけないと思われるかもしれませんが、その必要はありません。彗星は太陽に自分から近づいて氷を溶かし、過去の様子を私たちに教えてくれるのです。

----- 以下長い解説が続きます。イメージとともに下記リンクから。

<出典>: 国立天文台:宇宙ライター林公代の視点 (8) : 太陽系の歴史を探る

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8月24日:若い星HD 142527を取り巻くガスと塵の円盤

2016年08月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

若い星HD 142527を取り巻くガスと塵(ちり)の円盤を、アルマ望遠鏡とすばる望遠鏡でとらえました。アルマ望遠鏡が観測した塵の分布を赤色、ガスの分布を緑色、すばる望遠鏡が近赤外線で観測した円盤を青色で表しています。若い星のまわりの円盤は惑星誕生の現場であると考えられています。HD 142527の場合は塵が北側(画像上)に多く集まっており、ここで惑星の形成が進んでいることをうかがわせます。
 
生まれつつある巨大な惑星系

中心の星HD 142527から塵が集中している場所までの距離は、太陽と海王星の間の距離の約5倍に相当します。これほど親星から遠く離れたところで惑星が作られていることの証拠が得られたのは、この観測が初めてのことでした。近年数多く見つかっている太陽系外惑星の多様性の起源に迫る観測成果と言えます。詳しくは、プレスリリース「アルマ望遠鏡が見つけた巨大惑星系形成の現場」をご覧ください(右のリンクから)。

<出典>: 国立天文台:今週の一枚

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8月23日:カリーナ星雲の鍵穴

2016年08月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このハッブル宇宙望遠鏡による古典的なイメージのループを描くキーホール(鍵穴)は、大きなカリーナ星雲の中の小さな領域である。これらの劇的な暗いダストの塊と複雑な形は、カリーナ星雲の多くの大規模なまたエネルギーに満ちた星の風と放射によって侵食されている。特に、キーホール星雲の左上のダストの雲の形は、例えば、下の人を引き上げて雲の中を飛ぶスーパーヒーローに似て見え、人間の想像力を刺激するかもしれない。この領域は地球の南の空の約 7,500 光年に横たわっている。キーホール星雲は、その最後の世紀の間に激しく爆発した、フレームの外の、死にかけた星イータカリーナによってつくられた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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8月22日:8/19日船外活動後の国際宇宙ステーションの構成

2016年08月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2機のソユーズクルー船、2機のプログレス補給船、スペースXドラゴン貨物船の5機の宇宙船がステーションに設置されている。新しい国際的なドッキングアダプター(IDA 2)が、ハーモニーモジュールに置かれた与圧会合アダプタにインストールされている。

<出典>: 「国際宇宙ステーション(Space Station)」

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<ひとこと>: IDA 2 が置かれているのは国際宇宙ステーションの進行方向最前部、かってスペースシャトルがドッキングしていた位置。右側に日本の「きぼう」モジュールの日の丸が見える。 BEAM は最近設置された拡張型居室。  

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8月19日:スキアパレリの着陸楕円のマーズエクスプレスイメージ/お知らせ

2016年08月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズ(ExoMars)宇宙船の、降下、着陸デモモジュールのスキアパレリ着陸船の着陸楕円が、マーズエクスプレスデータからのメリディアニプラナムの高解像度ステレオカメラの四つのイメージの合成に示されている。スキアパレリは、このイメージの中央近くの、幅22キロメートルのエンデバークレータの西の、滑らかな平原の中の平らな領域を目標とするだろう。左下には、非常に大きなミヤモトクレータの中に横たわる幅19キロメートルの Bopolu クレータがある。ミヤモトの北の縁の部分は、その後埋められ、南の部分だけが明瞭に残った。特に、イメージの南と南東の部分にはいくつかのチャンネルを確認することができ、火星の過去の水の流れによって彫られている。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

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<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関とロシア連邦宇宙局との共同ミッションであるエクソマーズ(ExoMars)は、2016年3月14日に打上げられ、10月19日に火星に到着する予定です。 ExoMars は火星の大気を調べるガス追跡軌道船(TGO)と、2020年予定のローバーのための着陸技術をテストするスキアパレリ降下・着陸船を運んでいます。

 

<お知らせ1>: 今日8月19日午後9時過ぎから、国際宇宙ステーションで、新しいドッキングポートを設置するための、二回の船外活動の一回目が行われます。このポート(右図;コンピュータモデル:大判は省略)は将来ステーションとのクルーの往復に使われます。船外活動は6時間半の予定ですが、時間帯変動の可能性もあります。中継放送は こちら から。 

<お知らせ2>: 8月20日(土)、21日(日)の情報提供は休みます。

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8月18日:ステファンクィンテットの衝突する銀河達

2016年08月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

これらの銀河達のいずれかは生き残るだろうか? 銀河の生き残りの最終戦前とも言えるかもしれない NGC 7318 の二つの渦巻が衝突している。 この写真はハッブル宇宙望遠鏡でとられたイメージからつくられた。銀河達が衝突する時、星の構成の新しいエピソードをつくり出すガスの縮合、重力の歪を含む多くのことが起き、最終的に二つの銀河達は一つに結ばれるだろう。これらの二つの銀河はステファンクィンテットの一員であり、 争っている銀河達の最終ラウンドは、最終的には多くの散らばった星と一つの大きな銀河になり、恐らくここ数10億年の間に起きるだろう。恐らくほぼ確実に、残った銀河は、その最初の銀河の構成要素のいづれも容易に識別することができないだろう。ステファンクィンテットは、約3億光年に横たわる最初に確認された銀河グループであり、ペガサス座の方向に、中規模の望遠鏡によって見ることができる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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8月17日:夜光雲の宇宙ステーションの視界

2016年08月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

先のヨーロッパ宇宙機関の遠征47ティム・ピークは、2016年5月29日に、国際宇宙ステーションから、珍しい高高度の夜光雲(やこううん)、または「夜光る」雲を撮った。夜光雲として知られる極地の中間圏の雲は、中間圏と熱圏の境界近くのメソポーズとして知られている領域の、地表上76~85キロメートルの間に生じる。これらの高度では、水蒸気は氷の結晶の雲として凍ることがある。太陽が地平線の下にあり地面が暗闇の中にあるとき、これらの高い雲はまだ照らされているかもしれず、彼らに「夜光る」特性を与える。春と夏の終わりに、これらの変わった雲は、世界の極領域の上の大気高くにつくられる。低い大気が暖かく超高層大気が冷たいとき、氷の結晶が空の流星ダストその他の粒子の高さに生ずる。その結果が宇宙の端で成長する青色の夜光雲(やこううん)または「夜光る(よるひかる)」雲になる。極地の中間圏の雲は、地球の表面から、また国際宇宙ステーションの宇宙飛行士達によって観測することができる。

<出典>: 「遠征47(Expedition 47)」

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8月16日:火星では、何処で二酸化炭素の霜ができるか?/お知らせ

2016年08月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このマップは、年を通した数日間のパーセンテージとして、火星の日の出の二酸化炭素の霜の存在の頻度を示している。 多くの場合、二酸化炭素の氷は、極地より中緯度付近の夜に地上を覆う頻度が多い。 そこでは、通常、夏と秋の多くに欠落する。色のコードはNASAの火星偵察軌道船(MRO)の火星気象サウンダー装置からのデータに基づいている。右のマップの色のバーは色が一致する頻度を示している。二酸化炭素の氷が、ほぼ1年を通して、夜に地上に存在するエリアを確認している。黄色は頻度が高く、赤は中間、青は滅多に存在しないエリアを示している。 カラーコードのないエリアは、年を通して二酸化炭素の霜が少しも検出されなかった領域である。夜通しの二酸化炭素の霜の最も頻度の高いエリアは、熱を蓄えない岩のエリアと比較して、緩やかなダストの地表の領域と一致している。これらのエリアでは、また、この惑星の午後中ごろの、最高温度のいくつかを持っている。ダストの地表は急速に熱せられまた冷える。火星偵察軌道船の六つの科学機器は2006年以降火星を調べてきた。

<出典>: Mars Reconnaissance Orbiter (MRO)

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<お知らせ>: 今日8月16日午後8時半から30分間の、国際宇宙ステーションの大西飛行士とのイベントがあります。英語高品質の中継は こちら、日本語の中継は こちら から。

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8月15日:オシリス広角カメラ:2016年8月10日の彗星

2016年08月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のロゼッタ宇宙船が彗星67P/チュリュモフ-ゲラシメンコの中心から 12.8 キロメートルにあった2016年8月10日にとられたオシリス広角カメライメージ。スケールは 1.18 メートル/ピクセルであり、このイメージは幅約 2.4 キロメートルである。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

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<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関のロゼッタ(Rosetta)宇宙船は、彗星67P/チュリュモフ・ゲラシメンコを調査するために、2014年からこの彗星の周辺を周回しています。現在はその軌道を下げ、地表から10キロメートル以下にあります。一方、彗星自身の軌道は次第に太陽から遠くなり、2016年7月末時点で太陽から約5億 2,000 万キロメートルとなり、宇宙船が受ける太陽電力も次第に弱くなっています。間もなくその寿命が尽きることが予想されます。このイメージは、地球と比較してほとんど重力が皆無ともいえる小さな彗星の表面に散在する岩などを見ていただくために取り上げてみました。これまでのロゼッタ(Rosetta)宇宙船の彗星周辺の軌道を こちら から見ることができます。

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