ミッションの最後の数週間で、ロゼッタ宇宙船は、これまでの何れよりも彗星67P/チュリュモフ-ゲラシメンコに接近する挑戦を行ない、最終的には2016年9月30日の降下で地表で停止した。この写真は、9月前半にロゼッタのナビゲーションカメラでとられた三つの最接近イメージである。最終的な降下ではナビゲーションイメージはとられなかった。左は、古代エジプトの神に因んで名付けられたアッシュ/セス領域(Ash and Seth regions)と呼ばれる境界線を描いた9月8日の彗星の大きなローブの一部である。この視界は、左上のセス(Seth)に向かって傾く、右下の灰(Ash)で覆われた地形を明らかにしている。多くの丸い形の一つがこの領域に見える。このイメージは地表から約 2.6 キロメートルでとられた。中央のフレームはアヌビス(Anubis)領域に散らばる大小の礫の詳細な視界である。このイメージは9月14日に約 2.6 キロメートルからとられた。右は9月11日のセスの視界であり、彗星から約 3.5 キロメートルでとられ、ダストと礫で覆われた下の地形に劇的な影を投げかけるテラスを明らかにしている。ロゼッタは2014年8月に彗星とランデブーした初めてのミッションであり、2年以上彗星とともに太陽を周った。今日、それは太陽から6億キロメートル超、地球から7億 4,000 万キロメートル以上にある。
<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」
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