天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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6月30日:夜の冥王星

2016年06月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

冥王星の夜の側に影が広がっている。この遠い世界の、背後に太陽を持つ宇宙ベースの視界は、昨年7月、ニューホライズンズによって捕えられた。宇宙船は、その最接近の約19分後の、概ね 21,000 キロメートルを超える地点にあった。このカイパーベルトの住人の劇的なシルエットのイメージは、冥王星の霞んだ大気の、薄く驚くほど複雑な層を明らかにしている(大判イメージで確認)。 フレームの上部近くの三日月形の薄明かりの光景には、南のエリア、窒素の氷のスプートニク平原と水の氷のテンジン・ノルゲイの凹凸の山塊を含んでいる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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6月29日:南極大陸の西の全面的な氷の縮退

2016年06月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

南極大陸の西のベリングスハウゼン海(Bellingshausen Sea)の岸に沿って、氷が海に失われ内陸に退いていた。科学者達はこれを知っていたがスケールの全容には欠けていた。今、研究者達のチームはランドサットベースのデータセットを編集し、このような消失が少なくとも過去40年間、またこの海岸に沿って広範囲に続いていたことを知った。1975~2015年に集められたランドサットデータを調査し、研究者達は、ベリングスハウゼン海岸に沿った、氷のラインに接するおよその位置を図化した。氷が海に失われるとき、接しているラインは退き、氷の消失が広域な海面の上昇に寄与する。

<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」

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6月28日:若い星、太陽の過去の一瞥を提供する

2016年06月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

それは星(注:恒星)のようでもあり、星と呼べるかもしれないが、通常の星のようなエネルギーはまだ発生させていない。それはこの星が未だ形成中であるからである。それは我々の過去の魅力的な一瞥を提供している。なぜなら、我々の太陽は、約46億年前に「T Tauri」星のようにその生命を始めたからである。はくちょう座の 1800 光年にある V1331 Cyg は、元々は宇宙における広がったガスの雲であった。ゆっくりと時が進み、重力はそれを互いに引き付けたが、そのプロセスはまだ終わっていない。 V1331 はまだ完全には形成されてはいない。それは縮小によって放出されるエネルギーの故に輝いている。最終的に、その中心の温度が核融合に火をつけるのに十分にコンパクトになるだろう。続いて水素はヘリウムに変わり、 V1331 Cyg を本物の星として何億年も輝かせるだろうエネルギーの急流を解放するだろう。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

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6月27日:イサオ湖の浮く桟橋(動画)

2016年06月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル2A衛星からのこれらの四つのイメージからなるアニメーションは、北イタリアのイセオ湖の「浮く桟橋」を示している。4月19日の最初のイメージは湖のモンテ・イソラ(島)を示している。時が進み、浮くドックが構築され、最後の6月21日のイメージ(右)は黄色の構造物で覆われている。この歩道は幅約16メートルである。これは、訪問客に、湖の東岸から二つの島までの、水上の散歩の場を提供している。

<注>: この動画は宇宙から見た二か月間の工事の進捗を示しています。この記事は地球観測衛星の使い方の一つとして取り上げてみました。イメージのダウンロードに少し時間が掛かるかも知れません。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<動画>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 6月24日、英国は欧州連合(EU)からの離脱を選択しました。英国は、これまで、火星探査でヨーロッパ宇宙機関(ESA)の宇宙船に英国製の着陸船を送り込んだり、国際宇宙ステーションの研究室の構築や宇宙飛行士の派遣などで ESA と共同で取り組んできました。6月18日に帰還した ESA の飛行士も英国からです。ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は EU の直轄機関ではありませんが密接な関係にあります。それだけに今後一層解決の難しい問題が生じるでしょう。最近、センチネルを初めとする全地球観測や欧州全体をカバーする気象観測など ESA の急速な発展と広範囲な世界的貢献が見られてきただけにその混乱が危惧されます。

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6月26日:宇宙ステーションからの満月の視界

2016年06月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

地表と雲とともに満月が低地球軌道から撮られた。NASAの遠征48指揮官ジェフリー・ウィリアムズは、2016年6月21日(折しも夏至)に国際宇宙ステーションからこの写真をとり、「中国の西を飛行している間の、日没前の壮観な満月の出」と記した。

<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 国際宇宙ステーションの新クルーメンバー大西卓哉他3名の打上は、日本時間7月7日木曜日午前10時36分に決まりました。国際宇宙ステーションには2日後の7月9日に到着する予定です。近くになりましたら中継放送等の予定をお知らせします。

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6月25日:遠征47ソユーズ着陸

2016年06月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年6月18日土曜日に、カザフスタンのジェズカズガンの町の近くに着陸するソユーズ TMA-19M 宇宙船が見られる。搭乗している3名は、国際宇宙ステーションの遠征46および47のクルーメンバーとして勤めた。

<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」

<大判>: イメージをクリック。

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6月24日:スプートニク平原対クルンマクラ

2016年06月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この衝撃的な視界において、冥王星の穴だらけの平原(大判で確認)がゴツゴツした高地と出会っている。左の明るい領域の南東には非公式にスプートニク平原として知られる広域が横たわっている。非公式にクルン(Krun)マクラ(Macula;不規則な形を含む黒斑の地域)と呼ばれる右の暗い領域の端は、氷の平原の上約 2.5 キロメートルにそびえている。影の多いフロアを持つ長さ40キロメートルを超える境界線に沿って、深い谷を構成する大きな穴の集団がつながっている。このより強く反射する平原は恐らく窒素の氷が関係している。この高地の暗い赤い色は、冥王星の大気において、メタンと化学反応を誘発した紫外線光の製品、ソリン(tholin)と呼ばれる複雑な混合物からきていると考えられている。この拡張されたカラーイメージには、ニューホライズンズの2015年7月の遠い世界へのフライバイの、最高解像度の画像データの一部を含んでいる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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6月23日:センチネル1B離陸までの準備(動画)

2016年06月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このコマ落としビデオは、衛星の最終的な準備から、グリニッチ標準時2016年4月25日 21:02 の仏領ギアナのヨーロッパの宇宙ポートからのソユーズ発射装置による離陸までのセンチネル1Bを示している。このセンチネル1Bは、二つの衛星の編隊として設計されたセンチネル1ミッションに従って、クールーから2年前に打上げられた一卵性双生児センチネル1Aに加わるだろう。二つの衛星は、昼夜を問わず、また雲と雨をも通して、地球の表面を撮る先進的なレーダーを運んでいる。180度離れて周ることによって、環境監視コペルニクス計画のための広範囲なデータの配送が最適化されている。このミッションは、日常生活を改善し、我々の変化する惑星を理解するための、多数のサービスとアプリケーションのためのレーダーイメージを提供している。

<出典>: 「Space in Video;欧州宇宙機関」

<動画>: イメージをクリック(mp4)

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6月22日:シグナス貨物船、宇宙ステーションから解放される

2016年06月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

http://astronews.jp/astro160622.jpgこの写真の中で、オービタルATKのシグナス貨物船が、国際宇宙ステーションの Canadarm2 ロボットアームによって解放されているのを、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士ティム・ピークによって撮られた。シグナスは、宇宙ステーションがパラグアイを飛んでいる間の、東部夏時間2016年6月14日午前9時30分(日本時間6月14日午後10時30分)に切り離された。シグナスが積んでいるのは、長期間の微重力状態での大規模な炎の広がりと素材の引火性の限界を調査する、三回のフライトコースで行われる実験の初回、宇宙船点火実験装置1(Saffire-1)である。シグナス宇宙船は6月22日に地球の大気に入り燃え尽きるだろう。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day;NASA)」

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6月21日:土星の嵐の目

2016年06月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

土星の南極の嵐の目は恐るべき規模の渦である。この形の暗い「目」は約 8,000 キロメートルまたは地球の直径の3分の二に及ぶ。このイメージは、極の渦の以前の全ての写真よりも10倍詳しく、以前に観測できなかった目の内部の詳細を示している。以前のイメージは、この渦の端の周りにそびえる雲を示していたが、大気の内部はほとんど透明であると考えられてきた。しかしながら、ここでは形の多くが明らかになっている。雲は土星の大気の暖かい上昇するガスの対流によってつくられる。それらが高く冷たい大気の層に達したとき、ガスは凝結して雲として現れる。上昇するガスの流れは、10時の位置で、大きな内部に自身の小さな渦をつくった。この視界は、2008年7月14日にカッシーニ宇宙船によってとられた二つのフレームの合成写真である。その時、軌道船は惑星から約 392,000 キロメートルにあったが、カッシーニのカメラは、ピクセル当たり2キロメートルの解像度を提供した。雲のそびえ立つ眼の壁は地球のハリケーンの際立った形である。この嵐の目は、地球のハリケーンのように、周囲より暖かいガスから成っている。しかしながら、地球ではハリケーンは温かい水によってパワーを供給されて地表を移動するのに対して、この渦は土星の南極に固定され、その底には液体の海は持っていない。

<出典>: 「Week In Images (ESA)」

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6月20日:3名のクルーメンバー、カザフスタンに安全に着地

2016年06月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションからの3名のクルーメンバーは、宇宙での186日、およびいくつかのNASAの調査を終えた後に、東部夏時間土曜日午前5時15分(日本時間6月18日午後6時15分)に地球に帰った。3名のクルーメンバーは、拡張可能な生息環境技術デモンストレーション、ビゲロー拡張型活動モジュール(BEAM)を届けた貨物船を含む、四つの貨物船を迎えた。国際宇宙ステーションに残った3名のクルーは、新しいクルーメンバーの到着までの3週間、ステーションを管理するだろう。NASAの宇宙飛行士ケイト・ルビンス、日本宇宙航空研究開発機構の大西卓哉、ロシアの宇宙飛行士アニトリ・イヴァニシンは、東部標準時7月6日に打上げられる予定である。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

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6月19日:お知らせ/湖の光の金色の筋

2016年06月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<お知らせ>: 帰還に向かった国際宇宙ステーションの遠征47の3名は、米国東部夏時間6月18日午前5時15分(日本時間6月18日午後6時15分)に、カザフスタンの草原に着地しました。左のイメージは降下するソユーズ。右のイメージをクリックすると国際宇宙ステーションとの切離しビデオ(Youtube)。ともに大判イメージは省略。

 

湖の光の金色の筋

遠征47によってとられたこの衝撃的な地球のイメージは、国際宇宙ステーションから、2016年5月31日に、東部カザフスタンを下に、中国北西部を見ている。金色の太陽の輝きをもつカザフスタンの大きな湖は、中央アジアで2番目に大きな湖、三日月形をしたバルハシ(Balkhash)湖である。バルハシ湖は、カザフスタン南東部のバルハシ―アラコル(Balkhash-Alakol)窪地に位置し、 18,428 平方キロメートル以上に広がっている。

<出典>: 「遠征47(Expedition 47)」

<大判>: イメージをクリック。

 

 

<ひとこと>: 左の地図はカザフスタン。ソユーズ宇宙船が打上げられるバイコヌールコスモドローム(赤)とバルハシ湖(青)。

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6月18日:お知らせ/ミルキーウェイが昇る

2016年06月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<お知らせ>: ティム・ピークを含む遠征47の3名の宇宙飛行士達は、今日6月18日土曜日午後、ソユーズ TMA-19M 宇宙船で帰還します。テレビ放送の詳細は昨日の記事を参照してください。

 

ミルキーウェイが昇る

欧州宇宙機関宇宙飛行士ティム・ピークは、彼のソーシャルメディアチャンネルにこの衝撃的なイメージを投稿し、「ミルキーウェイが地平線に上るのを見ている」とコメントした。国際宇宙ステーションでのティムの6ヶ月ミッションは、アイザックニュートンの有名な著書に因んでプリンシピアと名付けられている。彼は欧州宇宙機関のための30件以上の科学実験を行ない、国際的に協力する多数の他の実験を行った。欧州宇宙機関と英国宇宙機関は、科学と宇宙に関して児童に関心を持たせることを目的として、プリンピアミッションについて、多くの教育活動を展開することで協力した。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

 

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6月17日:お知らせ/二回目の重力放射確認される

2016年06月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<お知らせ>: 日本時間明日6月18日土曜日、国際宇宙ステーションの遠征47の3名が帰還に向かいます。中継放送は こちら から。右端は放送開始時刻。

6月18日(土) ISS:遠征47別れの挨拶とハッチ閉鎖(ハッチ閉鎖 11:35 AM) 11:15 AM
6月18日(土) ISS:ソユーズ TMA-19M 切離し(切離し 02:52 PM) 02:30 PM
6月18日(土) ISS:ソユーズ TMA-19M 軌道脱出・着陸(軌道脱出 05:22 PM・着陸 06:14 PM) 05:00 PM
6月18日(土) ISS:遠征47、ソユーズ TMA-19M 帰還ビデオ 08:00 PM
6月19日(日) ISS:遠征47、ソユーズ TMA-19M 帰還ビデオ(含む;クルーインタビュー) 07:00 AM

 

二回目の重力放射確認される(動画)

新しい空が見えるようになりつつある。我々が空を見上げるとき光すなわち電磁放射が現れる。昨年、人類は、異なる種類の放射、重力放射を見始めた。今日、 LIGO は、3ヵ月前に登録した歴史的な初めての検出 GW150914 後の重力放射の2回目の確認されたフラッシュ、GW151226 の検出を報告した。その名 GW151226 は2015年12月遅くに記録されたことを意味している。これはワシントンとルイジアナの二つの LIGO 施設で同時に検出された。このビデオは、ワシントンの探知器ハンフォード(Hanford)による測定の間に、 GW151226 の周波数がどのように変化したかを表している。このGW放射システムは、最初の質量が太陽質量のおおよそ14倍と8倍の、赤方偏移約 0.09 の二つの合併するブラックホールに最も適合している。もしこれが正しいならば、この放射が我々に届くまでに約14億年かかっている。ここでは音でマップされた重力放射の輝きと周波数が、ブラックホール融合の最後の秒の間にピークに達していることに注意しよう。 LIGO が運用を続けるので、またその感度は増加し続けるので、更に続く数年、他の重力放射検出がオンラインに乗るので、人類の新しい空の視界は、人類の宇宙への理解を確実に変えるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: イメージをクリック。非常に短いアニメーションです。

<ひとこと>: 日本語の解説は 国立天文台(日本語)から、 LIGO の発表は こちら(英語)から。

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6月16日:宇宙ステーションの夜光雲の視界

2016年06月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の遠征47ティム・ピークは、2016年5月29日に、地球の高高度の雲を軌道から見て、国際宇宙ステーションから、珍しい夜光雲(やこううん;noctilucent) または「夜光る(night shining)」雲を撮った。地表上76~85キロメートルの間に形成される極地の中間圏の雲、夜光雲として知られる中間圏と熱圏の境界近くのメソポーズ(中間圏と熱圏の遷移帯)として知られる領域のこれらの高度では、水蒸気が氷の結晶として雲の中で凍ることがある。太陽が地平線の下にあり地面が暗いとき、これらの高い雲はまだ照らされているだろう。この異常な雲は春と夏の遅くに極地方の大気の上高くに発生する。下の大気が暖められ超高層大気が冷たいとき、氷の結晶が空の流星ダストその他の粒子の高さに生ずる。その結果が夜光雲または“夜光る”雲であり、これらの極地の中間圏の雲は、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士達によって軌道から、また地表からも観測することができる。

<出典>: 「今日のイメージ(NASA Image of the day)」

<大判>: イメージをクリック

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