天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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10月24日(木):お知らせ/アポフィスミッションに向かって動く

2024年10月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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 最終更新日10月24日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
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<お知らせ>: 米田あゆ・諏訪理の2名が新しいJAXAの宇宙飛行士として認定されました。記者会見模様は上記「宇宙科学の話題」から。

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<今日のテーマ>: ヨーロッパ宇宙機関:アポフィスミッションに向かって動く

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、小惑星アポフィス(Apophis)に対する機関が提案するラムセス・ミッション(Ramses mission)の準備作業のために、イタリアの会社 OHB Italia SpA と 6,300 万ユーロ相当の契約を結んだ。

2029年4月13日、375メートルの小惑星アポフィスが、地球から月までの距離の10分の一未満の、地球の表面から 32,000 キロメートル内を通過する。この極めて稀な自然現象は、全世界の注目を集め、科学および惑星防衛研究にユニークな機会を提供するだろう。

フライバイ中、強い潮汐力が小惑星に負担をかけ、表面の下の新しい物質を明らかにする可能性がある。アポフィス宇宙船は、これらの変化を観測し、科学者達に、小惑星の組成と構造、および小惑星が外部の力にどのように反応するかについて多くのことを教えることができる。危険な小惑星を地球との衝突のコースから叩き落とすことができると願うなら、これらの特性を理解する必要がある。

ラムセス・ミッション・パッチ
ヨーロッパ宇宙機関は、2025年の次回閣僚理事会で、宇宙安全プログラムの次の惑星防衛ミッションとして、このようなミッションの承認と資金提供を提案する予定である。この探査機は、2024年10月7日に打ち上げられた、機関の最初の小惑星ミッションであるヘラ(Hera)の適応に基づいている。

しかし、地球安全のための急がれるアポフィス・ミッション(Ramses:Rapid Apophis Mission for Space Safety)は、地球を通過する際の研究に間に合うようにアポフィスに到着するために、2028年初頭に打上げる必要がある。そのため、2024年7月、機関の加盟国は、ミッションの統合/早期実施フェーズの準備作業を開始するために、既存の機関の資金を使用することを承認した。

この作業によって2025年にラムセス・ミッションが全面的な支援を受ける場合、この非常に厳しいタイムライン内に実現可能になることを保証する。

--- 以下略。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Planetary Defence (ESA)

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10月23日(水): ナミビア全土でゾウを追う

2024年10月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: ナミビア全土でゾウを追う

ナミビア北西部の広く開放的な乾燥した土地には、世界最大の陸上動物であるアフリカゾウ(Loxodonta africana)が生息している。多くの大型哺乳類と同様、これらの象徴的なゾウは絶滅の危機に瀕している、農業の拡大、都市化、人間とゾウの対立、密猟の脅威にさらされている。個体数が減少し続ける中、研究者達は、個体群の生存可能性を高めるための重要な戦略として、保全回廊(生息地間のリンク)に目を向けている。

新しい研究では、研究者達は、 GPS 追跡データと衛星画像を組み合わせて、ナミビア北西部の地形全体でゾウの動きをマッピングした。その結果、象は国立公園や隣接するクネネ地方のコミュニティ管理地など、この地域の保護地域内を自由に移動しているが、各保護地域間での移動はほとんどないことがわかった。この研究は、ランドスケープ・エコロジー誌に掲載された。

ランドスケープの接続性は、生態学的および遺伝的な観点から重要である。 22,000 平方キロメートルを超えるエトーシャ国立公園は、ニューハンプシャーとほぼ同じ大きさであるが、一つの公園で全種を維持することはできない。孤立した地形内の哺乳類の小さな集団は、近親交配のリスクが高く、単一の壊滅的な環境によって全滅するリスクが高くなり得る。

研究者達は、8年分の GPS 追跡データを使って、ゾウの居場所だけでなく、ゾウがどのくらいの時間滞在し、どれだけ速く移動したかを示す「ムーブスケープ」を作成した。

次に、研究者達は、衛星画像やその他の現地データを使って、地形の特徴がゾウの動きにどのような影響を与えたかを評価した。水の存在は、ゾウの動き方を決定する最も重要な要素だった。ナミビアの乾燥した風景の中で、象は川沿いを歩き回り、水飲み場の周りに集まった。左上の比較イメージ(左側)は、2024年3月7日に取得したもので、エトーシャ国立公園と北部の地域にあるいくつかの水飲み場と川を示している。これには、アフリカ最大の塩田であるエトーシャ・パン(Etosha Pan)の一部を含む、塩の堆積物がある地面の窪み、いくつかの窪みが含まれている。

ゾウは、水飲み場を超えて、町から離れた平坦な場所に住み、食料が手に入る地域に留まる傾向がある。これらの大型草食動物の主な食料である植生の健康状態と密度を測定する。左上の疑似カラー画像の右側は、植生が特に豊富な2024年3月7日のこの地域を示している。

重要なことは、この調査の対象としたした全てのゾウが同じように動いたわけではないということである。一部の行動は性別の境界を越えて分割された。例えば、ここでは、オスのゾウの動きよりもはるかにメスのゾウの動きに影響を与えた。これは、エコロジカルには理にかなっている。メスのゾウは、子ゾウや幼体などの家族グループと一緒にいる傾向があり、全員に食事を与えるためにより多くのリソースが必要である。一般的に、オスのゾウは、家族グループよりも分散し、繁殖とフィットネスの目標を達成するために多くのリスクを冒す傾向がある。

また、個々のアフリカゾウの間にも多くのバリエーションがあった。これら行動の範囲を確認することは、土地管理者が、例えば水飲み場のある地域の保全に焦点を当てるなど、一般的な行動に合わせた努力を助けると同時に、個体群の健康にとって重要な、ゾウが地域間を移動した場所などの、稀な行動を考慮するのに役立つために重要である。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Earth Observatory

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10月22日(火):ローカル宇宙の星の流れ

2024年10月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: ローカル宇宙の星の流れ

これらのパネルに配列された20の銀河は、潮汐の星の流れの野心的な天文学的調査の一部である。各パネルは、近傍の大質量銀河のイメージを取り囲むフィールドの、公開されたイメージの調査から撮影された、深く反転したイメージを示している。これらの反転したイメージは、重力の乱れと局所宇宙の衛星銀河の最終的な合体から生じるかすかな宇宙の構造、数十万光年の星の流れを明らかにしている。このような、大質量銀河とその矮小衛星との間の合体や重力潮汐相互作用の調査は、現在の銀河形成モデルと宇宙論の重要な指針となる。もちろん、隣接するアンドロメダ銀河とミルキウェイ銀河の恒星の流れの検出は、我々のより局所的な銀河グループ内で進行中の衛星銀河の混乱の壮大な証拠も提供している。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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10月21日(月):EarthCARE が示す雲とエアロゾルの力

2024年10月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: EarthCARE の相乗効果が示す雲とエアロゾルの力

ヨーロッパ宇宙機関の EarthCARE 衛星に搭載された各機器からの初期画像が手元に届いた今、四つの高度なセンサーが相乗効果を発揮して、雲とエアロゾルが大気の加熱と冷却にどのように影響するかを正確に測定する方法を明らかにする時が来た。

イタリアのミラノで開催された国際宇宙会議で発表されたこれらの新しい結果は、EarthCARE の機器が雲とエアロゾルの異なる測定を同時に行うことができることを明確に示している。これらの相乗的な測定は、地球の繊細なエネルギーバランスに関する重要な洞察をもたらすことを約束している。

エネルギーの収支は、地球が太陽から受け取るエネルギーの量と、太陽が宇宙に放出する熱放射の量を表している。雲、エアロゾル、温室効果ガスなど、さまざまな要因の影響を受け、このバランスは地球の気候を調節するために不可欠である。

雲やエアロゾルは、一般的には大気を冷やすのに役立つことが知られているが、入ってくる熱と出る熱との相互作用は非常に複雑で、まだ完全には理解されていない。

2024年5月に発足した EarthCARE は、ヨーロッパ宇宙機関と日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同事業によって実現したミッションであり、雲やエアロゾルが、雲やエアロゾルが、入って来る太陽エネルギーをどのように宇宙にはねかえすか、また、それらが出て行く赤外線エネルギーをどのように捕らえるかの我々の理解を助けるための、我々の大気圏の様々な側面を測定する重要な作業を担っている。

--- 中間略 ---

JAXA によって提供される EarthCARE 雲プロファイリング・レーダー(EarthCARE cloud profiling radar)は、垂直構造に関する情報と、雲の内部の動態を示し、大気ライダー(atmospheric lidar:参考;マイクロ波の代わりにパルスレーザー光を出すレーダーに似た装置)は、雲のトップとエアロゾルと薄い雲の輪郭を送り、マルチスペクトル画像装置(multispectral imager)は複数の波長で広い範囲の場面の概要を提供し、また、広帯域放射計(broadband radiometer)は、反射された太陽輻射と地球から来る出て行く赤外線を測定する。

左図のアニメーション .mp4 は、EarthCARE の相乗効果を示す二つの主要な特徴を強調している。

マルチスペクトル画像装置は、場面全体を通した全体的な概要を提供するが、アニメーションは、最初にイタリア北部とコルシカ島北部で最近発生した雷雨に焦点を当てている。この嵐は、イタリアのエミリア・ロマーニャ州で深刻な洪水を引き起こし、中央ヨーロッパの一部を壊滅させた嵐ボリスに関連する大きな対流システムの一部だった。

アニメーションのこの段階では、雷雲内に形成される大きな粒子により、雲プロファイリングレーダーがほとんどのデータを配信する。次に、大気ライダーが、雲の最上部に1〜2キロメートルの層を検出し、雲の頂きの氷の層に関する重要な詳細を明らかにする。

<ひとこと>: 難しい内容ですが、地球温室効果対策の一端が見つかればよいのですが・・・。

<出典>: EarthCARE

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10月20日(日): 紫金山・アトラス彗星

2024年10月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: NASAのミシュー、珍しい訪問者を得る

この2024年10月13日のイメージでは、ニューオーリンズにあるNASAのミシュー組立施設を通過する紫金山・アトラス(Tsuchinshan-ATLAS)彗星 C/2023 A3 をとらえている。この彗星は、冥王星をはるかに超え、カイパーベルトの最も遠い端にあるオールトの雲から来ている。この C/2023 A3 彗星は11月上旬まで見ることができるが、観測するのに最適な時期は今から10月24日までである。

<出典>: Monika Luabeya(著者名です)

<参考>:国立天文台の解説記事--- この彗星は、発見当初、とても明るい彗星となることが期待されていました。その後彗星の状況は変化し、当初の期待のようには明るくならないものの、暗い空であれば肉眼でかすかな姿を観察できそうです。位置や予想される明るさの情報を紹介します。詳細は こちら から。

本サイトの紫金山・アトラス水星に関連する記事は こちら(すばる望遠鏡) こちら(SOHO) および こちら から。

世界中からの彗星の写真集を見るには Spaceweather.com Newsletter から。なお、Tsuchinshan-ATLAS を選んでください。

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10月19日(土):本格的な打上ビジネス到来か?

2024年10月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: NASA、新しいNOAA環境衛星打上のプロバイダーを選択

NASAは、米国海洋大気庁(NOAA)のクイックサウンダーミッション(QuickSounder mission)の打上げサービスを提供するために、テキサス州シーダーパークのファーヤーフライ・エアロスペース社(Firefly Aerospace, Inc)を選んだ。

この選択は、専門かつ乗合わせの---ライドシェアーかつ打上専門の---挑戦クラスの会社(VADR:Venture-Class Acquisition of Dedicated and Rideshare)との、NASAの打上げサービス契約の一部である。この契約により、 VADR の5年間の注文期間中に固定価格の無期限配送/無期限数量の落札を行うことができ、すべての契約での最大合計額は3億ドルになる。

クイックサウンダーミッションは、 NOAA の将来の低軌道プログラムのための次世代衛星アーキテクチャをサポートし、NOAA の国立気象局、米国の気象業界、および世界中の他のユーザーにミッションクリティカルなデータを提供する。

クイックサウンダーは NOAA の地球近傍軌道ネットワーク(NEON)の初めての小型衛星である。 NASA と NOAA の共同作業である NEON は、天気予報、災害管理、気候監視のための地球観測機器を備えた中小規模の衛星を迅速に構築することにより、新しい地球環境衛星システムを開発するための新しいアプローチを提供する。その打上げ準備日は2026年2月である。

NASAは、NOAAの衛星の開発と打ち上げを管理している。ミッションリーダーとして、NOAAは資金と技術要件を提供し、打上後の運用を管理する。NASAとNOAAは、商業パートナーと協力して、ネットワークの宇宙船と機器を設計および製造する。

<付記>: この記事は、先にこのコーナーでも取り上げた通り、これまで探査機開発者が並行して打上ロケットを開発し管理してきたのと異なり、他の民間の打上専門の組織がロケットを開発し(例:スペースX)、かつ、今後は相乗り(ライドシェア)の形で参加者を募集する(例:この記事)、新しい動きを紹介するために取上げました。記事にある2026年ごろは、それが当たり前になっているかもしれません。本格的な“打上ビジネス”の到来です。

<出典>: Tiernan P. Doyle(著者名です)

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10月18日(金):北極圏のオゾンが過去最高を記録

2024年10月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: 北極圏のオゾンが過去最高を記録 

北極圏のオゾンの濃度は、2024年3月にの月間平均が過去最高に達した。2023年から2024年の冬にかけて上層大気を乱した大規模な気象システムによって、北極圏の成層圏に他のどの時期よりも多くのオゾンが移動して残った。

NASAとリーズ大学の科学者達のチームは、2024年9月の論文、地球物理学調査レターで、その調査結果を次のように報告した。「1970年代以降、北極圏のオゾン濃度が高かったことを考えると、2024年3月の記録的な高い値は、将来の北極オゾン層のポジティブな先駆けと考えられるだろう。」

一連の地球規模の波が大気中を上向きに伝播し、北極圏を周回する成層圏のジェット気流を遅くさせた。そうなると、中緯度からの空気が北極に収束し、オゾンが北極の成層圏に送り込まれる。オゾンの流入に加えて、塩素などの物質による典型的なオゾン層の破壊はほとんどなかった。北半球では非常にダイナミックで活発な冬だった。

成層圏のオゾンの量が多いほど地球上の生命にとってプラスになる。成層圏のオゾン層は天然の日焼け止めであり有害な紫外線を吸収する。紫外線が少ないことは、植物の DNA へのダメージが少なく、人間や動物の白内障、皮膚がん、免疫系の抑制のリスクが低いことを意味する。
2024年4月から7月にかけて、紫外線指数は北極圏で6〜7%、北半球の中緯度で2〜6%低かったと計算される。

2024年3月の活動は、成層圏のオゾン濃度が極端に低いレベルに達した2020年3月とは対照的である。安定した極周辺の風は、また、上層大気からの混乱なしに、他の緯度からのオゾンの北極の成層圏への補充を防いだ。

左上の図は、2020年3月(左)と2024年3月(右)の北極圏のオゾン濃度を示しており、北極圏で起こりうる大きな変動を示している。月平均はNASAのオゾンウォッチチームによって計算され、NASAとNOAAのスウオミNPP衛星(Suomi-NPP satellite)によって得られたデータに基づいている。

一方、オゾンホールが毎年形成される南極大陸とは異なり、北極圏のオゾン濃度は非常に変動し、対流圏と成層圏の天候の「年ごとの変動」の影響を受けやすい。

2023年12月下旬から2024年3月上旬にかけての強い波により、右のグラフに見られるオゾン濃度の増加が見られた。オゾンレベルは、通常どおり3月にピークに達し、その後は平均を大きく上回る水準で推移した。また、5月、6月、7月、8月は、月平均オゾン濃度で新記録を樹立した。

成層圏の異常な天候の原因については、著者たちはさまざまな要因を調べたが、明確な答えは見つからなかった。

--- 以下略。

<参考>: オゾンは主に、日射量の多い赤道上の熱帯成層圏下部で最も活発に生成されている。生成されたオゾンは赤道から両極に向かうブリューワー・ドブソン循環によって高緯度の成層圏に運ばれるので、中〜高緯度地域の方が熱帯地域よりもオゾンが多くなる。ブリューワー・ドブソン循環は成層圏下部にあたる高度20 km付近で1年中続いているため、オゾン輸送は年中途切れない。しかし、冬に当たる成層圏には極付近に極渦というジェット気流帯があり、その南北をまたぐ熱や物質の輸送が起こりにくいので、熱の輸送が遮断されて低温になり、南極では冬の間に大量の極成層圏雲 (PSC) が生成される。春〜初夏にかけて、この氷の雲が融解すると同時に塩素原子が大量に発生する。PSCの表面ではオゾンの分解反応が促進され、オゾン濃度が急低下し春季にオゾンホールが発生する主因となる。一方、北極ではロスビー波の影響で極渦が南北に乱されるため、PSCの生成に至るほど気温は低下せず、オゾン濃度の低下も起こりにくい。 以上、ウィキペデイア「オゾン層」 から。

<ひとこと>: 記事は概要です。大判はイメージのリンクから。

<出典>: Earth Observatry

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10月17日(木): 11年間の太陽周期の最大に達する

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<今日のテーマ>: 太陽、11年間の太陽周期で最大に達する

火曜日の記者団との電話会議で、NASA、米国海洋大気庁(NOAA)、および国際的な太陽周期予測パネルの代表者達は、太陽が太陽活動極大期に達したと発表した。太陽周期は、太陽が活動が小さいものから高いものに移行する自然なサイクルである。約11年ごとに、太陽周期の最盛期には、太陽の磁極が反転し、太陽は低迷から活動へと移行する。

<左図の解説>: NASAのソーラーダイナミクス観測所からの可視光線イメージ。太陽活動極小期(左、2019年12月)と太陽活動極大期(右、2024年8月)の太陽の姿を強調している。太陽活動極小期の間にも太陽はしばしばきれいではなく、黒点が太陽活動に関連しており、太陽周期の進行を追跡するために使用される。

太陽活動極大期として知られる最も活発なときは、太陽は光、エネルギー、太陽放射の巨大な爆発を解き放つことがある。2024年5月の太陽活動は、ここ数ヶ月のオーロラの視認性を高め、衛星やインフラへの影響をもたらした。

<右図> リンク先は動画 .mp4 です。

 

2000年以前 2020年以降

<ひとこと>: 以上は記事のポイントのみを示しました。下記リンク先では様々なイメージなども提供しています。

<出典>:  Abbey A. Interrante(著者名です)

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10月16日(水):エウロパ・クリッパー、木星の月に向けて打上

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<今日のテーマ>: エウロパ・クリッパー、木星の海の月に向けて打上

NASAのエウロパ・クリッパー(Europa Clipper)は、木星への長い航海に乗り出し、生命を維持する可能性のある巨大な地下の海を持つ衛星エウロパを調査する。宇宙船は、NASAのケネディ宇宙センターの発射台39Aから、スペースXのファルコン・ヘビーロケットで、米国東部夏時間月曜日午後12時6分(日本時間火曜日午前1時6分)に打上げられた。

NASAが他の惑星に向かうミッションのために建造した最大の宇宙船であるエウロパ・クリッパーは、海洋の世界の調査に特化したNASA初めてのミッションでもある。この宇宙船は、最初は4か月で火星に達し、その後2026年に再び重力支援フライバイのために地球に戻り、重力支援を活用する軌道で約29億キロメートルを移動する。2030年4月に木星を周回し始めた後、エウロパを49回通過する。

ミッションの主な目標は、エウロパが生命を維持できる条件を持っているかどうかを判断することである。エウロパは、我々の月とほぼ同じ大きさであるが、その内部は異なる。1990年代のNASAのガリレオミッションからの情報は、エウロパの氷の下には、地球のすべての海を合わせたよりも多くの水を含む巨大な塩の海が横たわっているという強力な証拠を示した。科学者達は、また、エウロパがその表面の下に有機化合物とエネルギー源を保持している可能性があるという証拠をも発見した。

このミッションが、エウロパが居住可能性があると判断した場合、我々の太陽系内およびそれを超えて、想像以上に居住可能な世界が存在することを意味するかも知れない。

<図の解説>: NASAのエウロパ・クリッパー宇宙船を搭載したスペースXのファルコンヘビーロケットが、東部夏時間2024年10月14日月曜日午後12時6分に、NASAのケネディ宇宙センタの発射施設39Aから打ち上げられる。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>:  Jessica Taveau(著者名です)

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10月15日(火):お知らせ/古代の彗星現れる

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<お知らせ>: NASAと SpaceX は、ハリケーンミルトンのために延期したエウロパ・クリッパー(Europa Clipper)の打上げを、日本時間15日午前0時(打上時刻は午前1時6分)に再設定しました。視聴は NASAプラス(YueTube) から。写真は SpaceX のファルコン・ヘビーに搭載されて打上を待つエウロパ・クリッパー。
なお、本サイトでは打上半日前以降のフォローは致しかねますのでご了承ください。

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<今日のテーマ>: 古代の彗星現れる

NASAの宇宙飛行士マシュー・ドミニクは、2024年9月28日の日の出直前に、ニュージーランドの南太平洋南東上空272マイルを周回する国際宇宙ステーションから、彗星 C/2023 A3(Tsuchinshan-ATLAS)のタイムラプス写真を撮影した。当時、この彗星は地球から約 4400 万マイルにあった。

この彗星は非常に古い彗星であるが、2023年に発見されたばかりで、人類史上初めて、その楕円の軌道で、太陽系内惑星システムの、その高度に接近した。2024年10月中旬から、この彗星 C/2023 A3 は、日没後、西の低い空に見えるようになる。彗星の尾が日光によく照らされていれば、肉眼で見える可能性もある。10月14日から24日は、双眼鏡や小さな望遠鏡を使用して観察するのに最適な時期である。

この彗星はオールトの雲から来ており、科学者達は、オールトの雲を、太陽系を囲む巨大な球形の殻であると考えている。それは、山ほどの大きさ、時にはそれ以上の、宇宙の氷のかけらでできた、大きな厚い泡の壁のようなものである。冥王星とカイパーベルトの最も遠い端をはるかに超えたオールトの雲には、数十億、さらには数兆の天体が含まれている可能性がある。

<ひとこと>: イメージは一部を切り出しています。大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Monika Luabeya (著者名です)

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10月14日(月):エウロパクリッパー、打上再設定

2024年10月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<お知らせ:追記>: 10月14日 (月): NASAと SpaceX は、ハリケーンミルトンのために延期したエウロパ・クリッパー(Europa Clipper)の打上げを、日本時間15日午前0時(打上時刻は午前1時6分)に再設定しました。視聴は NASAプラス(YueTube) から。写真は SpaceX のファルコン・ヘビーに搭載されて打上を待つエウロパ・クリッパー。
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<今日のテーマ>: 氷の月に生命は存在できるだろうか? 
                        エウロパクリッパー、その解明を目指す

間もなく宇宙船が打上げられるこのミッションは、エウロパの氷の地殻の下の海に生命に適した成分があるかどうかという疑問に答えようとしている。

木星の衛星エウロパは、その氷の殻の下の海の奥深くにあり、温暖かつ栄養豊富で、科学者達が「居住可能」と呼ぶ何らかの生命にとって理想的な環境かも知れない。NASAのエウロパクリッパー・ミッションは、それを見つけることを目的としている。

NASAは今、ケネディ宇宙センターの発射施設39Aから、スペースXのファルコンヘビー(Falcon Heavy)ロケットで、10月14日(月)以前に打上げることを目標としている。

エウロパ・クリッパーの細長いループ軌道は、木星の周りを回る宇宙船の強い放射線への露出を最小限に抑え、エウロパへの接近通過のために潜ることができる。ミッションの49回のフライバイのそれぞれに手ごわい一連の機器を使用することで、科学者達は月の氷の殻の厚さを「見て」、その下の広大な海についてより深く理解することができる。彼らは、下から浮かび上がってきた可能性のある表面の物質を調査し、生命の構成要素を形成する有機化合物の指紋を探し、月から放出されたガスをサンプリングして居住可能性の証拠を探す。

ミッションサイエンティスト達は、月が凍った殻の下に生命を維持できる水の世界を示す兆候を探して、結果を分析する。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

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10月13日(日):SOHO、明るい彗星を公開

2024年10月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: SOHO、明るい彗星を夜空に初公開

NASAとヨーロッパ宇宙機関の太陽圏天文台(SOHO)は、探査機の約29年間のキャリアの中で2番目に明るい彗星の画像を撮った。

この明るい彗星は C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS であり、9月下旬から10月上旬にかけて、夜明け前の空に長いダストの尾を見せ、最近の空の観察者から大きな注目を集めている。2007年に観測されたマックノート(McNaught)彗星は、SOHOが観測した中での最も明るい彗星として記録を保持している。

10月7日から11日にかけて、この彗星は、SOHOの LASCO(Large Angle and Spectrometric Coronagraph Experiment)機器の視界を通り抜けた。これは、円盤を使用して太陽の明るい光を遮断し、太陽の近くの細部や物体を簡単に見ることができる。このイメージは、10月10日にSOHOが撮影したもので、彗星とその明るい尾が左上から右に流れている様子が写っている。水星が左側に明るい点として表れている。

SOHOの視野を横切った後、彗星は10月12日(土)の日没直後から、世界中の空の観察者向けの夜のショーを開始する。この彗星は、10月中に、太陽から遠ざかるにつれて、西の空で徐々に高く昇る。しかし、それにつれてますます暗くなる。鋭い目を持つ観察者は、数日間は肉眼で見つけることができるかもしれないが、その後、空が暗くなるにつれて双眼鏡または望遠鏡が必要になる可能性がある。

この彗星を自分で見つけることができなくても、SOHOが他の彗星を探すのを手伝うことができる。科学者達や一般の人々がSOHOの画像で 5,000 個以上の彗星を発見しているが、 サングレイザー・オブジェクト(Sungrazer Project) を訪れると、さらに多くの彗星を見つけることができる。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Vanessa Thomas(著者名です)

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10月12日(土):マウナケアから見た部分日食

2024年10月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: マウナケアから見えた部分日食

2024年10月2日(現地時間)、イースター島、チリ、アルゼンチンなどで金環日食が、ハワイでは部分日食が見られました。ハワイ諸島はアメリカ合衆国内でこの日食が見られた唯一の場所で、日の出前から食が始まり、東の空に欠けた太陽が昇りました。

ハワイ観測所(すばる望遠鏡)サポートアストロノマーのベラ・マリア・パッセガー(Vera Maria Passegger)さんは、マウナケア山頂域でその様子を写真に収めました。「日の出を迎えた時には、月が太陽の右上を覆って食が始まっていました。午前6時46分に食の最大となり、約 50 パーセントが欠けました。通常の朝に比べて著しく暗く、風景がぼんやりと見えました」とパッセガーさんは語ります。この朝は、麓の街ヒロでもわずかな雲があるだけで晴天に恵まれ、日食を楽しんだ方がいたことでしょう。

次回ハワイで見られる部分日食は、2031年11月14日に起こります。

 

<ひとこと>: 大判はそれぞれのイメージをクリック(タップ)。

<出典>: すばる望遠鏡

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10月11日(金):紫金山・アトラス彗星

2024年10月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<お知らせ>:NASAと SpaceX は、ハリケーンミルトンのため、10月10日深夜に予定されていたエウロパ・クリッパー(Europa Clipper)の打上げを中止しました。新しい打上げ日は、嵐が過ぎ去った後に設定されます。

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<今日のテーマ>: マウナケアに現れた紫金山・アトラス彗星---すばる望遠鏡から

紫金山・アトラス(ツーチンシャン・アトラス)彗星(C/2023 A3)が見ごろを迎えつつあります。北半球では、1997年のヘール・ボップ彗星以来の明るい彗星になるかもしれないと期待されているこの彗星を、ハワイ観測所の職員が撮影しました。

ハワイ観測所(すばる望遠鏡)サポートアストロノマーのベラ・マリア・パッセガー(Vera Maria Passegger)さんは、2024年9月27日と10月2日の夜明け前(午前5時頃)にマウナケアで紫金山・アトラス彗星を撮影しました。「彗星の尾が長くてびっくりしました。空に向かって 10 度以上伸びており、この長さは満月 20 個分に匹敵します」とパッセガーさんは語ります。

<右図の解説>: 2024年10月2日、日の出約 45 分前にマウナケア山頂域、天文台群の向こうに姿を見せる紫金山・アトラス彗星。望遠鏡は左から順に、NASA 赤外線望遠鏡施設(IRTF)、カナダ-フランス-ハワイ望遠鏡(CFHT)、ジェミニ北望遠鏡、ハワイ大学 2.2 メートル望遠鏡、UK 赤外線望遠鏡(UKIRT)。(Canon EOS 600D, 18mm, f/3.5, 40s, ISO 800)

紫金山・アトラス彗星は 2023年1月に発見され、2024年9月27日(ハワイ時)に近日点を通過(太陽に最接近)しました。10月12日に地球へ最接近しますが、この頃から夕方の西の低い空で観察できるようになります。しし座の一等星レグルスと同じくらい明るくなり、肉眼で観察できるかもしれません。(ただし、彗星の位置する西の低空は、薄明が残って空が明るく、観察が容易でない可能性があります。)10月15〜19日頃(ハワイ時)、彗星の高度がやや上がり、明るさもまずまずで、最も観察しやすくなると予想されています。詳しくは国立天文台のサイトをご覧ください。

<付記>: 紫金山・アトラス彗星については 国立天文台の記事(紫金山・アトラス彗星の観察チャンス) に詳しい記載がありますので参照してください。以下はその冒頭部分です。

2023年1月に発見された彗星(すいせい)、Tsuchinshan-ATLAS彗星(C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)、記事では「紫金山・アトラス彗星」と表記)が、2024年10月に見ごろを迎えます。この彗星は、発見当初、とても明るい彗星となることが期待されていました。その後彗星の状況は変化し、当初の期待のようには明るくならないものの、暗い空であれば肉眼でかすかな姿を観察できそうです。位置や予想される明るさの情報を紹介します。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: すばる望遠鏡

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10月11日(金):紫金山・アトラス彗星

2024年10月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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<今日のテーマ>: マウナケアに現れた紫金山・アトラス彗星---すばる望遠鏡から

紫金山・アトラス(ツーチンシャン・アトラス)彗星(C/2023 A3)が見ごろを迎えつつあります。北半球では、1997年のヘール・ボップ彗星以来の明るい彗星になるかもしれないと期待されているこの彗星を、ハワイ観測所の職員が撮影しました。

ハワイ観測所(すばる望遠鏡)サポートアストロノマーのベラ・マリア・パッセガー(Vera Maria Passegger)さんは、2024年9月27日と10月2日の夜明け前(午前5時頃)にマウナケアで紫金山・アトラス彗星を撮影しました。「彗星の尾が長くてびっくりしました。空に向かって 10 度以上伸びており、この長さは満月 20 個分に匹敵します」とパッセガーさんは語ります。

<右図の解説>: 2024年10月2日、日の出約 45 分前にマウナケア山頂域、天文台群の向こうに姿を見せる紫金山・アトラス彗星。望遠鏡は左から順に、NASA 赤外線望遠鏡施設(IRTF)、カナダ-フランス-ハワイ望遠鏡(CFHT)、ジェミニ北望遠鏡、ハワイ大学 2.2 メートル望遠鏡、UK 赤外線望遠鏡(UKIRT)。(Canon EOS 600D, 18mm, f/3.5, 40s, ISO 800)

紫金山・アトラス彗星は 2023年1月に発見され、2024年9月27日(ハワイ時)に近日点を通過(太陽に最接近)しました。10月12日に地球へ最接近しますが、この頃から夕方の西の低い空で観察できるようになります。しし座の一等星レグルスと同じくらい明るくなり、肉眼で観察できるかもしれません。(ただし、彗星の位置する西の低空は、薄明が残って空が明るく、観察が容易でない可能性があります。)10月15〜19日頃(ハワイ時)、彗星の高度がやや上がり、明るさもまずまずで、最も観察しやすくなると予想されています。詳しくは国立天文台のサイトをご覧ください。

<付記>: 紫金山・アトラス彗星については 国立天文台の記事(紫金山・アトラス彗星の観察チャンス) に詳しい記載がありますので参照してください。以下はその冒頭部分です。

2023年1月に発見された彗星(すいせい)、Tsuchinshan-ATLAS彗星(C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)、記事では「紫金山・アトラス彗星」と表記)が、2024年10月に見ごろを迎えます。この彗星は、発見当初、とても明るい彗星となることが期待されていました。その後彗星の状況は変化し、当初の期待のようには明るくならないものの、暗い空であれば肉眼でかすかな姿を観察できそうです。位置や予想される明るさの情報を紹介します。

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