天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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5月31日: 二つの合体するブラックホール

2019年05月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ブラックホールは宇宙で最も魅力的なオブジェクトの一つである。膨大な量の物質を比較的小さな領域に押し込めた、巨大な密度を持つこれらのコンパクトなオブジェクトは宇宙で最も強い重力場をつくる。ブラックホールのシルエットの初めてのイメージが、最近、イベントホリゾン望遠鏡によって捕えられ公開された。2015年以降、地上ベースの LIGO と Virgo 天文台が複数の検出をまとめ、重力波天文学は今急成長する新しい研究分野である。アインシュタインの予測の他の一つ、重力による光の歪曲が1919年の皆既日食の間に実証された。ヨーロッパ宇宙機関の将来のX線天文台アテネ(Athena)は、銀河達の中心の超巨大ブラックホールを詳細に調査するだろう。他の将来のミッション、リサ(LISA)は重力波を軌道から検出するだろう。二つのミッションは現在調査フェーズにあり、2030年代早くに打上げる予定である。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 上の解説はごく一部の要約です。ヨーロッパ宇宙機関は既に重力波検出天文台 LISA を打上げていますが重力波を検出したという発表はありません。重力波による振動は極めて微弱であり、地上では様々な振動によるノイズを除去するのに苦心していますが宇宙ではその心配が不要です。ちなみに LIGO (米;2カ所)と Virgo (伊)の検出器は長さ4キロメートルのL字型ですが LISA の検出器は数センチです。また、宇宙に検出器を並べることによって、巨大な口径の望遠鏡を構築することができます。

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5月30日: アトラス、ダフニス、パン

2019年05月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アトラス、ダフニス、パンは土星のリングの中の小さな月である。カッシーニ宇宙船の合成写真として、それらが同じスケールで示されている。これらは2017年9月の最終軌道で撮られた。ダフニスは2005年にカッシーニ・イメージで発見され、アトラスとパンはボイジャー1号と2号宇宙船からのイメージに最初に発見された。空飛ぶ円盤形のアトラスは土星の明るいAリングの外の端近くを周り、ダフニスはAリングの狭いキーラーギャップの中を周り、パンはAリングの大きなエンケギャップの中にある。これらの小さなリングの月の奇妙な赤道の隆起は、リングの素材の蓄積によってできたのかもしれない。キーラーギャップの端に沿って周る小さいダフニスでさえ、周辺のリングの素材に波瀾を巻き起こす。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 参考までに右下の図はダフニスが通ることによって生じたリングの中の撹乱。

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5月29日: N11 : 大マゼラン雲の星の雲/お知らせ

2019年05月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

大規模な星達、粗い風、ダストの山並み、エネルギーに満ちた光が、この銀河達のローカルグループの星の構成の最も大きく最も絵のような領域の一つを彫っている。この N11 として知られる領域は、大マゼラン雲(LMC)として知られるミルキーウェイの隣人の右上に見える。このイメージはハッブル宇宙望遠鏡によって科学的な目的のためにとられ、ハッブルの秘宝競技のためにアマチュアによって再加工された。 NGC 1763 として知られる上のイメージは一部であるが、この N11 輝線星雲全体は、大マゼラン雲において、タランチュラ星雲に次いで大きさで二番目である。出現する若い星達を収容しているコンパクトなグロビュールの暗いダストがイメージのまわりに見える。ハッブルによる大マゼラン雲の変光星達の新しい調査は、観測できる宇宙の距離のスケールを再調整するのに役立ったが、宇宙マイクロウェーブ背景を使った発見より僅かに異なる結果になった。 

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: グロビュールは分子雲。図中の黒い雲の塊。詳しくは こちら から。

<お知らせ>: 国際宇宙ステーションでは、日本時間5月30日午前0時過ぎ(今夜)から、ロシアの船外活動が計画されています。二人のロシアの宇宙飛行士達が、ロシアのセグメントに手摺りを設置し、ポイスク・モジュールの外側から科学機器を回収し、保守作業を行います。これは、国際宇宙ステーションでの今年4回目の船外活動です。中継時刻等は「ホームページ」の  「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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5月28日: 地球の凶悪な双子

2019年05月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

外見を欺くこの厚い雲の大気は、硫酸を降らせ、下に海はなく、焼かれた不毛な溶岩が散乱した表面が横たわっている。太陽から二番目の惑星金星は地球とほぼ同じ大きさであるが、二酸化炭素の有毒な大気と摂氏470度の熱い表面を持ち、地球の「邪悪な双子(evil twin)」と評される。高い圧力と温度は宇宙船を破壊するのに十分な熱さである。その密度の濃い大気によって、金星は太陽の近く周る水星より熱い。ヨーロッパ宇宙機関のヴィーナスエクスプレスは、2006年~2014年に軌道からこの惑星を調査し、その大気の循環に関する徹底的な調査を行った。この疑似カラー・イメージは、2007年7月23日に金星監視カメラによって紫外線光でとられた。これは、惑星の表面 35,000 キロメートルの距離からの、赤道(右)から極(左)までの南半球の視界を示している。科学者達は、かって金星は地球に似ていたが、温室効果によって元に戻らない気象変化を被ったと考えている。太陽系の主な熱源は表面を暖める太陽エネルギーであり、惑星はエネルギーを宇宙に放散している。大気は出て行くエネルギーの一部を捕らえ熱をとして保持する。もし、水蒸気、二酸化炭素、メタン、オゾンのような温室効果ガスがなかったならば、地球の地表温度は、現在の平均摂氏15度よりも約30度冷たいだろう。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

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5月27日: ベンヌの瓦礫

2019年05月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

オシリス・レックス(OSIRIS-REx)宇宙船からのこの劇的なクローズアップの中で、小惑星 101955 ベンヌの表面に巨礫が散らばっている。3月28日に 3.4 キロメートルの距離からとられたこの視界のフィールドは差渡し約50メートルであり、右上の明るい色の巨礫は高さ 4.8 メートルである。恐らく緩やかに集積した瓦礫の堆積の小惑星ベンヌ自体は、幅500メ-トルよりやや小さく、ほぼエンパイアステートビルディングの高さである。 OSIRIS-REx ミッションは、2018年12月に宇宙船が到着して以来のこの小惑星のマッピングで、2023年9月に地球にサンプルを持帰るためにベンヌのゴツゴツした地表のサンプルをとる、2020年7月のタッチ・アンド・ゴー(TAG)作戦を予定している。サンプル収集サイトを選ぶために市民科学者達の協力が求められている。  

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: オシリス・レックス(またはオサイリス・レックス:右図)宇宙船は、日本の「はやぶさ2」とほぼ同時期に打上げられたNASAの小惑星探査宇宙船です。目標とした小惑星 101955 ベンヌの表面は、「はやぶさ2」の目標りゅうぐうと同様岩だらけで、サンプル収集のための安全な着地点を求めるのに苦心しています。チームは市民科学者達が安全な着地点を提案するようイメージを公開しました。

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5月26日: ジョン・F・ケネディと月へのレース

2019年05月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1961年5月25日、ジョン・F・ケネディ大統領は、議会の共同セッションで、月へ行く彼の決断を発表した。ケネディは、この特別教書で、その10年の終わりまでに、アメリカの宇宙飛行士達を月に送るという彼の決意の概略を示した。 全スピーチを聞こう (注:長時間、音声のみ)。

<出典>: 「NASAの歴史(VASA History)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: イメージは1962年のケープカナベラルでのケネディ大統領(前列左から4人目)、副大統領リンドン・ジョンソンと国防長官ロバート・マクナマラが参加している。

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5月25日: 太陽の輝きが太平洋で反射する

2019年05月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションが地球表面の約405キロメートルの日付変更線の上を周ったとき、積乱雲の並びによって陰をつくった太陽の輝きが、太平洋で反射する。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

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5月24日: 水星の全て

2019年05月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

僅か6年前、惑星水星の全ての地表がようやく図化された。この太陽系で最も内側の惑星の驚くべき地殻の詳細な観測は、ロボット・メッセンジャ宇宙船が2008年に最初に水星を通過した時から始まり、2015年の制御された衝突まで続けられた。1970年代のマリナー10号の接近通過でこの惑星の僅か約半分が観測されたが、地上の望遠鏡が鮮明に見るには遠すぎるので、以前には水星の表面の多くは知られていなかった。このビデオは、異なる表面の形を際立たせるために拡張された色で描いた水星の、何千ものイメージの編集である。回転している世界に見えるのは、この惑星を広く横断して伸びる北のインパクトから発している光の線であり、一方、ビデオを通した約半分で、溶岩で満たされた北の古代のインパクト地形、明るい色のカロリス盆地が視界の中に回ってくる。メッセンジャ・データの最近の分析は、水星が固体の内核を持っていることを示している。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 水星の地形には世界中の著名な文化人(例:漱石、ラフマニノフ)などの名がつけられている。

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5月23日: 空を横断するパン・スターズ/お知らせ

2019年05月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この視界に広がる天文の空はパン・スターズ(Pan-STARRS)天文台からの合成である。このイメージはマウイ島のハレアカラ頂上の 1.8 メートル望遠鏡で記録された。この空を横断する投影の中心には地球の北の天の極がある。下の銀河中心の明るいバルジとともに、我々のミルキーウェイ銀河の平面に沿った混雑した星のフィールドと宇宙のダストの雲がこの場面を横断して伸びている。4年を越えて編集されたこの画像データは、現在地球最大のデジタル空の調査、パン・スターズ(Panoramic Survey Telescope & Rapid Response System)からのデータの二回目の版を表している。2017年に、パン・スターズは、我々の太陽系への初めての訪問客、「オウムアムア(Oumuamua)」の星間の航海を確認するために使われた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 2017年10月19日にハワイのパンスターズ望遠鏡によって発見された 1I/2017 U1 オウムアムア(右:推測図)は、当初太陽系内の彗星と考えられたが、その後の軌道によって有史以来初めて記録された太陽系外オブジェクトと確認された。大判は共にイメージをクリック。

<お知らせ>: 5月22日の「はやぶさ2」運用記者説明会の録画はホームページの「国内機関による中継とビデオ」から。

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5月22日: ステーションでの生物学と物理学、2024年の月ミッションを推進する/お知らせ

2019年05月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの6名の居住者達は、月曜日に、生物学と物理学に関する微重力状態の長期のインパクトを調査して、週の労働を開始した。NASAは、2024年に、男女を月に送る計画を立てており、ステーションでの生命科学は、宇宙飛行士達の月への健康を維持するのに役立つだろう。宇宙物理の調査は、また、将来の宇宙船と生息環境を設計する技術者達に重要な洞察を提供するだろう。 最近の調査では、日本の「きぼう」研究室では数ダースのマウスの免疫システムが連続的に観測されている。医者達は、宇宙では免疫反応が減退するという仮説を検査しており、先進的なワクチンと治療法を調べている。NASAの調査では、微重力状態での毒性が何故増加するかを理解する病原体調査を行っている。ヨーロッパのコロンブス研究室モジュールでは食用植物生育環境の調査をしている。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 写真は、国際宇宙ステーションから見た、地球の縁、大気の輝き、オーロラと月の出。

<お知らせ>: 22日水曜日午後3時から、小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会のライブ中継があります。視聴はホームページの 「国内機関による中継とビデオ」から。

<記事>:小惑星探査機「はやぶさ2」は、引き続き小惑星 Ryugu(リュウグウ)の観測活動を実施しています。今回の説明会では5月14日から16日にかけて実施した低高度降下観測運用について説明を行う予定です。

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5月21日: 南極大陸の西4分の一の氷河の氷は、今、不安定である/お知らせ(追記)

2019年05月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

25年間のヨーロッパ宇宙機関の衛星データを結合することによって、科学者達は、南極大陸西の氷河の氷の24%が影響を受けるほどに、今、温まった海の水が急速に氷を薄くしていることを発見した。地球物理調査レターで公開された研究論文は、1992~2017年の間の、ヨーロッパ宇宙機関の ERS-1、 ERS-2、エンビサット、 CryoSat 衛星ミッションのレーダー高度計によって記録された、南極の氷床の高さの8億超の測定を使った極地観測・モデリング(CPOM)の分析について述べている。この調査では、また、同じ期間の RACMO 地域の気象モデルによってつくられた降雪量のシミュレーションも使っている。これらの測定は、氷に影響を及ぼす長期の気象の変化によって生じる氷床の高さの変化を提供している。氷床は、海洋の溶解が氷河のアンバランスを引き起こす南極大陸西で生じた最も急速な変化によって、場所によって122メートルまで薄くなった。

<出典>: 「Space in Videos;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージは動画です。クリックして大判でご覧ください。

<ひとこと>: 図の左側は年ごとの高度の変化、右側は海の高さへの影響(ミリメートル)を示しています。

 

<お知らせ>: <速報・追記> 明日22日午後3時から、小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会のライブ中継があります。視聴はホームページの「国内機関による中継とビデオ」 から。

<記事>:小惑星探査機「はやぶさ2」は、引き続き小惑星 Ryugu(リュウグウ)の観測活動を実施しています。今回の説明会では5月14日から16日にかけて実施した低高度降下観測運用について説明を行う予定です。

 

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5月20日: 我々が呼吸する空気

2019年05月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

空気の汚染は、特に市街区域で生活する者にとって広域な環境健康問題である。それは我々の生態系に否定的な衝撃を与え、更に我々の健康に影響を及ぼす。世界保健機構(WHO)によれば、以前の予想の2倍以上の、年間約800万の早死が空気の汚染と関連している。健康への影響の最も強い証拠を持つ汚染物質の一つは二酸化窒素である。ヨーロッパにおいて、二酸化窒素放出の最大の要因は、産業活動、生活とともに、運輸部門である。2018年にヨーロッパ環境機関(EEA)によって発表されたヨーロッパの空気の品質報告によれば、欧州連合加盟国の19が、年間制限値を上回る二酸化窒素の濃度を記録した。

<出典>: 「Space in Videos;ヨーロッパ宇宙機関」

<アニメーションビデオ>: イメージをクリックして Youtube から。ダウンロードは こちら(mp4:5.19 MB) から。

<ひとこと>: 日本を含む人口の多い地域、特に中国の汚染(右上)が際立っている。

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5月19日: ヤコブスハン氷河

2019年05月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

グリーンランド西のヤコブスハン氷河(Jakobshavn Glacier)が、2019年4月29日に、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2号ミッションによって見られた。近年、グリーンランドは、この氷河を通して多くの氷を失ってきた。この20年の氷河の流れを理解し監視するために、衛星データの様々なタイプが使われてきた。これは、この氷河が、2012年から2013年に最も高速で流れ、最も氷を失っていることを明らかにした。その氷河の本体は、所々で年間10メートル縮み、劇的に氷を失い融けてきた。しかしながら、ヨーロッパ宇宙機関の氷衛星(CryoSat)とコペルニクス・センチネル1号ミッションなどの衛星からの情報は、2013年~2017年の間に、氷河によって排出されるこの領域は高さが縮むのを止め、厚くなり始めたことを示している。全体的な影響では、ヤコブスハンは今、よりゆっくり流れ、厚くなり、海に向かって進んでいる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。大きなイメージ(8926×5663)です。

<ひとこと>: ヤコブスハン氷河の概要はこちらを参照。

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5月18日: 「サハラ」の目

2019年05月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

遠征59クルーは、モーリタニア北西部で、408キロメートルの高度から リシャット構造または「サハラ砂漠の目」 を撮った。円い地形は、地質学者達がドームになった背斜(anticline:地質学用語)に分類するだろう、元々は平らだった岩の層を露出させるように浸食してきた持ち上げられたドームに起因すると考えられている。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: この地形は一時隕石や小惑星の衝突によってできたとも考えられたが、現在は自然の地質の動きに起因すると考えられている。

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5月17日: 1840~2019年の磁北極

2019年05月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

固定された場所にある地理上の北極と異なり、磁気の北極はぶらついている。このことは1831年に最初に測定された時から知られており、その後、カナダの北極からシベリアに向かってゆっくりと移動することが図化された。このことの実際的な結果の一つは、世界の磁気モデルが、極のそのときの場所によって周期的に更新されなければならないことである。このモデルは、船舶、グーグルマップ、スマートフォンなどで使われる多くのナビゲーション・システムにとって重要である。1990~2005年の間に、磁北は、年に0~15キロメートルから、現在の年間50~60キロメートルへの歴史的な速度に早まった。2017年10月後半には、北極の390キロメートル内を通過して、日付変更線を横切り、今、南へ向かっている。ヨーロッパ宇宙機関のスワーム(Swarm)ミッションは、磁北の経過を追うとともに、科学者達が、地球のコア、マントル、地殻、海、電離層、磁気圏などから生じる異なる磁場を解くために使われている。

<出典>: 「Space in Videos;ヨーロッパ宇宙機関」

<ビデオ>: イメージをクリックして Youtube から。または上のリンクから直接。

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