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11月30日:12月は国際宇宙ステーション多忙の月/お知らせ

2015年11月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションでは12月に多くの貨物とクルーの発着がある。二つの補給船が到着し一つの貨物船が去り、遠征45トリオがホームへ向かい3名の遠征46がそれに代わる。今、国際宇宙ステーションクルーは、12月3日に打上られ12月6日に到着するオービタル ATK シグナス貨物船のロボット操作訓練を続けている。一方、日本の宇宙飛行士油井亀美也を含む遠征45の3名は12月11日に切り離され帰還する準備に入った。地上では遠征46の3名が12月15日の打上の準備をしている。ドッキングしているプログレス61号補給船は、12月中旬のクルー交替に対応してステーションの軌道を上げるために、水曜日にそのエンジンに点火した。12月23日に新しく到着するプログレス62号補給船のポートを空けるために、ロシアのプログレス60号貨物船は12月19日にピアドッキング区画から切離され廃棄されるだろう。(11月24日の記事)

<図の概要>: 写真は現在の国際宇宙ステーションの構成。2機のソユーズクルー船と2機のプログレス補給船が軌道の研究室にドッキングしている。

<出典>: Space Station

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 お知らせ: 12月は国際宇宙ステーションを中心に、様々なイベントが予定されています。

  12月 1日:国際宇宙ステーションでの油井亀美也飛行中イベント(午後9時30分) ←←← 明日です

  12月 3日:「はやぶさ2」地球フライバイ(日本) --- 最接近は19時7分ごろ
  12月 4日:国際宇宙ステーション貨物船オービタル ATK CRS-4 打上中継(午前6時30分)
  12月 6日:国際宇宙ステーション貨物船オービタル ATK CRS-4 ランデブー、捕獲、繋留(午後6時)
  12月 7日:金星探査衛星「あかつき」金星軌道入り実行(日本)
  12月11日:国際宇宙ステーション遠征45別れとハッチ閉鎖(午後3時) --- 油井亀美也
  12月11日:国際宇宙ステーション遠征45/ソユーズ TMA-17M 切離し(午後6時30分) --- 油井亀美也
  12月11日:ソユーズ TMA-17M 軌道離脱と着陸(午後9時、着陸午後10時10分) --- 油井亀美也
  12月15日:遠征46/ソユーズ TMA-19M ソユーズ FG 打上 --- 放送は未定
  12月19日:プログレス60号貨物船ピアドッキング区画から切離し --- 放送は未定
  12月23日:新しいプログレス62号補給船打上と国際宇宙ステーション到着 --- 放送は未定
   * ( )内はNASAテレビ中継放送開始時刻。詳細はその都度お知らせします。

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11月29日:南大西洋の春

2015年11月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージで示されている春の植物プランクトンのコミュニティは、西のフォークランド諸島と東の南ジョージア島の間に見られた、NASAとNOAAのスウオミ米国極周回パートナーシップ衛星の、可視光線・赤外線イメージング放射計(VIIRS)装置によって、2015年11月16日に撮られた。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

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11月28日:アポロ12号月モジュールイントラピッド

2015年11月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1969年11月19日、月面着陸構成のアポロ12号月着陸船(LM)が、月軌道のコマンド&サービスモジュール(CSM)から撮られた。写真の中で示された月面中心の座標は、西経 4.5 度南緯 7 度である。手前の最大のクレータはプトレマイオス(Ptolemaeus)、2番目に大きなものはハーシェル(Herschel)である。月着陸船に乗っているのは、指揮官チャールス・コンラッドと月着陸船パイロットアラン L. ビーンであった。コンラッドとビーンが着陸船で下る間、コマンドモジュールパイロット、リチャード R. ゴードン Jr. は月軌道の CSM に残った。

<出典>: 「Image of the Day

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11月27日:キュリオシティローバー、山に昇るルートで砂丘を調査する

2015年11月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのキュリオシティローバーのマストカメラ(Mastcam)からのこの視界は中距離の暗い砂丘を示している。シャープ山の高い層に向かう途上のローバーの砂丘の調査は、地球以外での動きのある砂丘の初めての研究の場所になる。この場面は火星で2015年9月25日に撮られたイメージの合成である。この視界は南南西に向かっている。キュリオシティの向かう砂丘はシャープ山の北西端の「バグノルド砂丘(Bagnold Dunes)」と呼ばれる砂丘の一部である。キュリオシティが調査するであろう一つの砂丘は、二階建ての建物ほどに高く、フットボール競技場ほどに広い。これらの火星の砂丘の表面のリップルは地球の砂丘の表面のリップルより大きい。この火星の場面は岩と砂が地球の昼光の下で見るようにホワイトバランスが調整されている。

<参考>:キュリオシティは国際時間2013年8月6日に火星のゲイルクレータに着陸した。着陸直後からイメージに見られる水による堆積と思われる多重の地層に着目し、途中で調査を加えながら約2年を掛けてこの地に到達した。人間の目で見る火星の光景は実際にはかなり暗い。

<出典>: 「Mars Rover Curiosity」

<大判>: 右のイメージはパノラマの一部、全景(大判)はイメージをクリック。

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11月26日:「ビッグスカイ」穿孔サイトでの火星探査ローバーキュリオシティの自画像

2015年11月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのキュリオシティローバーのこの自画像は、そのドリルが5回目のサンプルを集めた「ビッグスカイ(Big Sky)」サイトでの宇宙船を示している。このイメージは、火星での 1,126 日目(2015年10月6日)に、ローバーのロボットアームの終端の火星ハンドレンズ画像(MAHLI)カメラでとられた何十ものイメージの合成である。この視界は西北西に中心がある。ローバーのロボットアームの影が地上に見えるが、アームそのものはここでは見えない。このポートレイトはローバーの上部に見られる化学&カメラ(ChemCam)装置を示すように計画された。ローバーの車輪は直径50センチ幅約40センチである。ローバーによる調査で穿孔された直径 1.6 センチの岩の穴がイメージの左下隅にやや青い灰色に見えている。

<出典>: 火星探査ローバーキュリオシティ

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11月25日:冥王星の四つの小さな衛星のイメージ

2015年11月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

冥王星の四つの最も小さな衛星のイメージは、また、それらのいくつかが、二つまたはそれ以上の月の融合の結果かもしれないことを示している。NASAのニューホライズンズミッションからのデータは、冥王星の小さな月の少なくとも二つ、おそらく四つの全てが、 小さな月の融合の結果かもしれないことを示している。更なる分析でこの発見が支持されるなら、それは冥王星システムの構成の重要な新しい手掛かりを提供するかもしれない。

<出典>: New Horizons

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11月24日:冥王星の回転する結ばれた月(動画)

2015年11月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ニューホライズンズミッションは、また、冥王星の月と、それらの変わった特性の魅力的なシステムに新しい光を投じている。例えば、同期の回転において、地球の月を含む太陽系のほとんどの月が、その惑星の方向に一つの面を向けている。これは冥王星の小さな月には当てはまらない。冥王星の小さな月衛星は、非常に速く回転しており、その最も遠い月ヒドラの場合、惑星の回りを一回転する間に先例のない89回転している。科学者達は、カロンがそれぞれの小さな月が同期した回転に落ちつくのを妨げる強いトルクを振るうので、これらの回転割合が変化するのかもしれないと考えている。冥王星の月の他の奇妙さとして、科学者達は、それほどではないが衛星がぐらついていると予想している。太陽系の大部分の内部の月はそれらの中央の惑星に一つ面を向けている。このアニメーションは、冥王星の小さな月は確実にそのような例ではないことを示している。冥王星(Pluto)は中央、最も近い軌道から、その月カロン(Charon)、スティクス(Styx)、ニクス(Nix)、ケルベロス(Kerberos)、イドラ(Hydra)である。

<出典>: ニューホライズンズ

<動画>: こちら(Youtube) から。

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11月23日:ハッブル、軌道に着く

2015年11月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1990年4月24日、ハッブル宇宙望遠鏡はスペースシャトルディスカバリの STS-31 ミッションとして打上げられた。このミッションは、NASAの大天文台最初のハッブルを軌道に配備することであった。この1990年4月25日の写真に、宇宙でディスカバリの遠隔操作システム(RMS)によって吊るされ、その後展開されたハッブルの太陽電池板とアンテナの一部を見ることができる。これは、5日間の STS-31 ミッションに関して、4月30日にNASAが発表した最初の写真の一枚である。

<出典>: 「Hubble Space Telescope」

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11月22日:宇宙飛行士ブルース・マッキャンドレス、自由に浮く

2015年11月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

STS 41-B ミッションスペシャリスト宇宙飛行士ブルース・マッキャンドレスⅡが歴史的な船外活動に参加している。彼は地球軌道を周っているスペースシャトルチャレンジャーのキャビンから数メートル離れて描かれている。この船外活動では、命綱を使わなければならなかった以前の宇宙歩行者より大きな機動性を提供する、より大きな機動性のために場を提供する、窒素で推進される人間操作ユニット(MMU)と呼ばれる手動制御装置が初めて提供された。

<出典>: NASA History

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11月21日:太陽系と銀河系の交差点

2015年11月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アルマ望遠鏡山頂施設(標高5000メートル)で撮影された、満天の星。写真中央には、天の川の中心部のもっとも太いあたりが写し取られています。一方、写真右下から中央に淡く白く伸びる光の帯が「黄道光」で、太陽系内に存在する塵が太陽光を反射して光っているものです。アンテナのすぐ上には、月がまばゆく輝いています。

<出典>: 国立天文台今週の一枚

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11月20日:ゴールドレコードって何?

2015年11月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ボイジャーに先立つパイオニア10号と11号では、ともに、遠い将来発見されるかもしれない他の宇宙旅行家のための、起源の場所と時間を確認できる小さな金属記念銘板を運んだ。NASAは、ボイジャー1号と2号では、地球外生命に我々の世界の物語を伝えることを意図して、一種のタイムカプセルとして野心的なメッセージを置いた。このボイジャーメッセージは、地球上の生命と文化の多様性を描写するために選ばれた音とイメージを載せた12インチの金メッキ銅円盤レコードで運ばれた。

<参考>: それぞれの記号の意味の解説は こちら(英語) から。

<出典>: Voyager

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11月19日:ロゼッタとフィラエ:彗星への着陸から一年

2015年11月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

着陸船フィラエが彗星への歴史的な着陸を行なってから一年、ミッションチームは着陸船との再開された接触に期待し、また、ロゼッタ軌道船の彗星とのコントロールされた衝突を行う来年の壮大なフィナーレに向かっている。ロゼッタは、2014年8月6日に、彗星67P/チュリュモフ-ゲラシメンコに到着し、着陸船フィラエは11月12日に地表に向かった。アギルキア(Agilkia)領域に着地した後、フィラエは、自身を彗星に固定できず、新しい場所アビュドス(Abydos)に弾んだ。フィラエの回転と姿勢を再構成するために、ロゼッタとフィラエによって集められたデータを使った新しいアニメーションが示されている。着陸から一年、フィラエが弾んだ徹底的な分析が行なわれてきた。

<参考>: 欧州宇宙機関のロゼッタ宇宙船は、彗星に到着後、昨年11月に着陸船フィラエを降下させた。しかし、フィラエは、自身を地面に固定させることができず、3回バウンドして半ば太陽光の影になる岩陰に着地した。このため太陽による電力が得られず、彗星の向きが変わる今年7月まで交信不能になった。このことで無重力の世界への軟着陸が如何に難しいかが強調された。
ロゼッタ、フィラエ、アギルキア、アビュドス等の名は全てエジプトの古史に由来している。

<出典>: Space in Video (ヨーロッパ宇宙機関;ドイツ宇宙局)

<動画>: アニメーションはイメージをクリック

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11月18日:国際宇宙ステーションクルー、パリ襲撃の被害者のために黙祷を捧げる

2015年11月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの6名の遠征45クルーは、月曜日に、先週金曜日のパリのテロ攻撃の被害者に対する弔意で1分間黙祷を捧げた。キェル・リングレンは実験作業中に頭を下げ、指揮官スコット・ケリーは「衝撃と悲しみを受けた」と言った。

<出典>: 国際宇宙ステーションブログ

<写真>: 上; 2005年に国際宇宙ステーションから見たフランス、パリ。大判は こちら  。 下; 地上のコントロールセンタの呼び掛けに応じて作業を中断し、黙祷を捧げるNASAのキェル・リングレン。動画は こちら(Youtube NASA) から。

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11月17日:地球が温暖化するとき。NASA、気象要因の他の半分を目標とする

2015年11月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAが、地球の海、森、地上の生態系が約半分の二酸化炭素をどのように吸収しているかの理解を推し進めている中で、NASAと大学の科学者達は、11月13日のメディア遠隔会議の間に、重要な炭素と気象変化の疑問に関する、新しい洞察、ツール、NASAの調査を議論した。人間の活動によって発生する二酸化炭素は、地球の大気によって捕らえられる太陽エネルギーの量に影響する。これらの放射は、今月後半にパリで開かれる国連気象会議の主題である。この問題に関して政策担当者が使用できる情報を改良するために、科学者達は、地球の、海、森、地面、生態系が、将来に亘って全ての人間を作り出した二酸化炭素の放射の約半分を吸収する能力を維持できるかどうかの複雑な問題と取り組んでいる。

<右図>: 周回炭素天文台2(OCO-2)衛星は、地球の表面の大気における二酸化炭素の、NASA初めての詳細な広域な測定を提供している。 OCO-2 は、大気の二酸化炭素濃度の年間サイクルを分析する上で重要な、初めてのデータを発表した。

<出典>: Latest NASA News Releases

<大判>: 大判動画は こちら(Youtube) から。

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11月16日:→ ショック、不安と恐ろしい悲しみ

2015年11月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のホームページ から。会長ジャン・ウェルナー(Jan Woerner)からのブログメッセージ

私は、当初、この数週間の欧州宇宙機関が関係する出来事を記述するブログ投稿を書いて今週末を過ごすつもりだった。しかし、今、2015年11月13日のパリでの出来事が、私の息を止め、哀悼の気持ちとともに、全くの失望とショックを残した。テロ攻撃の波の中で、パリの全域で120人以上が彼らの生命を失った。暴力の波は、真に人々に言葉を失わせ、日常的な懸念と問題を根付かせた。我々は、今、金曜日の恐ろしい攻撃に心からの衝撃と悲しみを受け、以前にもまして平和共存の価値を強くしなければならない。我々は、この事について、どんな形の利己心でも越える特別な責任を持っている。
最後に、犠牲者の友人や家族に深い、我々の心からの哀悼を表したい。

<注>: 記事は大意のみ要約しました。写真は Eumetsat からの国境のない世界。

<出典>: 「欧州宇宙機関」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

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