天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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1月31日:カッシーニの土星での壮大なフィナーレの旅

2017年01月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

カッシーニは土星に飛び込む準備をしている。10年以上土星を周りまた探査してきたこのロボット宇宙船は、9月の壮観な大気への突入でそのミッションを終えるだろう。ここに描かれているのは、それぞれ約一週間の、カッシーニの残りの軌道のダイヤグラムである。カッシーニは土星の最も外のリングFの外側の軌道で数ヵ月を終える予定である。続いて、4月には、タイタンが、カッシーニに、近くの軌道の中に重力の引きを与えるだろう。その最後は、9月15日に、土星に衝突し、宇宙船が破裂して溶けるだろう。カッシーニのグランドフィナーレの軌道は、リングと惑星の間のリングの内側から、リングに散在するいくつかの小さな月達を含む、初めてのデータと視界を記録するように設計されている。カッシーニの終焉は、土星あるいはその月達に起きるかもしれないカッシーニ自身による汚染から、いかなる生命をも保護するように設計されている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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1月30日:アポロ1号クルー、称えられる

2017年01月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAは、1月31日火曜日の追悼の日に、アポロ1号、スペースシャトルチャレンジャー及びコロンビアクルーを含む、NASAのファミリーメンバーの犠牲者に敬意を表するだろう。1967年1月27日、この3名の宇宙飛行士達は初めての有人アポロ飛行の準備をしていた。アポロカプセルに火災が起きたとき、宇宙飛行士達は打上前のテストのために打上台のトップに座っていた。この死亡事故の調査は、続く月へのアポロ宇宙船の旅を安全にする、主要な設計や技術の変更に結びついた。左から、ガス・グリッサム、エド・ホワイトⅡ、ロジャー・チャフィーが、1967年1月のアポロ1号の訓練の間にケープ・ケネディの打上複合施設34の近くに立っている。

<出典>: 「アポロ1号(Apollo 1)」

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<ひとこと>: アポロ1号は1967年1月27日の訓練中の火災で、スペースシャトルチャレンジャーは1986年1月28日の打上げ直後の爆発で、スペースシャトルコロンビアは2003年2月1日に帰還の際の機体の分解で、搭乗クルーの全員が死亡しています。NASAでは毎年1月31日を「追悼の日」として、NASAの事業に携わった犠牲者やその家族を追悼しています。

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1月29日:日本の HTV 貨物船、ステーションを去る

2017年01月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の遠征50トーマス・ペスケとNASAの指揮官シェーン・キンブローは、東部標準時午前10時46分(日本時間1月28日午前0時46分)に、国際宇宙ステーションの Canadarm2 ロボットアームに、日本の貨物船を解放するように命じた。解放の時、ステーションは、南大西洋上261マイル(417キロメートル)を飛んでいた。地上の管制官達は、それ以前に、貨物船を国際宇宙ステーションから切離すためにロボットアームを使った。貨物船は、今、ステーションの前方下の安全な距離に移り、約1週間、低地球軌道で電磁力を測定する実験データを集める。 JAXA は、2月5日に、この貨物船を軌道脱出させることを予定している。ゴミを積んだ船は太平洋上で無害に燃え尽きるだろう。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

<大判>: イメージをクリックしてキンブローのツイッター(@Astro_Kimbrough) から。

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1月28日:軌道からのロッキー山脈

2017年01月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の遠征50トーマス・ペスケは、国際宇宙ステーションの低地球軌道からロッキー山脈を撮った。彼は、2017年1月9日に、このイメージを彼のソーシャルメディアフォロアーと共有し、「ロッキー山脈は交差する雲にとってさえ非常に高いステップである。」と書いた。

<出典>: 「遠征50(Expedition 50)」

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1月27日: HTV-6 貨物船27日に切離し/お知らせ

2017年01月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

 4.5 トンを超える補給品と実験装置等を宇宙ステーションに届けた自律制御の日本の「こうのとり(HTV-6)」貨物船は、1月27日金曜日にステーションを出発する予定である。出発の生中継は、NASAテレビとウェブサイトで東部標準時午前10時(日本時間1月28日土曜日午前0時)に始まるだろう。地上の管制官達は、その解放の数時間前に HTV-6 をステーションから切離すためにロボットアーム Canadarm2 を使うだろう。ヨーロッパ宇宙機関のトーマス・ペスケは、NASAの遠征50指揮官シェーン・キンブローのバックアップサポートを得て、東部標準時午前10時30分(日本時間1月28日土曜日午前0時30分)ごろにロボットアームに解放を命ずるだろう。貨物船はステーションの前方下の安全な距離に移り、約1週間の低地球軌道での電磁力の測定の後、2月5日ごろに軌道を脱出し、地球の大気で燃え尽きる予定である。

<出典>: 「国際宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。写真は2016年12月13日に国際宇宙ステーションに到着しロボットアームで捕捉された HTV-6 貨物船。

<お知らせ>: 今日深夜日本時間1月28日土曜日午前0時30分ごろに国際宇宙ステーションから「こうのとり(HTV-6)」が切離されます。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。 なお、早まることもあり得ますのでご注意ください。放送は午前0時からです。

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1月26日:氷の上のキャラバン/お知らせ

2017年01月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

地球の最も遠い調査地にどのように補充用品を届けるか? 器材と食物をスキーに乗せ、トラクタでそれらを引き、長いキャラバンで氷と雪を横断する。このイメージは高度700キロメートルを周るフランスのプレアデス衛星によってとられた。補充用品の輸送隊の、南極海岸の Dumont d'Urville からコンコルディア調査基地まで 1,000 キロメートルの旅を見ることができる。この南極大陸横断には10日かかり、コンコルディアに達するには 3,000 メートル以上を登る。特別丈夫なトラクタで引かれたこのキャラバンは、300トンまでの燃料、食物、大型装備を、長さ300メートルの輸送船で運ぶ。コンコルディア到着後3日を開梱して過ごし、帰りの旅の準備をする。コンコルディアは海抜 3200 メートルの台地にある。冬の気温は摂氏マイナス80度、太陽は地平線上には昇らない。クルーはその年の4ヵ月間を日光なしで隔離されて生活しなければならない。
ヨーロッパ宇宙機関にとって、隔離と厳しい気象は、他の惑星への宇宙飛行と生活との興味深い類似を提供している。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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<お知らせ>: 明日深夜(日本時間1月28日土曜日午前0時30分ごろ)、国際宇宙ステーションから「こうのとり(HTV-6)」が切離されます。NASAテレビの中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。なお、切り離された HTV-6 は国際宇宙ステーションとの安全な距離に置かれ、調査研究が行われた後、地球の大気に突入し燃え尽きる予定です。

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1月25日:古代の火星の水の証拠

2017年01月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

「オールド・ソーカー(Old Soaker:古い湿潤の意)」と呼ばれるこの火星の岩の板の亀裂の網目は、30億年以上前の泥の層の乾燥からできたのかもしれない。この視界は左から右に幅約 1.2 メートル、NASAのキュリオシティローバーのアームの火星ハンドレンズ(虫眼鏡)カメラでとられた三つのイメージの結合である。これらの泥の亀裂は古代のこのエリアの湖の湿った期間を乾燥が中断した証拠である。キュリオシティは、より古い下に横たわる岩の層と、またこの「オールド・ソーカー」である若い泥岩に古代の湖の証拠を発見した。カメラは2016年12月31日にこの構成要素イメージがとられたとき、地表上約90センチメートルに置かれた。

<出典>: 「火星探査ローバーキュリオシティ(Curiosity)」

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<ひとこと>: この記事は最近発表された「火星の古代の水の存在の証拠」として新しく取り上げられたものです。微生物を含む地球の生物にとっては「水」の存在は必須条件です。このため、火星に地球のような生物が存在したか、また現在も存在するかの調査のベースとして「水」の調査が重視されています。この記事の詳細およびこれまでの火星探査の水に関する概略をまとめましたので参考にしてください。「ホームページ」の 「火星探査写真集」 から。

 

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1月24日:2016年の太陽

2017年01月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この366のイメージの集合は、2016年のそれぞれの日にヨーロッパ宇宙機関のプロバ2衛星の目を通して見た太陽を示している。衛星の SWAP カメラは、太陽のコロナとして知られる熱い荒れ狂う大気を捕えるために極紫外線波長で働いた。それぞれのイメージは、毎日、 01:00 GMTを中心とした30の別々のイメージからつくられ、ソーラーディスクから広がる形を強調するように処理された。太陽黒点、活動領域、太陽面爆発などが減少する太陽の11年の活動サイクルは、2016年を通してその最低に向かっている。昨年の最も多くの活動領域は7月17日のイメージに見ることができる。太陽の中央近くの明るい領域は、昨年目撃された最も強力なフレアの20のうち8つをつくり出した。他の際立った形は放射の低いレベルを示す暗い領域コロナホールである。しかしながら、コロナホールは地球に磁気嵐を起させる高速の太陽風の流れをつくり出すことがある。11月24日と太陽の数回転の間存在した昨年観測された最大のホールの一つが、太陽の北の方向に見ることができる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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1月23日:NGC 6357:星のワンダーランド

2017年01月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

理由は明らかでないが、 NGC 6357 は、これまでに発見された最も大規模な星達のいくつかを構成している。この星の構成の複雑な不思議の国(wonderland)は、大規模な星の集団の巨大な空洞を囲む、ダストとガスの多数のフィラメントから成っている。この複雑なパターンは、星間の風、放射圧、磁場、重力の間の複雑な相互作用に起因している。このイメージは、 SuperCosmos 天空調査の一部として、ハワイの UKIRT 望遠鏡でとられた可視光線(青)に、NASAの軌道を周っているスピッツア宇宙望遠鏡からの赤外線光(オレンジ)と、チャンドラX線天文台からのX線(ピンク)を含んでいる。 NGC 6357 は約100光年に広がり、さそり座の方向約 5,500 光年に横たわっている。 NGC 6357 に現在見られる最も多くの大規模な星達は 1,000 万年以内に爆発するだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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1月22日:アイスランドの星の夜

2017年01月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

いくつかの夜、空は町で最高のショーになる。この夜、空は町の最高のショーになるばかりでなく、この空の合成イメージは、風景天体写真(landscape astrophotography)の国際競争に勝利した。このイメージは2011年にアイスランドの最も大きな氷河湖 Jokulsarlon でとられた。この写真家は、二つのグリーンのオーロラのリングとともに、その穏やかな湖からの反射を捕えるために六つの露出を結合した。遠い背景の空には我々のミルキーウェイ銀河の帯とアンドロメダ銀河が見える。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<ひとこと>: このイメージは昨年1月に発表されたものです。合成写真ですが非常に美しい出来栄えなので敢えて取り上げてみました。デスクトップイメージに試してみてください。

<デスクトップイメージ>: イメージをクリック

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1月21日:太陽塔望遠鏡紹介ビデオができました(動画)

2017年01月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

東京都では、毎年文化の日を中心に「東京文化財ウィーク」を開催しています。2016年の文化財ウィークにあわせて、国立天文台の登録有形文化財である太陽塔望遠鏡の紹介ビデオを作りました。国立天文台三鷹キャンパスにある太陽塔望遠鏡は、アインシュタインの一般相対性理論を検証する目的で1930年に造られました。建物全体が一つの巨大な望遠鏡というユニークな建造物です。1998年に国の登録有形文化財になりました。観測施設として現役を退いてから、半世紀が経とうとしています。かつては見晴らしが良かった周辺も、今ではうっそうとした森になってしまいました。通常は外観のみの見学が可能ですが、年に数回行う特別公開では、かつてのように太陽の光を地下の分光器室まで導いて、来場者にそのスペクトルを見ていただいています。このビデオから太陽塔望遠鏡の魅力が伝われば幸いです。

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

<ビデオ>: イメージをクリックして Youtube から。

 

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1月20日:NASAとNOAAのデータ、2016年が記録上広域に最も暖かい年であったことを示す

2017年01月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAとNOAA(米国海洋大気圏局)による独立した分析によれば、1880年に記録をとり始めて以来、2016年の地球表面の温度が最も暖かかった。2016年の広域の平均温度は20世紀中頃の平均より 0.99 度暖かかった。これは2016年を広域な平均地表温度の新記録にする3年目にしている。NASAのゴダード宇宙科学研究所(GISS)の科学者達の分析によれば、2016年の温度は長期の温暖化傾向を続けており、NOAAの科学者達は、独立した分析に基づいて、2016年が公式に最も暖かい年であったことに同意している。

<出典>: 「2016 global temperatures」

<動画>: イメージはともに動画です。右上のイメージは Youtube にリンクしています。右下のイメージは GIF アニメです(下記参照)。

 

<ひとこと>: 日本列島は厳しい寒さに襲われていますが、 NASAとNOAA(米国海洋大気圏局)の観測から、2016年は記録上最も暖かい年であったとの分析が発表されました。この暖かさは3年連続の記録更新です。右図は GIF アニメですが表示が難しいのでここでは静止画で示しています。

詳細は「ホームページ」の 「アストロトピックス」 からご覧ください。

 

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1月19日:IC 4406:一見長方形の星雲

2017年01月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

丸い星がどのように長方形の星雲をつくることができるのだろう? この難問は IC 4406 のような惑星星雲を研究するときに明るみに出る。証拠は、恐らく IC 4406 は空洞の円筒であり、その長方形の外見は、側面から円筒を見ている我々の位置の結果であることを示している。 IC 4406 を上から見たとき、それは、恐らく、リング星雲と似て見えるだろう。この代表的なカラー写真は、2001と2002年にハッブル宇宙望遠鏡が撮ったイメージを結合することによってつくられた。熱いガスがシリンダの端を流れ出し、暗いダストと分子のガスのフィラメントが境界の壁を飾っている。この星間の彫刻をつくっている星が惑星状星雲の中央に見ることができる。数百万年で、 IC 4406 に見える唯一のものは薄れゆく白色矮星のみになるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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1月18日:赤外線の三裂星雲

2017年01月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

メシェ20としても知られる三裂星雲は、星雲の豊かさで知られるいて座に小さな望遠鏡でも容易に見ることができる。しかし、可視光線の写真では暗いダストレーンが三つの部分に分ける星雲のこの鋭い赤外線イメージでは、輝くダストの雲と新生の星達のフィラメントを明らかにしている。この壮観な疑似カラーの視界はスピッツア赤外線宇宙望遠鏡のお陰である。天文学者達は、この興味深い星の託児所のダストとガスの雲の中に隠されているだろう新しく生まれた未発達の星達を数えるためにスピッツアの赤外線イメージデータを使った。ここに見られる三裂は、差渡し約30光年、僅か 5,500 光年に横たわっている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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1月17日:月の遠い側

2017年01月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

潮力が同期する回転によって固定され、月は常にその馴染みの近い側のみを惑星地球の住人に見せている。しかしながら、月の軌道から月の遠い側がよく知られるようになった。実際に月調査軌道船(LRO)の広角カメラからの合成のこの鋭い写真は月の遠い側に焦点を当てている。2009年11月と2011年2月の間に得られた 15,000 を超えるイメージの広域合成の一部のこの最高解像度バージョンは、ピクセルあたり100メートルのスケールの地形を示している。驚くべきことに、遠い側の粗い砕かれた表面は、滑らかな暗い月の海で覆われた近い側と非常に異なっているように見える。その可能性のある説明は、遠い側の地殻がより厚く、内部からの融解した素材が地表に流れて滑らかな海をつくることを難しくしているというものである。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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