天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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6月30日: 日本とカナダの宇宙ステーション構成要素

2020年06月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションのトラス構造の左舷からのこの斜めの図は、軌道を周っている研究室に対する日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)とカナダ宇宙局(CSA)の貢献を示している。「きぼう」研究室モジュール(参考:日の丸が描かれたモジュール)、 H-II 運搬船9号(HTV-9)補給船(参考:茶色い被覆の円筒形)、 Canadarm2 ロボットアーム(参考: HTV-9 の右側面に沿って伸びる棒)が、この写真の大部分を占めている。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>:  茶色で覆われた H-II 運搬船9号(HTV-9)補給船「こうのとり9号(最終版)」の宇宙に露出した積載物に、カナダ製のロボットアーム Canadarm2 の先端が接続されている(大判で確認)。

<お知らせ>: 国際宇宙ステーションでは、明日7月1日夜、旧来のニッケル水素電池をリチュームイオン電池に交換する、今回2回目の船外活動が行われます。 6月28日の記事を参照。中継放送の時刻などはホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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6月29日: グランド・フィナーレ:カッシーニの最後のダイブ

2020年06月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイラストレーションは、ミッションのグランド・フィナーレの一部として、NASAのカッシーニ宇宙船の最終的なダイビングの間の、土星とその最も内側のリングの間の視界を描いている。カッシーニは、そのミッションを終える前にリングと惑星の間を22回周回し、その後、2017年9月15日に最終的に土星に飛び込んで消えた。

<出典>: 「カッシーニ(assini)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: 土星探査宇宙船カッシーニ・ホイヘンスは、日本時間1997年10月16日に、ケープカナベラルからタイタンロケットで打上げられた。7年、35億キロメートルの旅の後、日本時間2004年7月1日に土星に到着した。この宇宙船には土星の衛星タイタンに降下して調査する探査機ホイヘンス(Huygens)を積んでいた。カッシーニの名は、土星のリングの間隙を発見した17世紀のイタリアの天文学者、ジョバンニ・ドメニコ・カッシーニにちなんで、また、ホイヘンス探査機は、1655年にタイタンを発見したクリスチャン・ホイヘンスにちなんで名付けられている。カッシーニは2017年9月に最終的に土星に飛び込んでミッションを終えたが、その前に、グランドフィナーレとして、土星の最も内側のりングと土星の表面との間に何があるかを調べた。リングを構成する氷や岩の塊に衝突して破壊されることも危惧されたが、この間にはほとんど何もないことが分かった。カッシーニの詳細はホームページの「土星探査写真集」から。

<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動に影響を与えています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、以前の特筆すべき記事などを含めて掲載しています。

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6月28日: 太平洋上の国際宇宙ステーションの主太陽電池板

2020年06月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ハワイの西の太平洋上で、国際宇宙ステーションのメインソーラーアレイが見られる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: メインソーラーアレイは一昨日の国際宇宙ステーションの構成図を参照。
 6月26日、国際宇宙ステーションでは、古いニッケル水素電池をより効率の良いリチュームイオン電池に交換する船外作業が行われました。このリチュウームイオン電池は、唯一重量物を運搬可能な日本の「こうのとり」の露出部分に搭載して運ばれ、地上からのロボットアーム操作で取り出され、設置位置まで運ばれ、宇宙飛行士達の船外活動で最終的な接続や終結作業が行われます。この交換作業は今回の一連の作業で全て完了する予定です。リチュームイオン電池はノーベル化学賞を受賞した旭化成工業の吉野彰氏でも知られた新しい効率の良いバッテリーで、その有用性はここでも生かされています。リチュームイオン電池の概要は こちら から。また、今回の船外活動についてはホームページの 「国際宇宙ステーションは今(6月28日)」 から。

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6月27日: ベトナムの米の野

2020年06月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル1号ミッションは、ベトナム南西の主要な米生産地域、メコンデルタの一部を示している。ベトナムでは米は国家食糧安全保障のための戦略的な穀物である。ベトナムは世界の米の5番目に大きな生産地であり、その大部分は、広大な氾濫原であり、またアジアで最も肥沃な農業地帯の一つ、メコン・デルタで生産される。ここで育った米は、インドとタイに次ぐ、ベトナムを世界の3番目に大きな米の輸出国にしている。コペルニクス・センチネル1号ミッションからのこのレーダーイメージでは、米の生育の進み方を監視し、また図化することができる。

<出典>: 「センチネル1(Copernicus Sentinel-1)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。


<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動に影響を与えています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、以前の特筆すべき記事などを含めて掲載しています。

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6月26日: 2020国際宇宙ステーションの構成/お知らせ

2020年06月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2020年の国際宇宙ステーションの構成。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: この記事は昨日、2020年6月25日に掲載されたものです。国際宇宙ステーションの大きさは、しばしばフットボール競技場の大きさにたとえられます。微小重力の世界なので急な落下はありませんが、それでも少しづつ高度が下がりますので、時々ドッキングしているロシアの貨物船のロケットを噴射して高度を回復させる作業が行われます。

<お知らせ>: 国際宇宙ステーションでは今夜、日本時間6月26日午後8時35分から、これまでに日本の「こうのとり」によって運ばれた、より効率の良いリチュームイオン電池と、古い電池とを交換する船外活動が行われます。この船外での交換作業はこれまでに数回行われており、今回の一連の作業が最後になる予定です。中継放送時刻などはホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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6月25日: 日食、アジアの一部を覆う/お知らせ

2020年06月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションがカザフスタンと中国上空を周っていたとき、この写真で日食がアジア大陸の一部を陰にしている。これは外部高解像度カメラで捕えられた。左手前に日本の H-II 運搬船9号「こうのとり」が見えている。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: 大判イメージと共に、陰の部分が際立つように原版に手を加えています。

<お知らせ>: 国際宇宙ステーションでは、明日26日午後7時から、「こうのとり」運搬船が運んだ新しいリチュームイオン電池に交換する船外活動が行われます。作業予定時間はいつもより長い7時間です。中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。 

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6月24日: 赤い惑星のホールデンクレータ

2020年06月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

火星の多くは砂とダストによって覆われられているが一部には多くの堆積物の層が見える。このイメージでは、ホールデンクレータ(Holden Crater)の南の砂から現れた絶妙な層が明らかにされている。これらのようなシーケンスは火星の複雑な地質の歴史の窓を提供している。ホールデンクレータは、かつてキュリオシティ(火星科学研究室)の着陸候補エリアであったが、今日でも依然として興味深い選択である。

<出典>: 「キュリオシティ(Mars Curiosity)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

 

<ひとこと>: ホールデンクレータは火星における際立って大きなクレータである。右下の図はバイキングが見たホールデンクレータ。火星には層は沢山あるが、これほど広がっているのは珍しい。 

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6月23日: 金星と地球のダンス

2020年06月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

金星が地球を通るときは何時も同じ顔を見せる。この注目に値する事実は僅か約50年で知られてきた。以来ずっと電波望遠鏡が金星の濃い雲の下を凝視し、そのゆっくり回転する表面を追うことができた。この接合が金星と地球が最も近くなった今日(6月3日)起きる。この特集のアニメーションは、NASAがダウンロードしたデータに基づく、2010年~2023年の間の太陽、金星、地球の位置を示し、また、模擬の黄色のアームが金星の回転を示すために地面に固定されている。この変わった 1.6 年の共振の理由は、太陽の潮力の影響を驚くほど支配している地球が金星に持つ重力の影響である。もし、今日、太陽のまぶしい光を通して金星が見られたならば、三日月の非常に僅かな細片を示すだろう。以前には夕方の空に見られたが、明日に始まって、金星は、地球から見たとき、太陽の向こう側の朝の空に現れるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<アニメーション>: イメージをクリック。

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6月22日: タイタンの北の夏/6月21日日食速報

2020年06月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

今日の至は、惑星地球の北半球に夏をもたらす。しかし、リングの惑星土星の北の夏至は、3年前の、2017年5月24日であった。ガスの巨人を周回する土星の月タイタンは、地球年で約7年の土星の季節を経験する。地球型惑星水星より大きなタイタンが、その北の夏が始まった約2週後に、このカッシーニ宇宙船のイメージに捕えられた。この近赤外線の視界は、約 507,000 キロメートルの距離から見られた、タイタンの密度の濃い霞んだ大気の中を漂う明るいメタンの雲を見ている。雲の下の暗い炭化水素の湖が、その完全に照らされた北極の近くに広がっている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: これは夏至に関する記事ですが、時差の関係で掲載は必然的に一日以上遅れます。土星の衛星タイタンは、太陽系で、地球以外に液体の海、川、雨などを持つ唯一の天体です。但しその液体は水ではなく冷たいメタンです。

<日食速報>: 6月21日の日食の記録は以下の通り。

石垣島天文台(むりかぶし:左)、沖縄那覇(中央)、なよろ市立天文台(きたすばる:右)の蝕の最大付近のイメージ。左右は国立天文台の中継から録画。なお石垣島は最大の時点で雲が覆ったので数分後の写真(最も食が大きいので暗い)。
中継の録画全てを見るにはホームページの 国内機関による中継とビデオ から。

 

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6月21日: インド洋上の「南極光」/お知らせ(追加:日食のイメージ)

2020年06月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

インド洋上の国際宇宙ステーションの軌道の最南端の点の近くで「南極光(aurora australis)」が描かれる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

 

 

 

<お知らせ>: <速報・追記・急告> 国立天文台から、今日21日の部分日食の、日本では最大の蝕が観測できる石垣島天文台を始めとする中継放送が発表されました。 こちら(15時45分から) からご覧ください。

<前記事>: 今日6月21日夕刻、部分日食が予定されています。詳細は昨日の記事を参照してください。なお、太陽は直接肉眼で見ないようにご注意ください。

 

<速報・追記> 石垣島天文台(むりかぶし:左)と、なよろ市立天文台(きたすばる:右)の蝕の最大付近のイメージ。国立天文台の中継から録画。但し石垣島は最大の時点で雲が覆ったので数分後の写真。

 

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6月20日: 日の出の日食の火のリング

2020年06月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ほとんどの日の出は月を含まないので、多くの日の出はこのようには見えない。しかしながら、2013年5月10日の朝早く、オーストラリアの西からは、月が、地球と日の出の太陽の間にあった。金環食では、地球から見て、月は、太陽の全てを隠すには遠過ぎ、火のリングの多くを残す。このコマ落しのビデオでは、風変わりな平板に見せる昇る太陽と月を、地球の大気の高い屈折を通した地平線上の食として記録した。このビデオでは、続いて太陽が昇り続けるので、太陽と月は分離し始める。
今週末、中央アフリカ、アラブ半島から見える、新しい環状日食(金環食)が起こるだろう。また、地球の東半球の多くの、アジアを横断する細い帯では部分日食に出会うことができるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 右下図は6月21日日本各地の日食発生予想時刻。イメージをクリックして大判参照。詳細は 「国立天文台」 の記事から。 気象は南ほどよく、東北、北海道は見るのは難しいかも知れません。太陽は直接肉眼で見ないように注意!

 

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6月19日: NASAの次のマーズローバーの打上げ近づく

2020年06月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

9回目のNASAの火星訪問者、パーサーバランス(Perseverance)マーズローバーは、7月20日の目標打上日から一か月にある。このローバーのミッションは、過去の火星での微細な生命のサインを探し、ジェゼロクレータ(Jezero Crater)着陸地点の地質を調査し、将来のロボットおよび人間の探査の準備としての技術を実証するだろう。また、ローバーは、将来のミッションによって地球に持帰るための、火星の岩と表土の初めてのサンプルを集めるだろう。マーズ2020ミッションは、NASAが2012年12月にこのプロジェクトを発表した時から、この夏の打上を予定してきた。地球と火星の相対的な位置から打上の機会は26ヵ月ごとにやって来る。もしこの夏に火星に向かうことができなければ、NASAの火星探査計画の長期の目的に深刻な影響を与え、ミッション全体にリスクを増し、このプロジェクトは、再試行のために、2022年9月まで延ばされなければならない。火星のミッションを計画するとき深刻な挑戦はつきものである。この例では、これまでの赤い惑星への最も重い積載物を運ぶ、パラシュート設計の堅実さを確かめる全テストの実行があった。また、これまでに宇宙に運んだ最も複雑で最もクリーンなメカニズム、ローバーのサンプル捕獲システムのパフォーマンスを磨くための広範囲な活動があった。しかしながら、コロナウイルスの世界的流行は、遠隔で行う多くの作業を求める安全予防措置のために、全ての作業者に最大の挑戦をもたらした。

<出典>: 「パーサーバランス(Perseverance)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: パーサーバ/ランス(忍耐の意)の発音に注意。パーサーバランスの大きさは小型バスサイズです。この記事で言う9回目のNASAの火星訪問者には軌道船は含んでいません。火星地表を移動して調査する探査車(ローバー)が今回で5台目、他は固定型の宇宙船です。

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6月18日: 土星のリング、地球と月

2020年06月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

3年以上前、一時的に土星が太陽を覆ったとき、ロボット・カッシーニ宇宙船は太陽系の内部の方向を見ることができた。そこには、約14億キロメートル遠くの、まさにピンのような地球と月の光の穴を見られた。イメージの右側には土星のAリングがあり、遠い右に広いエンケギャップがあり、中央に向かって狭いキーラーギャップがある。はるか左には土星の絶えず変化するFリングがある。この視点から見ると、土星のリングを通して見る光の大部分が前方に散乱し、バックライトで照らされて現れている。10年を超える探査と発見の後、カッシーニ宇宙船は2017年に燃料が欠乏し、確実に溶け去るように土星の大気に入るように指示された。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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6月17日: マリネリス峡谷:火星のグランドキャニオン

2020年06月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽系最大の峡谷が火星の表面を横断して広い帯で切っている。マリネリス峡谷という名のこの壮大な谷は、長さ 3,000 キロメートル、 幅600キロメートルほど、深さ8キロメートルに及んでいる。比較として、米国アリゾナ州のグランドキャニオンは、長さ800キロメートル、幅30キロメートル、深さ 1.8 キロメートルである。マリネリス峡谷の起源は未知であるが、その主たる仮説は、この惑星が冷えたときの数10億年前に亀裂が始まったというものである。いくつかの地質学的プロセスが峡谷に確認された。この合成は、1970年代にバイキング軌道船によってとられた火星の100を超えるイメージからつくられた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

 

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6月16日: 干潟星雲の活発な中央

2020年06月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

干潟星雲(Lagoon Nebula)の中央は壮観な星形成の一つの嵐である。イメージ中央近くに見られるそれぞれが約半光年の長さの少なくとも二つの長い漏斗形の雲は、極端な星の風と強烈なエネルギーに満ちた星明りによって形づくられてきた。極端に明るい近くの星ハーシェル36がこのエリアを照らしている。ダストの広大な壁が他の熱い若い星達を隠し赤めている。これらの星達からのエネルギーが冷たいダストとガスに押し寄せるので、隣接する領域の大きな温度差が、じょうご型の原因になるかも知れない剪断する風をつくるのだろう。約15光年に及ぶこの写真は、軌道を周っているハッブル宇宙望遠鏡によって検出された二つの色を特徴としている。 M8 とも呼ばれる干潟星雲は、いて座の方向約 5000 光年に横たわっている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

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