天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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5月31日: 惑星状星雲 Mz3 :蟻星雲

2021年05月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この蟻は何故大きな球形でないのだろう? 惑星状星雲 Mz3 は、確かに丸い、我々の太陽に似た星によって投げ捨てられている。流れ出るガスは、何故はっきりした丸型でない蟻の形をした星雲をつくるのだろう? それらの手掛かりには、推し出されたガスの秒速 1,000 キロメートルの速度、また、ここに挙げられた星雲の中央の星の磁気があるかもしれない。一つの可能性のある答えは、 Mz3 が、明るい星の近くを周っている、二番目の、よりぼんやりした星形を隠していることである。競合する仮説には、中央の星自身の回転と磁気フィールドがガスをその方向に向けているというものがある。中央の星は我々の太陽と似ているように見えるので、天文学者達は、この巨大な宇宙の蟻が、将来の我々の太陽と地球の可能性に対する洞察の提供に役立つことを期待している。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

 

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5月30日: 五大湖

2021年05月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

約10万年前、カナダの大部分と米国の一部に大きな氷床が形成された。それが形成されたとき、巨大な氷河が陸地内に流入し、谷を切り開き、山々を平らにした。高温が氷床を溶かし始めたとき、融けた水が氷河によって残された穴を満たした。これらの穴の多くは今日もまだ水を含み、米国中央とカナダの全域に、何千もの湖を形づくった。このプロセスで最も大きな残骸が五大湖である。(以下略)

<出典>: 「今週のイメージ(Images in week : ESA)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

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5月29日: ゴールデンゲートブリッジとサンフランシスコ

2021年05月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ゴールデンゲートブリッジが、サンフランシスコとカリフォルニア北部のゴールデンゲート国立保養地を結んでいる。この写真が撮影されたとき、国際宇宙ステーションは、太平洋の上空264マイルを周回していた。‎

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。非常に大きなイメージです。 

<パーサビアランス特集>: マーズヘリコプターインジェニュイティは6回目の試験飛行を行いましたが、終盤に異常飛行になりました。ホームページの特集「マーズ2020ローバー、パーサビアランス」から。

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5月28日: 星 AG Car の爆発する雲

2021年05月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ジュディ・シュミット(Judy Schmidt)によって処理されたこの‎‎2021ハッブルイメージ‎‎の中心には、約2万光年離れた南の星座カリーナの超巨大星 ‎‎AG Carinae ‎‎が横たわっている。 ‎‎この星の放出する力は太陽の100万倍を超え‎‎、 AG Carinae ‎‎は、天‎‎の川銀河‎‎の中で最も明るい星の一つとなっている。 AG Carinae とその隣人 Eta Carinae は、希少な 高光度青色変光星‎‎(LBV:Luminous Blue Variable:) のクラスの星に属‎‎している‎‎。 AG Car を囲む星雲は、そのような‎‎暴発‎‎の一つ以上の残骸として解釈される。この星雲は5‎‎光年‎‎と測定され、太陽質量‎‎の約10‎‎個のガスを含み、1万年前以上と推定されている。‎‎ハッブルの31回目の‎‎打上‎‎記念として撮影された‎‎このハッブルイメージ‎‎は、星‎‎雲全体を最初に捉え、その構造とダストの含有量に関する‎‎新しい視点‎‎を提供している。 ‎‎LBV‎‎ はいくつかの‎‎超巨大な星達‎‎の生涯の後半の‎‎短い段階‎‎を表しているが、‎‎彼らの休みのなさの説明は‎‎、‎‎巨大な星がどのように機能する‎‎かに関する人類の理解への‎‎挑戦‎‎を残している。‎

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 

 

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5月27日: 宇宙ステーションから見たロケットの打上げ

2021年05月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションから見たコマ落しのビデオを詳しく見ると、地球軌道に昇っているロケットが現れるだろう。国際宇宙ステーションに補充用品を運ぶプログレス MS-10 (または 71P)モジュールを運ぶロシアのソユーズFGロケットが、カザフスタンのバイコヌールコスモドロームから、2018年11月に打上げられた。約15分を凝縮した90秒のビデオのハイライトには、左下に地球上に見られる都市の光と雲、中央を横断して斜めに走る大気光の青と金色の帯、地球の背後に沈む右上の遠い星達を含んでいる。ロボット補給船がその推進装置を点火し、2018年に20回目の記念日を祝った宇宙の研究室、国際宇宙ステーションに接近し始め、下段ロケットが地球に落下しているのを見ることができる。地球軌道を周る国際宇宙ステーションで生活する宇宙飛行士達は、より実用的な任務、多数の科学機器、人間の知識を拡大し、低地球軌道での将来の商用化を可能にする。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<ビデオ>: ビデオはイメージをクリックして Youtube から。 

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5月26日: ミルキーウェイ銀河の中央、赤外線イメージ/お知らせ(皆既月食)

2021年05月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ミルキーウェイの中央は、可視光線では覆い隠すダストとガスの雲で隠されている。しかし、スピッツア宇宙望遠鏡の赤外線カメラによるこの驚くような眺望においては、混雑した銀河中心領域のダストの多くを透過し星達を明らかにしている。多くの小さなスナップショットの合成、この詳しい疑似カラーイメージでは、青い色で古く冷たい星達を示している。赤と褐色の輝くダストの雲は、星の託児所の、若く熱い星達と関係している。ミルキーウェイの中心には、新しく生れた星達の可能性が最近発見された。この銀河の中心は、いて座方向、約 26,700 光年に横たわっている。その距離で、この写真は幅約900光年に及んでいる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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<お知らせ>: 今日5月26日水曜日午後8時過ぎ、皆既月食が予定されています。これは今年最大のスーパームーンの蝕です。各地域の発生時刻等は 「2021年、最も地球に近い満月が皆既月食になる(国立天文台)」 から。
<速報・追記>  ヨーロッパ宇宙機関は、オーストラリアのノルチャ(Norcia)の、新しい35メートルパラボラアンテナを通して、この月食をライブ中継します。こちら から。 

 

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5月25日: アポロ17号:三日月の地球/お知らせ(皆既月食)

2021年05月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この驚くような写真の宇宙の黒い背景に対して、我々の惑星が、曲がった陽に照らされた三日月を見せている。この馴染みの薄い視点からの地球が、遠い惑星の望遠鏡イメージのように、小さく、全ての地平線が完全に視界のフィールドの中にある。惑星地球の詳しい視界は、低地球軌道を周る国際宇宙ステーションクルーのみが楽しむことができる。雲、海、大陸の壮観な光景が、惑星の遠い輪郭の部分的な弧として、90分ごとに地球を周る彼らの下に絵巻物のように現れる。しかし、このデジタル的に復元されたイメージは、これまで24名の人間によってのみ達成された、月に旅し再び戻った、1968~1972年のアポロ宇宙飛行士達の視界を示している。この源の写真は、アポロ17号の帰還の途のクルーによって、1972年12月17日にとられた。これは、今のところ、人間の手によってとられた地球の最後の写真である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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<お知らせ>: 明日、5月26日、スーパームーンの皆既月食が予定されています。詳しくは国立天文台の「2021年、最も地球に近い満月が皆既月食になる」を参照。

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5月24日: 火星‎‎のユートピア

2021年05月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この1976年のイメージ、火星の広大なユートピア平原に、岩と巨礫がばらまかれている。バイキング2号着陸船のカラーと白黒の画像データからつくられたこの光景は、ほぼ人間の目で見た火星の北の平原の外見に近い。大きさとして、中央近くの際立った丸められた岩は約20センチメートルである。更にフレームの右側の暗い角ばった巨礫は、約 1.5 メートルである。更に、視界の中には着陸船のサンプラーアームによって掘られた2本の溝があり、土収集ヘッドを覆った投げ出された保護の覆いがある。5月14日、中国の祝融マーズローバーが成功裏に火星に着地し、ユートピア平原のその着陸地点の、最初のイメージを送り返した。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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5月23日: ‎オーストラリアの北の急峻な砂岩ドーム‎

2021年05月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

オーストラリアの北の地域にあるオルガス(Olgas)とも呼ばれるカタ・ジュタ(Kata Tjuta)の急な砂岩ドームが、267マイル上空を周回する国際宇宙ステーションから描かれる。‎

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

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5月22日: 小さな塩水湖をもつリビアの火山のクレータ

2021年05月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

三つの小さな塩水湖を持つリビアの孤立した火山のクレーターが、サハラ砂漠の上空263マイルを周回する国際宇宙ステーションから描かれる。‎

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 


<パーサビアランス特集>: マーズ2020ローバー、パーサビアランスの活動は、ホームページの特集「マーズ2020ローバー、パーサビアランス」から。

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5月21日: スーツサット1:宇宙服が自由に浮かぶ‎

2021年05月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

15年前、‎‎国際宇宙ステーション‎‎から宇宙服が浮かんだが何の調査も行われなかった。誰もがそれが‎‎宇宙ステーション‎‎クルーによって行われたことを知っていた。スーツサット1(Suitsat-1)と呼ばれるこの不必要になったロシアのオーラン宇宙服は、かすかなラジオ送信機を付けて地球を周るために放出された。この‎‎スーツは‎‎、その無線信号‎‎が予想外に弱くなる前に地球を2周した。‎‎ Suitat-1 は‎‎、数週間後に‎‎地球の大気中‎‎で燃え尽きるまで、90分ごとに軌道を回り続けた。‎‎この写真‎‎は、無人の宇宙服が‎‎、宇宙ステーション‎‎から‎‎離れて漂流した‎‎2006年に撮影された。‎

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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<パーサビアランス特集>: マーズ2020ローバー、パーサビアランスの活動は、ホームページの特集「マーズ2020ローバー、パーサビアランス」から。

 

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5月20日: NASAのウェッブ、銀河の融合の核を探る

2021年05月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

II Zw 096 として知られているこれらの併合している銀河達は、イメージの中央近くの赤い斑点でヒントが与えられている星の形成の壮観な爆発のサイトである。このダストに覆われたエリアは、赤外線の長い波長で更に明らかになる、星の形成の光り輝く爆発を隠している。このイメージは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)からの、近赤外線、可視光線、遠紫外線の観測を結合している。NASAのスピッツア宇宙望遠鏡からの赤外線データを使っている研究者達は、このイメージの中心の小さな赤い領域の星の爆発的形成が、年間に約100の太陽質量の無謀なペースで星達をつくっていると見積もった。来るべき ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope、JWST) は、研究者達が、ダストを透過し、埋められた高速で発達する超巨大ブラックホールを調査する場を提供するだろう。

<出典>: 「銀河(Galaxies)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 一連の記事の中の一つです。

<ひとこと>: ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は今年10月の打上が予定されており、最近その主鏡がメディアにも公開された。その主鏡は約 6.5 m、ハッブル宇宙望遠鏡(HST:口径2.4m)の2.5倍で、面積は7倍以上にもなる。この点からも HST をしのぐ非常に高い観測性能が期待されている。地球周辺軌道を周る HST に対して、 JWST は、はるかに遠いラグランジェポイント2(L2)に置かれる。

<パーサビアランス特集>: マーズ2020ローバー、パーサビアランスの活動は、ホームページの特集「マーズ2020ローバー、パーサビアランス」から。

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5月19日: 初期宇宙の星達を見る

2021年05月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この2020年6月のハッブル宇宙望遠鏡からのイメージは、銀河の集団 MACS J0416 を示している。これは、これまでで最も深い重力レンズイメージを生み出した、ハッブルフロンティアフィールド計画によって調査された、六つの銀河集団の一つである。科学者達は、集団の中の暗黒物質の分布を調査するために、集団内部の光(青)を使った。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 


<パーサビアランス特集>: マーズ2020ローバー、パーサビアランスの活動は、ホームページの特集「マーズ2020ローバー、パーサビアランス」から。

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5月18日: NGC 602 とその彼方

2021年05月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この雲は牡蠣のように、またこれらの星達は真珠のように見えるかもしれない。しかしその彼方を見よう。約20万光年の距離の衛星銀河小マゼラン雲の周辺の近くに、500万年の若い星団 NGC 602 が横たわっている。この驚くようなハッブルイメージの領域には、出生のガスとダストによって囲まれた NGC 602 が現れている。これらのファンタスティックな隆起とまとめられた背景の形は、 NGC 602 の大きな若い星達からのエネルギーに満ちた放射と衝撃波がダストの素材を浸食し、集団の中央から離れる星の形成の動きを起動させたことを強く示唆している。小マゼラン雲の推定された距離で、示されたこの写真は幅約200光年に及ぶが、この鋭い多色の視界には、背景の銀河達の苛立つような様々な取り合わせも見えている。背景の銀河達は NGC 602 から数億光年またはそれ以上彼方にある。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。 


<パーサビアランス特集>: マーズ2020ローバー、パーサビアランスの活動は、ホームページの特集「マーズ2020ローバー、パーサビアランス」から。

<ひとこと>: 最近、中国が火星にローバーを着地させた。重力の異なる世界での安全な着地は非常に難しい。NASAの2003年マーズローバーはエアーバックに包まれて地上でバウンドして落ち着く降下方式だった。2011年のマーズローバーキュリオシティで初めてクレーンで吊り下げてゆっくり降ろす方式を採用した。パーサービアランスローバーもその方式を採用した。今回の中国も同様な方法をとった。ほとんど無重力の月での経験があるとはいえ、火星での初めての経験で成功させたのは驚きでもあった。NASAの先行する知見が大きく役立ったのだろう。しかし、両者の歴史と経験の差は大きい。今後は米国からの技術の流入も難しくなるだろう。ヨーロッパ宇宙機関を初めとする強力な協調体制に何処まで対抗して行けるのだろうか? 
中国は間もなく独自の宇宙ステーション滞在ミッションも始める。「国際宇宙ステーション」に初めて長期滞在者が送られたのは2000年であった。

 

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5月17日: 干潟星雲の南の崖

2021年05月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

近くの星形成領域、干潟星雲(Lagoon Nebula)とも呼ばれる M8 のこのクローズアップを、波打つ明るい隆起とダストの雲が横断している。8メートルのジェミニ南望遠鏡からの、狭帯域可視光線と広帯域近赤外線データの、鋭い、疑似カラー合成の全視界は、ある時は南の崖(Southern Cliff)と呼ばれる星雲の領域を通して、約20光年に広がっている。この非常に詳細なイメージは、明るい輪郭の雲と ハービッグハローオブジェクト の先端に埋め込まれた多くの新しく生れた星達の結びつきを調べている。星形成領域に多いハービッグハローオブジェクトは、ガスとダストの周囲の雲を熱する形成のプロセスで、若い星達によって放出される強力なジェットとしてつくり出される。この宇宙のラグーンは、我々のミルキーウェイ銀河の中央、いて座の方向約 5,000 光年に見ることができる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 右上のイメージは一部です。イメージをクリックして全体をご覧ください。

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