この雲は牡蠣のように、またこれらの星達は真珠のように見えるかもしれない。しかしその彼方を見よう。約20万光年の距離の衛星銀河小マゼラン雲の周辺の近くに、500万年の若い星団 NGC 602 が横たわっている。この驚くようなハッブルイメージの領域には、出生のガスとダストによって囲まれた NGC 602 が現れている。これらのファンタスティックな隆起とまとめられた背景の形は、 NGC 602 の大きな若い星達からのエネルギーに満ちた放射と衝撃波がダストの素材を浸食し、集団の中央から離れる星の形成の動きを起動させたことを強く示唆している。小マゼラン雲の推定された距離で、示されたこの写真は幅約200光年に及ぶが、この鋭い多色の視界には、背景の銀河達の苛立つような様々な取り合わせも見えている。背景の銀河達は NGC 602 から数億光年またはそれ以上彼方にある。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: 大判はイメージをクリック。
<パーサビアランス特集>: マーズ2020ローバー、パーサビアランスの活動は、ホームページの特集「マーズ2020ローバー、パーサビアランス」から。
<ひとこと>: 最近、中国が火星にローバーを着地させた。重力の異なる世界での安全な着地は非常に難しい。NASAの2003年マーズローバーはエアーバックに包まれて地上でバウンドして落ち着く降下方式だった。2011年のマーズローバーキュリオシティで初めてクレーンで吊り下げてゆっくり降ろす方式を採用した。パーサービアランスローバーもその方式を採用した。今回の中国も同様な方法をとった。ほとんど無重力の月での経験があるとはいえ、火星での初めての経験で成功させたのは驚きでもあった。NASAの先行する知見が大きく役立ったのだろう。しかし、両者の歴史と経験の差は大きい。今後は米国からの技術の流入も難しくなるだろう。ヨーロッパ宇宙機関を初めとする強力な協調体制に何処まで対抗して行けるのだろうか?
中国は間もなく独自の宇宙ステーション滞在ミッションも始める。「国際宇宙ステーション」に初めて長期滞在者が送られたのは2000年であった。