天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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4月30日: 木星のイルカの雲

2019年04月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この雲は、NASAのロボット宇宙船ジュノが2016年中頃に木星に到達した以降16回目の近点16通過の間の昨年に見られた。それぞれの近点通過の間、ジュノは木星の雲のトップの僅かに異なる部分の近くを通る。このイルカの形(大判参照)は驚異的かもしれないが科学的には重要ではない。木星と地球の雲は絶えず動いており一時的には多くの親しい形を模倣することがある。この雲は、木星の南の温和なベルト(STB:Temperate Belt)に現れている。このイメージは色とコントラストを向上させるためにデジタル的に処理されている。ジュノの次の木星の近点20の接近は5月後半に起きるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: イルカはこちらから確認してください。中心に示してあります!

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4月29日: 銀河、ジェット、ブラックホール

2019年04月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

明るい楕円銀河メシェ87(M87)は、地球のイベントホリゾンテレスコープによって、初めてブラックホールをイメージとして捕えられた超巨大ブラックホールのホームである。約 5500 万光年のおとめ座銀河団の巨人 M87 は、スピッツア宇宙望遠鏡から提供されたこの赤外線のイメージに、青い色で描かれた大きな銀河である。 M87 はほとんど特徴がなく雲のように見えるが、このスピッツア・イメージは、銀河の中央領域からの相対的なジェットの吹き出しの詳細を記録している。差込みで右上に示されたジェットは数千光年にも及んでいる。右側に見られる明るいジェットは我々の視線に近づいている。反対に、特に見えない退くジェットによってつくられた衝撃が、素材の微かな弧を照らし出している。右下の差込みでは、歴史的なブラックホール・イメージが、巨大な銀河と相対的なジェットの中心の概要を示している。スピッツア・イメージで完全に未解読なことは、落ち込む素材によって囲まれたこの超巨大ブラックホールが活動銀河 M87 の中央からの相対的なジェットを駆動する、巨大なエネルギーの源である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 明日4月30日夕刻、国際宇宙ステーション補給船、スペースX CRS-17 ドラゴン貨物船が打上げられます。中継時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

 

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4月28日: バスラ近くの激しい氾濫/お知らせ

2019年04月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

猛烈な氾濫がイラクのバスラ近くに見られる。3月遅くと4月始めに、いくつかの中東諸国を異常に激しく持続的な雨が襲った。この時期、山脈は同時に雪融けが始まっていた。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: イメージは国際宇宙ステーションから。大判はイメージをクリック。左の図は同じくバスラ近郊。

 

<お知らせ>: 連休明けの5月9日木曜日、先般行われた「はやぶさ2」のクレータ作成の成果と今後の活動予定の説明会が予定されています。視聴は「ホームページ」の「国内機関による中継とビデオ」から。なお、少々先になりますので、近くなりましたら再度お知らせします。

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4月27日: 小惑星探査機「はやぶさ2」衝突装置運用の成功について

2019年04月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成31(2019)年4月5日に小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置(SCI: Small Carry-on Impactor)を小惑星Ryugu(リュウグウ)に向けて分離し、作動させる運用を行いました。「はやぶさ2」に搭載している望遠の光学航法カメラ(ONC-T)の観測画像を確認した結果、衝突装置によりクレーターが生成されたと判断しましたのでお知らせします。現在、探査機の状態は正常です。

ツィッターの記事: 形成された人工クレーターの正確な大きさや形は今後詳しく調べますが、幅20mほどの領域の地形が変化していることが分かります。これほど大きな変化が起こるとは想定していませんでしたので、プロジェクト内でもさっそく活発な議論が起こっています。惑星科学の新たな進展が期待できそうです。

<出典>: 「はやぶさ2」

<ひとこと>: 記事の詳細とイメージは右のイメージまたは上のリンクをクリックして JAXA のページから。なお、生成されたクレータは大きさとともに深さも重要です。この点については更なる分析が続きます。

 

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4月26日: 宇宙の分子の最初のタイプ、ついに発見される

2019年04月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

何十年にも及ぶ検索の後、かって宇宙に形成された分子の最初のタイプが初めて宇宙で検出された。NASAの成層圏赤外線天文台(SOFIA)が地球のはるか上を飛び、その敏感な装置で宇宙を指したとき、科学者達は我々の自身の銀河にそのサインを発見した。宇宙がまだ非常に若かったとき、ごく僅かな種類の原子のみが存在した。科学者達は、ビッグバンの後約10万年で、初めて水素化(水酸化)ヘリウムと呼ばれる分子をつくるためにヘリウムと水素が最初に結合したと考えている。水素化ヘリウムは現代の宇宙のある部分に存在するに違いないが、これまで宇宙には全く検出されてこなかった。 SOFIA は、かつて太陽に似た星であったその残骸、惑星状星雲に現代の水素化ヘリウムを発見した。はくちょう座の 3,000 光年にあるこの惑星状星雲 NGC 7027 は、この謎の分子をつくる場を提供する状況を有している。この発見は、水素化ヘリウムが、実際に宇宙に存在し得る証明として用いられる。これは、我々の初期の宇宙の化学作用の理解の基礎の重要な部分を確認し、今日の何億年の間の複雑な化学がどのように進化したかの理解を進める。この結果はネイチャー発表される。

<出典>: 「成層圏赤外線天文台(SOFIA)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: あまり多く取り上げられていませんが、もしこれが誤りのない発見であるとすれば、科学的・化学的に極めて大きな発見と言えると思います。これまでにも仮説があったとは言え、最も軽い二つの原子、水素とヘリュームが結合した分子があるとは驚きです。どのような環境下なら存在し得るのでしょうか?

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4月25日: NASAのインサイト着陸船、火星の地震の可能性のある初めての音を捕える

2019年04月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの火星インサイト着陸船は、これまでで初めて火星の地震の可能性がある測定を記録した。それは4月6日(火星日128日)に記録された。これは、風のような地表上の力に起因することとは対照的な、惑星内部から来たと思われる初めての振動の記録である。科学者達は、信号の正確な原因を判定するために、まだデータを調べている。

<出典>: 「インサイト(Insight)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 右上のイメージをクリックして Youtube から音をお聞きください。
インサイト着陸船は、昨年11月に火星に降下した、主として地震などの火星内部の振動からその内部構造を調べる目的で送られた宇宙船です。宇宙船が火星に着いて以来初めてこの振動が検出されました。

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4月24日: ハッブル、カラフルな南の蟹星雲で29回目の記念日を祝う

2019年04月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このハッブル・イメージは、南の星座ケンタウルスの地球から数千光年における重力のワルツの、二つの星達のコンパニオンの結果を示している。赤色巨星と白色矮星からなるこの二つの星達は、この視点から個別に見るにはあまりに接近し過ぎている。しかし、それらが互いを回る結果、逃げ出す熱い空気の気球のような、宇宙に広がるガスの二つの広大なシェルをつくる。これらの二つの星達は流れ出すガスを締めつける熱い素材の平らなディスクに埋められており、従って、これらの星達の上下にのみ逃げ出す。これは、明らかに、この星雲が、二つの異なって巣ごもる、砂時計の形の構造を持つエピソードによって起きる。ガスとダストのバブルはその端で最も明るく見え、カニの足の錯覚を与える。これらの豊かな色は、輝く水素、硫黄、窒素、酸素と一致している。このイメージは、ハッブルの、1990年4月24日の打上の、29回目の記念日を祝って撮られた。

<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 詳細イメージは「ホームページ」の「ハッブル宇宙望遠鏡写真集」から。

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4月23日: 彗星67Pの立体写真

2019年04月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

赤/青の立体眼鏡をかけて、チュリュモフ-ゲラシメンコ(彗星67P)の凹凸の二つの塊の核の先に浮こう。このステレオ立体写真は、2015年7月25日に184キロメートルの距離からとられた、ロゼッタ宇宙船の狭角オシリス・カメラからの二つのイメージを結合してつくられた。その太陽への最接近の近くで、多数のジェットが小さな太陽系の世界の活動的な表面から飛び散っている。大きな直径約4キロメートルの塊が、小さな直径 2.5 キロメートルの塊と狭い首で結ばれている。この彗星へのロゼッタのミッションは、この宇宙船が彗星の表面への制御された衝突を命じられた2016年9月に終わった。ロゼッタ画像データからの約 1,400 のステレオ立体写真の新しいカタログをこちら から見ることができる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星は、ヨーロッパ宇宙機関のロゼッタ宇宙船によって調査された最も新しい典型的な“彗星”です。ロゼッタにはNASAがオシリス・カメラを提供していたことからこの発表に結びつきました。

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4月22日: ファルコン・ヘビー打上クローズアップ

2019年04月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ファルコン大型ロケットの打上のこのクローズアップで、27台のマーリン・ロケットエンジンが点火している。それぞれ九つのマーリン・ロケットエンジンを持つ3台のファルコン9の第一段ロケット、ファルコン・ヘビーは、4月11日に、NASAのケネディ宇宙センタの打上台39Aを離れた。この二回目のファルコン・ヘビーロケットの打上はアラブサット6A通信衛星を宇宙へ運んだ。2018年2月の最初のファルコン・ヘビーの打上では スターマンとテスラ・ロードスター を運んだ。再利用可能なように設計されたブースターと中央のコアは、安全に惑星地球のケープ・カナベラル空軍基地の着陸ゾーンに戻った。コア・ステージは、沖合の自律的な宇宙ポート、 ドローンシップ に着陸した。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: ファルコン打上ロケットは、スペースX社の商用打上サービスで使われるロケット。ファルコン9は国際宇宙ステーションへ補給物資を運ぶドラゴン貨物船や世界中の多数の衛星(または宇宙船)を宇宙に運ぶために使われており、現在このクラスでは最多の打上サービスを誇っている。また、ファルコン9の第一段は打上後ロケットを所定の位置に戻し再利用できる唯一のロケットである。ファルコンヘビーはファルコン9の重量版であり、昨年2月にテスラモーターの車体と人型を乗せて、火星に向けて、初めて民間の宇宙船を打ち上げたことでも記憶に新しい。テスラモーターとスペースXは、ともに米国のイーロン・マスクが立ち上げた会社である。

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4月21日: 南極光を見よう!

2019年04月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションが南インド洋上265マイル(424キロメートル)を周っていたとき、マダガスカルと南極大陸とのほぼ中央で、国際宇宙ステーションクルーは、南極光(Southern Lights)として知られる南のオーロラのこのイメージを撮った。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

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4月20日: 宇宙の大きさ

2019年04月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙の大きさってどの位? 身近なものに例えてみると!?

<出典>: 「国立天文台」

<アニメ>: アニメーションはイメージをクリックして Youtube から。  

 

 

 

 

<お知らせ>: 国際宇宙ステーション補給船シグナス CRS-11 は、日本時間4月19日金曜日午後6時28分に、国際宇宙ステーションのロボットアーム Canadarm2 によって捕らえられました。

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4月19日: M104:ソンブレロ銀河/お知らせ

2019年04月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この驚異的な渦巻銀河 M104 は、ダストレーンの広いリングを特徴とする、そのほぼエッジ・オンの外観で知られている。星達の広い中央のバルジに対してシルエットで見られる宇宙のダストの帯は、一般的な名前ソンブレロ銀河が示唆するような、この銀河に、広いつばの帽子のような外見を与えている。この有名な銀河の鋭い視界をつくるためにハッブル宇宙望遠鏡のデータが使われた。小さな地上ベースの望遠鏡で見たとき、 M104 の明るい中央のバルジの圧倒的な輝きはしばしば失われる。 NGC 4594 としても知られるソンブレロ銀河はスペクトラムを横断して見ることができ、中央に超巨大なブラックホールを有している。差渡し約5万光年、 2,800 万光年にある M104 は、おとめ座銀河団の南の端の最大の銀河達の一つである。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 4月18日木曜日早朝、シグナス貨物船 CRS-11 が打上げられ国際宇宙ステーションに向かいました。短い一日半の旅程の後、明日夕刻ステーションに到着します。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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4月18日: 太陽系家族のポートレート

2019年04月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1990年のバレンタインデーに、太陽から40億マイル(64億キロメートル)を航海するボイジャー1号宇宙船は、この初めての太陽系家族のポートレイトをつくるために、最後にもう一度振り返った。この完璧なポートレイトは、黄道面の上32度の有利な視点からつくられた60のフレームの合成である。その中で、ボイジャーの広角カメラ・フレームは、左の内部太陽系を通り、遠い右側の、太陽系で最も外の惑星であるガスの巨人海王星に結ばれている。金星、地球、木星、土星、天王星、海王星の位置が示され、一方太陽はフレームの円の中央近くの明るい場所である。それぞれの惑星の差込みフレームはボイジャーの狭域カメラからである。ポートレイトの中に見えないのは、検出するには太陽に近過ぎる水星と、不幸にも、カメラの光学システムの散らばる日光によって隠された火星である。この時点で海王星より太陽に近く、小さなかすかな冥王星の位置はカバーされなかった。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 右のイメージは横幅を圧縮しています。大判で確認してください。

<お知らせ>: 4月18日木曜日早朝、国際宇宙ステーションに向かうシグナス貨物船 CRS-11 が打上げられます。中継放送はホームページの  「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。詳細は 「国際宇宙ステーションは今(4月17日)」 から。なお、国際宇宙ステーションへの到着は金曜日夕刻の予定です。

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4月17日: Arp 194:併合する銀河のグループ/お知らせ

2019年04月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

これらの衝突する銀河達の間に、何故星がブリッジを形づくっているのだろう? 通常、銀河達がぶつかるとき、星の形成は銀河のディスクまたは潮力の尾に限られる。しかしながら、この Arp 194 においては、結ばれているブリッジの右に若い星達の明るい塊がある。ハッブルからの Arp 194 のイメージと相互作用のコンピュータシミュレーションを含むイメージとデータの分析では、左の銀河が右の銀河の下を1億年以内に通過したことを示している。その結果、今右の銀河に向かっているガスの流れを残した。天文学者達は、急速な衝突の後の乱気流の最近の薄まりによって、星達がこのブリッジを形づくったと仮定している。小さな銀河が大きな銀河に重なることを含めて、これらの銀河達は、約10億年ほどで一つの大きな銀河に合併するだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。原画では右が上です。 

<ひとこと>: 

<お知らせ>: 4月18日早朝、国際宇宙ステーションに向かうシグナス貨物船 CRS-11 が打上げられます。国際宇宙ステーションへの到着は金曜日夕刻の予定です。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。詳細は 「国際宇宙ステーションは今(4月17日)」 から。

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4月16日: 二つのブラックホールの併合シミュレーション

2019年04月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2015年の重力波の最初の直接的な検出に影響されたこのシミュレーションビデオは、スローモーションで動くが、実際に動いたなら約3分の一秒かかるだろう。宇宙のステージに置かれたブラックホールが、星達、ガス、ダストの前に置かれている。それらの極度の重力が接近して渦巻き、最後に一つに合体するように、アインシュタイン・リングの背後からの光をレンズ化している。実際には見ることができない重力の波が、ブラックホールが併合した後でさえ、アインシュタイン・リングの内外に等しくさざ波を立てて跳ね、目に見えるイメージをつくっている。この GW150914 と呼ばれる LIGO によって検出された重力波は13億光年にあり、太陽質量の36倍と31倍のブラックホールの合体と一致している。最終的には一つのブラックホールは太陽質量の63倍になり、残りの太陽質量の3倍が重力波エネルギーに変換された。 LIGO と VIRGO 重力波天文台が更にいくつかの検出を報告して以降、先週、イベントホリゾン望遠鏡が、ブラックホールの初めてのホリゾンスケールのイメージを報告した。

 <出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<ビデオ>: イメージをクリック。

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