天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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11月30日: アポロ12号とサーベイヤー3号のステレオの視界

2019年11月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

赤/青の3次元眼鏡を取り出して月の地表の嵐の海の西全域をみよう。この3Dの視界は、50年前の1969年11月に、サーベイヤー3号宇宙船を訪ねているアポロ12号宇宙飛行士ピート・コンラッドを指している。サーベイヤー3号は、1967年4月に、小さなクレータの内部の斜面に着陸した。遠いクレータ壁を越えた地平線に見えるアポロ12号月着陸船イントラビットは、ロボット・サーベイヤー宇宙船から容易な月面歩行距離、200メートル未満にある。このステレオ・イメージは月面でとられた二つの別々の写真からつくられた。彼らは立体画像作成に足る僅かに異なる視点からこの光景を描いている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

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11月26日: Arp 273:ハッブルからの争っている銀河達/お知らせ

2019年11月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

詳細は不確かなままではあるが、巨大な戦いが続いている。上の銀河は単独で UGC 1810 と呼ばれ、衝突しているパートナーは Arp 273 と呼ばれている。 UGC 1810 の全体の形、特に青い外のリングは恐らく荒々しい激しい重力の相互作用の結果である。上部の外側のリングの青い色は青く熱い大規模な星達に起因し、過ぐる僅か数百万年で形成された。上の銀河の内側の部分---それ自身は古い渦巻銀河であるが---が赤く見え、冷たいフィラメント状のダストによって縒られている。衝突している銀河達とは無関係ないくつかの明るい星達が手前に見え、いくつかのはるか遠くの銀河が背景に見える。 Arp 273 は約3億光年を離れてアンドロメダ座の方向に横たわっている。恐らく完全に、 UGC 1810 は続く10億年の間にその銀河の相棒をむさぼり、古典的な渦巻の形に落ちつくだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 11月27日(水)から29日(金)までの3日間は休みます。

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11月25日: へびつかい座ロー星の雲の若い星達

2019年11月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

天文学者達は、発見に役立てるために、ダストの雲と新生の星達を埋め込んだ、 WISE(広域赤外線探査機) による赤外線波長のこの苛立つような疑似カラー合成をつくった。この宇宙のキャンバスは、約400光年にある最も近い星形成領域の一つ、 Ophiuchus と呼ばれる星座の南の端の へびつかい座ロー星(Rho Ophiuchi)の雲の一部を示している。冷たい水素ガス分子の大きな雲に沿って形成された後に、若い星達が赤外線の輝きをつくるために周囲のダストを熱している。形成のプロセスにある若い星達のオブジェクト、 YSOs と呼ばれるこの星達は、ここに見られるコンパクトなピンクの星雲に埋められているが、可視光線の望遠鏡の目からは隠されている。透過する赤外線の調査は、 平均年齢僅か30万年と推定される新しく形づくられた星達を検出した。これは太陽の50億年と比較すると極めて若い。さそり座シグマ星 を囲む右下の際立つ赤い星雲は、星明りを散乱させるダストによって生じている反射星雲である。2012年で公開された WISE からのこの視界は、幅約2度、へびつかい座ロー雲の推定される距離で約14光年をカバーしている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

 

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11月24日: アルゼンチン北部のアンデス山脈の視界

2019年11月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションが高度260マイル(416キロメートル)で周回するとき、アルゼンチン北部の乾燥地帯と亜熱帯気象を切り離すアンデス山脈の視界が描かれる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 右のイメージは一部です。原版を右に90度回転させています。原版(5568×3712 pic)はイメージをクリック。

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11月23日: 宇宙飛行士クリスティーナ・コッホ、日本の「きぼう」研究室モジュールの中で働く

2019年11月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士クリスティーナ・コッホが、日本の「きぼう」研究室モジュールの中で、日本・ルワンダ・エジプトによって開発された三つのキューブ衛星を積んだ、小型衛星配備装置をセットアップしている。この配備装置は「きぼう」のエアロックの中に置かれ、後に日本のロボットアームによって「きぼう」の外に持ち出され、全三つのキューブ衛星は地球軌道に放出される。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: クリスティーナ・コッホは、女性宇宙飛行士としては初めて、約半年の宇宙飛行士滞在期間の2期目に入っている。

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11月22日: NGC 3717:ほぼ横向きの渦巻銀河/お知らせ

2019年11月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

いくつかの渦巻銀河はほぼ横向きに見える。渦巻銀河の大部分の明るい星達はディスクの中央周辺に渦巻き、側面から見たときにはこのディスクは全く薄く見えるだろう。ある渦巻銀河達は、実際には、僅かに傾いて見える NGC 3717 より更に薄く見える。渦巻銀河達は、元々のガスが自身と衝突し内部に落ちたときに冷えたので、ディスクを形づくっている。同じ理由で惑星達はディスクの中を周るだろう。ハッブル宇宙望遠鏡で示されたこのイメージは、周回する暗い褐色のダストのフィラメントを越えて、より古い星達から成る明るい色の中央のバルジを示している。 NGC 3717 は、うみヘビ(ヒドラ)座の約 6000 万光年に、約 100,000 光年に広がっている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 今日午後8時過ぎから、国際宇宙ステーションで、アルファ磁気分光計修理のための船外活動、計画された4回中2回目が行われます。中継は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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11月21日: 21世紀の M101

2019年11月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

チャールズ・メシェの有名なカタログの最後のエントリーの一つ、大きな、美しい渦巻銀河 M101 は差渡し約 170,000 光年。この銀河は我々のミルキーウェイ銀河の大きさのほぼ2倍の大きさがある。 M101 は、また、ロス卿の大きな19世紀の望遠鏡で観測された最初の渦巻星雲の一つであった。対照的に、大きな島宇宙のこの複合波長の視界は、21世紀に宇宙望遠鏡で記録されたイメージの合成である。この画像データは、チャンドラX線天文台(紫)、銀河発展探査宇宙船(青)、ハッブル宇宙望遠鏡(黄)とスピッツア宇宙望遠鏡(赤)でとられた。X線データは、 M101 の爆発する星達、中性子星、ブラックホールのバイナリ星システムの周辺の数百万度のガスの位置を追い、低エネルギー・データは M101 の壮大な渦巻の腕を定義する星達とダストを追っている。回転花火(ピンホイール)銀河としても知られる M101 は、約 2500 万光年の、北の星座おおくま座の境界の中に横たわっている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

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11月20日: 国際宇宙ステーションからの夜の光の跡

2019年11月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

星の跡のこのイメージは、国際宇宙ステーションのNASAの宇宙飛行士クリスティーナ・コッホによってとられた、2019年7月のコマ落とし写真から編集された。この合成イメージは、ステーションがナミビアから紅海の方向へ旅したとき、約11分にわたってとられた400以上の個別の写真から構成された。このイメージは、宇宙飛行士達が軌道の夜に見るだろう多くの自然と人工の明りを含んでいる。地上の都市のような静止した地形は、淡い黄から白い色で点在して現れている。濃いオレンジ色の薄い点線の多くは、アンゴラとコンゴ民主共和国を横断して燃えている火である。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

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11月19日: 超高速で回転する渦巻銀河達/お知らせ

2019年11月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

これらの銀河は何故これほど速く回転しているのだろう? それらの高速な回転は、どれほど多くの光を発するかによって、それらを破壊するだろう。これらの銀河がなぜ壊れないかの主要な仮説は我々が見ることができない暗黒物質である。しかし、これらの銀河達は、この崩壊の制限さえ超えて回転しており、それらは、既知の回転するディスク銀河達の最速である。したがって、更なる仮定であるが、それらの暗黒物質のハローは、通常の渦巻より星達を形成することが一層難しいほど大規模であり高速で回転している。もしそうであれば、これらの銀河達は最大の大規模な渦巻の一つかもしれない。このような驚くべきスーパー渦巻の更なる調査は、恐らく2021年に打上げる予定のNASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によってとられるだろう観測を含めて続けられるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

 

<お知らせ>: 今日11月19日午後2時から、軌道投入後4年を経た金星探査機「あかつき」の観測成果に関する記者説明会があります。視聴はホームページの 「国内機関による中継とビデオ」 から。

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11月18日: ダフニスと土星のリング/お知らせ

2019年11月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

小さな月が大きな波をつくっている。この月は8キロメートルのダフニスであり、土星のリングのキーラーギャップの上下また内外に、その重力を使って波を巻き起こしている。このイメージは、その2017年のグランド・フィナーレ軌道の一つの間にロボット・カッシーニ宇宙船によって撮られた、以前に公開されたイメージのカラー化されたより詳細なバージョンである。ダフニスは、恐らくリングの粒から堆積した端を誇示しつつ、右端に見ることができる。ダフニスは、2005年にカッシーニ・イメージによって発見され、リング平面が直接太陽を指し注目すべき影を投げた2009年の土星の昼夜平分時に、リングの粒の山を高く持ち上げた。 

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 明日11月19日午後2時から、 JAXA による金星探査機「あかつき」の軌道入り後4年の成果に関する記者説明会があります。ご覧になる方はホームページの 「国内機関による中継放送とビデオ」から。

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11月17日: アポロ12号日食を見る

2019年11月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

50年前の1969年11月14日、アポロ12号は、月の嵐の海に着陸するミッションで、東部標準時午前11時22分に、フロリダのNASAのケネディ宇宙センタの打上複合施設39Aから打上げられた。月からホームへの旅で地球が直接太陽とアポロ12号との間に入ったとき、クルーは、16ミリ動画撮影用カメラで、日食のこのイメージを捕えた。乗組員は、司令官 チャールズ「ピート」コンラッド、コマンドモジュールパイロット リチャード F ゴードン Jr 、月着陸船パイロット アランビーンであった。コンラッドとビーンが「イントレピッド(Intrepid:勇敢なの意)」月着陸船で嵐の海を探査する間、ゴードンは、コマンド&サービス・モジュール「ヤンキー・クリッパー」で月軌道上に残った。

<出典>: 「NASAの歴史(NASA History)」

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11月16日: 森林火災、オーストラリアで猛威をふるう

2019年11月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル3号ミッションがオーストラリア東海岸全域で複数の森林火災を捕えた。熱く乾燥した状況下で強風を伴って、ニューサウスウェールズとクイーンズランドでまだ約150の火災が燃えていると言われている。現地時間11月13日 09.15 (日本時間11月13日午前8時15分)に捕らえられたこのイメージに、海岸近くで燃えている火災が見える。噴煙がタスマン海を東に動いているのが見える。オーストラリア環境部門は、煙に起因する危険な空気が都市シドニーとブリズベーンを襲っていると居住者達に警告した。何百もの家屋が損害を受けあるいは破壊され多くの居住者達が避難した。シドニー郊外の一部に難燃剤が撒かれ、森林火災は都市の中心に迫っている。消防士達は火災をコントロールし続けている。コペルニクス非常事態マッピングサービスは火災に対応するのに役立つ活動をした。このサービスは防護当局に役立てるために衛星観測を使っている。コペルニクスセンチネル3号火災地図からのデータは、2019年8月には、昨年同期と比較して約5倍の多くの野火があったことを示している。

<出典>: 「ヨーロッパ宇宙機関(Applications)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: これはヨーロッパ宇宙機関11月13日掲載の記事です。

 

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11月15日: キュリオシティ・ローバー、火星で粘土の秘匿所を発見/お知らせ

2019年11月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

粘土(clay)は、地球では、静かな湖の底の特定の鉱物が水を捕らえたときにつくられる。ロボット火星探査車キュリオシティは、火星のこの描かれた場所で2か所の岩に穿孔し、これまでで最高の粘土濃度を発見した。この粘土の貯蔵所は、ゲイルクレータが遠い過去に水を蓄えていたという更なる証拠と考えられている。キュリオシティによってとられた57のイメージが自画像と結合された。このイメージはロボットアームの終端のカメラでとられた。その頑丈な車輪、多数の科学機器、赤外線のレーザービームを放つことができるカメラの目を含む高いマストなど、車サイズのローバーの多くの詳細を見ることができる。キュリオシティは、火星の古代史の、また、この赤い惑星がかつて生命を維持する条件を有していたかどうかに関する新しい手掛かりを求めて、ゲイルクレータの中央の、シャープ山の周辺や上部の徘徊を続けている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 右は上のイメージからキュリオシティの前(左側)の穿孔個所を切り出したもの。穴は大判で確認してください。なお、このイメージはロボットアームの先端にあるカメラから撮られた細片の合成であり、ロボットアーム自身は写っていません。

<お知らせ>: 今日11月15日午後7時過ぎから、国際宇宙ステーションで、アルファ磁気分光計修理船外活動四回の第一回が予定されています。中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

 

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11月14日: 2019年水星の太陽面通過/お知らせ

2019年11月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2019年11月11日国際時間12時から18時8分(日本時間11月12日午後9時0分~午後3時8分)ごろ、NASAのソーラーダイナミクス天文台(SDO)は、水星が太陽を横断して動くのを監視した。 SDO は太陽の光を極紫外線の様々な波長で観測している。この現象は、次に2032年に起きるだろう。

<出典>: 「ソーラーダイナミックス天文台(SDO)」

<ビデオ>: イメージをクリックして Youtube から太陽面通過初期のビデオをご覧ください。

<お知らせ>: 「はやぶさ2」が「りゅうぐう」を出発し地球に向かいました。

 

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11月11日: 夜の冥王星/お知らせ(1、2、3)

2019年11月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

冥王星の夜の側が、暗く遠い世界を背後にして、太陽から49億キロメートル(約 4.5 光時)の、この驚くような宇宙ベースの視界の暗い光景に広がっている。これは、2015年7月に、通過するニューホライズンズによって捕らえられた。このとき宇宙船は冥王星から約 21,000 キロメートルにあり、最接近の約19分後の視界である。劇的なシルエットのカイパーベルトの住人であるこのイメージは、また、冥王星の薄い、驚くほど複雑な霞んだ大気の層を明らかにしている。フレーム上部近くの三日月形の薄明かりの光景は、今、スプートニクプラニシアとして公式に知られる窒素の氷の平原の南のエリアと、ノルゲイ山塊の水の氷のゴツゴツした山脈を含んでいる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: ここに挙げたイメージは一部です。大判(5000×7295)で確認してください。冥王星の夜の側は地球からは見ることができない光景です。

<お知らせ>: 
① 明日11月12日(火)および明後11月13日(水)の記事は休みます。
② 今日11月11日(月)、水星の太陽面通過が起きます。水星は非常に小さな点であること、太陽面を直接見るのは危険であることなどから、NASAの中継放送(午後7時)を見ることをお勧めします。ホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」から。
③ 明日11月12日(火)午後2時から、JAXA による「はやぶさ2」記者説明会があります。今回は成功裏にミッションを終えた「はやぶさ2」の、地球に向かう帰路の計画の説明があります。ホームページの「国内機関による中継放送とビデオ」から。または右のイメージをクリックして Youtube から。

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