天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
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6月30日(金): 3Dのインジェニュイティ/ミッション別ページ

2023年06月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

3Dのインジェニュイティ

パーサビアランスマーズローバーの、マストカメラZの多色のステレオ画像装置は、ミッションの火星日45日目に、インジェニュイティ・ヘリコプターの、この3Dクローズアップを捕えた。それは地球日では2021年4月5日であった。インジェニュイティは、ローバーの轍の傍に、火星の地表に影を投げかけて、その4本の着陸の足で立っている。
火星の寒い夜を通して暖め、フライトにパワーを供給するバッテリを充電するその実験的なヘリコプターの太陽電池板が、インジェニュイティの二つの長さ 1.2 メートルの逆回転するブレード(羽根)の上にある。
火星日で13日後の4月19日に、インジェニュイティは、他の惑星で動く、制御されたフライトを行なう、初めての航空機になった。その後、それは、火星の薄い大気の中で、50回を超えるフライトを続けてきた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: イメージのリンク先は原画、3Dイメージです。赤・青の立体眼鏡でご覧ください。

 

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6月29日(木): 輝く北海/ミッション別ページ

2023年06月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

輝く北海

春と夏に日光と暖かさが増すにつれて、北海は、彩色の渦を獲得し始める。この時期には、海面近くに浮かぶことが多い小さな植物のような生物、植物プランクトンが豊かになり、2023年6月14日のランドサットからのこのイメージに見られるような独特の外観を与える。
植物プランクトンは太陽光と二酸化炭素を糖と酸素に変え、海に放牧されている動物プランクトン、貝類、魚類の餌になる。それらはまた、大気から二酸化炭素を抽出し、それを海底に沈めるという、地球規模の炭素の循環においても、重要ではあるが完全には理解されていない役割を果たしている。
プランクトン、エアロゾル、雲、海洋生態系(PACE:Plankton, Aerosol, Cloud, ocean Ecosystem)衛星ミッションは、研究者達が、植物プランクトンの多様性と成長率、集中や粒の大きさ、溶かされている有機素材などの、海に関する詳細な情報を得ることができるようにする。

<出典>: 「海(Water)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。


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6月28日(水): ユークリッド:未知への使命/ミッション別ページ

2023年06月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ユークリッド:ヨーロッパ宇宙機関の未知への使命

ヨーロッパ宇宙機関のユークリッド(Euclid)ミッションは、宇宙のダークサイドを明らかにするように設計されている。

銀河が互いにどのように引き合って周回するか、また宇宙がどのように膨張しているかなどから、天文学者達は、二つの目に見えない存在が、宇宙の構成を支配していると考えている。これらの神秘的な構成要素は暗黒物質と暗黒エネルギーと呼ばれるが、何れも直接検出できず、現状では宇宙全体への影響からそれらの存在を推測するのみである。
暗黒物質と暗黒エネルギーを理解するには、それらが、銀河、銀河団、また宇宙の膨張に、どのような影響を与えているかを更に詳しく明らかにできるミッションが必要である。ユークリッドはその使命を担う。
ユークリッド・ミッションは、時間と共に三次元で宇宙の3Dマップをつくるだろう。銀河は遠くにあるほどその光が我々に到達するのに時間がかかる。100億光年の距離までの数十億の銀河を観測することによって、科学者達は、広大な距離と宇宙の歴史の大部分にわたる銀河の位置と速度をグラフ化し、その間に宇宙がどのように膨張したかを追うことができる。ユークリッドの驚異的な光学システムは、銀河達の外見での、微妙な歪曲をも明らかにするだろう。
この豊富な新しいデータから、天文学者達は、暗黒エネルギーと暗黒物質の性質をこれまで以上に正確に推測できるようになる。これは、理論家達がこれらの神秘的なコンポーネントの性質を特定し、重力が最大距離でどのように振る舞うかについての洗練された理解を深めるのに役立つだろう。

<打  上>
米国フロリダ州のケープカナベラルから、スペースXのファルコン9ロケットで、米国東部夏時間7月1日土曜日午前11時11分(日本時間7月2日日曜日午前0時11分)以降の打上を目標としている。バックアップ打上は7月2日(日本時間7月3日)が予想されている。
 ・ ファルコン9による打上:日本時間7月2日日曜日午前0時11分
 ・ ファルコン9との分離:日本時間7月2日日曜日午前0時53分
 ・ 最初の信号受信:日本時間7月2日日曜日午前0時57分
<中継放送の視聴>
 ・ ヨーロッパ宇宙機関ウェッブテレビ: こちら から。
 ・ ヨーロッパ宇宙機関 Youtube: こちら から。
 ・ ウェッブNASAテレビ:下表の「NASAテレビ放送予定から。

<イメージのリンク先>: ビデオ(ヨーロッパ宇宙機関)

<ひとこと>: 以上の解説は、ヨーロッパ宇宙機関とNASAの記事を合わせ、要約しています。

<出典>: ユークリッド(Euclid)--- リンク先から探してください。


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6月27日(火): 木星の稲妻を捉える/ミッション別ページ

2023年06月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのジュノ・ミッション、木星の稲妻を捉える

NASAのジュノ(Juno)ミッションは、木星の北極近くの渦のこの視界に、稲妻からの輝きを観察した。地球では、稲妻は水の雲から発生し、赤道付近で最も頻繁に発生するが、木星では、雷は、アンモニア水溶液を含む雲でも発生する可能性が高く、極の近くで最も頻繁に見られる。今後数か月間、ジュノの軌道が繰り返し木星に近づき、宇宙船が巨大な惑星の夜の側を通過するときに、ジュノの一連の科学機器が雷をキャッチする機会を提供する。

ジュノは、2020年12月30日に木星の31回目の接近フライバイを完了したときにこの視界をとらえた。2022年、市民科学者 Kevin M. Gill が、宇宙船に搭載された JunoCam からの生データを処理した。生のイメージが撮影されたとき、ジュノは木星の雲の頂上から約 32,000 キロメートルにあり、惑星に近づいたときの緯度は約78度であった。

<出典>: 「木星(Jupiter)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。


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6月26日(月): 英国、海洋の熱波に苦しむ/ミッション別ページ

2023年06月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

英国、海洋の熱波に苦しむ

地球上で最も深刻な海洋熱の増加が英国とアイルランドを取り巻く海で起きている。衛星の測定によれば、特定の地域の水温はこの時期の平均を上回っている。英国の東海岸沖、ダーラムからアバディーン、およびアイルランドの北西沿岸は特に暖かい。このマップは、2023年6月18日の海面温度を長期(1981-2016)の平均と比較したものである。
衛星のデータによれば、北海の海面水温はこの時期の平均より 5℃ 以上高くなっている。バルト海でも気温の異常が極端で、気温は平均より 8℃ 以上高くなっている。ヨーロッパ宇宙機関の研究者は、現在の海洋の熱波は、極端なカテゴリー IV / V 海洋熱波に分類されると説明している。
海洋の熱波は、大気と海洋のプロセスの組み合わせによって発生する。持続的な高温は、魚や他の海洋生物の大量死を引き起こす可能性がある。また、海洋熱波はより極端な気象現象と関連しており、より激しくまたより長く続く。英国周辺の海の温暖化は、ここ数ヶ月の気温と海面水温の上昇という世界的な傾向とも一致している。1850年にさかのぼる公式データによると、2023年4月と5月には、史上最高の世界の海面水温が記録された。

これらの高温は、世界中の一連の極端な熱と関連しており、カナダでの記録的な山火事、中国とシベリアの熱波、南極の海氷面積の減少に関与している。2023年6月も記録的な暑さに達するだろう。コペルニクス気候変動サービスによると、6月の最初の5日間は、この時期に世界中で記録された中で最も暑かった。6月に世界の気温が産業革命前の水準を 1.5°C以上超えたのはこれが初めてである。現在の高温は一時的なものであると予想されるが、専門家達は、エルニーニョ現象の発生に伴う太平洋の温暖化が予測されるために、今後数か月でさらに多くの気温の記録が破られると予想している。科学者達は既に、2024年が記録上最も暑い年になる可能性があると予測している。

地上のデータに加えて、衛星のデータからは、海洋生態系へのストレス、水産養殖や漁業などの産業への影響、局所的な風のパターンの変化、続いて発生する恐れのある降雨などを予測することができる。認識すべき重要なことは、太平洋と大西洋での広範囲な表層の海洋温暖化を伴う現在のエルニーニョシステムの一部として、熱帯太平洋でも著しい温暖化が明らかであり、現時点で見られる表面の更なる熱は、最終的に海水に混合され、その熱の一部は、フラム海峡やノルウェー海を通る海流を介して北極海に流れ込み、北極海の海氷の崩壊をさらに悪化させるるだろう。

<ひとこと>: 訳文は一部省略しています。

<出典>: 「今週のイメージ(Week in images: ESA)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

 

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6月25日(日): ジス イズ クルーセブン/ミッション別ページ

2023年06月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ジス イズ クルーセブン

これは、国際宇宙ステーションへ向けて飛ぶだろう、クルードラゴン・エンジュランスに搭乗した、全4名のクルーによるスペースXクルー7である。左からロシアのコンスタンチン・ボリソフ、ヨーロッパ宇宙機関のアンドレアス・モーエンセン、NASAのジャスミン・モグベリ、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の古川聡である。
クルー7は2023年夏後半に打上げられる予定であり、NASAの宇宙飛行士ジャスミン・モグベリが指揮官、ヨーロッパ宇宙機関のアンドレアス・モーエンセンがパイロット、 JAXA の古川聡、ロスコスモスのコンスタンチン・ボリソフはミッションスペシャリストを務める。

<出典>: 「今週のイメージ(Week in images: ESA)」

<ひとこと>: この記事はヨーロッパ宇宙機関の今週のイメージからです。イメージのリンク先は原画です。なお、ヨーロッパ宇宙機関の今週のイメージは、同時に複数の記事が掲載されます。上のリンク先から該当する記事を追ってください。

 

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6月24日(土): アラスカ州アンカレッジ/ミッション別ページ

2023年06月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙からの地球:アラスカ州アンカレッジ

右側のチュガチ山脈(Chugach Mountains)から左側のクック入り江(Cook Inlet)まで、このヨーロッパ宇宙機関のコペルニクスセンチネル2号のイメージは、米国、アラスカ州で最大かつ最も人口の多い都市、アンカレッジを取り巻くさまざまな風景を見せている。
アンカレッジはイメージの中央に灰色で示されている。それは、アラスカ州中南部のクック・インレット(Cook Inlet)の頭にあり、南東に伸びるターナゲイン・アーム(Turnagain Arm)と北東に伸びるクニック・アーム(Knik Arm)の間にある。海の砂の色は、堆積物や破片がどの程度入り江に運ばれているかを示している。
アンカレッジの南、ターナゲイン・アームの南側には、キーナイ半島(Kenai Peninsula)がある。半島の北西は平坦であり、多数の小さな湖が点在し、東にはキーナイ山脈がある。イメージの右側に見える雪に覆われたチュガチ山脈(Chugach Mountains)は州で最も氷河が集中している。暖かく湿った空気が太平洋から流れ、この山脈の冷たい気温に出会うと、アラスカで最も高い降雪のいくつかが作られる。
イメージに見える最大の氷河は、チュガチ山脈の北端から蛇行する氷原であるクニック氷河(Knik Glacier)である。長さは約40キロ、幅は8キロを超え、アラスカ中南部で最大のものの一つである。
チュガチ山脈からの氷の融解濃度の違いに応じて、氷河湖と水域が、シアン、ライト、ダークブルーのさまざまな色調で表されている。

<出典>: 「今週のイメージ(Week in images: ESA)」

<ひとこと>: 右上のイメージからズームインして10メートルのフル解像度で探索するか、あるいは上のリンク(出典)から記事を探し、〇をクリックして詳細を確認しよう。


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6月23日(金): ベピ・コロンボ3回目の水星フライバイ/ミッション別ページ

2023年06月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ベピ・コロンボ3回目の水星フライバイ、3枚のハイライトイメージ

ヨーロッパ宇宙機関/日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)のベピコロンボミッションは、2025年の水星軌道入りを目指した軌道調整で、新しく名付けられた水星のインパクトクレータのイメージと共に、水星での6回の重力アシストフライバイの3回目を行った。このフライバイは、水星の夜の側で、2023年6月19日に、この惑星の表面から約236キロメートルで、国際時間19時34分に行われた。

<参考>: ベピ・コロンボはヨーロッパ宇宙機関/日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同ミッションです。水星軌道到着までの母船の運行はヨーロッパ宇宙機関が担当しています。軌道到着後、ヨーロッパ宇宙機関の探査機と日本の探査機を放出し、それぞれ別のミッションに当たります。強い熱と強力な引力を持つ太陽に近い水星の探査であるがゆえに、フライバイを繰り返しながら徐々に接近し、特殊な防熱システムを展開して探査にあたります。次回のフライバイは2024年9月の予定でしばらくは積極的な行動はありません。

<大判>: 下のイメージの 中央 から大判をご覧ください。

<ひとこと>: 水星は、これまで、主に NASAのメッセンジャー宇宙船(当サイトのページ) が調査しており、多くのクレータに名前が付けられています。水星のクレータには世界の文化人の名が付されており、オウキョ(丸山応挙)、ソウセキ(夏目漱石)など、またチャイコフスキーなど多数の音楽家や画家などの名が付されています。イメージに出てくるクレータの名にはレンブラント(Rembrandt:画家)、エミネスク(Eminescu:ルーマニアの詩人)など、かって名付けられたものも見られますが、新しく付与されたもので先例にこだわらない名も見られます。公式な名は国際天文学連合の承認が必要ですが非公式なものもあります。命名方法に着目するのも面白いかも知れません。

<出典>: 「ベピ・コロンボ(BepiColombo:(ESA)」

<追記>: 後日(6月22日)の発表のため追記:ビデオは こちら(.mp4) から。

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6月22日(木): 宇宙の再電離(再イオン化)/ミッション別ページ

2023年06月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙の再電離(再イオン化)

<前書き>: 2023年6月12日、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡からの新しい観測として、宇宙の創成期の出来事であるビッグバンから10億年後ごろの宇宙の再イオン化(再電離)に関する新しい論文が発表されました。

宇宙の再電離 (cosmic reionization) とは、現代宇宙論で最も有力な「ビッグバン理論」において、宇宙の暗黒時代が過ぎた後に宇宙にある物質が再イオン化を起こした過程のことであり、「宇宙の夜明け」あるいは「宇宙の晴れ上がり」と呼ばれることもある。宇宙は誕生後に複数回の相転移を経験しており、宇宙の再電離はそれらの中でも最後の相転移とみられている。宇宙のバリオン物質の大部分は水素とヘリウムからなっているが、宇宙の再電離においては厳密には水素の再電離のことを指している。この理論はビッグバンの主要な基盤となっているが、これまで「観測に基づく十分な根拠」を示すことができなかった。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は最も遠方(最も遠い過去)を調査するために近赤外線観測を中心にしており、この成果は、その目的の大きな一端が実現したと言えるだろう。しかし、この理論や観測内容の説明は難しく、単なる天文好きには正確な解説は困難である。以下、関連する資料を提起して、理解や判断は読者に任せよう。

再イオン化時代:ウェッブ、銀河達が初期の宇宙を変えたことを証明する

宇宙の初期には、星と銀河の間のガスは不透明であり、エネルギーに満ちた星明りは、それを透過することが出来なかった。しかし、ビッグバンから10億年後、ガスは完全に透明になった。なぜ? NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡からの新しいデータは、その理由を正確に指摘した。銀河の星達は、彼らの回りのガスを熱してイオン化するのに十分な光を発し、数億年超の間に総体的な視界をクリアにした。調査チームは、宇宙が劇的な変化を経験した再イオン化(再電離)の時代に関する最新の洞察を得た。ビッグバン後、宇宙のガスは信じられないほど熱く密度が濃かった。数億年の間にガスは冷たくなった。以後、宇宙は繰り返した。ガスは再び熱くなりイオン化したのだろうか? 恐らく、銀河達の初期の星達の構成に起因して、何百万年以上で透明になった。
--- 以下はヘッドラインから。

クエーサ J0100+2802 (近赤外線カメライメージ)

ウェッブを使っている研究者達はクエーサ J0100 + 2802 に観測を固定した。クエーサは非常に明るく、懐中電灯のように働き、クエーサと望遠鏡の間のガスを照らす。チームは、クエーサの前に横たわる59に焦点を当て、ビッグバンの約9億年後に全て存在した117の銀河達を分析した。研究者達は銀河自体のみならず、それらを取り巻く照らされたガスをも調査することができた。 これらの銀河達は、あるものは不透明な、またあるものは透明な(イオン化された)、宇宙がガスのパッチワークを含んだ再イオン化の時代の終わりの直前に存在した。研究者達は、宇宙が劇的な変化を経験したこの時代に何が起きたのかを説明する証拠を長い間探してきた。ビッグバンの後の宇宙の中のガスは、信じられないほど熱く密度が濃かった。数億年を超えてガスは冷たくなった。その後、宇宙は繰り返した。ガスは再び熱くなりイオン化し、そして透明になった。
--- 以下はヘッドラインから。

<出典>: オリジナル

<ひとこと>: イメージのリンク先は原画です。なお、論文の筆頭著者は名古屋大学から。

参考までに関連する記事の説明は以下(日本語ウィキペディア)から。

宇宙の再電離
クエーサ
ビッグバン元素合成

 

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6月21日(水): 木星を横断する月達/ミッション別ページ

2023年06月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

木星を横断する月達

木星の衛星が木星の周りを回っている。このビデオは、木星の大きな衛星の二つ、エウロパとイオが、木星の前、太陽系最大の既知の嵐のシステムである壮大な大赤斑の前を横切る様子を描いている。このビデオは、ロボットカッシーニ宇宙船が、2000年に木星を通過したときに、土星に向かう途中で撮影したイメージから構成された。ここに見える二つの衛星は、木星に近い方の火山のイオ、および遠い方の氷のエウロパである。 このコマ落としビデオでは、エウロパがイオを追い越しているように見えるが、イオは木星に近く、動きが速いために奇妙である。 その説明は、高速のカッシーニ宇宙船の動きがイメージ取得中にカメラの位置を大きく変えたことによる。
木星には、今、NASAのロボットジュノ宇宙船が巡回し、また、4月に打ち上げられたヨーロッパ宇宙機関の木星の氷衛星探査機ジュース(JUICE)が向かっている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<ビデオ>: ビデオはイメージをクリックして Youtube から。


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6月20日(火): カナダ周辺のホットスポット/ミッション別ページ

2023年06月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

カナダ周辺のホットスポット

気候変動が世界中で山火事のリスクを高める中で、2023年5月と6月にカナダを襲った一連の火災は、カナダ国内でのこれまでで最悪の火災シーズンになることを示唆している。このアニメーションは、 MODIS のデータを使ってカナダの火災の熱点を強調し、2023年5月1日から6月13日までの間に、どのように火災の発生が増加したかを示している。背景のマップは、ヨーロッパ宇宙機関の気候変動バイオマスプロジェクトの2020年の地上バイオマスデータを使ってつくられた。規模が大きいほど燃焼する材料が多い。

  MODIS:
    TERA 衛星、 AQUA 衛星に搭載された中間解像度画像分光計

<出典>: 「今週のイメージ(Week in images: ESA)」

<動画>:  Gif 動画です。イメージをクリックして黒い点が次第に増加する様をご覧ください。

<ひとこと>: 昨日6月19日及び金曜日6月17日の記事も参考に。

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6月19日(月): カナダの火災による一酸化炭素/お知らせ/ミッション別ページ

2023年06月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

カナダの火災による一酸化炭素

気候変動が世界中で山火事のリスクを高め、2023年5月と6月にカナダを襲った一連の火災は、これまででその国内で最悪の火災シーズンになることを示唆している。これらの火災は、人命、野生生物、環境、財産に深刻な脅威をもたらすだけでなく、大気質にも影響を及ぼす。
ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクスセンチネル5Pミッションのデータによるこのイメージは、5月1日から6月13日までの、一酸化炭素の平均濃度を示している。オレンジ色の濃い色調で描かれている非常に高い濃度は、その間の活発な火災に関連している可能性がある。イメージは、また、この大気汚染物質が米国のニューヨークまで、また、大西洋を越えてどのように運ばれたかをも示している。

<出典>: 「今週のイメージ(Week in images: ESA)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: 具体的にはイメージのリンク先(原画)で確認してください。
なお、17日に掲載した“国際宇宙ステーションから”のケベック州の火災はカナダの東部であり、この“ヨーロッパ宇宙機関から”の記事は、カルガリ周辺の、カナダ西海岸地方に始まっていることに注意してください。

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<お知らせ>: 

ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡の観測から、宇宙の再電離時代の理論の裏付けが発表されました。下表 「ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡(6月19日)」 から。


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6月18日(日): ドラゴン、ビームアップ/ミッション別ページ

2023年06月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ドラゴン、ビームアップ

2023年6月5日のこの長時間露光写真では、スペースXのファルコン9ロケットがフロリダのケネディ宇宙センタから打上げられたときに光ビームを作っている。このドラゴン貨物船の28回目の商業補給ミッションでは、設置後に宇宙ステーションの調査と運用のためのパワーの30%増加を提供するのに役立つだろう IROSAs (International Space Station Roll Out Solar Arrays:国際宇宙ステーション搬出ソーラーアレイ)を含む国際宇宙ステーションへの器材、新しい科学調査、食料、物資、および機器を国際宇宙ステーションにもたらした。

<出典>: 「ケネディ宇宙センタ(NASA Kennedy)」

<大判>: イメージのリンク先は原版です。
 

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6月17日(土): ケベックの山火事/ミッション別ページ

2023年06月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

カナダ、ケベック州の山火事

ナダのケベック州での山火事が、259マイル上空を周回する国際宇宙ステーションから撮影された。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。


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6月16日(金): 星、惑星を食す/ミッション別ページ

2023年06月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

星、惑星を食す

我々が知っているようにそれは世界の終わりである。具体的には、太陽のような星 ZTF SLRN-2020 がそれ自身の惑星の一つを食しているのが見られた。多くの惑星は最終的に中心の星に渦巻き、死に至るが、木星のような惑星を含むこの2020年の出来事では、それが初めて直接見られた。星 ZTF SLRN-12 は、わし座 (Aquila)に向かって、太陽から約1万2千光年にある。この事件の示されたアニメ化されたイラストレーションでは、引きつけている星の周辺に沿ってガス惑星の大気がすくいとられ、はぎ取られるのが初めて撮られた。惑星のガスの一部は星の大気に吸収され、他のガスは宇宙に放出される。惑星はビデオの終わりまでに完全に飲み込まれ、星の中心に落ちる。星の外側の大気は一時的に膨張し、熱し、明るくなる。今から約80億年後、地球は我々の太陽の中に渦巻くだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: イメージのリンク先は動画 Youtube です。


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