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4月30日:国際宇宙ステーションプログレス59号打上不成功に終わる

2015年04月30日 20時22分34秒 | お知らせ

<お知らせ>
不成功に終わった国際宇宙ステーションプログレス59号貨物船は5月5日~5月7日に地球大気に入るのではないかという予測があります。
編者の個人的な意見ですが問題点が二つ考えられます。

1、 この事故では落下地点の制御ができません。地球大気で完全に燃え尽きればよいのですが、破片などが落ちる可能性があります。
2、 5月下旬に予定されている油井亀美也飛行士達への影響です。プログレスとソユーズは第3段に貨物を積んでいるか人を積んでいるかの違いで他の構造はほぼ同じです。計画の再検討が求められるかも知れません。

経緯など詳細は こちら の「トップニュース」をご覧ください。

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4月30日:水星の秘密を暴く

2015年04月30日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのメッセンジャ宇宙船の水星大気・地表組成分光計(MASCS)は外気圏と地表を調査するように設計されている。水星の鉱物と地表のプロセスを調べるために、 MASCS の可視光・赤外線分光計(VIRS)の一部は、2011年3月17日にメッセンジャが水星軌道に入った時からスペクトルの地表測定を集めてきた。この軌跡は、今、火砕性の排気口や新しいクレータなどの広範囲な地形や小さな異なる地形のスペクトルの特徴を研究するのに十分である。スペクトルの測定の地質学的背景を強調するために、水星の地表の凹凸とスペクトルの多様性を図にするための広角・狭角カメラ装置、水星二重画像処理システム(MDIS)からの MASCS データが、モノクロ合成の上に重ねられた。

<参考>:メッセンジャ宇宙船は、日本時間5月1日朝、水星の地表に衝突して任務を終える予定です。詳しい解説とビデオは こちら から。

<出典>: MESSENGER

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4月29日:国際宇宙ステーション補給船プログレス59号に異常発生(続報)

2015年04月29日 20時11分33秒 | 天文・宇宙

<お知らせ>:
日本時間4月28日火曜日午後に打上げられた国際宇宙ステーション補給船プログレス59号に異常が生じ、ドッキングは中止され、ロシアのフライトコントロールチームが故障分析と対策の検討、通信の試行を続けています。通信は宇宙船がロシアのコントロールセンタ上空に差し掛かった時に直接試みられていますが、4月29日正午現在交信できていません、詳細は こちら の「トップニュース」からご覧ください。

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4月29日:水星のカロリスの拡張された色

2015年04月29日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

水星に広がるカロリスクレータは、太陽系の初期の歴史の間に小惑星サイズの大きな天体のインパクトによってつくられた太陽系最大のインパクト盆地の一つである。水星軌道を周っているメッセンジャ宇宙船からの画像データに基づくこの拡大の色合成では、この複雑な形の粉々になった盆地は約 1,500 キロメートルにもわたっている。水星の最も若く大きなインパクト盆地であるカロリスはオレンジ色に見える溶岩で満たされていた。氾濫の後につくられたクレータは地表の溶岩の下から素材を掘り出した。これらは青と対比する恐らく最初の窪みのフロアの素材の一瞥を提供している。これらのクレータの分析では、覆っている火山の溶岩の厚さが 2.5 ~ 3.5 キロメートルであることを示唆している。盆地の周辺部のオレンジ色のしみは火山の排気口であると考えられる。

<注>:  水星探査衛星メッセンジャは明日4月30日水星に突入してミッションを終える予定です。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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4月29日:国際宇宙ステーション補給船プログレス59号に異常発生

2015年04月29日 01時12分50秒 | 緊急のお知らせ

<緊急のお知らせ>:
日本時間4月28日火曜日午後に打上げられた国際宇宙ステーション補給船プログレス59号に異常が生じ、ドッキングは中止され、ロシアのフライトコントロールチームが故障分析を続けています。詳細は こちら の「トップニュース」からご覧ください。

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4月28日:偉大なクレータ ホクサイ

2015年04月28日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

水星の最も大きな若いクレータの一つ、直径114キロメートルの Hokusai (葛飾北斎)クレータの明るい線が、この惑星に広く伸びていることが知られている。しかし、この斜めの視界のこの合成は、北斎のクローズアップ、その陽の当たる中央峰、テラスのクレータ壁、クレータフロアのインパクトで溶けた凍った海に焦点を当てている。このイメージはメッセンジャ宇宙船で捕えられた。最初の水星軌道の2011年以降、メッセンジャは、太陽系の最も内部の惑星の、広範囲なイメージングを含む科学的な探査を行ってきた。今、推進燃料が尽き、太陽の重力に起因する軌道の混乱に対処できなくなり、メッセンジャは、4月30日に、水星の地表に衝突させる ことが予定されている。

<参考>:水星の地名には文化人の名がつけられています。北斎クレータもその一つですが、日本人では、ムラサキ(紫式部)、オウキョ(丸山応挙)、ソウセキ(夏目漱石)などの名があります。外国の文化人の名では、ドガ・マチス(画家)、ドビッシー・ストラビンスキー(作曲家)、サリバン(建築家)、ゲーテなどの名が見られます。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック(大きなイメージです)

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4月27日:ドッキングしているソユーズとプログレス

2015年04月27日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの遠征42クルーメンバーの一人によって撮られたこのイメージは、ステーションのロシアのセグメントの地球に面するポートの、左側のラスベットモジュールに取り付けられたソユーズ TMA-15M 宇宙船と、右側のピアドッキング区画にドッキングしている国際宇宙ステーションプログレス57号自動貨物船を示している。ソユーズ TMA-15M 宇宙船は、2014年11月24日に、ロシアの遠征42クルーアントン・シュカプレロフ、NASAのテリー・バーツ、欧州宇宙機関のサマンサ・クリストフォレッティを国際宇宙ステーションに届け、プログレス57号は、一ヵ月早く、2014年10月29日に貨物を運んでステーションに到着した。

<参考>:プログレス57号は、今月下旬のプログレス59号の到着に向けて4月25日土曜日に切離され、日曜日午後太平洋の大気に突入して燃え尽きた。ソユーズは5月中ごろ、上の3名を乗せて帰還する予定である。

<出典>: 国際宇宙ステーションブログ

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<昨日のクイズの回答>こちら から。テリー・バーツの大判 で確認してください。

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4月26日:宇宙歩行者を見つける(クイズ)

2015年04月26日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

米国の宇宙飛行士テリー・バーツは、2015年3月1日に、このイメージをツィートして、この質問を投げ掛けた。「この写真の中に宇宙歩行者を見つけることができますか? 彼は国際宇宙ステーションの巨大な右舷のトラスと比較して非常に小さい」。テリーは国際宇宙ステーションのフライト・エンジニアである。
 
<注>: テリーの大判イメ-ジ から探してください。彼は答えは提供していません。国際宇宙ステーションはおおよそサッカー競技場の大きさです。競技場と同色の選手が一人グランドの中にいることを想定してください。推定される答えは明日のこのコーナーで・・・ 

<出典>: 「国際宇宙ステーションイメージ(ISS Image)」

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4月25日:ハッブル宇宙望遠鏡25周年(欧州宇宙機関)

2015年04月25日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

惑星から惑星状星雲まで、星の構成から超新星爆発まで、NASA/欧州宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡は、その25年の歴史で豊かな天文オブジェクトを捕えてきた。この集合写真は、我々の周辺への宇宙の我々の理解に対する、この宇宙望遠鏡の豊かな貢献のサンプルを示す25のイメージを示している。

<出典>: 「イメージの宇宙(Space in Images);欧州宇宙機関」

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4月24日:ハッブル宇宙望遠鏡25年を折り返す

2015年04月24日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのハッブル宇宙望遠鏡は今月で四半世紀に達する。1990年4月24日、この望遠鏡がフロリダのケネディ宇宙センタからスペースシャトルディスカバリで打上げられたときには僅か10年間のサービスが期待されただけであった。しかし、25年後の今もこのユニークな望遠鏡は依然として技術的驚異であり続けている。地上560キロメートルの軌道を周り、毎時 28,000 キロメートル(秒速8キロメートル)で旅するハッブルは、幅254センチメートルの主鏡で、宇宙と我々のミルキーウェイ銀河の衝撃的なイメージを捕え続けている。

<参考>:写真はスペースシャトルディスカバリの貨物室(写真下)から宇宙に放出されるハッブル宇宙望遠鏡。左に望遠鏡を持ち上げたシャトルのロボットアーム CANADARM が見える。ハッブルの主鏡は 2.5 メートル、一方地上の望遠鏡の主鏡の最大は8メートルほど。大気の介在に起因する地上からの観測が如何に難しいかを物語っています。

<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

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4月23日:スウオミ NPP からの地球の視界(地球の日)

2015年04月23日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

南アフリカと周辺の海のこの合成イメージは、NASA/国立海洋大気圏局のスウオミ米国極周回パートナーシップ衛星の6回の軌道で、2015年4月9日に、可視光線赤外線画像放射計(VIIRS)装置によってとられた。熱帯低気圧 Joalane がインド洋上に見ることができる。風、潮流、密度の違いが絶えず海をかきまぜ、一方植物プランクトンが絶えず成長しては死滅している。このような放射計は科学者達の海洋プロセスのより良い理解に貢献している。このイメージは、NASAのゴダード宇宙飛行センターの、海洋生物学処理グループによってつくられた。
 
<参考>:4月22日は「地球の日(Earth Day)」、20日~26日は「宇宙の週(Astronomy Week)」です。なお、日本は時刻が先行しますので多くの国では今日が4月22日です。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

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4月22日:恒星風と共に去りぬ

2015年04月22日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

アルマ望遠鏡が写し出した老齢の星ミラのまわりのガス雲の分布。ミラは年老いた星と既に生涯を終えた星の残骸(白色矮星)が互いのまわりをまわりあう連星系であり、それぞれからガスが噴き出しています(恒星風)。年老いた星からはゆっくりとガスが噴き出す一方、白色矮星からは高速の恒星風が噴き出しています。こうしたガスの速度の違いによって、ミラのまわりにはひじょうに複雑な形のガス雲が作られました。このガス雲の構造を調べることで、ミラにおけるガス放出の歴史をたどることができます。

<参考> アルマ望遠鏡:チリのアタカマ砂漠に建設された国際協力の大型電波干渉計。2013年3月に完成した。その強力な解読能力で大きな成果が続いている。

<出典>: 「国立天文台」:今週の一枚

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4月21日:10キロメートル走破後のキュリオシティ

2015年04月21日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

図の緑の星は火星の日数で957日目(2015年4月16日)のドライブの後のNASAのキュリオシティローバーの位置を指している。このマップは幅2キロメートルのエリアをカバーしている。キュリオシティは2012年8月に火星に着陸した。火星日957日目のドライブはミッションの合計走行距離を10キロメートルにした。ローバーは「パーランプ・ヒルズ(Pahrump Hills)」の露岩からの経路の一連の浅い谷を通過している。このベースマップはNASAの火星偵察軌道船(MRO)の高解像度画像科学実験装置(HiRISE)カメラからである。

<参考>:火星の一日は地球の一日より約20分長い。したがって、この時点での地球での日数は着陸後ほぼ970日目に当たる。

<出典>: Curiosity Mars rover

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4月20日:小惑星着陸船AIM

2015年04月20日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

最近、欧州宇宙機関のエンジニア達が、着陸船を含めた小惑星インパクトミッション(AIM)のコンセプトの、予備的な設計で働いている。このミッションが実現すれば着地は2022年後半になるだろう。この小惑星着陸船は DLR ドイツ航空宇宙センターで検討中であり、マスコット2(Mascot-2:Mobile Asteroid Surface Scout-2:自動小惑星地表偵察2)と呼ばれている。マスコット1は、2014年12月3日に打上げられ2018年に小惑星に着陸の予定である日本のハヤブサ2ミッションで既に飛行中である。

<参考>:欧州宇宙機関では、現在ロゼッタ宇宙船が彗星67P/チュリュモフ-ゲラシメンコを訪れ、彗星と共に太陽を回る軌道を周回中であり、既に着陸船も降下させています。しかし、近年は小惑星訪問の経験に乏しく、「はやぶさ」で小惑星を狙う日本とは対照的になっています。これまでの彗星と小惑星の探査の歴史は こちら を参考に。

<出典>: 「イメージの宇宙(Space in Images);欧州宇宙機関」

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4月19日:朝陽を受けるすばる望遠鏡と空に映るマウナケアの影

2015年04月19日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

すばる望遠鏡での観測をつつがなく終えて迎えた朝ほど、安堵に満ちた時間はなかなかありません。貴重な観測時間、一瞬たりとも無駄には出来ないというプレッシャーから解放されたとき、冷たい空気の中で観測者を迎えてくれるのがマウナケアの美しい朝陽です。その中で独特の存在感を示すのが、マウナケアの影。空に映るこの影を見ながら、観測者は山頂を後にします。

<出典>: 国立天文台、今週の一枚から

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