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10月31日:ハロウィン小惑星が我々に接近、欧州宇宙機関が確認

2015年10月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

フットボール競技場より4倍大きい小惑星が、2015年10月31日のハロウィーンの夜に地球に接近するだろう。小惑星 2015 TB145 は、グリニッチ標準時10月31日 17:00 (日本時間11月1日午前2時)ごろに安全に地球を通り過ぎるだろう。この宇宙の岩は10月10日にハワイで発見されたばかりである。その発見の12時間後の10月11日に、このオブジェクトは、スペインのテネリフの天文台から、欧州宇宙機関によって初めて確認された。この小惑星は、月より遠い、地球から 480,000 キロメートルを安全に通過するだろう。

<参考>: 対象の小惑星は右のイメージの中心の揺れる“点”です。左のイメージはその軌道。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: それぞれのイメージをクリック

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10月30日:気味の悪い宇宙からの景色 ― ハロウィンを祝って

2015年10月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

今週のこの気味の悪い宇宙のイメージにおいて、緑の不気味なシートと波が荒涼とした岩の光景の上に吊るされている。鋭いくちばし、明るい頭、堂々と外に伸びた翼とともに、ネオンとエメラルドのスパイクが、幽霊のような天のイーグル(鷲)の不吉な形をつくって見える。この写真は超常的な現象または異国の活動に似ているかもしれないが、ここに示された劇的な空の景色は、コロナ質量放出(CME)として知られる一般的な天の出来事に起因している。この光景は、2012年1月24日に、ノルウェーで Bjorn Jorgensen によってとられた。その前日、太陽は、帯電した粒子、電子、陽子、その他のイオンを高速で宇宙に投げ出した。大きなコロナ質量放出は最高10億トンもの物質を含むことがあり、宇宙を通して秒速最高 2,000 キロメートルで流れる。コロナ質量放出は、しばしば衝撃的なオーロラを起動する。太陽が特に活動的なときは、一日にいくつかのコロナ質量放出をつくり出し、活動レベルが低いときには5日に一回に落ちる。平均して、毎月一回~四回のコロナ質量放出が地球を叩く。欧州宇宙機関主導の SOHO、プロバ-2 と集団ミッションを含む宇宙船の小艦隊が太陽と我々のホーム惑星への影響を監視している。このイメージの著作権は B. Jorgensen に帰属している。

<出典>: 「Space in Images;欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック --- 著作権に注意

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10月29日:カロンと冥王星の小さな月

2015年10月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

冥王星の月の家族のポートレイト。この合成イメージは、ニューホライズンズ宇宙船によってとられた冥王星の大きな月カロンと、冥王星の小さな四つの月を示している。全ての月は、共通する拡大率と空間スケール(スケールバー参照)で示している。カロンは冥王星の月で断然大きく、直径 1,212 キロメートルである。 Nix と Hydra は、それらの最も長いところで、差渡し約40キロメートルに相当する大きさを持っている。 Kerberos と Styx は、非常に小さく、最も長い次元で差渡し約10~12キロメートルの大きさを持っている。四つの小さな月全ては、カイパーベルトの小さな天体に特有な特徴と思われる非常に細長い形を持っている。

<参考>: 冥王星に関連する名称は“冥府”に関わる名前が付けられている。プルートまたはプルートー(Pluto)はローマ神話の冥府の神であり、その衛星達、カロンはギリシア神話の冥府の川・アケローンの渡し守カローンからとられ、ニクス(Nix:ギリシャ神話の夜の女神ニュクス:2005年発見)、ヒドラ(Hydra:ギリシア神話の怪物ヒュドラ:2005年)、ケルベロス(Kerberos:冥界の番犬:2011年)、ステュクス(Styx:ギリシア神話で現世と冥界とを分ける大河、日本の三途の川に当たる:2012年)がある。

<出典>: 「ニューホライズンズ」

<大判>: イメージをクリック

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10月28日:「プルトータイム」モザイク/お知らせ

2015年10月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAは、ポピュラーな“#PlutoTime”ソーシャルメディアキャンペーンに対する応答として、冥王星とその最大の月カロンの合成を発表した。このコンセプトと製品はニューホライズンズ科学チームによって開発され、通常地球上の夜明けまたは夕暮れごろに相当する、冥王星の正午の日光レベルを体験することができる。この何百ものイメージの合成に、彼の自家製の9インチ望遠鏡と共に、1930年に冥王星を発見したアメリカ人、クライドトンボーの写真が埋め込まれている。

<参考>:写真を集めてつくった冥王星です。冥王星の仮名トンボー領域の中に、赤枠で囲まれた自家製の9インチ望遠鏡を持ったクライドトンボーの写真があります。 最大のバージョンでご覧ください。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

<大判>: 右上のモザイクの最大のバージョンは こちら 、カロンのモザイクは こちら 、冥王星とカロンのモザイクは こちら から。

<お知らせ>: 国際宇宙ステーションでは今夜6時間半の米国の船外活動が予定されています。油井亀美也飛行士は、船内から活動の全体を統括し、また作業を支援するロボットアームの操作を行います。中継放送の詳細は 「天文ニュース」 「トップニュース」 から。

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10月27日:金の起源

2015年10月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

金の起源は何処にあるのだろう? 我々の太陽系の平均的な量は、初期宇宙の星あるいは典型的な超新星爆発をさえ超えている。一部の天文学者達は、最近、金のような中性子の豊かな重い元素は、中性子星の衝突のような中性子の豊富な爆発で最も容易につくられるかもしれないと提起した(2011年)。ここに描かれているのは、衝突する直前に互いの方向へ渦巻く二つの中性子星を表すアーティストのイラストレーションである。中性子星の衝突はまた短いガンマ線爆発の起源としても提起されており、あなたは既に宇宙で最も強力な爆発の一つからの記念品を所有しているかもしれない。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

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10月26日:すべて破断に沿って

2015年10月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの火星偵察軌道船の高解像度画像科学実験(HiRISE)カメラは、土の動きを調査するために、しばしば火星の砂丘のイメージをとっている。これらのイメージは、風や気象のパターンに関する地表の素材の浸食と動きに関する情報を提供している。しかしながら、これらのイメージは、地下の性質までも明らかにしている。砂丘の間には抵抗し強く破壊された地表が明らかになっている。破壊された地面は風による浸食に抵抗力があり、今では、その素材が、曲げのストレスあるいは冷却のような温度変化の歴史によって砕かれた基盤であることを示唆している。言い換えれば、この地表はかつて湿っており、乾燥した時に巨大な泥にひびが入るように縮んで砕かれた堆積物の層かもしれない。いずれにせよ、相対的に小さくハッキリしない破断が頭上を進む暗い砂丘の砂を妨げた。この視界は、火星での現地時間2015年7月30日午後2時33分に、北緯 8.719 度、東経 67.347 度で撮られた HiRISE 観測からの一つのイメージからつくられた。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

<大判>:  イメージをクリック

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10月25日:オーストラリアからの地球のアート

2015年10月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士スコット・ケリーは、2015年10月12~13日に、オーストラリアを一回飛行する間に、国際宇宙ステーションから17の写真をとった。このシリーズの最初の写真が、キャプションとともに投稿された。「オーストラリア大陸を一回通過する間の地球のアート」

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

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10月24日:衛星を捕えた宇宙飛行士

2015年10月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1984年、地表高くで宇宙飛行士が衛星を捕えた。それは、そのミッションで二回目の衛星の捕捉であった。ここでは宇宙飛行士デール A. ガードナーが有人操作ユニットを使って飛び、回転する Westar 6 衛星に、スティンガーと呼ばれる制御装置を取り付け始めている。通信衛星 Westar 6 は、意図された高い地球静止軌道に着くことができないロケットの故障に苦しんだ。以前に捕えられた Palapa B-2 衛星と Westar 6 衛星は、スペースシャトルディスカバリの貨物室に導かれて地球に帰還した。 Westar 6 はその後一新され売られた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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10月23日:土星における月の通過

2015年10月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2009年2月24日、NASA/欧州宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡は、ペアレント惑星の前の一時的な土星の四つの月を捕えた。これらの月は、左から右へ、白い氷の月エンケラドゥスとディオネ、大きなオレンジ色の月タイタン、氷のミマスである。太陽の角度によって、それらはそれぞれ自身の影に先んじている。

<参考>: こちら にそれぞれの月(衛星)の位置を示してあります。真上にある黒い円はタイタンの影、エンケラドゥスとディオネの影は土星の左端のリングの直ぐ上に小さく見えています(大判参照)。

<出典>: Space in Image (ESA)

<大判>: イメージをクリック

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10月22日:三裂星雲の中央/お知らせ

2015年10月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

いて座に向かった星形成領域、三裂星雲のダストレーンに輝くガスの雲が混じり合っている。中央には三裂と名付けられた三つの際立ったダストレーンが集まっている。右に不透明なダストの山が現れ、星雲の至る所に他のダストの暗いフィラメントが見える。三裂の輝きの多くをもたらす一つの大きな星が中央近くに見える。この三裂(M20)は僅か約30万年であり、知られている最も若い放射星雲である。この星雲は約 9,000 光年に横たわり、ここに描かれているのは約10光年にわたっている。このイメージは、地上ベースの口径 8.2 メートルのすばる望遠鏡、詳細を提供した軌道にある 2.4 メートルのハッブル宇宙望遠鏡との合成である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900)から 

<お知らせ>: 今日オリオン流星雨のピークが予想されています。詳細は昨日の記事から。

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10月21日:ソーラーダイナミクス天文台によって観測された大きなプロミネンスの噴出/お知らせ

2015年10月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2015年10月13日に10時間、多くの太陽の素材が集まり捻じれて回転した。プロミネンスは磁力によって太陽の表面に繋がれたガスの不安定な雲である。このビデオは、極紫外線光、193と304オングストロームの二つの波長を結合してつくられた。我々の目には見えないが、これらの波長が各々青銅と赤で典型的にカラー化されている。上部の奇妙な跳ぶ動きの多くは、プロミネンスの詳細と構造を引き出すために使われた明るさとコントラストの変化に起因する人工の結果である。

<出典>: ソーラーダイナミクス天文台(SDO)

<動画>: イメージをクリックして Youtube から

お知らせ: 日本時間明日10月22日正午ごろから宵の口に掛けて、オリオン流星雨のピークが予想されています。今年のオリオン流星雨は例年ほど活発でないとも言われていますが、オリオン流星雨は年間の流星雨の中では比較的多く見られます。日本では多くの時間帯が昼間に当たり見ることができませんが、NASAのマーシャルスペースフライトセンタからの夜空の中継が組まれていますのでご覧になってはいかがでしょうか。日本時間10月22日午前11時に始まる予定です。 詳細とリンクは「天文ニュース」 「トップニュース」から。

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10月20日: HiCIAO 円盤ギャラリー

2015年10月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

すばる望遠鏡用に開発された高コントラスト近赤外線カメラ HiCIAO を用いて撮影された原始惑星系円盤および残骸円盤の観測画像ギャラリーです。私達が住んでいる地球などの惑星は太陽を取り巻く円盤内で生まれたと考えられています。今回円盤に見つかった複雑な構造は、惑星と円盤とが重力的に相互作用して生じたと推測され、木星や地球のような惑星が今まさに誕生しているのかもしれません。 SEEDS プロジェクトはすばる望遠鏡の戦略枠観測プロジェクトであり、太陽系外惑星とその形成現場である円盤の観測を推進することを目的としています。若い星の多くは惑星のもととなるガスや固体微粒子(ちり)を豊富に含んだ円盤に囲まれており、惑星の形成過程を理解するには、太陽系の惑星が周回している半径数十天文単位における円盤の観測が重要だと考えられます。しかし明るい星のため、太陽系スケールでの円盤を観測することは非常に困難でした。円盤内に惑星が生まれると、惑星と円盤との重力的な相互作用によって渦巻腕や空隙が生じ、円盤に複雑な模様を形成すると考えられています。したがって、 HiCIAO に搭載された偏光差分光学系が、ギャラリーのような多様な円盤の構造をとらえたことで、SEEDS は惑星が今まさに誕生している現場を、太陽系スケールで、写真にとることに成功したと言えるでしょう。

<参考>: 文章は縮めています。この記事は2014年5月に掲載されたものです。

<出典>: 国立天文台今週の一枚

<大判>: イメージをクリック

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10月19日:ケレスのオッカトル・クレータの明るい場所

2015年10月18日 21時11分10秒 | 天文・宇宙

このミステリーは、間もなく高解像度イメージによって解かれるという期待と共に、2015年2月に、小惑星帯で最も大きなオブジェクト、ケレスに接近したNASAのドーン(Dawn)宇宙船によって注目された。しかしながら、ドーンが3月にケレスに到着した後でさえもこの謎は残った。驚くべきことに、8月にとられた合成写真を含むイメージがオッカトル・クレータの多くの詳細を解いているが、これらのミステリーは解けなかった。他の最近の手掛かりは、クレータの明るい場所の上にかすかな霞が発達しているということである。ドーンはケレスに向かって旋回降下を続け、いくつかの新しい方法でこの矮惑星をスキャンし、この領域の化学組成を判定し、最終的にこの場所の性質と歴史を明らかにするだろう。電力が尽きた後、ドーンはケレスを無期限に周り続け、人工の衛星(月)になり、人間探査の永久の記念碑になるだろう。

<注>:オッカトル・クレータ ローマ神話の馬鍬の神及びケレスの従神オッカトルに由来する。詳細は こちら から。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

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10月18日:国際宇宙ステーションからの朝のオーロラ

2015年10月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士スコット・ケリーは、2015年10月7日に、国際宇宙ステーションから、オーロラの緑の光のこの写真を捕えた。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

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10月17日:国際宇宙ステーションとドッキングしているスペースシャトルエンデバー

2015年10月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

約352キロメートルの高度を飛ぶ、国際宇宙ステーションとドッキングしているスペースシャトルエンデバーのこのイメージは、米国時間2011年5月23日のソユーズ切離しの後に、切離されたソユーズ TMA-20 宇宙船から、遠征27クルーメンバー欧州宇宙機関のパオロ・ネスポリによって撮られた。これは国際宇宙ステーションにドッキングしているシャトルを他の宇宙船から撮った、初めての写真である。ソユーズには、遠征27指揮官ドミトリー・コンドラチェフ(ロシア)、パオロ・ネスポリ(欧州宇宙機関)、キャディ・コールマン(NASA)が搭乗していた。3人はその日のうちにカザフスタンに着陸し、宇宙での159日を終えた。

<注>:   ドッキングしているスペースシャトルエンデバーは国際宇宙ステーションの進行方向の先頭、この図では左上。右下にX字に見える太陽電池パネルはドッキングしているヨーロッパ宇宙機関の貨物船ATV(現在は廃止されている)。エンデバーの右の円筒型のモジュールは日本の「きぼう」。

<出典>: ISS Image Gallery(リンクはありません)

<デスクトップ壁紙>: こちら(1600x900) から

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