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3月31日: コロナウィルスの社会活動への影響

2020年03月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この記事はヨーロッパ宇宙機関発表のコペルニクスセンチネル5P衛星のデータをもとにコロナウィルスの社会活動への影響を編集したものでオリジナルです。これら図はコロナウィルス蔓延前(左側)と後(右側)の、人間の活動によって発生する汚染物質二酸化窒素の発生量を示しており、ウィルス発生に伴う社会活動の停滞による汚染状況の低下が明瞭に見てとれます。特に都市部で汚染が激しいことにもご注目ください。
図は、上から中国を中心に韓国・日本(上)、イタリア(二番目)、フランス(三番目)、スペイン(最下)。

<出典>: 「コペルニクスセンチネル5P(Copernicus Sentinel-5P)」

<大判>: 大判イメージは文中のリンクから。

<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動が停止しています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、アポロなど史実の記事を中心に提供しています。

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3月30日: ソウル(韓国)の夜の灯

2020年03月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

朝鮮半島の261マイル(418キロメートル)を周っているとき、韓国のソウルと周辺の街の夜の灯が国際宇宙ステーションからとられる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判イメージは こちら から。

<ひとこと>: 韓国もまたコロナウィルスの大きな被害を受けた国である。その早期の対処方法が話題になったが、最近は米国・欧州の話題に消されて聞こえなくなった。その後の韓国はどうなったのだろう? 

<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動が停止しています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、アポロなど史実の記事を中心に提供しています。

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3月29日: 明るいニューヨーク/ニュージャージーのメトロポリタン・エリア

2020年03月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションが米国北東の263マイル(421キロメートル)を周った早朝に、良く照らされたニューヨーク/ニュージャージーのメトロポリタン・エリアが見られる。ランドマーク(目印)として、マンハッタンのセントラル・パークが、中央下の暗い長方形のエリアとして見ることができる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判イメージは こちら から。

<ひとこと>: コロナウィルスの感染者はついに米国が最多になってしまいました。その中でもニューヨークは今コロナウィルスとの主戦場になっています。世界的な拡大を抑えるためにも早期の解決を期待したいものです。このイメージは2020年2月28日の撮影です。

<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動が停止しています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、アポロなど史実の記事を中心に提供しています。

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3月28日: 南極大陸東部のデンマン氷河

2020年03月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この写真は南極大陸東部デンマン氷河(Denman Glacier)の表面の波型を示している。この氷河は、今、2003年から2008年までよりも急速に溶けている。NASAのジェット推進研究所とカリフォルニア大学の科学者達による新しい調査によれば、この氷河は、1996年から2018年までに、 5.4 キロメートル縮退した。

<出典>: 「地球(Earth)」

<大判>: 大判イメージは こちら から。

<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動が停止しています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、アポロなど史実の記事を中心に提供しています。

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3月27日: 東京を含む日本の街の灯

2020年03月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションが太平洋上260マイル(416キロメートル)を周ったとき、東京が下にある日本の街の光が、軌道の日の出の中で消えて行く。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判イメージは こちら から。

<ひとこと>: 記載はありませんが、下の大きな光の塊が東京を中心とした関東方面、次に左上に沿って東海道とその上に名古屋、更にその上(画面のほぼ中央)に見えるのが大阪と思われます。

<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動が停止しています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、アポロなど史実の記事を中心に提供しています。

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3月26日: 日本、大阪の明るい光

2020年03月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

軌道の259マイル(414キロメートル)を通過している夜の間に、日本の大阪湾、大阪の夜の光が国際宇宙ステーションから描かれた。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判イメージは こちら から。

<ひとこと>: 記事に記載はありませんが北が下方向と思われます。

<お断わり>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動が停止しています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事、アポロなど史実の記事を中心に提供しています。なお、23日にはチリ、アタカマ砂漠のアルマ望遠鏡、24日にはハワイのすばる望遠鏡も活動を中断しました。

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3月25日: 日本、東京の明るい光

2020年03月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<お断り>: コロナウィルスの世界的流行により、NASAを含む、世界的な活動が停止しています。この際これまでに掲載できなかった記事や、ウィルスと無縁な宇宙ステーションからの記事を中心に提供します。

日本の東京と東京湾周辺の川崎と横浜の明るい光が、軌道の260マイル(416キロメートル)から国際宇宙ステーションによって描かれた。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: 大判イメージ(原版)は こちら から。

<ひとこと>: 記載はありませんが原版は北が下方向と思われますので、右の図は北が右(川崎、横浜方面が上、房総半島方面が下)になるように変換しています。この位置の図の大判は こちら から。それぞれのイメージは見易いように処理を加えています。

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3月24日: チュリュモフ-ゲラシメンコの雪

2020年03月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年6月に彗星チュリュモフ・ゲラシメンコ(Churyumov-Gerasimenko:67P または CG)を周ったとき、ロゼッタ宇宙船の狭角カメラは、カメラの近くまた彗星の地表上に、降雪に似たダストと氷の粒の筋を記録した。しかしながら、この場面の明るい小さな点のいくつかは、恐らくカメラを打つ帯電粒子または宇宙線の雨であり、またおおいぬ座の方向の密度の濃い背景の星達である。このビデオの中で、これらの上から下へ筋を引く背景の星達を容易に見ることができる。この驚くようなムービーは、ロゼッタが彗星の核から約13キロメートルにあったときに、25分間でとられた33の連続的なイメージからつくられた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: 動画はイメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: ロゼッタ宇宙船は2004年に打上げられ、2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着したヨーロッパ宇宙機関の彗星探査宇宙船。11月に着陸機フィラエ (Philae) を投下した。フィラエは彗星の核に着陸し、史上初の「彗星に着陸した探査機」となった。しかし、無重力の世界で3回バウンドし、落ちたところが岩陰であったため太陽電力が得られず、間もなく活動を停止した。無重力の地に安全に着陸させることが如何に難しいかを示す代表的な例となった。 

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3月23日: アポロ9号、月着陸船を伴ってテストドライブ

2020年03月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アポロ9号は1969年3月に打上げられアポロ11号への秒読みであった。低地球軌道を飛び、月着陸船、コマンドとサービスモジュールの、フル装備のアポロ宇宙船の初飛行であった。このミッションは、初めての月着陸に備えて、月軌道での降下と上昇推進システムを実証することによって、着陸船の質を確定させるために行われた。これはまた、アポロ11号に求められた、これらが独立して飛行し、続いてランデブーし、再びコマンドモジュールとドッキングできることも実証した。3名のクルーは、ジェームズ・マクディビット司令官、コマンドモジュールパイロット、デイビッド・スコット、月着陸船パイロット、ラッセル・L・シュワイカートから構成されていた。このイメージでは、マクディビットとシュワイカートが地球軌道で月着陸船をテストし、一方、スコットはコマンドとサービス・モジュールに残った。また、このミッションの間に、シュワイカートは、月で装着する月宇宙服をテストするために船外活動を行なった。

<出典>: 「アポロ9号(Apollo 9)」

<大判>: 大判イメージは こちら から。

<ひとこと>: アポロによる月探査は、最初に月に降りたアポロ11号から最後のアポロ17号までが知られていますが、これらの飛行の前段階として多くの準備が行われました。2024年までに月への復帰を目指す今、オリオン宇宙船を含む(3月20日の記事)様々な準備が始まっています。 

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3月22日: コロナウィルスと二酸化窒素汚染(続)

2020年03月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル5P衛星からのデータを使ったこのイメージ(右)は、2020年3月7日から16日までの二酸化窒素の濃度を示している。

<出典>: 「コペルニクス・センチネル5P(Copernicus Sentinel-5P:ESA)」

<大判>: 右上のイメージは こちら から。

 

<記事の主旨と説明>: 二酸化窒素(NO2) は環境汚染の大きな要因となっている化合物である。この記事は中国のコロナウィルスによる活動停止に伴う大気汚染の急激な減少を報じたもの(昨日の記事)であるが、ここでは周辺の、韓国、日本の現況に焦点を当てている。人的活動が盛んであった昨年12月(左図)と比較して、3月21日(右図)では、中国、韓国、日本ともに汚染が減っている(人的活動が抑制されている)。なお、二酸化窒素の汚染が、東京、大阪、名古屋など、韓国ではソウルなどの大都市に集中していること、中国の汚染が如何に極端であるかを見てとることができる。

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3月21日: コロナウイルスと中国を覆う二酸化窒素/お知らせ(NASAのコロナウィルスの現況)

2020年03月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

最近のデータは、コロナウイルス(COVID-19)の広がりを防止するための全国的な閉鎖によって、イタリア北部の空気の汚染の低下を示した。この新しいマップは、ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクスセンチネル5P衛星の Tropomi 装置による12月から3月までの、中国の二酸化窒素放射の変化を示している。2019年12月遅くにコロナウイルスのニュースが中国の湖北省で生じたとき、厳しい処置が実施された。その結果、中国当局が病気の蔓延を止めるために毎日の活動を中止し、1月後半までに工場は閉鎖され街路は消毒された。これは、全ての主要な中国の都市での、1月下旬から2月までの間の二酸化窒素放射の劇的な縮減に結びついた。この放射の低下は、また、毎年放射の類似した低下を見る、新年の祝賀と同時でもあった。コペルニクス大気監視サービス(CAMS)は、以前の3年と比較した、最も重要な空気の汚染物質の一つ、2020年2月の微細な粒子状物質の減少を観測した。これらの衛星観測を大気の詳細なコンピュータモデルと結合することによって、この調査は、中国の大部分の表面粒子状物質の約20~30%の縮小を示した。

<出典>: 「センチネル5P(Sentinel-5P:ESA)」

<アニメ>: アニメーションはこちら からダウンロード(.mp4) または上のリンクから直接(表示されたページを下に送ってください)。

<ひとこと>: イタリアについては 3月15日の記事 から。

<お知らせ>: NASAの全機関でコロナウィルス対策がとられています。先のエイムス研究センター(カリフォルニア州)、マーシャルスペースフライトセンタ(アラバマ州)に加えて、新しくミシュー(Michoud)アセンブリ施設(ニューオリーンズ州)とステニス宇宙センター(ミシシッピ州)が、3月20日金曜日付けで、NASAのフレームワークのステージ4へ移行しました。打上、オリオン関連など主要な作業も停止され、全機関の旅行も止められています。

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3月20日: オリオン・カプセルのテスト・バージョン、太平洋で回収される

2020年03月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太平洋での回収テスト8で、遠くの艦船と共にヘリコプターが、オリオンカプセルのテストバージョンの近くを飛んでいる。アルテミス1の回収手順の、この初めてのフルミッションのプロフィールテストの間に、NASAの着陸と回収チームは、彼らの目標物に出会った。アルテミス1は、オリオン宇宙船、宇宙打上システム・ロケット、ケープカナベラルのケネディ宇宙センタの新しく改良された探査地上システムと共に、NASAの深宇宙探査システムの、初めての統合飛行試験になるだろう。このミッションの基本的なゴールは、エントリー(大気入り)、降下、着水、回収のクルーモジュールの安全性を確認することである。アルテミス計画では、2024年までに最初に女性を、次に男性を月に着陸させるだろう。

<参考>: アルテミスは、日本も参加している、今後予定される月探査計画。

<出典>: 「月から火星へ(Moon to Mars)」

<大判>:  こちら から。

<ひとこと>: 2003年のスペースシャトルコロンビアの事故以降、NASAは、国際宇宙ステーションへのクルーの送迎・物資の配送等、近地球軌道の宇宙開発は民間に任せ、NASA自身はより遠方の、技術的に難しい探査に専念することにしました。オリオンはこの目的で開発された宇宙船であり、より大型で重量も大きく、打上ロケットやこれに伴う地上の打上設備も改良され大型になっています。なお、先の事故以降、スペースシャトルのような翼を持つ航空機型の宇宙船は、危険を避けられないことから使われなくなりました。

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3月19日: 太陽内部の対流と磁場/お知らせ(NASAのコロナウィルス対策)

2020年03月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

私たちの最も近くにある恒星であり馴染み深い天体,太陽.その内部はどんな観測機を用いても見ることはできませんが,太陽表面の観測や理論的研究から,太陽の内部は複雑な流れで占められていることがわかっています.そしてこの複雑な流れが,黒点やフレアなどの太陽活動の源と考えられています.また,太陽の表面に現れる強磁場である黒点の数は11年の周期で増減することが知られていますが,その周期の仕組みは大きな謎となっています.この11年の黒点周期の謎も,太陽内部の複雑な流れを正確に理解することができれば,明らかにすることができると考えられています.太陽内部の流れや磁場を精密に計算したコンピュータ・シミュレーションを元にした映像で,太陽の中身をのぞいてみましょう.

<出典>: 「国立天文台」

<ビデオ>: 日本語解説付きアニメーション動画(Youtube)は こちら をクリック。

<ひとこと>: 動画のそれぞれの過程の解説、その他詳細は国立天文台のサイト(上のリンク)から。

<お知らせ>: NASA長官は、米国時間3月17日に、NASAの全センターおよび施設のコロナウィルスへの警報レベルをステージ3に引き上げたと発表しました。これにより、現場対応を除いて、緊急遠隔作業に切り替えられることになりました。NASAの緊急時対応フレームワークは 「NASA Response Framework (英語)」 から。

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3月18日: 極地の層のケーキの一切れ

2020年03月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

火星の氷冠は全ての層が物語を持つケーキのようである。この例ではその物語は火星の気象変化の一つである。北極の層になった堆積(NPLD:north polar layered deposit)の露出部分のこのイメージは、層になったティラミスの一切れのように見える。この NPLD は積み重なった水の氷とダストの粒から成っている。しかしながら、ここに見られるように、これらの層は、着氷の代わりに季節的な二酸化炭素の霜で頂上を覆われている。火星偵察軌道船(MRO)の HiRISE カメラの高解像度と色彩能力は、これらの層における変化に関する詳細を提供している。また科学者達はレーダー・データを使い地下の連続性をも示している。これらの堆積の複雑な層は、もしサンプルが得られれば、以前の気象の理解に結びつく、大気からの小さな大気のポケットを含むかもしれない。

<出典>: 「火星探査軌道船(MRO:Mars Reconnaissance Orbiter)」

<大判>:  こちら から。

<ひとこと>: MRO は、NASAが打上げた、現在火星で最も活躍している軌道船(Orbiter)です。軌道から観測を続けている宇宙船には、このほか、ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレス、エクソマーズ、NASAのマーズオデッセイ、メイブンがあります。

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3月17日: ブラックホールの巨大な爆発

2020年03月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

天文学者達は、彼らが今、我々の世界でこれまでに見られたブラックホールの爆発で、最も強力な例を発見したと考えている。この合成の疑似カラーで示されたイメージは、へびつかい座における銀河達の集団である。この合成写真には、チャンドラX線天文台とXMMニュートンからのX線イメージを紫で、インドの巨大なメートル波長電波望遠鏡からの電波イメージを青で、このフィールドの銀河達と星達の赤外線イメージを白で示している。点線は、十字で印された銀河の中心に潜む超巨大ブラックホールによって吹き飛ばされた、空洞の境界を示している。電波放射がこの空洞を満たしている。この大きな破裂は、銀河間宇宙への強力な電波ジェットの放出に終わった、ブラックホールの過食および一時的に経験する「ブラックホールの吐き気」によると考えられている。この空洞に吹きつけるのに必要とされるエネルギー量は約100億の超新星爆発に等しい。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

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