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1月31日(水): インジェニュイティ、ミッションを終える/ミッション別ページ

2024年01月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

インジェニュイティ・ヘリコプター、火星での3年後ミッションを終える

NASAの歴史に残るマーズ・ヘリコプター「インジェニュイティ」は、予想を上回り、予定より数十回多く飛行した後、火星でのミッションを終了した。ヘリコプターは直立したままで地上管制官と交信しているが、今週、地球に送られた1月18日の飛行のイメージには、着陸中にローターブレードの1枚以上が損傷を受け、もはや飛行できないことを示している。

当初は30日間、最大5回の実験飛行を行う技術実証として設計されたが、この別世界初の航空機は火星の表面で約3年間運用され、72回の飛行を行い、計画の14倍以上の距離を飛行し、合計飛行時間は2時間以上を記録した。

インジェニュイティは2021年2月18日に火星に着陸したNASAの探査車「パーサビアランス」の腹部に取付けられ、4月19日に初めて火星表面から飛ばされ、火星での動力制御飛行が可能であることを証明した。さらに4回の飛行を行った後、パーサビアランスの科学者とローバーの運転者のための空中偵察として、運用デモンストレーションとして、新しいミッションに着手した。2023年、ヘリコプターは2回の飛行試験を成功させ、空力の限界に関するチームの知識をさらに広げた。

<ひとこと>: この記事は下表の「火星探査の今」に1月29日付けで掲載したものです。
インジェニュイティは、地球以外の天体で飛行した初めてのヘリコプターでした。火星は地球と比較して重力が小さく大気も薄いので、設計時から地球と異なる配慮が必要でした。インジェニュイティの上空からのデータは、地上のローバー、パーサビアランスの行動にとって極めて有効でした。この実績は今後の火星探査に大きな影響を与えるでしょう。なお、ローターブレード損傷の原因を含む詳細、大判イメージ等は下表の「火星探査の今」の1月29日、1月30日の記事をご覧ください。

<出典>: Ingenuity Helicopter

 

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1月30日(火): 地震が能登半島を隆起させる/ミッション別ページ

2024年01月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

地震が能登半島を隆起させる

2024年1月1日、日本の各地で大惨事が起った。日本時間午後4時10分(世界時間7時10分)、本州北西部の能登半島の陸地が揺れ始め、約50秒間激しく揺れた。マグニチュード 7.5 の本震後、何十回もの強い余震が続いた。

この地震は、石川県では1885年以来、日本本土では2011年の東日本大震災以来の最強の地震となった。震源地から南東に約300キロ離れた東京を含む本州の大部分で揺れが感じられた。最も揺れが激しかったのは、能登半島北部の震源地に近い、珠洲、能登、輪島、穴水であった。インフラの損傷は火災を起こし、コミュニティを燃やした。地震の後の大雪が緊急対応を困難にし、一部のコミュニティでは支援物資が届くのが難かしくなった。

救急隊員が地上から災害に対応する中で、科学者達のいくつかのチームが衛星を使って状況を追跡した。左上のマップは、地震に起因する陸地の移動の量を示している。赤のエリアは北西に向かって上に押された。空港の周辺(注:図の中央やや右上の色の変わった部分)および半島全体の他の鮮明なエリアの撒き散らされたダークブルーと赤エリアは、恐らく、建物または他の地形がレーダー信号の反射に起因する可能性がある疑似信号である。

「能登半島の北海岸の一部では4メートルもの隆起があった」NASAのジェット推進研究所の地球物理学者は言った。「隆起が大きいのは、断層が地表近く、つまり深さ約10キロメートルで破壊したためである。傾斜角が急な断層で発生し、断層の南側が上方に移動した、いわゆる thrust earthquake(推力地震?:専門用語)である。」

地震は様々な深さで起こる。0~70キロメートルの間で起こるものは浅く、70~300キロメートルは中間、そして、300~700キロメートルは深部である。このような浅いところで起きる地震は、発生する地震波が震源から地表に伝わるのにエネルギーを失う時間が少ないので一層破壊的になる傾向がある。

このマップは、ジェット推進研究所とカリフォルニア工科大学の地震学研究室の先進的高速画像分析(ARIA)チームからのデータに基づいている。ARIA チームは、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の ALOS-2 (陸域観測技術衛星2:だいち2号)の PALSAR-2 センサーからの合成開口レーダーのデータを使った。

国土地理院の科学者達による「だいち2号」の観測の追加分析によると、地震によって海岸線に沿って85キロメートルの陸地が隆起したことが示されている。これによって、最も隆起が見られた海域の一つである水無月湾(Minazuki Bay:下の図の左半分、明るい図の中央やや右下の湾:大判参照)の海岸線の位置が約200メートル海側にシフトした。彼らはまた、輪島などに大量の隆起と新しい土地を報告した。

広島大学の地形学者 Goto Hideaki は、日本地理学会の仲間と共に、航空写真と衛星データを使って、地震が半島の海岸に沿った長方形の合計 4.4 キロメートル露出させたと推測した。

湾周辺の海岸線の変化の一部が、このランドサット・イメージのペアに見える。左のランドサット9のイメージは、地震の前、2022年1月10日にOLI-2(オペレーショナル陸地画像装置2)から得られた。右側のイメージは、地震後の2024年1月17日に、OLI(オペレーショナル陸地画像装置)で得られた。この湾は、一般より非常に高く乾いた、二つの小さな漁港を有している。 朝日新聞によると 、石川県の15以上の漁港が上昇を報告した。

衛星データは、最も深刻な被害を受けた地域を迅速に特定するために使用でき、災害発生直後の緊急支援組織にも役立ち、また、当局が将来の災害の可能性に備える際の、より長い期間にわたる復旧と再建に関する多くの情報に基づいた決定にも役立つ。

--- 以下略。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック。右下のイメージは動画(.mp4)です。リンク先からご覧ください。

<出典>: Earth Observatry

 

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1月29日(月):  LRO 、日本の月着陸船を発見/ミッション別ページ

2024年01月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの LRO 、日本の月着陸船を発見

米国東部標準時2024年1月19日午前10時20分(日本時間1月20日曜日午前0時20分)、 JAXA の月探査スマート着陸船(SLIM)が月面に着陸した。その5日後、NASAの探査機「ルナー・リコネッサンス・オービター(LRO)」が着陸地点の上空を通過し SLIM を撮った。

LRO は高度約80キロメートルでイメージをとった。イメージの左側にある明るい筋は、近くの比較的若いシオリクレーターから噴出した岩石質の物質である。

日本は月面への軟着陸に成功した5番目の国である。

 

 

右の gif 動画は、着陸前と着陸後の SLIM サイト周辺の LRO の視界を示している。エンジンの排気ガスが地表を掃くことによる着陸船周辺の反射率のわずかな変化に注目しよう。イメージは2倍に拡大され、幅は約440メートルである。

 

前後のイメージの合成画像。二つのイメージによってロケットの噴煙による表面の明るさの変化が強調されている。画像の幅は880メートルで、月の北は上である。

<ひとこと>: それぞれの原版はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Goddard Digital Team

 

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1月28日(日): 遥か向こうからの地球と月/ミッション別ページ

2024年01月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

遥か向こうからの地球と月

月の向こうから見ると地球や月はどのように見えるだろう? 2022年後半、NASAのアルテミスⅠミッションのロボット探査機「オリオン」が地球の最も巨大な衛星の周りを周回し、故郷の惑星を振り返り、この親しい二組を珍しい視点で捉えた。 我々の地球は月の直径の約4倍もあるので、この衛星(月)が大きく見えるのは、カプセルが小さい天体に近かったためである。NASAのアルテミスシリーズの次の打ち上げアルテミスⅡは、現在、2025年に人類を月への周回に向ける予定であり、アルテミスⅢは、2026年後半に人類を月面に帰す予定である。 先週、日本から打上げられたJAXAのロボット探査機「SLIM」が月面に着陸し、2台のホッピングローバーを解放した。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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1月27日(土): SLIM のその後の動向/ミッション別ページ

2024年01月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

日本の月着陸実証機(SLIM)のその後の動向

以下は日本の月着陸実証機(SLIM)の、その後の動向に関する1月25日の一連のJAXAの発表です。それ以前の発表は1月18日と21日の記事をご覧ください。なお、記事は一部省略し要点を各発表の末尾に記しています。

1月25日発表1: 小型月着陸実証機(SLIM:右図)の月面着陸の結果・成果等について

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2024年1月20日午前0:20(日本標準時)に小型月着陸実証機(SLIM)を月面に着陸させ、地球との通信を確立させました。
 しかしながら、SLIMの着陸時の姿勢等が計画通りではなかったことから、太陽電池からの電力発生ができず、同日午前2:57(日本標準時)に地上からのコマンドにより探査機の電源をオフにしました。
電源をオフにするまでに取得した各データの分析を行った結果、SLIMが当初の目標着地地点から東側に55m程度の位置で月面に到達していることが確認できました。また、ピンポイント着陸性能を示す障害物回避マヌーバ開始前(高度50m付近)の位置精度としては、10m程度以下、恐らく3~4m程度と評価しています。詳細データ評価は継続する必要があるものの、SLIMの主ミッションであった100m精度のピンポイント着陸の技術実証は達成できたものと考えられます。
 探査機からは、今後のピンポイント着陸技術に必要な着陸に至る航法誘導に関する技術データ、降下中及び月面での航法カメラ画像データを全て取得できました。また、接地直前には小型プローブ(LEV-1・LEV-2)の放出を成功裏に実施しました。加えて、SLIMに搭載されたマルチバンド分光カメラ(MBC)についても、電源オフまでの間に試験的に動作し、撮像画像を取得できました。
 他方、太陽電池が電力を発生しない姿勢で月面上に静定した経緯について、取得した技術データを分析したところ、高度50m時点で障害物回避マヌーバを開始する直前、2基搭載されているメインエンジンの1基の推力が失われた可能性が高いことが判明しました。その状況下でSLIM搭載ソフトウェアは自律的に異常を判断し、徐々に東側に移動するSLIMの水平位置がなるべくずれないように制御しながら、もう1基のエンジンでの降下を継続しました。接地時の降下速度は1.4m/s程度と仕様範囲内より低速でありましたが、横方向の速度や姿勢などの接地条件が仕様範囲を超えていたため、結果として計画と異なる姿勢に落ち着くことになったと考えております。メインエンジンの機能喪失原因については、メインエンジン自体ではない何らかの外的要因がメインエンジンに波及した可能性が高いと考えています。本事象の原因については現在も調査中であり、詳細判明した時点で、改めてご報告いたします。
 今後については、取得できた技術・科学的データの更なる分析や、異常が発生した原因の調査を進めます。同時に、現在SLIMの太陽電池は西を向いていると分析されることから、今後月面で太陽光が西から当たるようになれば、発電の可能性があると考えています。SLIMの月面上での活動はもともと数日程度以上と想定していましたが、更なる技術・科学データの取得を目指し、引き続き復旧へ向けて必要な準備を行ってまいります。

小型月着陸実証機(SLIM)は計画通り予定地点にピンポイント着陸できたものと見られるが、太陽電池の発電が確認できないことから、得られたデータのダウンロードを急いでいる。

1月25日発表2: 小型月着陸実証機(SLIM)搭載 超小型月面探査ローバ(LEV-1)月面着陸の結果・成果等について

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2024年1月20日、月面に着陸間際の小型月着陸実証機(SLIM)から超小型月面探査ローバ(LEV-1)が月面に展開され、取得したテレメトリデータの分析により、月面での活動が行われたことを確認しました。  テレメトリデータによると、LEV-1はSLIMから月面に展開されたあと、計画していた跳躍移動や地上局との直接通信(変形型月面ロボット(LEV-2)データ送信含む試験電波データ伝送)を行いました。他方、月面での画像の取得は現時点、確認できておりません。  現在、LEV-1は、計画通りの月面での活動期間を終え、所定の電力を使い切り、月面で待機中の状態です。太陽方向の変化に伴う、太陽電池による発電により活動を再開する可能性があるため、引き続きLEV-1からの電波を受信する体制を維持する予定です。  今般、LEV-1はLEV-2共に日本初の月面探査ロボットとなりました。また、月面から質量2.1kg(うち通信機は90g)の超小型の月面探査ローバにより地球への直接通信に成功しました。地球から約38万キロ彼方からデータを直接送信した事例としては世界最小・最軽量と考えられます。加えて、ローバの月面での跳躍移動、LEV-2との月面ロボット間通信、移動含む完全自律機能を実現したことは、世界初の快挙であると共に、今後の月面探査ミッションに有用な技術実証が達成できたと考えており、将来のミッションに活用してまいります。さらに、アウトリーチとして行ったLEV-1からのUHF帯電波の送信は、国内外の多くのアマチュア無線家のミッション参加を促し、続々と受信の報を頂いており、月面探査において一般の方々に直接の参加の機会を設けることができました。LEV-1に関わったすべての方々に、深甚の謝意を表します。

着陸前に小型月着陸実証機(SLIM)から放出された超小型月面探査ローバ(LEV-1)からの月面からのデータが確認され、月面での活動が確認された。

1月25日発表3: 小型月着陸実証機(SLIM)搭載マルチバンド分光カメラ(MBC)による撮影画像の公開について

宇宙航空研究開発機構(JAXA)、会津大学および立命館大学は、小型月着陸実証機(SLIM)に搭載したマルチバンド分光カメラ(MBC)による撮影画像を公開します。
図は SLIM 搭載マルチバンド分光カメラ(MBC)による月面スキャン撮像モザイク画像(左)とその拡大図(右)

小型月着陸実証機(SLIM)のマルチバンド分光カメラ(MBC)からの月面の写真

 

1月25日発表4: 変形型月面ロボットによる小型月着陸実証機(SLIM)の撮影およびデータ送信に成功

宇宙航空研究開発機構と株式会社タカラトミー、ソニーグループ株式会社、同志社大学の4者で共同開発した変形型月面ロボット(Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2)、愛称「SORA-Q」、以下「LEV-2」)は、小型月着陸実証機(SLIM、以下「SLIM」)の撮影に成功しました。これにより、LEV-2は超小型月面探査ローバ(Lunar Excursion Vehicle 1(LEV-1)と共に、日本初の月面探査ロボットになり、世界初の完全自律ロボットによる月面探査、世界初の複数ロボットによる同時月面探査を達成しました。さらに、LEV-2は世界最小・最軽量の月面探査ロボットとなりました。
 LEV-2は、LEV-1と共にSLIMに搭載され、2024年1月20日に、LEV-1と共にSLIM着陸直前に月面へ放出されました。その後、LEV-2がSLIMおよび周辺環境を撮影し、LEV-1の通信機で地上に転送した画像を公開します。
この画像は、LEV-1を経由して地上へ転送したものであり、これによりLEV-1・LEV-2間の通信機能が正常に動作したことが確認できました。また、LEV-2が収納状態の球体から変形したことから、SLIMから放出された後に、正常に月面で展開・駆動したことも併せて確認できました。さらに、LEV-2が自律制御で、オンボードの光学カメラを使って撮影した複数枚の画像の中から、SLIMが画角内に写っている良質な画像を画像処理アルゴリズムにより選定し、送信したことも分かっています。
走行ログを含めたその他のデータについては現在も解析を行っており、今後その結果を公表予定です。

SLIM の着陸前の放出された変形型月面ロボット(Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2)の撮ったイメージから。月面に到着した SLIM が確認できる。但し、左上トップの計画時点のイメージとは著しく異なりほぼ逆さのようにも見える。これでは計画通りの発電は難しいかも知れない。

この日を通した出来事の記者会見模様(2時間11分)は左下のイメージのリンクから。

 

<原典>: 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)

   

 

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1月26日(金): 超小型小惑星の衝突を予測/お知らせ/ミッション別ページ

2024年01月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのシステム、ドイツ上空で超小型小惑星が衝突すると予測

スカウト衝突評価システムが、小惑星 2024 BX1 が地球の大気圏に衝突する場所と時期を計算し、惑星防衛能力の有用な実証を提供した。

大きさ約1メートルの小さな小惑星が、1月21日日曜日の現地時間午前1時32分(CET)にドイツ上空で無害で崩壊した。小惑星が地球の大気圏に衝突する95分前に、小惑星の発見の可能性に関するデータを監視しているNASAのスカウト衝突ハザード評価システム(Scout impact hazard assessment system)が、小惑星が何時・何処に衝突するかについて事前に警告を発した。地球に接近した小さな小惑星が、大気圏に突入して崩壊する前に宇宙空間で発見されたのは、歴史上8回目である。

小惑星の衝突は明るい火球(bolide)を生成し、それは遠くチェコ共和国からも見られ、ベルリンの西約60キロメートルの衝突地点の地面に小さな隕石を散乱させた可能性がある。この小惑星は後に 2024 BX1 と命名された。

小惑星や地球近傍天体をリアルタイム3Dで探索

NASAはあらゆるサイズの地球近傍天体(NEO)について報告しているが、NASAは、議会から、地球に衝突した場合に地上に重大な被害をもたらす可能性のある140メートル以上の NEO を検出して追跡する任務を負っている。これらの天体は、 2024 BX1 のような小さな天体よりもはるかに前から発見することができる。

このような小さな小惑星は時々地球に衝突する。地球上の生命に危険を及ぼすことはないが、スカウトの迅速な応答軌道計算や衝突警報など、NASAの惑星防衛能力の有用なデモンストレーションを提供することができる。

予測方法

小惑星 2024 BX1 は、ハンガリーのブダペスト近郊にあるコンコリ天文台のピシュケステトゥ山岳観測所で、衝突の3時間前に初めて観測された。これらの初期の観測は、小惑星センター(太陽系の小さな天体の位置測定で国際的に認められた情報センター)に報告され、他の天文学者達が追加の観測を行えるように、センターの地球近傍天体確認ページに自動的に掲載された。

カリフォルニア南のNASAのジェット推進研究所の地球近傍天体研究センター(CNEOS)が開発・運用しているスカウトは、そのページから新しいデータを自動的に取得し、天体の軌道と地球に衝突する可能性を推測した。 CNEOS は、潜在的な衝突の危険性を評価するために、全ての NEO の軌道を計算する。

27分間で三つの観測が確認ページに投稿され、スカウトは当初、衝突の可能性があり、追加の観測が緊急に必要であることを確認した。ヨーロッパ中の天文学者達が小惑星センターに新しいデータを報告するにつれて、小惑星の軌道がよく知られるようになり、地球に衝突する確率が大幅に高まった。

2024 BX1 が最初に発見されてから70分後、スカウトは地球に衝突する確率が100%であると報告し、場所と時間を絞り込み始めた。追跡が続けられ、その後の1時間で更に多くのデータが利用できるようになり、スカウトは時間と場所の推定を改善した。小惑星は世界の比較的人口の多い地域で崩壊したため、火球の多くの写真やビデオがイベントの数分後にオンラインで投稿された。

地球近傍天体(NEO)の追跡

地球に衝突するかなり前に発見され、追跡された初めての小惑星は、2008年10月にスーダン上空で大気圏に突入して分裂した 2008 TC3 だった。幅4メートルのこの小惑星は、ヌビア砂漠に何百もの小さな隕石をばら撒いた。

2023年初めには、 2023 CX1 と名付けられた別の小さな小惑星が、地球の大気圏に突入する7時間前にフランス北西上空で検出された。2024年の BX1 と同様、スカウトは衝突の場所と時間を正確に予測した。

NEO 調査が更に高度かつ高感度になるにつれて、これらの無害な物体は大気圏に突入する前に検出されることが多くなり、NASAの惑星防衛計画の実際の演習に提供されている。このような事象から収集された詳細は、将来、地球との衝突コース上にある大型で危険な物体が検出された場合の緩和戦略を知らせるのに役立っている。

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

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<お知らせ>: JAXA の発表から

変形型月面ロボットによる小型月着陸実証機(SLIM)の撮影およびデータ送信に成功

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構と株式会社タカラトミー、ソニーグループ株式会社、同志社大学の4者で共同開発した変形型月面ロボット(Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2)、愛称「SORA-Q」、以下「LEV-2」)は、小型月着陸実証機(SLIM)の撮影に成功しました。これにより、 LEV-2 は超小型月面探査ローバ(Lunar Excursion Vehicle 1(LEV-1)、以下「LEV-1」)と共に、日本初の月面探査ロボットになり、世界初の完全自律ロボットによる月面探査、世界初の複数ロボットによる同時月面探査を達成しました。さらに、LEV-2は世界最小・最軽量の月面探査ロボットとなりました。

参考: LEV-2は、LEV-1と共にSLIMに搭載され、2024年1月20日に、LEV-1と共にSLIM着陸直前に月面へ放出されました。その後、LEV-2がSLIMおよび周辺環境を撮影し、LEV-1の通信機で地上に転送した画像を公開します(右図)。

<ひとこと>: 大判はJAXA の発表から。
          記者会見模様は こちら から。

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1月25日(木): グランドデザイン渦巻銀河/ミッション別ページ

2024年01月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NGC 1232:グランドデザイン渦巻銀河

銀河が魅力的なのは、目に見えるもののみならず目に見えないものにもある。超大型望遠鏡で詳細に捉えられた大きな渦巻銀河 NGC 1232 がその良い例である。その見えるものは、ほぼ中央を囲んで周っている渦巻の腕の、重力の渦にとらえられた何百万もの明るい星と暗いダストによって支配されている。明るく青い星を含んでいる散開星団がこれらの渦巻の腕に沿って撒かれるのを見ることができ、一方、密度の濃い星間のダストの暗いクレーンが、それらの間に撒かれるのを見ることができる。ほとんど見えないが検出できるものは何億もの薄暗い通常の星達であり、また、それらが内部の銀河の活力を支配し、そのような高い質量を共に振り回している星間のガスの広大な地域である。主導的な理論は我々がまだ知らない、形で見ることさえできない、大量の物質を示している。この拡がる暗黒物質は、銀河達の外の領域で見ることのできる物質の動きを説明することによって、ある程度仮定されている。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

 

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1月22日(月): 1年後のM87ブラックホール/ミッション別ページ

2024年01月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1月23日(火)、1月24日(水)の更新は休みます。

 

初撮影から1年後のM87ブラックホールの姿

国際研究チーム「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)・コラボレーション」は、史上初の撮影に成功した楕円(だえん)銀河M87の巨大ブラックホールについて新たな観測画像を公開しました。今回公開された画像は、初めての撮影が行われた2017年4月の観測から約1年後の2018年4月に観測されたものです。2018年の観測では新たにグリーンランド望遠鏡がネットワークに参加し、またデータの記録速度が向上したことで、M87ブラックホールの新たな姿が明らかとなりました。1年後の画像では、2017年に観測されたものと同じ大きさのリング構造が確認されました。この明るいリングに囲まれた中央の暗い部分が、まさに一般相対性理論で予言されている「ブラックホールシャドウ」の存在を裏付けています。一方で、リングの最も明るい場所は角度にして約30度異なっており、ブラックホール周辺の物質が乱流状に振る舞っていることを示唆しています。

以下は 「初撮影から1年後の M87 ブラックホールの姿(国立天文台)」 から。

<ひとこと>: 2024年1月18日付けで国立天文台から発表された記事です。大判イメージを含む詳細は下記リンクから。

<出典>: 国立天文台

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1月21日(日): SLIM の月面着陸の結果/ミッション別ページ

2024年01月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

小型月着陸実証機(SLIM)の月面着陸の結果について

(2024年(令和6年)1月20日)
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2024年1月20日午前0:20(日本標準時)に小型月着陸実証機(SLIM)が月面へ着陸したことを確認致しました。着陸後の通信は確立しております。
但し、太陽電池が電力を発生していない状況であり、現在、月面からのデータ取得を優先して実施しています。
今後、取得できたデータの詳細な解析を進めます。今後の状況等につきましては随時お知らせいたします。

<ひとこと>: 右上のイメージは、降下段階でのコントロールパネルの表示です。図の右中央のイメージが、機体が「降下段階に入った」ことを示しています。
図のリンク先は「JAXA YouTube 公式チャンネル」(録画)です。降下の際の一部始終と着陸後の記者会見(右下図:リンク先は同一)をご覧になることができます。なお、録画は着陸後記者会見まで1時間以上のブランクがありますので、ご覧になるときは飛ばして見るようにお願いします。

小型月着陸実証機(SLIM)はほぼ計画通り運行されました。但し、記事にある通り、「太陽電池が電力を発生していない状況」にあり、その原因が分かっておりません。もし、着陸後の機体全体の傾きが予定通りでないならば、今後月の回転によって受光できる可能性もあります。さし向き現在蓄えてある電力で、できるだけ多くの記録データをダウンさせるよう努力しているとのことです。ピンポイント着陸の実証実験はほとんど成功したと言ってよいと思いますが、全貌が明らかになるまでは、かなりの時間が掛かるとのことです。

<出典>: JAXA

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1月20日(土): NASAのツインローバー着陸から20年/ミッション別ページ

2024年01月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

着陸から20年:NASAのツインローバーが火星科学をどのように変えたか

今月、スピリットとオポチュニティの火星着陸から20周年を迎え、その遺産は、遠い未来にまで及ぶミッションの一部である。

2004年1月、NASAの、スピリットとオポチュニティと名付けられた双子のローバー(探査車)が、それぞれ火星の反対側に着陸し、惑星間ロボット探査の新時代の幕を開けた。オポチュニティはスピリットの3週後に、それぞれ劇的な形で到着し、それぞれエアバッグに包まれて、地表に沿って約30回跳ね返った後、停止して収縮した。ゴルフカートサイズのローバーの使命は、かつて火星の表面に水が流れていた証拠を探すことであった。

彼らの発見は、オポチュニティが上陸直後に有名な「ブルーベリー」 ---酸性の水で形成される鉱物ヘマタイトの球状の小石(左図)--- を発見するなど、科学の教科書を塗り替えることになった。
ミッション開始から数年が経ち、スピリットは臆することもなく、損傷した車輪を引きずって、数十億年前には微生物の理想的な生息地であったかもしれない古代の温泉の痕跡を発見した。

科学者達は、火星は遠い昔、現在の凍てつく砂漠とは根本的に異なっていたのではないかと疑っていた。軌道からのイメージでは、水で削られた水路のネットワークのようなものを示していた。しかし、スピリットとオポチュニティ以前には、液体の水がこれらの地形を形成したという証拠はなかった。

<ひとこと>: 「スピリット」と「オポチュニティ」は、それぞれ2004年1月3日と24日に火星に着陸した。右のイメージのリンク先は火星着陸時のビデオ(Youtube)、左は小石「ブルーベリー」の代表的な写真(参考図:大判略)。本サイトのページは 「スピリット」 と 「オポチュニティ」 から。

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

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1月19日(金): 宇宙のシェクスピア/お知らせ/ミッション別ページ

2024年01月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙のシェクスピア

1986年、ボイジャー2号は氷の巨大惑星天王星を間近で探索する唯一の宇宙船となった。しかしこの新しく公開されたイメージでは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の NIRCam(近赤外線カメラ)からの遠い世界を詳細に見ることができる。この傾いた外惑星は、約17時間に1回、その軸を中心に回転する。 その北極は現在、私たちの視線の方向に向いている。 北半球の直接の景色を眺めることができ、 かすかではあるが、リングの広範なシステム。 この巨大惑星の既知の27個の衛星のうち、14個がイメージに注釈が付けられている。 ぼやけた背景の銀河と混ざり合って、明るい衛星が、ウェッブの特徴的な回折スパイクのヒントを示している。 そして、太陽系外縁部のこれらの世界は、 シェイクスピアの時代には知られていなかった、天王星の27の衛星のうち、2個を除くすべての衛星がイギリスの吟遊詩人の戯曲の登場人物にちなんで名付けられている。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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<お知らせ>: 今夜、小型月着陸実証機(SLIM)が、月面へのピンポイント着陸を試みます。昨日の記事から。

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1月18日(木): SLIM 月着陸へ/ミッション別ページ

2024年01月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

日本の小型月着陸実証機(SLIM)の準備が整い明日着陸を実行します。
中継放送がありますのでご覧ください。

小型月着陸実証機(SLIM)の着陸降下準備フェーズへの移行について
(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構:JAXA 発表)

JAXA は、小型月着陸実証機(SLIM)の月周回軌道投入以降の運用結果や今後の計画を踏まえて着陸降下への準備が整ったことを確認しましたので、2024年1月10日に着陸降下準備フェーズへ移行することを決定し、2024年1月14日17時32分(日本標準時)に遠月点降下マヌーバ(※1)を正常に実施・完了しました。その後、高度約600kmの円軌道に予定通り投入されたことを確認できましたので、併せてお知らせいたします。
現在、探査機の状態は正常です。
今後は、近月点降下マヌーバを実施し、2024年1月19日に近月点を高度15kmまで低下する予定です。その後、1月20日午前0:00頃(日本標準時)に着陸降下を開始し、同0:20頃(日本標準時)に月面着陸を予定しています。
なお、月面着陸直前の2024年1月19日23:00より、JAXA YouTube公式チャンネル「JAXA Channel」にてライブ中継番組を配信予定です。是非ご覧ください。

※1 マヌーバ:宇宙機に搭載されている推進剤を噴射して、位置や姿勢を制御すること

<ひとこと>: 視聴は
   「小型月着陸実証機 SLIM ピンポイント月着陸ライブ・記者会見(JAXA Youtube:日本語)」
   SLIM Moon Landing Live & Press Conference(英語) から。

<出典>: SLIM

 

<参考>  SLIM ミッションの目的(SLIM Project 概要説明資料 .pdf) から。

SLIM(Smart Lander for investigating Moon)は、以下の2つの目的を達成することで、将来の月惑星探査に貢献することを目指した JAXA プロジェクトです。
【目的 A】月への高精度着陸技術の実証を目指す ◦ 従来の月着陸精度である数 km ~ 10 数 km に対して 100m オーダーを目指す
◦ キーとなる技術は、「画像照合航法」および「自律的な航法誘導制御」
【目的 B】軽量な月惑星探査機システムを実現し、月惑星探査の高頻度化に貢献する
◦ 小型・軽量で高性能な化学推進システムの実現
◦ 宇宙機一般で中核をなす計算機や電源システムの軽量化

 

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1月17日(水): 小さな磁性が大規模な大気を生む/ミッション別ページ

2024年01月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

小さな磁性が大規模な太陽大気を生む

2022年10月の太陽軌道船(Solar Orbiter)の近日点通過中に撮影された太陽のクローズアップ・イメージのおかげで、太陽物理学者達は、太陽表面のつかの間の磁場が太陽の大気に蓄積される様子を観察した。

太陽の外側の大気は太陽コロナとして知られている。フレアやコロナ質量放出などの太陽活動がほとんどないときは「静か(quiet)」と呼ばれる。表面がまさに摂氏6千度以下なのに、なぜ静かなコロナが摂氏百万度に達するのかは長年の謎である。

磁場の作用は長い間疑われてきたが、原因となる磁気プロセスの性質は完全には理解されてなかった。これらの静かな太陽の新しいイメージは、太陽コロナの構成要素を形成する百万度のガスのループが、太陽表面の100キロメートルサイズの磁場の片とどのように関連しているかを示している。

このイメージは、太陽軌道船の二つの機器からの眺めを示している。黄色のイメージは極紫外線撮像装置(EUI:Extreme Ultraviolet Imager)によって撮影されたもので、太陽コロナに到達するプラズマのアーチ状のホットループをはっきりと示している。斑点状のイメージは、偏光および日震画像装置(PHI:Polarimetric and Helioseismic Imager)から得られ、太陽表面の磁気の極性を明らかにしている。赤と青の網掛けの領域は、北と南の磁気極性の片を表している。磁場の小さな斑点とコロナループの間には明確な相関関係が見られる。

このコロナループは、表面の小規模磁場集中の散乱と明らかに関連しており、しばしば混合した極性の配置となる。この複雑な配置と、これらの小さな磁場の片の時間的な進化は、百万度のコロナの構築に一役買っている。

これらの観測は、表面の磁気構造とコロナの特徴をほぼ同じ200キロメートルの高い空間分解能で捉えており、二つの装置からのデータを厳密に比較することができる。これらのユニークなデータによって、太陽物理学者達は、太陽コロナの構築における小規模磁場の役割を調査する機会を得た。

これらの結果をもたらした近日点通過と同様に、太陽軌道船は、今、2023年10月7日に再び太陽が接近する準備をしている。その日、探査機は太陽に 4300 万キロメートルまで接近し、最も内側の惑星である水星よりも太陽に近づく。これによって、太陽軌道船は、太陽を精密に詳細に観測することができ、太陽の高温大気の大部分を動かしているように見える、これまで見られなかった小規模なプロセスを明らかにする。

<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関の2023年10月5日の記事です。
右上のイメージは中央の線が左右に移動できる構成です。下の出典欄とイメージのリンクは原文ページを指していますのでそちらからご覧ください。
右下の二つのイメージはそれぞれのイメージの全体を表しています。

<出典>: Year in images (ESA)

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1月16日(火): 同色の錯視/ミッション別ページ

2024年01月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

同色の錯視

正方形AとBは同じ色だろうか? その通りである! これを確認するには、イメージの上にカーソルを置くか、ここをクリックして接続を確認しよう(--- 下の出典欄のリンク先のイメージにカーソルを当ててみるか、または こちら をご覧ください)。同じ色の錯視の例がそれを示している。科学における純粋に人間の知覚は、相対的な色のような一見直接的な知覚でさえ、曖昧または不正確である可能性がある。

地平線近くの月の大きさまたは天体の見かけの形など、空にも同様の錯覚が存在する。 CCD のようなオートメーション化した再生可能な測定装置は一般的な科学、特に天文学での影響を受け難くしたが、人間の偏った幻想はなくなってはいない。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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1月15日(月): 大気圏外での冷却との取り組み/ミッション別ページ

2024年01月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

大気圏外でのNASAの冷却との取り組み

月と火星での持続的な運用を確立するには、NASAがまだ直面していない多くの機会と課題を提示する。これらの活動の多くは、NASAがその野心的なアルテミス・ミッションとその先の準備を確実にするための、新しい技術とプロセスを求めている。

これらの課題の一つには、華氏マイナス238度から絶対零度 (華氏マイナス460度) までの液体状態に存在する流体を意味する極低温流体を扱うことがある。取り扱いが最も難しい液体水素、メタン、酸素などの流体は、宇宙船の推進システムや生命維持システムに不可欠である。また、将来的には、月面や火星の表面で、その場の資源利用(ISRU)によって生成される可能性もある。

深宇宙での有人探査では、大量の極低温流体を数週間、数か月、またはそれ以上保存し、軌道上と地表の宇宙船または燃料貯蔵所間で移動する必要がある。それぞれの側面は困難であり、今日まで、大量の極低温流体は宇宙で数時間しか保管されていなかった。NASAの極低温流体管理(CFM)ポートフォリオで働くエンジニア達は、宇宙技術ミッション局内の技術実証ミッションが主導し、NASAのグレン・リサーチ・センタとマーシャル宇宙飛行センターで、将来のミッションに先立ってこれらの問題に取り組んでいる。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Jimi Russell(著者名です)

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