天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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2月29日:冥王星の月カロンを飛ぶ(動画)

2016年02月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

いくらかの詩趣に富んだ許容が与えられるなら、今、地獄が氷で覆われていたという科学的な証拠がある。最初に、ギリシャ神話ではカロンは黄泉の国の渡船の船頭であった。7月にカロンを撮りつつ通り過ぎたロボットニューホライズンズ宇宙船のデータの最近の分析は、今、 1200 キロメートルを横断して走る巨大な溝の成因が、巨大な内部の海の凍結にあったことを示している。そして、それが凍ったとき、水が膨張し、既に硬化していた外の地殻はそれには含まれず亀裂が入った。亀裂を良く描くために、このカロンのいくらかの空想的な旅は、収集したイメージからデジタル的につくりだされた。描かれたビデオは、カロンの北極近くのモルドール(Mordor)と呼ばれる暗い極地の堆積(Dark Polar Deposit)を示すことで始まり矮惑星に広がる峡谷を飛び越える。最後に、ビデオは堀で囲まれた山(Moated Mountain)と呼ばれる非常に検討されたこぶを示す。

<出典>: 「今日の天文写真」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

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2月28日:オーロラと北西太平洋

2016年02月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士スコット・ケリーと欧州宇宙機関宇宙飛行士ティム・ピークは、2016年1月20日に国際宇宙ステーションから撮った一連のオーロラの写真を共有した。オーロラのダンスの光は地上の壮観な視界を提供するが、また、太陽から入って来るエネルギーと粒子を研究する科学者達の想像力を捕える。

<ひとこと>: 滞在の前半を日本の宇宙飛行士油井亀美也と過ごしたNASAの宇宙飛行士遠征46指揮官スコット・ケリーは、1年間の長期ミッションを終え3月1日(日本時間3月2日水曜日)に帰還する予定で準備に入っています。中継放送の予定は前日の記事でお知らせします。

<出典>: 「遠征46

<大判>: イメージをクリック

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2月27日:パタゴニアの氷原

2016年02月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2015年1月14日にランドサット8号のオペレーショナル陸地画像装置(OLI)でとられたこのイメージは、チリとアルゼンチンの国境を広がる氷の 成層火山(stratovolcano)、シエラ・デ・サングラの氷河を示している。これらの疑似カラーイメージでは、氷、岩、植物のエリアを区別するために異なる波長を使い、雪と氷は青く示されている。小氷期(しょうひょうき) の終わりから、パタゴニアの氷原と南アメリカの他の地域は、広域な温度が増加で縮んできた。いくつかの研究が、氷河に安定した給水を頼る下流のコミュニティに影響を及ぼすことがあるこれらの変化を調査した。

<注>: イメージは右に回転しています。

<出典>: 「今日のイメージ」

<大判>: イメージをクリック

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2月26日:ダークマターハローの形成・進化(大規模構造の形成:動画)/お知らせ

2016年02月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この映像は、宇宙初期から現在に至るまでのダークマターの分布の進化を可視化したものです。宇宙誕生間もない頃、ダークマターはほぼ一様に分布していました。しかし、わずかに密度の大きい部分が重力によって周りのダークマターを引き寄せ、小さいハロー(塊)を形成します。そしてそれらが合体してより大きなダークマターハローへと進化し、その中でガスが集まって銀河が誕生します。さらに銀河同士が集まって銀河団が形成され、網目状に分布する銀河でつながっています。これを「宇宙の大規模構造」といいます。

<出典>: 「国立天文台、今週の一枚

<動画>: イメージをクリックすると動画(Youtube)、上記リンクをクリックすると更なる記事と動画を見ることができます。

<お知らせ>: 3月9日に部分日食が見られます。概要は「天文ニュース」「トップニュース」から。なお、新たな情報はそちらに追記しますのでご確認ください。

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2月25日:M82: 超銀河風を持つ銀河

2016年02月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

不規則銀河として知られている M82 は、大きな渦巻銀河 M81 の近くの最近の通過によってかき混ぜられた。しかしながら、これは、赤く輝く外に拡がるガスの源を詳しくは説明してはいない。その証拠は、このガスが、銀河のスーパーウィンド(superwind)をともに作りながら、多くの星達の新生の粒子の風によって外側へ駆動されていることを示している。この写真合成は、イオン化された水素ガスによって強く発せられる赤い光の特定の色に焦点を当て、このガスの詳細なフィラメントを示している。このフィラメントは 10,000 光年以上に広がっている。この 1,200 万光年遠くの葉巻銀河は、赤外線光の空で最も明るい銀河であり、小さな望遠鏡の可視光線で、おおくま座の方向に見ることができる。

<出典>: 「今日の天文写真」

<大判>: イメージをクリック

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2月24日:小さな惑星上の玉兎

2016年02月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この明るく小さな惑星の上部近くに小さなロボットに向かう軌跡がついている。もちろん、この惑星は実際には月である。このロボットは、2013年12月中旬に北の雨の海(Mare Imbrium)に着地した後、その圧倒するような嫦娥3号(Chang'e 3 lander)着陸船を離れた。この小さな惑星の投影は、 360 × 180 度をカバーする着陸船の地形カメラからのイメージの、デジタル的に編纂された合成である。最終的に100メートル以上旅して、玉兎(Yutu)は2014年1月に停止した。しかし、着陸船の機器は、月面での2年以上後にもまだ働いている。この小さな惑星のインタラクティブパノラマのバージョンは こちら から見ることができる。

<出典>: 「今日の天文写真

<大判>: イメージをクリック
 
<ひとこと>: 玉兎(Yutu:ぎょくと)は中国の月探査車、図の中央上に小さく見えています。大判で確認してください。月に探査車を送り込んだのは米国に次いで2番目、ロボット探査車を送り込んだのは初めてです。

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2月23日:深宇宙食物収穫調査のための地上と宇宙で収穫される花

2016年02月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのケネディ宇宙センタで、エンジニアが、宇宙ステーション処理施設の制御された環境から、百日草を含むベーストレイを取り出している。指揮官スコット・ケリーが、2月14日のバレンタインデーに、国際宇宙ステーションの野菜システムで成長している百日草を収穫したのと同じ方法で、2月11日に、NASAのケネディ宇宙センタの野菜地上コントロール実験室から百日草の植物が収穫された。

<出典>: 「今日のイメージ」

<大判>: こちら から。

1月25日の記事の再掲; 宇宙ステーションの野菜施設で育った初めての花

2016年1月16日、遠征46指揮官スコット・ケリーは、国際宇宙ステーションの植物成長システムで咲く百日草の花の写真を掲載した。ケリーは書いた「宇宙で他の生命がつくられた!」。この花の実験は、NASAの宇宙飛行士キェル・リングレンが野菜システムを起動させ、百日草の種を含む「基台」を設けた2015年11月16日に始まった。この百日草を栽培する挑戦的なプロセスは、地球上の科学者達が、植物が微重力状態でどのように成長するかを理解するための、また、深宇宙ミッションでの宇宙飛行士達の自律的な庭造りの演習のための特別な機会を提供した。

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2月22日:センチネル3、オーロラとともに踊る

2016年02月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このビデオは、北極光の揺れる緑の中に、軌道に向かうヨーロッパ宇宙機関のセンチネル3Aの驚くべき視界を捕えている。フィンランドの北でとられたこの場面は、センチネル3Aロケットと、ロケット後段の破棄された初段または2段目らしいものを示している。センチネル3Aは、千キロメートル離れたロシアから、グリニッチ標準時2016年2月16日 17:57 (日本時間2月17日午前2時57分)に打上げられた。この場面は、離陸の約6分後に、北緯 69.24 度西経 25.51 度の丘の頂上からとられた。最先端の機器の一式を運ぶセンチネル3Aは、ヨーロッパのコペルニクス計画ために、地球の海、地面、氷、大気などを測定するだろう。

<出典>: 「Space in video ESA」

<ビデオ>: イメージをクリック

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2月21日:不思議なオーロラ

2016年02月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関宇宙飛行士ティム・ピークは国際宇宙ステーションから見たオーロラの一連の写真を投稿しコメントした。「スコット・ケリー(指揮官;NASA)からの写真、魔術のようなオーロラ」

<ひとこと>: NASAのスコット・ケリー(現在国際宇宙ステーション指揮官)とロシアのミハイル・コルニエンコは、主として宇宙での長期滞在が人体に与える影響を調査するために、6ヵ月程度の滞在である宇宙ステーションで一年間を過ごしてきた。二人は6ヵ月滞在のロシアのセルゲイ・ウオルコフとともに、3月1日に帰還する予定である。詳細は「天文ニュース」 「国際宇宙ステーションは今」 参照。

<出典>: 「Space in image (ESA)」

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2月20日:センチネル3A打上げられる

2016年02月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

センチネル3(Sentinel-3)ミッションの二つの衛星の最初のセンチネル3Aが、グリニッチ標準時2016年2月16日 17:57 (日本時間2月17日午前4時57分)に、ロシア北部の Plesetsk コスモドロームから打上げられた。

センチネル3は、ヨーロッパのコペルニクス環境監視ネットワークの核となるミッションのファミリーの3番目である。センチネル3は最先端のセンサーを運び、海上で温度、色、海の表面の高さ、海氷の厚さなどを測定する。これらの測定は、地球の気象の変化を監視し、海洋汚染、生物生産性などのアプリケーションに使われる。陸地では、野火を監視し、地面の使用をマップし、植物の健康状態をチェックし、川や湖の高さ測る。対の衛星センチネル3Bは、来年、打上の予定である。全てのセンチネルからのデータは、世界中で使うことができ無償で提供される。センチネル計画はセンチネル1~5で構成される。

<出典>: 「Space in image (ESA)」

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2月19日:ブラックホールと銀河系集団の歴史を研究する新しいX線宇宙天文台(ひとみ)

2016年02月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ASTRO-H は東部標準時2016年2月17日水曜日午前3時45分(日本時間2月17日水曜日午後5時45分)に成功裏に打上げられた。この衛星は、その後、そのソーラーアレイを展開して、正常に機能している。 ASTRO-H は「ひとみ」と名付けられ、宇宙の高エネルギーの新しい視界を天文学者達を提供するだろう。

 ASTRO-H (ひとみ)打上に関するNASAの記事の一部です。「ひとみ」に期待される高エネルギー宇宙探査の解説が付帯していますが省略します(JAXA の解説をご覧ください)。なお、日本宇宙航空研究開発機構の打上ビデオを紹介しておきます。「ひとみ」の紹介を含め全48分強ありますので視聴にはご注意ください。中間を飛ばすことも可能です。 こちら(Youtube JAXA) から。

<出典>: 「HITOMI

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2月18日:グランドキャニオンエリア/お知らせ

2016年02月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

グランドキャニオン付近のこのイメージをとるために、地球の学生が宇宙ステーションのカメラをプログラムした。
サリーライドアースカム(Sally Ride EarthKAM;Earth Knowledge Acquired by Middle school students)は、学生達、先生達、大衆が、宇宙の独特な視点から地球について学ぶことができるNASAの教育支援プログラムである。カメラが操作可能であるサリーライド EarthKAM ミッションの期間、世界中の中学生達が、地球上の特定の場所のイメージを要請する。サリーライド EarthKAM イメージの全てのコレクションは サリーライド EarthKAM イメージ目録 で検索できる。このイメージの収集と付随的な活動は、学生達にとって、地球と宇宙科学、地理、社会、数学、通信、芸術などの驚異的な資源である。このプロジェクトは、アメリカの宇宙へ飛んだ最初の女性サリーライド博士によって1995年に始められ KidSat と呼ばれた。 KidSat カメラはその可能性をテストするためにスペースシャトルで3回飛び、このプログラムは1998年に EarthKAM と改名された。 EarthKAM カメラは、2001年に国際宇宙ステーションへ移される前に、更に2回シャトルで飛んだ。サリーライドは2012年に死去し、2013年に、NASAは、このプログラムをサリーライド EarthKAM と名前を変えた。サリーライド EarthKAM カメラは国際宇宙ステーションに永久に積載され、毎年およそ4回のミッションをサポートしている。

<出典>: 「Sally Ride EarthKAM

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<お知らせ>: 日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)のX線天文衛星 「ASTRO-H」 / H-IIA は、日本時間2月17日午後5時45分に予定通り打上げられました。衛星は打上成功確認後「ひとみ」と名付けられました。

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2月17日:お知らせ/新しい海底マップ、科学者達が新しい地形を探し出すのに役立つ

2016年02月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<お知らせ>: 日本時間2月17日午後5時45分に、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)によるX線天文衛星 「ASTRO-H」 / H-IIA の打上の再試行が予定されています。打上の中継は Youtube を通して見ることができます。放送開始時刻は打上予定の午後5時45分の20分前からです。 「ASTRO-H」 / H-IIA のプロジェクト概要は こちら(JAXA) から。打上を見るには こちら(Youtube JAXA) から。

新しい海底のマップ、科学者達が新しい地形を探し出すのに役立つ
国際的な科学的なチームが、最近、地球の重力野をベースとした海底の新しいマップを公表した。これは特に役に立つツールであった。このような海底のマップは、以前には未知のエリアであったナビゲーションで、潜水艦や船の乗組員を助けることができる。これらは、油、ガス、鉱物資源を捜している探鉱者の助けにもなる。このマップは海底の約80パーセントから成っている。このマップでは西インド洋の海底重力の例外を示した(右図)。オレンジと赤の色は、大部分が地球の海中の隆起、海の山、地殻構造プレートの端の位置と一致する現象、広域な平均より海底重力が強いエリアを表している。青の濃い色は重力の最も低いエリアを表し、海における最も深いトラフや溝と一致する。このマップは、ヨーロッパ宇宙機関の CryoSat-2 、 NASA-CNES Jason-1 からの新しい衛星データのコンピュータ分析とモデリングを通してつくられた。この新しいマップは約5キロメートルの大きさで海底の地形を描いている。 更に詳細は こちら(英語) から。

<出典>: 「Earth

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2月16日:お知らせ/1995年2月9日バーナード・ハリスとマイケル・フォーレ船外活動の準備整う

2016年02月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<お知らせ>: 日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)によるX線天文衛星 「ASTRO-H」 / H-IIA の打上の再試行は、日本時間2月17日午後5時45分に決まりました。打上の中継は Youtube を通して見ることができます。放送開始時刻は打上予定の午後5時45分の20分前からです。 「ASTRO-H」 / H-IIA のプロジェクト概要は こちら から。打上を見るには こちら(Youtube JAXA) から。

1995年2月9日、 STS-63 宇宙飛行士達、ペイロードコマンダ バーナード A. ハリス Jr. (右)とミッションスペシャリスト C. マイケル・フォーレ(左)が、船外活動のためにスペースシャトルディスカバリのエアロックを出る準備をしている。二人は宇宙の極端な寒さの中で宇宙歩行者達の暖かさを保つために宇宙服をテストした。宇宙飛行士達は、また、宇宙ステーション構築技術の練習のために約 1,134 キログラムの SPARTAN を扱うことも予定されていたが、二人が彼らのスーツに非常に寒さを感じると報告した後、この作業はミッション・コントロールによって打ち切られた。この4時間38分続いた宇宙船外活動(EVA)で、バーナード・ハリスは、宇宙歩行を行った初のアフリカ系アメリカ人になった。

<出典>: 「NASA History

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2月15日:プロキシマ・ケンタウリ:最も近い星

2016年02月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

我々の太陽に最も近い星は惑星を持っているだろうか? 最も近い星プロキシマ・ケンタウリは、アルファ・ケンタウリの星のシステムで最も近いメンバーである。プロキシマ・ケンタウリから我々のところに光が届くのに僅か 4.24 年である。ハッブル宇宙望遠鏡のイメージの中央に捕えられたこの小さな赤い星は非常に微かであり、1915年に発見され、望遠鏡によって見えるのみであった。望遠鏡がつくり出すX形の回折スパイクがプロキシマケンタウリを囲み、我々のミルキーウェイ銀河の外のいくつかの星達が背景に見える。アルファケンタウリシステムで最も明るい星は我々の太陽と全く似ており、夜空で3番目に明るい星である。アルファケンタウリシステムは主に地球の南半球から見える。最近始まった欧州南天文台のプロジェクトが、それらが惑星、恐らく地球サイズの惑星から生じた結果なのかも知れないことを知るために、プロキシマケンタウリの僅かな変化の調査を開始した。可能性は薄いが、プロキシマケンタウリを周っている惑星に住む現代文明が発見されたら、その近さは、人類が彼らと情報交換できるかもしれない。

<出典>: 「今日の天文写真」

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