天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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3月31日: 宇宙ステーションから見たロケットの打上

2019年03月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このコマ落しのビデオを詳しく見ると、国際宇宙ステーションから見た、地球軌道に上るロケットが現れるだろう。このロシアのソユーズ FG ロケットは、国際宇宙ステーションに補充用品を届けるプログレス MS-10 モジュールを運んで、カザフスタンのバイコヌール・コスモドロームから打上げられた。約15分を90秒に凝縮したこのビデオのハイライトには、左下の地球に見える都市の照明と雲、中央を斜めに走る大気の輝きの青と金の帯、右上の地球の後ろの遠い星達がある。ロボット補給船がその推進装置に点火して国際宇宙ステーションに近づき始め、下段のステージが地球に戻り落ちているのを見ることができる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<ビデオ>: イメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: ビデオの初めごろに下に現れる白い矢印の始点から昇る小さな白い点の動きを注意深くご覧ください。

<お知らせ>: 国際宇宙ステーションで昨日行われたニッケル水素バッテリをより強力なリチウムイオン電池に交換する船外活動は終了しましたが、先週行われた第一回船外活動で切り替えたリチウムイオン電池の三つのうちの一つが、船外活動後の地上からのテストで不良が確認されたため、今回の船外活動で旧来のニッケル水素バッテリに戻されました。詳細は「ホームページ」の「国際宇宙ステーションは今」から。

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3月30日: NASAの宇宙歩行者達ニック・ハーグとアン・マクレイン

2019年03月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士ニック・ハーグ(ストライプのないスーツ)とアン・マクレイン(赤いストライプのスーツ)が、国際宇宙ステーションの蓄電容量を改善するための船外活動の間に、外部パレットからバッテリとアダプタ・プレートを回収するために働く。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: このイメージは3月22日の船外活動のときのもの。国際宇宙ステーションではバッテリ改修のため、先に「こうのとり」で運んだリチュウムイオン電池への更改が進められている。

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3月29日: 南半球を襲った最悪の嵐;退きつつある水/お知らせ(再掲)

2019年03月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

恐らく南半球を襲った記録上最悪の嵐によって100万人以上が影響を受けたと思われる。2019年3月15日に接近したサイクロン・イダイ(Idai)は、建物を破壊し、道を壊し、町や村、広範囲な農地を全て水浸しにして、モザンビーク、マラウイ、ジンバブエを洗い抜けた。人間の死者の数は未だ分かっていない。人道的な活動は続き、人々は今、現状を回復し、荒廃させた嵐の後を清掃する、膨大な作業と向き合っている。このコペルニクス・センチネル1号イメージは、モザンビークのベイラの港町の西を退き始めた洪水を示している。このイメージは、嵐の前3月13日の三つと、洪水が最悪であった日の一つ3月19日と、水が引き始めている3月25日の衛星レーダイメージとを結合している。青紫色は洪水が引き始めたところを、赤で示されたエリアはまだ水中にあるところを示している。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。リンク先は 7521X4231 12.0 MB の大きなイメージです。画面に合わせたイメージは こちら から。

 

<お知らせ(再掲)>: 日本時間今日3月29日金曜日夜、国際宇宙ステーションでは、ポート4トラス構造の古いニッケル水素バッテリの、新しいリチウムイオン電池への交換のための船外活動が行われます。この新しいバッテリーは、先般「こうのとり」で運ばれたもので、ソユーズ打上失敗による宇宙飛行士の欠員のため延期になっていた作業です。なお、この船外活動は、最近まで、国際宇宙ステーションでは初めての、女性宇宙飛行士二人による船外作業が予定されていましたが、前回の船外活動から宇宙服に問題があることが提起され、一人は男性飛行士に差し替えられました。詳細は「ホームページ」の 「国際宇宙ステーションは今」 から。中継放送時刻等は  「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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3月28日: NASAの装置、ベーリング海に火の玉を描く/お知らせ

2019年03月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2018年12月18日、大きな火の玉がベーリング海上約26キロメートルで爆発した。この爆発は約173キロトン、あるいは、第二次世界大戦の際広島で爆発した原子爆弾の10倍以上のエネルギーを解き放った。テラ衛星の二つのNASAの機器がこの大きな流星の残骸のイメージを捕えた。このイメージの連続は、国際時間 23:55 の、この出来事の数分後のマルチアングル分光放射計(MISR)装置の九つのカメラの五つからの視界を示している。北西には雲の上に投げられ低い太陽角度で引き延ばされた地球の大気を通した流星の尾の影がある。火の玉の通過で極度に熱せられた空気によって残されたオレンジ色の雲がイメージの中央右下に見える。

<出典>: 「小惑星(Asteroids)」

<動画>: 動画はイメージをクリックまたは上のリンクから直接。

<ひとこと>: 大判広島に投下された原子爆弾の10倍以上の威力とのこと。空中で一部融けるとしても、落ちたら東京も一瞬のうちに消えたかもしれない。この程度の天体は未だ100%確実にとらえることはできない。

<お知らせ>: 日本時間明日3月29日金曜日夜、国際宇宙ステーションでは、ポート4トラス構造の古いニッケル水素バッテリの、新しいリチウムイオン電池への交換のための船外活動が行われます。この新しいバッテリーは、先般「こうのとり」で運ばれたもので、ソユーズ打上失敗による宇宙飛行士の欠員のため延期になっていた作業です。なお、この船外活動は、最近まで、国際宇宙ステーションでは初めての、女性宇宙飛行士二人による船外作業が予定されていましたが、前回の船外活動から宇宙服に問題があることが提起され、一人は男性飛行士に差し替えられました。詳細はホームページの 「国際宇宙ステーションは今」 から。中継放送時刻等は  「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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3月27日: SOHOの昼夜平分時の太陽

2019年03月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

前の水曜日、地球の全ての場所で昼夜の同じ時間を楽しんだ。太陽を周る地球の軌道に沿ったこのときは、日光は赤道の直接頭上で輝く。太陽に向かった地球から約150万キロメートルの、 第一ラグランジュポイント(L1) を周るヨーロッパ宇宙機関/NASAのSOHOソーラー天文台は、1995年以来の優位な位置から我々の親星の視界を楽しんだ。SOHOは長年にわたって我々の星の表面と嵐の大気を、また太陽風を監視してきた。このイメージの集合は、3月20日早朝の太陽の、異なる紫外線波長によるSOHOの視界を示している。昼夜平分時はグリニッチ標準時 21:58 (日本時間3月21日午前6時58分)に起きた。このイメージは、現在、日に2回太陽のスナップショットをとっている、SOHOの極紫外線画像望遠鏡によって、左から右に増加する波長(171 A、195 A、284 A、304 A)でとられている。それぞれの波長チャンネルは、温度の異なる範囲の太陽の素材に敏感であり、太陽の大気の異なる高所を凝視している。左から右に、最も明るい素材が、それぞれ 100 万、150 万、200 万、60,000-80,000 度と一致する。太陽の類似したSOHOの視界は、2017年の 以前の宇宙サイエンスイメージ にも掲載されている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

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3月26日: さんかく座銀河の星達

2019年03月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙の浜辺の砂粒のように、さんかく座銀河の星達が、このハッブル宇宙望遠鏡の高性能カメラ(ACS)からのこの鋭い合成に読み解かれる。その 17,000 光年以上に広がる銀河の内部領域が、これまでにハッブルによって公開された2番目に大きなイメージに極端な解像度でカバーされている。その中央には、明るい高密度に詰め込まれた銀河のコアがあり、銀河面の星達と混じった暗いダストレーンの緩やかな列によって囲まれている。この M33 としても知られるフェースオンの渦巻銀河は小さな北の星座さんかく座の300万光年に横たわっている。直径 50,000 光年を超えるさんかく座銀河は、アンドロメダ銀河(M31)と我々のミルキーウェイに次いで、銀河達のローカルグループで3番目に大きい。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

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3月25日: 三日月のエンケラドゥス

2019年03月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このカッシーニ宇宙船のイメージで、影から見るエンケラドゥスの土星に面した半球がポーズをとっている。カッシーニのカメラで2016年11月に捕えられたこの劇的な光景は、北が上、この月の明るい三日月から約 130,000 キロメートルの、ほぼ太陽の方向を指している。実際には、この遠い世界は、それが受ける新雪とほぼ同じ反射率の表面を与える、日光の90パーセント以上を反射している。直径僅か500キロメートルのこのエンケラドゥスは驚くほど活動的な月である。カッシーニの接近通過と長年の間に集められたデータは、注目に値する南極の間欠泉の存在と、恐らく氷の地殻の下に液体の水を持つ広域な海を明らかにした。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 右下の図は参考までに挙げた土星とそのリングを背景にしたエンケラドゥス。下側に吹き出す氷の筋が見える。

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3月24日: 最近到着したソユーズ MS-12 宇宙船

2019年03月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

軌道の複合体が米国の北東255マイル(408キロメートル)を飛んでいたとき、国際宇宙ステーションとドッキングしている最近到着したソユーズ MS-12 宇宙船が描かれる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 国際宇宙ステーションでは、日本時間一昨夜から昨日早朝にかけて船外活動が行われ、ニッケル水素電池をより強力なリチウムイオン電池に交換する作業が行われました。この作業は来週金曜日にも続けられ、写真のソユーズ宇宙船で着いた女性飛行士が、先任の女性飛行士と船外活動を行います。これは女性飛行士のみで行う初めての船外活動です。詳細は「ホームページ」の「国際宇宙ステーションは今」から。

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3月23日: 惑星地球の昼夜平分時

2019年03月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

今日は、世界中で昼夜が等しい、我々の惑星の北半球の春、南半球の秋の1日目である。一年を12秒に圧縮したこの注目に値するコマ落しビデオの見られるように、昼夜平分時には地球の昼と夜の間の境界線、明暗境界線が惑星の南北の極を結ぶ。Meteosat 衛星は、これをつくるために、 地球の静止軌道から、毎日同じ現地時間にこれらの赤外線イメージをとった。このビデオは明暗境界線が垂直に並ぶ2010年9月の昼夜平分時から始まっている。地球が太陽を中心に回るので明暗境界線は次第に傾き、ビデオの途中で2011年3月の昼夜平分時が来る。続いて2011年6月の北の夏が始まる。このビデオは2011年9月の昼夜平分時に戻って終わる。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリックしてアニメーション(Youtube)をご覧ください。

<ひとこと>: これは3月20日付の記事です。

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3月22日: グランデ・アメリカの石油流出/お知らせ

2019年03月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

グリニッチ標準時3月19日 17:11 (日本時間3月20日午前2時11分)にとられたコペルニクス・センチネル1号ミッションによるこのイメージは、グランデ・アメリカの船からの石油の流出を示している。 2,200 トンの重い燃料を運ぶこのイタリアのコンテナ船は、3月12日に、フランス沖約300キロメートルの大西洋で燃え出して沈むのが捕らえられた。コペルニクス・センチネル1号は、大きな、約50キロメートルに広がるイメージの中央に見える大きな暗い油膜の片のこのレーダー・イメージをとった。それらのクリーンアップに資する複数の海船が小さな白い点として確認できる。油は、今、約 4500 メートルの深所にある船から未だ洩れている。フランス当局は、海岸に沿って汚染のインパクトを減らそうとしている。

センチネル1号は、欧州委員会のコペルニクス環境監視計画のための二つ衛星の編隊である。この同一の衛星は、それぞれ、暗闇を通して、また雲を通して見通すことができる、先進的なレーダー装置を運んでいる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 今日3月22日、国際宇宙ステーションでは米国飛行士による船外活動が予定されています。これは先般の日本の「こうのとり」で運んだリチュームイオン電池への入れ替えのためのもので、本来であれば早期に実施されていたはずのものですが、前々回の補充飛行士の打上失敗に伴って延期されていた工事です。中継時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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3月21日: 昼夜平分時の土星

2019年03月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

土星はその明るい輝かしいリングで有名であるが、2009年の土星の昼夜平分時にとられたこの写真では、日光がそのリングをエッジ・オンで叩いている。昼夜平分時は太陽が赤道の頭上で直接輝く、惑星の軌道の一つの点である。昼夜平分時には昼と夜がほぼ等しく、太陽は真東に昇り真西に沈む。今年、地球では昼夜平分時(春分)は3月20日に起こる。国際的なカッシーニ・ミッションは、2009年8月12日に初めて土星の昼夜平分時を捕えた。土星の昼夜平分時は地球年で約15年ごとに起きる。次は2025年5月6日に起きるだろう。土星の昼夜平分時を地球から見たとき、リングはエッジ・オンで、薄いラインとして、時にはリングが消えてしまったように見える。しかしながら、このイメージでは、カッシーニはリング平面の上約20度の視点を持ち、 847,000 キロメートルの距離から惑星を見ている。その広角カメラは8時間の間に75の露出をとり、この合成をつくるために並べ直され結合された。この合成にはいくつかの月が見える。ヤヌス(左下)、エピメテウス(中央下)、パンドラ(リングの右外)、アトラス(右の薄いFリングの中)。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。 

<ひとこと>: イメージは明度を上げています。ヤヌス他三つの月は大判で確認してください。なお、今回の昼夜平分時(春分)は日本時間で3月21日午前6時58分です。

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3月20日: 「はやぶさ2」のインパクター打込み

2019年03月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

次の「はやぶさ2」の予定は、小惑星「りゅうぐう」の地面にインパクター(弾)を打ち込み、小さなクレータをつくって、太陽風などに侵されていない、より内部の古い素材のサンプルを収集できるようにする、所期の目的を達成するための重要な準備作業です。右上の図は「はやぶさ2」の動きの概要を、右下の図は予定時刻を示しています。この作業では「はやぶさ2」は、インパクター衝突によって跳ね上がる粉塵の被害を避けるために「りゅうぐう」の回転を考慮した陰に退避します。予定では、この一連の工程は、4月4日に始まり4月6日まで、衝突は4月5日11時36分とされています。さらに細部を詰めて4月2日に再度記者説明会が開かれる予定です。それぞれの大判はイメージをクリックしてご覧ください。

詳細かつ膨大な内容なのでここでは書ききれません。3月18日の記者説明会の ビデオ をご覧ください。またこのとき使われた 小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会資料(pdf) をご参考に。なお、ビデオは編集に問題があるようです。16分付近までスライドさせてご覧ください。

<出典>: 「オリジナル編集(はやぶさ2)」

<大判>: それぞれのイメージをクリック。

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3月19日: ペルセウスの古代の冷たい前面

2019年03月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ペルセウス銀河集団の巨大な冷たい前面がX線望遠鏡のトリオによって観測された。この古い冷たい前面はイメージの左に見られ、中央に近い若い前面から徐々に離れて漂っている。銀河における冷たい前面はお互いに衝突する銀河の集団によって起こされる。大きな集団の重力が近くの小さな集団を引きつけ、結果としてグラスの中の液体のように跳ね廻り、集団のコアのガスの中に渦巻のパターンの冷たい前面をつくり出す。この冷たい前面は冷たいコアの集団における最も古い明確な構造であり、これは集団の中央から50億年以上の間動いてきた。この長い湾曲した構造は約200万光年に広がり、秒速約50キロメートルで動いている。このイメージは、NASAのチャンドラX線天文台、ヨーロッパ宇宙機関のXMMニュートン、ドイツの ROSAT 衛星からデータを結合している。ペルセウス銀河集団は、何千もの銀河達と、中央に超巨大ブラックホールを含んでいる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 記事の内容は大幅に要約しています。

<お知らせ>: 3月8日月曜日に発表された「はやぶさ2」の今後のスケジュールについては明日掲載します。

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3月18日: 悲惨な海峡ベーリング/お知らせ

2019年03月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ベーリング海峡はロシアとアラスカを切り離す海路である。この季節には通常海氷で覆われているが、コペルニクス・センチネル1号ミッションによって2019年3月7日に捕えられたこのイメージでは実際には凍っていない。ベーリング海峡は太平洋と北極海をつなぐ幅約80キロメートルの細い通路である。海氷の一部は明るい青で示されている。ベーリング海の海氷の広がりは記録上1850年以来の低い状態に陥った。これは恐らく温い空気と水温による。この領域の海氷の変化は風と波の動きによって平均して4月始めまで増す。米国雪と氷データセンタによれば、2019年1月27日から2019年3月3日までの間に海氷の広がりは 566,000 から 193,000 平方キロメートルまで減少した。海の氷はまた昨年例外的に少なかったが、この3月、海氷の広さは40年間の衛星記録で最も低いと報告された。北極と太平洋間を旅する海の交通はベーリング海峡を通過する。この領域の氷の減少によって交通量がかなり増加した。
コペルニクス・センチネル1号衛星は、北極海の安全な航行のための海氷のマップをつくるイメージを提供している。この衛星は、昼夜に関わらず、また雲や雨を通して地表のイメージを撮る、先進的なレーダー装置を運んでいる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 今日3月18日月曜日午後3時から4時まで、 JAXA による小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会が予定されています。今回の説明会では「はやぶさ2」の現況、「はやぶさ2」に搭載している衝突装置によるクレーター生成運用と期待などについて説明されます。中継を見るには JAXA のページまたは こちら(Youtube) から。

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3月17日: ニュージーランド/お知らせ

2019年03月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル3A衛星は、ノースアイランドとサウスアイランドの間のクック海峡を中心にした ニュージーランド のイメージを撮った。2018年8月22日に捕えられたこの天然色のイメージは、サウスアイランド西海岸500キロメートルの全域に広がる雪に覆われた南アルプスを示している。島の東海岸の太平洋の明るい青緑色は、藻類の花のような、川から海に運ばれた堆積の存在を示唆している。藻類の花は、水の中の藻の数の急速な増加があるときに生じ、通常は遅い水の循環と高い水温の結果であり、ときには魚や人間に危険をもたらす。突き出した円形の半島の下の、沿岸のエルズミーア湖(Te Waihora)のエメラルドグリーンは、恐らく葉緑素の高濃度による。この塩分を含む湖は、淡水と湖の内外を回遊する海洋の種の流入による150以上の鳥と40以上の魚の種のホームである。ノースアイランドの中央の Tongariro 国立公園は、その自然かつ文化的重要性のためにユネスコ世界遺産のサイトである。(中間略)

ヨーロッパ宇宙機関のセンチネル3ミッションは、ヨーロッパのコペルニクス環境監視計画に必要なデータを提供する二つの衛星から成り、それぞれの衛星の装置は、海洋生物や水質の監視などに使われる地球の表面の色の変化を監視する光学センサーを備えている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 日本時間15日午前、サウスアイランドのクライストチャーチ(Christcharch:下の島の右側中央の半島の付け根上側:イメージをクリックして大判参照)の中心部にある2か所のモスクで男が銃を乱射し49人が死亡した。クライストチャーチは以前大きな地震で建物が崩壊し、日本の学生達が大勢犠牲になったことでも知られるように、日本人が多く訪れる比較的平穏な街である。上の記事は今回の惨事以前に掲載されたものである。

 

<お知らせ>: 3月17日 (日): 明日3月18日月曜日午後3時から4時まで、 JAXA による小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会が予定されています。今回の説明会では「はやぶさ2」の現況、「はやぶさ2」に搭載している衝突装置によるクレーター生成運用と期待などについて説明されます。中継を見るには JAXA のページまたは こちら(Youtube) から。

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