天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

9月30日:カナダ上空の北極光/4回目の重力波を検出

2017年09月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

カナダ上空の壮観なオーロラまたは北極光が、その軌道の最も高い点の近くで国際宇宙ステーションから見られた。ステーションのメインソーラーアレイが左の手前で見られる。この写真は、遠征53クルーのメンバーによって、2017年9月15日にとられた。

<出典>: 「遠征53(Expedition 53)」

<大判>: イメージをクリック

 

 

 

<4回目の重力波を検出>: 記録上4回目となる重力波が検出されました。この重力波は18億光年かなたのブラックホールの合体によるものですが、今回は米国の二カ所の LIGO とともに、イタリアの VIRGO (右図)でも検出されました。遠いイタリアでの検出のタイムラグによって、重力波発生源の特定が著しく詳細になりました。「ホームページ」の 特集:「LIGO と Virgo によるブラックホール融合からの重力波の検出」 から。

コメント

9月29日:皆既日食の層

2017年09月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

惑星地球の太陽方向150万キロメートルの視点から、NASAの太陽太陽圏天文台(SOHO)は、太陽の外の大気またはコロナを常に監視できる。しかし、圧倒的に明るい太陽表面を月が短時間妨げる皆既日食の間だけは、地球ベースの観測者達は、また美しいコロナの流れと構造を見ることができる。この合成イメージの外側の層において、先月の食の間の太陽のコロナのSOHOの連続的な視界がオレンジ色で示されている。中央の、ドーナツ形の領域は、オレゴン州セイラムのウィリアムズ・カレッジ食遠征によって記録されたコロナである。同時に、内部の視界は、金色で示された極紫外線光で太陽面をイメージできる、NASAの地球軌道を周っているソーラーダイナミクス天文台(SDO)からである。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月28日:ユタ州モアブ近くの太陽蒸発池

2017年09月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの宇宙飛行士がユタ州モアブ郊外の太陽蒸発池(Solar Evaporation Pond)のこの写真をとった。400エーカーを横断して散らされた23のカラフルな池がある。これらは地下に埋められた鉱石から塩化カリウム(potashまたは MOP と呼ばれる)を採掘するための大きなオペレーションの一部である。それぞれの池の色は、蒸発の異なる状態を示している。この光景に投げられている影は、ユタ砂漠の周囲の深さと様相を示している。川岸に沿ったより暗いエリアは、砂漠植物の緑が豊かである。この写真は、2017年6月26日に、1150 ミリメートルレンズを使って、ニコンD4デジタル・カメラでとられた。

<出典>: 「地球(Earth) 」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: イメージは一部です。解説の詳細は省略しています

コメント

9月27日:巨大なシェルを放出する星 G79.29+0.46

2017年09月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

こんなに不安定な星は全く珍しい。ダストの雲の中に捕えられ、中央右上に見られのは現在我々の銀河で知られている100未満の明るく青い変光星(LBVs)の一つ、巨大な G79.29+0.46 である。 LBVs はガスのシェルを放出し100年間には木星の質量さえ失うかもしれない。自身は明るく青い星がダストで覆われており、可視光線では見られない。この死にかけた星は緑に見え赤いシェルによって囲まれているが、このマップの赤外線の写真は、NASAのスピッツア宇宙天文台とNASAの広域赤外線探査衛星(WISE)からのイメージを結合している。 G79.29+0.46 は、我々の銀河の星形成はくちょう座X領域にある。何故 G79.29+0.46 が不安定で、どの位 LBV フェーズのままでいるか、それが何時超新星で爆発するかは分かっていない。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月26日:木星を飛ぶ

2017年09月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

木星のこの驚くべきなイメージは、NASAのジュノ宇宙船がガスの巨人惑星の8回目のフライバイを行なった西海岸夏時間2017年9月1日午後2時58分(日本時間2017年9月2日午前6時58分)に捕えられた。その時、宇宙船は緯度約 -17.4 度の、惑星の雲のトップから 7,576 キロメートルにあった。市民科学者 Gerald Eichstadt が JunoCam 画像装置からのデータを使ってこのイメージを処理した。興味の点は「クジラの尾」と「ダンのスポット(Dan's Spot)」である。 JunoCam の未処理のイメージ は、大衆が読んでイメージを処理することができる。

<出典>: 「ジュノ(Juno)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月25日:夏の終わりの北極海の氷の広がり、記録上8番目に低くなる

2017年09月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

北極海の氷は、9月13日に、年間で最も低い広さに達したように思われる。NASAと、NASAがサポートする米国雪と氷データセンタ(NSIDC)は報告した。センタとNASAによる衛星データの分析は、今年の北極海の氷の最低の広さが、1978年に始まった連続する長期の衛星記録で8番目に低い、464万平方キロメートルであることを示した。北極海の氷(北極海と近隣の海の多くを覆っている凍った海水の層)は、多くの場合惑星の空気の状況として参照される。つまり、その白い表面は太陽エネルギーを宇宙へ跳ね返し地球を冷やす。海氷の覆いは季節で変わり、秋と冬に成長し、春と夏に縮む。 一般的には9月に起きる夏の最小の広さは、温暖化によって全体として1970年代後期から急速に減少している。今年、北極の温度は、そのような高緯度のために比較的穏やかで、ある領域では平均より冷たくさえあった。しかし、2017年の最低の海氷の広がりは、1981~2010年の平均最小限の広さ以下の158万平方キロメートルである。

<出典>: 「氷(Ice)」

<動画>: 動画はイメージをクリックして Youtube NASA から。

コメント

9月24日:ハリケーン・マリア

2017年09月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションのヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士パオロ・ネスポリ(伊)は、2017年9月21日にハリケーン・マリアのこのイメージをとった。パオロはこのイメージをソーシャルメディア・チャンネルに投稿し、「今朝のハリケーン・マリア。ここからは地平線の全てが抑えられている。安全を祈る」と書いた。宇宙ステーションへのパオロの3回目かつ最後のミッションは、イタリア語で「生命」を意味する Vita と名付けられている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: カリブ海では、このところ四つの大きなハリケーンが立て続けに発生しています。米国立ハリケーンセンター(NHC)によれば、22日午前9時現在、マリアの中心気圧は 955 ヘクトパスカル、勢力はカテゴリー3に引き上げられました。

コメント

9月23日:巨大な氷山が動く(動画)

2017年09月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2017年7月12日、南極半島の外形を永遠に変える記録上最大の氷山の一つとなるルクセンブルクの大きさの2倍以上の氷の塊が、ラーセンC氷棚から剥ぎ取られるのがコペルニクス・センチネル1ミッションによって目撃された。続く二か月間のセンチネル1からの組織的な観測では A68 氷山は近くに残った。それらは何年間も一カ所に残っていたので、この氷山に何が起こったかは明らかでない。しかしながら、このミッションは、今、 A68 が動き、海に漂流していることを明らかにした。9月16日のイメージは、この氷山が氷棚から約18キロメートルのギャップを持つことを明らかにしている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<動画>: アニメーションです。イメージをクリック。なお、動画は大容量(10.93 MB)なので表示には少し時間が掛かります。

コメント

9月22日:ホームからの長い道のり

2017年09月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

これまでに宇宙船でとられたその種類の初めての三日月形の地球と月のこの写真は、1977年9月18日に地球から1166万キロメートルにあったNASAのボイジャー1号によって記録された。ボイジャーによって見られた月は、地球の向こうの上にある。東アジア、西太平洋、北極の一部が見える。この写真がとられたとき、ボイジャー1号は、北緯25度の惑星の夜側のエベレストの直接上にあった。この写真はカラー・フィルタを通してとられた三つのイメージから作られ、その後ジェット推進研究所の画像処理研究室で処理された。一般的に地球は月より明るいので、月は、地球と比較して、コンピューターによる画質向上によって、人工的に3倍明るくされている。従って、二つの天体は、はっきりとプリントに示されている。ボイジャー2号は1977年8月20日に打上げられ、1977年9月5日にボイジャー1号が続いた。途上で、1979年に木星、1980年と1981年に土星と遭遇した。

<出典>: 「ボイジャー(Voyager)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 記事にあるように原版(イメージをクリック)では既に地球に対する月の明度が相対的に拡張されていますが、右のイメージは、月が確認できるように、全体の明度を更に強く拡張しています。

コメント

9月21日:ハーシェルの遺産を祝う

2017年09月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

星間バブルと束の複雑さを示すこの繊細なイメージは、 W3/W4/W5 の複合領域の分子雲と星形成領域の大きな混乱を明らかにしている。それは、2009~2013年に、ミリメートル未満の遠赤外波長で空を観測した先駆的なミッション、ヨーロッパ宇宙機関のハーシェル宇宙天文台によってとられた。9月は、ハーシェルにとって、しばしば記念に残る瞬間の月の里程標であった。衛星がまだ地球上にあったときに、まとめられた望遠鏡がその初めてののテストを通過したのは2005年9月にであった。 ----- 中略 ----- ミッションが退役に近づいた8年後に、ヨーロッパ宇宙機関は、ハーシェルが残した蓄積と遺産の素晴らしい科学を祝っている。ハーシェルが大きく貢献をしたエリアの一つには、星達の形成につながるプロセスに関連する、このイメージに描かれた複雑な W3/W4/W5 のような多数の星の託児所がある。ハーシェルの先例のない観察について我々の銀河系の星の揺りかごを見て、星達とそれらの惑星システムがどのように命を得たかの我々の理解得る巨大な進歩を読もう 。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月20日:土星リングの力学(II. プロペラ構造:動画)

2017年09月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

土星探査衛星カッシーニは土星の多くの不思議な姿をとらえてきました。その一つにリングの「プロペラ構造」があります。土星のリングは、数センチメートルから数メートルの大きさの無数の氷で形成されています。その中に埋もれた直径約数100メートル程度の小さな衛星の重力がこのプロペラ構造のもとになっているされています。この映像はプロペラ構造ができる様を可視化したものです。プロペラ構造の他にも、土星リングの氷が描き出す特徴的な構造が見えます。前半では無数の氷が水面のさざ波のような模様を描くのを見ることができ「ウェイク構造」と呼ばれ、氷が自らの重力で集まろうとする効果と、土星の周囲を回る速度が位置によって異なるために粒の塊が引き伸ばされる効果によって生まれる構造です。映像の後半では、プロペラ構造の近くで、リングに埋もれた小さな衛星の重力によって、周囲の氷が衛星に引き寄せられ、その表面に降り積もります。降り積もらない氷も衛星の重力によって動きが乱されます。その影響で衛星の前後に伸びる穴ができると考えられています。観測されているプロペラ構造の典型的な大きさは数100メートルから数キロメートルです。

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 解説は簡略化しています。詳しい解説は出典元からご覧ください。

コメント

9月19日:ボイジャー1号からのエウロパと木星

2017年09月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

中央右下に、352年前に恐らくジョヴァンニ・カッシーニが注目した、木星の巨大な嵐のシステム大赤斑がある。この大きな斑がなぜ赤いかは未だに分かっていない。左下に木星の最大の月の一つエウロパがある。1979年のボイジャーからのイメージは、そのエウロパが地下に海を持ち、地球外生命を探す良い場所であるという現代の仮説を強めている。しかし、右上の暗い場所は何だろう? これは木星のもう一つの大きな月イオの影である。 ボイジャー1号は、イオが火山が多く、インパクトクレータが見られないことを発見した。1979年の木星のボイジャー1号のフライバイからの16のフレームが最近再加工され、特集のイメージをつくるために結合された。40年前の9月5日、ボイジャー1号は地球から打上げられ、それまでになかった太陽系最大の探査の一つを開始した。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

コメント

9月18日:ニューホライズンズからのカロンの上空通過(動画)

2017年09月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ニューホライズンズ宇宙船は、2015年7月に、カメラを開きながら冥王星とカロンを通り過ぎた。記録されたこのイメージは、カロンの表面の多くのデジタル再現の場を提供し、このデータからつくられたカロン上空のフライトの創造を可能にした。そのような空想的な、分の長さのコマ落しビデオが、垂直の高さと表面の地形の色をデジタル的に拡張してここに示されている。旅は、カロンの光景を異なるタイプに分ける、カロンが凍りついたときに形成されたのかもしれない広い亀裂に始まり、間もなく北に曲がり、一つの仮説が古代のインパクトからの異常な残骸であると言うモルドール(Mordor)と呼ばれるカラフルな窪地を飛ぶ。航海は、かつて見たことがないクレータ、山脈、亀裂に富んだ異常な光景が続く。
ロボット・ニューホライズンズ宇宙船は、今、カイパーベルト・オブジェクト 2014 MU 69 に目標が定められ、2019年1月1日にその上を疾走するだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: 動画はイメージをクリックして Youtube から。

コメント

9月17日:フレア AR2673/お知らせ

2017年09月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

我々の惑星からの視界の外、太陽の西の端の巨大な活動領域を回る AR2673 が、9月10日に大きなコロナ質量放出に続く殊の外激しい太陽面爆発を放った。このフレアそのものが、ソーラーダイナミクス天文台(SDO)からの、極紫外線イメージに見られる。この激しいフレアは、今月、 AR2673 からの四回目のXクラスのフレアであった。この活動領域の最も最近の関連するコロナ質量放出は2日後に地球の磁気圏と衝突した。今、この強い AR2673 は別れ、この強力な太陽黒点グループは続く2週間太陽の向こう側にあるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 
1、 原因は不明ですが、最近太陽面での爆発(フレア)が際立っています。Xクラスは太陽面での最も激しい爆発です。
2、 カッシーニの土星突入直前のいくつかのイメージが発表されています。「ホームページ」の「土星探査写真集」から。

<お知らせ>: 
今日9月17日夕刻国際宇宙ステーションからドラゴン貨物船が切り離されます。中継放送時刻等は 「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

コメント

9月16日:NASAのテラ衛星、台風タリムの大きな目を見る/お知らせ

2017年09月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのテラ衛星は台風タリム(台風18号)の上を通過して、大きな開いた目を持つ強力な嵐を見た。国際時間9月14日 0215 (日本時間9月14日午前11時15分)に、NASAのテラ衛星の MODIS の中間解像度画像分光放射計装置は、台風タリムの可視光線イメージを提供した。このイメージは、東シナ海を動く、強力な雷雨によって囲まれた、大きな開いた目を明らかにしている。このときタリムの雲の南の広がりは台湾の北にあった。合同台風警告センター(JTWC)は、国際時間9月14日 0900 (日本時間9月14日午後6時)に、台風タリムの最大の風速が時速222キロメートル(秒速61メートル)と報じた。タリムはシンプソンスケールでカテゴリー3の台風である。

<出典>: 「ハリケーン」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: イメージをクリックして大判をご覧ください。右下のイメージは予想されている進路です。

 

 

<お知らせ>: 土星探査宇宙船カッシーニは、昨夕9月15日、土星の大気に突入してそのミッションを終了しました。最終的なカッシーニからの通信の切断は、オーストラリア、キャンベラのNASAの深宇宙アンテナで確認されました。「ホームページ」の 「アストロトピックス(速報・追記)」 参照)。

コメント