肩の凝らないスローライフ

ようこそtenchanワールドへ。「一日一笑」をモットーに・・・日常生活の小さなことを笑いに変えるtenchanの雑記帳

銀行員時代 月末は大変

2011-03-01 12:59:35 | 銀行員時代
月末、会社事務の関係で銀行に行った。

お昼ちょっと前。
店内は座る場所がないほど混んでいる。

取った番号札は123番だった。

電光掲示板には100番の表示。

20番待ちかぁ・・・・・(汗)
これは待つのを覚悟しないと。


銀行員時代、毎月末日の支店は戦場だった。

店舗のドアが開けられると同時に
お客様がカウンターめがけてダッシュしてくる。

あっという間に窓口前は長蛇の列だ。

三時になると、一旦入口は閉められるのだが、
取引の終わっていないお客様が中にまだいらっしゃる、
ということも多々あった。


入り立ての頃、カウンターの後ろ側で
訳も分からずウロウロしていたことを思い出した。

先輩達は殺気立ち、
小走りで移動する。

加算機も札勘も出来ない新人は無用の長物。

「通帳出てきたら取ってテラー(カウンター担当者)に渡して!」
先輩にそう命じられ、
通帳を印刷する大きなプリンタの前に立ち、
次々と吐き出される通帳を
テラーさんに手渡しする。

「ありがと。」

通帳をもらったテラーさんは、
前を向いたまま受け取る。

ええっと~、これは誰の分かしら・・・・・
ぼーっと一瞬、そこに佇んでしまった。

と、後ろからいきなり通帳を引ったくられた。

テラーのKさんだ。

Kさんはニコリともしないで、そのまま席に戻り応対する。

おおーっ、怖っ!


配属が変わり、融資内部事務になってからは
直接お客様と接することはなかったが、
月末の忙しさは半端じゃなかった。

交代でお昼ご飯休憩に入るのだが、
月末の時は時間通りに休めない。
下っ端の私がようやくお昼にありつけるのは、
いつも二時過ぎだった。
しかも、ゆっくり味わって食べてなんかいられない。
時間を繰り上げてすぐに戻る。

三時に支店が閉められても、
融資の仕事はそこからが本番。

割引手形は机の上にドンと積まれている。
加算機で算を入れ「ゼロプルーフ」しなきゃならない。
ようやく終わった~!と思ったら、
外回りの行員が「ごめん、追加して!」
と、束を持ってくる。

方や、法人担当の行員が渋い顔をしている。

「○○商事の末締めの運用資金が不足してる。
追加で証書貸付!
もうすぐ部長決裁だから、
承認下りたら即オペレーションして。」

程なく融資決定。
信じられない金額を端末でオペレーション。
これはお金じゃない、お金じゃない、と
念仏のように唱えながらテンキーで「0」を押し続けたのだった。



月末に家に帰るのは、いつも遅かったなぁ~。
父親に駅まで迎えに来てもらったこともあったっけ。



そんなことに思いを馳せつつ、
辛抱強く自分の順番が回ってくるのを待っていた。

「お待たせしました。123番の番号札をお持ちの方。」

呼ばれたのは、札を取ってから1時間後だった。

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6 コメント

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こうして、 (Mrs.B)
2011-03-01 19:59:00
世の中のいろいろな状況を見ていて、過去の自分を思い出すということがたくさんあります。
きっと銀行で長時間待っても、tenchanさんはいらいら、かりかりしないんじゃないでしょうか?

ちょっと違いますが。
私は若い頃、飛行機に乗るときいつも「一番前の広いところがいいなぁ」なんて思っていました。
でも、二人の子連れになってから、あの席は、小さいお子さんを連れた人に使って欲しいと思うように。
だって、普通の席で膝に赤ちゃんってすごく大変だとわかったからです。
なので、今では喜んでそういう方に席を譲れますよ。

日本のツアー客が添乗員さんに「席が悪い」とか文句を言っているのを聞くと、とても残念な気持ちになるのです。
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日本は... (Chun)
2011-03-01 20:59:04
何時間待たされても、いつかは自分の順番が回ってくる、という確信がありますよね。
イギリスだと待たされた挙句に、「今日は終わり」って言われることもあるのが怖いです...
(それでも誰一人けんかをすることなく帰っていくイギリス人と、自分たちの手際がわるくて時間がかかったのに「これは法律で決まってます」と言い切るイギリス人に驚きです)
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迎えに (tatu_no_ko)
2011-03-02 08:23:41
読みながら、金融機関へ勤めていた妹を迎えに行っていたことを思い出しました。予定が分かっている日は晩酌抜きで待機していました。
OA・CP化された今は変わったでしょうか。
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Mrs.B様 (tenchan)
2011-03-02 14:10:14
そうなの。1時間待ってもちっとも苦にならなかったわ。

銀行時代のことを色々思い出してました。

働いている人たちを見て、
自分たちもああだったなぁ、と
懐かしく思いました。

でもね、再就職を決める時に
銀行だけは止めようと思ったの。
やはり自分には向いてないって。

飛行機に乗る時は
ちび姫が大人しくしてくれることだけを
願っていました。
ご機嫌が悪くなると抱っこして通路を歩いたり、大変でした。
降りる時に、周りの人に「すみません。」と、一言謝ったりしてね。
一人の女性が「全然気にしてませんよ。自分も経験ありますから。小さい子がいると大変ですね。」
と、言って下さり、ホットした記憶があります。
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Chun様 (tenchan)
2011-03-02 14:15:09
幸い、「今日はここで終わり。」っていう経験はイギリスではありません。

手際の悪さに対して責任を負わない姿勢は
日本では御法度ですよね。

そうそう、チェックインカウンターで
時間通りにチェックインしたのに、
ダブルブッキングで飛行機に乗れず、
おまけに「あなた達が来るのが遅かった。」と言われたことがあります。
あまりにひどい対応をされたので、
別の係員に事情を話したら、後日「お詫び料」みたいな物を送ってきましたよ。
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tatu_no_ko様 (tenchan)
2011-03-02 14:17:26
妹さんが金融機関でしたか。
昔も今も、
5,10のつく日、月末は本当に忙しいです。

オンライン化が進んで
仕事は楽になったのでしょうが、
締め日は相変わらず忙しいでしょうね。
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