初めての夏休みの宿題②

さて、夏休みの宿題に戻ります。


作文の他に、母がもう一つ力を入れたのが

アサガオの観察日記。


当時、我が家はアパート暮らしでしたので、
鉢をベランダに置きに支柱を立て、
荷造りテープを格子状に結び、ツルが伸びるようにしてありました。

母はまず、本葉の一つにタグのような物をつけて、他と分かるようにしました。
そして毎朝、その葉の下に白い紙を置いて鉛筆で縁取りし、
大きさがどのように変わっていくか、記録させました。

それから、赤色の紙テープを用意し、
ツルの長さをテープで測らせ、
それをノートに貼り、
ツルの長さがどんどん大きくなっていくのを
ビジュアル的に分かるようにしました。

花が咲けば、それを摘み取り、
懐紙に挟んで木槌で叩き、色を写し取らせました。

花が萎み、種が出来ると、
茶色の袋の中には
種がどれだけ入っていて
どんな様子なのか絵に描かせました。

やらされている本人は
どうしてこういうことをしているのか
さっぱり理解できないまま、
言われるままに作業しているのでした。

そして夏が終わる頃、
それはそれは立派な
「私のアサガオかんさつ日記」
が出来上がったのです。

そしてこれもまた、
学校の優秀作品に選ばれ、
しかも、
観察日記のお手本として、
学校に永久保存される事になったのです。

今でも私の母のアサガオの観察日記は
母校の倉庫に保管されているのでしょうか？？



作文と観察日記が表彰されはしたものの、
ちょっと手を出しすぎた、と反省した母。
逆に翌年から、宿題は全部私任せ。

８月３０日になって終わっていようが終わってなかろうが、関係なし。
ほったらかしになりました。

２年生以降、工作でも研究でも
私のものが優秀作品に選ばれる事はありませんでした。

ただ、文章を書くのは好きでしたので、
読書感想文だけは、何度か優秀賞をいただいた事がありますが・・・・・

夏になると思い出す、
宿題の甘酸っぱい思い出です。