浅尾弥子のノンジャンル道

 
 富山県小矢部市のシンボルキャラクター・メルギューくんの
 お姿をお借りして、日々更新。

「ファントム ~もうひとつのオペラ座の怪人~」(2019年11月20日・13:30)(後編)

2019-11-21 20:43:08 | 舞台・イベント
TBS赤坂ACTシアターは、
客席数1324席。
それに対し、
ロビーが、やや手狭になっています。

チケットをもぎってもらい、
入場すると~。

ややっ。

まるで、もう、パリ。

あちらこちらに、
さまざまな仕掛けが施されていました。

ボンジュール、ボンジュール。
エヘヘ、ボンジュール。

ミツコが、胴長短足なのは、
許しておくれ。



回り舞台、縦方向の装置などを
十二分に活用した、
立体的な空間でした。

登場人物の心情と舞台美術を、
見事に掛け合わせて、
観客に、カタルシスを引き起こします。

クリスティーヌの昇進を
明確に表した衣裳(トム・ロジャース)、
ヘアー(馮 啓孝)も秀逸。

随所で繰り広げられる、ダンスのシーンも、
鮮烈でした。
新海絵里子さんによる振付と、
出演者の身体能力が、
見事にマッチしていました。

もちのろん、
ミュージカルの中核をなす
歌、オーケストラも、
たいへんに、聴きごたえがありました。



ワ~ワ~、モ~モ~。

ワ~ワ~、モ~モ~。



ふうむ。

シカァシ。

「前編」で述べたような基礎知識(しかも、誤解がある)で
臨んだミツコであるからして、
物語が進行するにつれ、戸惑いが生じていました。

「ファントム」って、「亡霊」じゃなかったのか~~~。

「オペラ座の怪人」は、ロイド・ウェバーが作曲で、
「ファントム」は、モーリー・イェストンだったのか~。

そりゃあ、いつまでたっても、
「The Music of the Night」は歌唱されないわな。



話としては、とても悲しいものです。

ファントムことエリックの生涯を思うと、
泣けてきまっす。

人は誰しも独善的で、身勝手なふるまいをするけど、
歯止めになるのは、希望だったり、愛だったり、夢だったり。
それらを与えられずに育ったエリックは、
いったい何のために生まれてきたのか。

そんなことを考えずには
いられない作品でした。

ガストン・ルルーが書いた原作にも、
興味が湧いてきまっす。







明日もがんばるぞ!
コメント
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