朝の路面

2013-11-21 | 日記

    

今朝、雨が強く降った。そして我が画廊があった新産センター地区に来るとごらんの通り、路面には霰が積もっていた。ちょっと面白い texture だったので撮って見た。白い部分はパーキング用の白線。

 


PK22

2013-11-20 | 日記

雨の一日だった。ポール・ケアホルム ( 1929-1980 ) はデンマークのデザイナーである。特にPKシリーズの椅子のデザインで世界的に知られている。この椅子は、ケアホルムの代表作にして最もポピュラーなPK22である。今まで画廊に置いて、お客様に使っていただいていたのだが、画廊閉店のためにまた我が家に戻って来た。やっぱり自分の部屋で使うのが一番いいのかな、なんて思って見る。だけどそれは本当にそうなので、ここで読書をする。だから僕にとってはこの椅子は最高の “ reading chair ” である。

 


西の空に月

2013-11-19 | 日記

今朝の6時半頃、西の空に名残りの満月が浮かぶ。厚く白い雲が透明な桃色に染まっているのも、気持ちいい朝だった。今朝もそんなには寒くはなかったし、予報では雨だったから、外に出てみるとあまりに空が青くて、素直に嬉しかった。こういう情景の中にわが身がある、というのもこれは幸福のひとつである。刈谷田川に空が光って流れて行く。

すべては明瞭である。明瞭は明瞭である。不明瞭もまた明瞭にすぎない。すべては明瞭となる。象は動物の明瞭である。生物も天体も明瞭である。不完全の喜びもまた明瞭にすぎない。日曜もゴンドラも明瞭である。不明瞭をつくらんとする脳髄もまた明瞭である。イーディポスも少年も明瞭である。宝石も明瞭な雲である。 ( 西脇順三郎著 『 あんどろめだ 』 より抜粋 )

象が動物の明瞭であるなら、男も女も人間の 「 明瞭 」 である。そしてまたこの朝の空気も 「 明瞭 」 な宝石である。昨夜の満月も人影も 「 明瞭 」 だった。

 


夜のお香

2013-11-18 | 日記

     

音楽を聴きながら、お香を焚いてみる。雨に沈む夜の部屋に、お香の香りが満ちて寒い夜が少し豊かになったような気になる。もし時間というものが目に見えるなら、それはこの煙のことかも知れない。時間は煙である。そして音楽もまた煙であり、いい匂いのする時間である。 「 心くつろぐいこいのひととき、豊かな明日への望み、あなたのお部屋に優雅な香りを … 」 とは、お香のメーカーである京都・鳩居堂製造株式会社の言である。

 


今日もいい天気

2013-11-17 | 日記

夕方近く、長岡市内から二人の友人が見えたから、村の山奥までドライヴに誘った。本当は道院高原まで行きたかったのだが、もう刈谷田川ダムのところで車両は通行止めになっていた。皆で残念がって、しばらくは通行止めになっている道を歩きながら、枯葉に近いような紅葉の山々をお喋りしながら惜しむのだった。

この写真で見る山の向うには、先日の雪で薄いベールを被った守門岳が控えているのである。今日も小春日和のいい天気になって、これからこんな日があと何日あるかナ … 。そう思うと、この鏡のような静まり返ったダム湖と晴れ渡った青い空と、雲の陰の流れが一層愛おしいのである。山間の静寂は人生の果敢なさや切なさを思わせるのだった。ダムから下流を見る渓谷は、ここは昔、明媚な滝があったところ。青く水深も深い滝つぼの周りで、僕らがまだガキ大将だった頃は魚と一緒に泳いでいたのである。