シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

怪獣の命名の仕方と昔の子供のトレンド最前線

2005-11-30 21:32:51 | Weblog
よく遊びに行く「かたすみの映画小屋」さんはよく怪獣映画の記事をアップされている。その感想はすごく笑える。

つい最近は「ガメラ対ギャオス」

これは私はソノシートってのを持ってまして、ブックレットもついていたので、見ながら何度も聞いたものです。
ソノシートは溝が浅く、よく針飛びしたし、当時確かレコードプレーヤーって回転数が2種類あって、回転数を変えて遊んでいたりしたもんです。

ソノシートはアニメの主題歌が入っているものとかも持っていました。「冒険ガボテン島」「リボンの騎士」

ところで、これだけ怪獣映画をたくさん作る国って日本の他にあるんでしょうかね?そして、よく考えるな~と思うのが、怪獣さんたちの名前。

それらしいのを考えている。でもギャオスは「ギャ~」って鳴くからって、名付け親は小学生の登場人物ですよ、それでいいのか!!

キングギドラなんかは結構かっこいいやね!モスラもまあ、いいでしょう。

でもね、大巨獣ガッパはないでしょう!!

カッパのでかいやつみたいな顔しているのよね、それとペンギンの合体みたいな。

日活が「よっしゃ~~!」って張り切って作ったようだが、この名前じゃね。

当時、都会に住む私たち小学生の楽しみと言えば、数少ない駄菓子屋での買い物。
歩いて15分くらいのところに「お茶屋」という駄菓子屋があって、子供にとってはハロッズみたいな存在でした。67年、ガッパが封切りになったころ、すごくはやっていたもの、トレンドの最前線に「写真」ってのがあって、なんだろ、これ、映画やアニメのセル画みたいなやつが写真サイズになっているものの売り買いが教室の中ですごかったな~~

でも、買うときはほとんど指定ができず、「おばちゃん、10枚ください」とか言うとすでに袋に密閉された写真10枚分が渡される仕組みだった。

私が初めてお茶屋で写真を買ったとき、開けてみたらさ~「ガッパ」のスチール写真、子供のガッパが探検隊に見つかり立ちすくんでいるシーン。

え!!!!!!ガッパかよ~~~私は009が欲しかったんだぞ~~絶対誰かの009と交換しちゃる~~

まあ、そういうこともあってガッパはトラウマにも結びつく作品なのでした。



DVDが出るのね!「午後の曳航」

2005-11-29 22:35:49 | Weblog
76年ルイス・ジョン・カリーノ監督、三島由紀夫原作の「午後の曳航」

実は未見なのだが、当時「キネマ旬報」で脚本が全部掲載されており読んでいるので、何となく見たような気になっている。

あ、でもたぶん映画紹介か何かで一部見ているな。だってラストを覚えているもの。

え!!でもそんな映画紹介でラストを見せるわけないよね、ってことはテレビか何かで見ているのかな?

まあ、いいや。

これは純粋さに関する映画だね。純度高く生きることが残酷な悲劇を生むという作品だ。

港町に海の男、クリス・クリストファーソンがやってくる。彼は2等航海士。その町で未亡人の美しいサラ・マイルズとそのひとり息子に出会う。

たくましいクリスにサラは心惹かれる。そして少年は父がいないこともあって、クリスの男らしさに憧れる。

この少年グループってのが、ちょっと変わっていて、この前母親にタリウムを与えて「実験」した少女とかぶるところがある連中が出てくる。

中心になっているのは、なかなか頭の切れる少年で、みんなで揃って猫の解剖をして「命」がどこにあるかを探ろうとする。「命」は心臓か?脳みそか?

そして猫はたまたま猫をかぶっているだけで、ピクピクと動く心臓を見て、少年は「この美しい命を猫であることから解き放ってあげる」みたいなことを言う。

少年は母親、サラとクリスが恋におち、セックスしている様を隣の部屋から穴越しにのぞく。

このとき、どんな気持ちだったのかな~~

クリスはどんどんサラと深い仲になってしまい、ついに海の生活を捨て、彼女と陸で生きることを決意。

それを聞いた少年は・・「彼は俗になり下がった」

そして「彼を解き放ってあげないといけない」と決意する。

その後は・・

もうだいたい想像つくでしょ。

最後、美しい海を見渡される丘で、眠り薬が入ったお茶を飲まされ、うとうとと横になったクリスを少年たちが取り囲み・・カメラは少しずつ遠のいていく。

彼らは小さな点のようになっていく。

長いこと、ビデオ化されていなかった作品だけど、今年の12月にDVD発売の運びとなるようです。三島ファンの方は見てみたらいかがでしょ。
かなり危ないテーマなので、見る人が見ると、危険マーク・・ですね

何でロードショーで見たのか???「世界崩壊の序曲」

2005-11-28 21:33:51 | Weblog
80年ジェームズ・ゴールドストーン監督、アーウィン・アレン製作の「世界崩壊の序曲」

ポール・ニューマン、ジャクリーン・ビセット、ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン、エドワード・アルバート、ノリユキ・パット・モリタ(最近亡くなったばかり、合掌)

といったオールスター映画で、な~ぜ~か~ロードショーで鑑賞。し~か~し~、てんで面白くなった!金返してくれ!時間を返せ!って感じでむかっ腹が立ったのだけ記憶しています。

一応ストーリーとしては、ある島の火山がボンボン噴火、そこからみんなが逃げるっていう筋で、いったい、この大げさな題名とはどこがどうつながるんすか~~??って感じ。

人間よくあることだが、買い物に行ったりすると、いろいろな物に目移りして、迷ったあげく結局あんまり欲しくなかった物を買っちゃたりするでしょ。

たぶんあの現象だわね。

映画雑誌で情報収集して、さあ、何見ようかな~ってな時、考えすぎて・・

結局そんなに興味のない映画選んだりして・・同じ現象が「アイランド」(今年封切らられた新作ではなくマイケル・ケイン主演の20年以上前の作品です)を選んだときに起きています。

何であの映画見たのかな、しかもロードショーで・・他にあっただろうにね~

今はとにかく一番見たいものしか見なくなって、結果アタリハズレはもちろんあるけど、見に行った理由は「見たかったからだい!何が悪い!」と堂々と胸を張って言える(誰に?)

でも、なんでまた、見たんすか?って自分で自分に疑問はね~~

情けない思い出です。


ビートルズの3本立て映画祭り!

2005-11-27 22:54:25 | Weblog
「ビートルズがやってくる!ヤーヤーヤー」「ヘルプ 4人はアイドル」「レット・イット・ビー」

昔、この3本立ては定期的にロードショー館にかけられ、お客さんを集めていました。私も何度か映画館に足を運びましたね。

高校生くらいのときに何度か見て、最後に3本立てを見たのは確かスバル座だったかな。

「ヤーヤーヤー」は荒削りでなかなかいい!でも何よりも驚きなのは、彼らの髪の毛があれで「長髪」だったってこと!あれが長髪?耳が隠れているだけでしょ?刈り上げじゃないとダメだったってことよね!

「ヘルプ」は今なら「おばかなムービー」ってことになるんでしょうか?でも結構好きです。軽いタッチで・・この感じ、ロマン・ポランスキーの「吸血鬼」と似てなくもないです、あくまでも私的な感覚ですが・・

「レット・イット・ビー」は、当時はあまりわかっていない状態で、とにかくリアルに近い彼らの姿を見れたのがうれしかったけど、だんだんと、映像の彼らの虚脱感、やる気のない感じ、とにかくあまりハッピーではない感じが伝わってくるようになると、あまり見る気はしなくなった。

やたら、ポールのアップが多く、他の3人は何となくしらけた感じが明白だ。

とは言え、やはりラストの屋上のパフォーマンスはクールだ。

そして、ジョンとヨーコがハグ、キスしてダンスするシーンも印象的。

もうビートルも残数2になってしまった。解散後、ウィングスでボーカルをやっていたリンダ・マッカートニー(実際歌えていたのか疑問)も亡くなり、時代の移り変わりを感じますね。








「猿の惑星」・・相方なら自殺ものです

2005-11-26 21:23:52 | Weblog
68年フランクリンJ・シャフナー監督作「猿の惑星」

シリーズものとなった「猿の惑星」の1作目だ。

これはリアルタイムで渋谷のパンテオンで見ました。齢9歳、鑑賞後、怖くなって不眠になりました。

宇宙飛行士チャールトン・へストンは地球から旅立ったが、事故である惑星に不時着。そこは猿類が支配、知能の低い人間が奴隷として牛耳られている星だった。

へストンも他の人間同様、捕らえられるが、ある科学者夫婦(あくまでも猿)に他とは違う知能の高い人間であることを認められる。

すったもんだあった後で、へストンは科学者猿夫婦の助けもあって、人間の女性を伴って馬で海岸線を逃亡していく。

そこで彼が見たもの、海岸の砂に埋っていた巨大なもの・・それは!!

この不気味なラストは強烈な印象!へストンが他の星と思っていたその場所が「地球」、未来の「地球」であった、その衝撃!

猿の惑星にもし行っちまったら・・うちの相方なら、間違いなく自殺していると思う。彼は猿が大嫌いなのだ。チンパンジーやゴリラはまだましだが、ニホンザルを特に嫌悪している。何がいやってニホンザルの「おしり」が許せんのだそうだ。
「おしり」が気持ち悪いんだって・・

私はチンパンジーの子供くらいなら、何とか・・よくテレビに出てくる天才チンプ「パン」君はかわいいですね。

「猿の惑星」シリーズは2作目以降どんどんお粗末になり、お猿顔もメイクではなくマスクをかぶるものになったらしい。

ティム・バートンのリメイク「プラネット・オブ・エイプ」は未見ですが、どうでしょうかね~

どなたか見た方、教えてね




感想を書くのが正直しんどい・・「ミリオンダラー・ベイビー」

2005-11-26 00:24:49 | Weblog
04年クリント・イーストウッド監督作「ミリオンダラー・ベイビー」

主演はヒラリー・スワンク、クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマン。

プロのボクサーになりたいヒラリー・スワンクは貧しい家庭の出で、ウエイトレスをしながらイーストウッドが経営するボクシング・ジムに通っている。本当はイーストウッドにコーチしてもらいたいのだが、彼は「女」お断りで、しばらく無視され続ける。

でもこのジムでイーストウッドの手助けをしているモーガン・フリーマンが熱心に練習をする彼女に目をかけ、結局イーストウッドも彼女のコーチを受けざるえなくなる。

厳しい練習に耐えた彼女、もう強い!強い!

破竹の勢いで試合に勝ち続ける!

稼ぎ頭になる彼女、それまで誰にも心を開くことがなかったイーストウッドは、彼女を娘のように思い始める。

いよいよチャンピオン戦に挑む彼女、対戦相手は汚いやり方で知られる超強いやつ。

この戦いが彼女の選手生命を、いや、彼女の人生そのものを大きく変えることになるとは・・

う~ん、見終わったばかりですが、何ともすごい迫力に「気持ちを表現する」ことが難しい。

涙、涙だったという方もいるようだが、私も相方も泣くよりも「全身硬直」に近くなり「ちかれた~~」って感じだ。

この映画のラストの展開は知らないで見た方がいいね。結構ストーリーが出回っているし、自分も当然知っていたので、ちょっと後悔したな。

いくつものテーマを持った重厚な作品だと思います。丁寧なカメラ、あまり音楽を使わずに、あえて乾いた感じで進行させているように思いましたね。

ガソリンスタンドで停めている車の中に座っているスワンクが、近くの車の中にいる犬と戯れているかわいい少女と目が合い、微笑みを交わす印象的なシーンがありましたが、このかわいい少女はモーガン・イーストウッド。そう、クリントの娘様でありました~


ラストが衝撃!「裸足のイサドラ」

2005-11-24 00:32:10 | Weblog
68年カレル・ライス監督作「裸足のイサドラ」

若きヴァネッサ・レッドグレーヴが主演、実在の前衛舞踏家であるイサドラ・ダンカンを演じている。

ジェーン・フォンダはヴァネッサはとても尊敬していて、娘にもヴァネッサと命名したほど。多くの女優にとって、ヴァネッサは尊敬の対象であるようだ。

イサドラ・ダンカンは、ぶっ飛んだ舞踏家だ。クラシック・バレエを嫌悪していた。あんな風に幼い子供の足をトウ・シューズにはめこみ、決った型、決ったスタイルで踊らせることを徹底的に軽蔑していた。

彼女は裸足で、薄い布1枚をまとい、ほとんど即興で踊った。

この映画はNHKの字幕映画劇場で見たきりだけど、イサドラ・ダンカンが好きだったこともあって印象に強く残っている。

ビデオ出ていないのね~~もう2度と見れないだろうな~~

こういう時代の先をいっちゃた人は、多くの場合、「すごい!」って神のように崇められるか、非難されるかのどちらかだ。

イサドラも当然両方を体験しましたね。未婚の母であることなど、生き方もぶっ飛んでいたからね。

でも、彼女も人の子だったのか、映画の中では確か晩年(と言っても若い)かなり酒びたりだったような・・

そして友人に誘われて乗ったオープンカーでのドライブで、自らの長いスカーフがタイヤに巻きつき、首を締め命を落としてしまう。

その絶命のシーンで終わったような記憶があるんだけど・・どうだったのかな~

ものすごく強烈なシーンでした。あまりにもあっけない死・・

実在のイサドラはヴァネッサ同様、ひっじょう~~に美しい人でした。教え子たちと写っている写真などは、本当に妖精のようでしたね。

あの田中眠(たぶん字が間違っていますね)ですら、今は普通の映画にも出ているのですから、イサドラも長生きしたら、また違った人生だったのかも・・ですね

ミア・ファローのエキセントリックぶりが怖い!「ローズマリーの赤ちゃん」

2005-11-22 21:08:32 | Weblog
68年ロマン・ポランスキー監督作「ローズマリーの赤ちゃん」

主演はミア・ファロー、ジョン・カサベテス。ふたりはNYのマンハッタンの古いアパートに引っ越してきた若夫婦。

これは、そうとは気づかないうちに悪魔との間の子供を身ごもった女性を描いている。ミア、ひとりだけが気づかないのだが、まわりは悪魔崇拝者。夫もそのひとりだった(そうだよね、確か)

彼女は日にちがたつうちに、自分の胎内にいる「赤ちゃん」が「何だか普通じゃない」ことに気づき始める。

彼女は本当に悪魔の子を宿したのか、それとも妊娠している女性の心理的な混乱、ヒステリー状態なのか・・

ポランスキーは現実なのか妄想なのか・・っていう世界を描くのが上手だと思う。以前記事にも書いたけどカトリーヌ・ドヌーヴ主演の「反撥」もそう。
若い彼女が少しづつ壊れていく様を描いているけど、部屋の壁から無数に出てくる腕がガシっと彼女をつかんだり・・これは何?これは悪夢?

でもしっかり「殺人」という現実の出来事もからめて描くので、さらにリアルと夢想の境界線がわからなくなる。

この「ローズマリーの赤ちゃん」は最後出産したローズマリーが赤ちゃんの顔を見たところで終わるんだけど、その顔がね・・

う~~ん、あまりはっきり覚えてないんだけど、何か「狼」か「毛むくじゃらの鬼」みたいな・・

映さないほうがよかったんじゃないかしらと思った覚えがある・・

でも、そんな奇妙な赤ん坊なのに、激しい動揺を見せた後すぐに、赤ん坊への愛情を見せたローズマリー・・母性というものは、そんなものなのだろうか・・

これは、何かわけのわからん続編も製作されているようですね。

幼稚園に行くようになったローズマリーの子供とか小学校入学したローズマリーの子供とか・・どっちにしても、何かこっけいだと思いますが・・


胸に自由のシンボルをもつ男!「パピヨン」

2005-11-21 22:46:50 | Weblog
73年フランクリンJ・シャフナー監督作「パピヨン」

実在の人物アンリ・シャリエールが無実の罪で投獄され、何度も何度も何度も脱獄を試みたあげく、8回目にして成功、最終的に自由を勝ち取っストーリーが原作になっていて、本人の自伝だ。

これは、なんと!今晩初めて見ましたよ!相方はこの作品が大好きで、何度も見ているそうなんだけど、私は初体験。

さっき長い150分を見終わり、圧倒されまくり!!

パピヨンは胸に蝶のタトゥーがあったことから、この呼び名になっているのだが、映じるのはスティーブ・マックィーン。同僚(?)というか囚人仲間のドガをダスティン・ホフマンが演じている。

当時マックィーンはアリ・マックグローとラブラブ。「パピヨン」のロケ地にも彼女同伴で仲むつまじい様を写真で見た記憶がある。

しっかし、この映画はロケも大変だったろうな~

独房のシーン、特にドガからの秘密の差し入れがばれて、誰が差し入れたか口を割らないパピヨンにさらに過酷な仕打ち「半年間光を遮断、半年間飯半分」が言い渡されるあたり・・生理的に来るものがある。パピヨンは自由になりたい一心で「何が何でも生きる!そのためには何でも食う」

結果独房の中をはっている虫君たちもパピヨンの胃袋に収まることになる。

もともと人間っていうのは食虫目なので、虫を食べることはアリなんだろうが、いや~これは・・

先日書いた手塚治虫原作の「きりひと讃歌」もそうだけど、人間なのに人間としての尊厳を奪われることの悲劇。「なんでだ~~!!」と叫びたくなる。

本作の中に、ハンセン病患者の島で交渉するパピヨンが描かれているシーンがあり、無残にも病気で顔が変形してしまった島のボスが差し出す葉巻をパピヨンが吸う場面がある。

もちろんパピヨンは脱出用のボートが欲しくて、葉巻を吸うわけだけど、この中に、人間としてハンセン病の彼らに接するパピヨンの姿があるような気がする。

いろんな意味で、とにかくすごい!「ショーシャンクの空に」もすごいけど、「パピヨン」もすごい!「大脱走」もすごいけど、「パピヨン」もすごい!

まだ見ていない方はぜひ見てね!え!映画のブログやってて見てないのは私くらいですか? これは失礼いたしました~~





猫はやっぱりエロチック・・「キャット・ピープル」

2005-11-20 23:03:31 | Weblog
81年ポール・シュレイダー監督作「キャット・ピープル」

主演はナスターシャ・キンスキー、マルコム・マクダウェル。

もしもあなたの彼女が初めてベッドを共にしたその数時間後、人間ではなくなっていたらどうします?それも、獰猛な肉食獣になっていたら・・

これはそんな映画。ナスターシャは猫族(キャット・ピープル)。兄、マルコムは妹との再会を喜ぶ。
喜ぶには理由がある。彼ら猫族には宿命があり、人間とセックスすると黒豹に変身してしまうから、そしてその姿から人間に戻るには相手を食さないといけないから・・
そして、猫族同士での交尾では、この現象は起こらないから・・以上が兄が妹と再会して喜んだ理由だ。

ナスターシャは自分の宿命を知らなかった。

彼女は普通のホモ・サピエンスに恋をして、結ばれてしまう。その直後、彼女に起こる変化・・

これは、なぜか結構大きな劇場で2本立てで見ました。「ポルター・ガイスト」と「キャット・ピープル」の2本立て。当時映画への関心が薄らいでいて、あまり見なくなっていたのだけど、気持ちが復活してしばらくぶりに劇場で鑑賞した作品だ。

何もね~復帰第一作目にこんなもの選ばなくてもね~って感じだが、見たときはあまりにも刺激が強く感じ、かなりびびりましたよ~

でもね、やっぱりセックスの後、変身するのならやっぱり猫科の動物でないと様になりませんね。象になっちゃうとか、馬になっちゃうとか、牛になっちゃうとかあまりそそりません。

ナスターシャはキレイで黒豹になるって言われても違和感がありません。
彼女がクインシー・ジョーンズと結ばれたと聞いたときの方が、よっぽどビックリしました。

ちなみに黒豹ってのは、とっても獰猛で調教しきれる動物ではないそうですね。この作品の撮影も大変だったんだろうな~





映画化してね!第二弾・・「きりひと讃歌」

2005-11-18 21:10:23 | Weblog
先日「サイボーグ009」の映画化を望む記事を書いたところ、翌日にそれが現実のものとなりそうだっていうニュースを知ったことに味をしめ、ぜひ映画化してほしいコミック第二弾、今日は手塚治虫原作の「きりひと讃歌」

(映画化になるのは石の森作品のいずれかで「009」とは決定していませんが、できればお願いしたいな~~!!)

「きりひと讃歌」は70年くらいに青年誌に連載されていたもので、私は高校生のとき、単行本化された段階で読みました。あまりの衝撃にその夜は神経が高ぶって眠ることができなかった!

まだ読んだことのない方、いらしたら、ぜひ読んでみてください。

小山内桐人は大學病院に勤務する将来を嘱望されている青年医師。彼が今取り組んでいるのはある奇病。「モンモウ病」という疾患で、今までに人類が体験したことのない病だ。

それは強烈な頭痛に始まり、少しずつその人間の姿形を変えてしまう。体毛が伸び、顔が変形し、手足は不自由になり、最終的には死に至る、その外見は「犬」か「狼」のようになって・・

桐人はこれは土地に根ざした病気、つまりある特定の地域の何かが発生原因になっていると考えているが、院長は伝染病説を押している。

この院長はものすごく野心的な人間で、「モンモウ病」の研究成果でもって一気に出世しようともくろんでいる。そんな彼にとっては若くまっすぐな気質の桐人は邪魔な存在だ。

ある日、モンモウ病が発生している地域(日本の過疎の村)に研究のために出張を命じられる桐人。心配する婚約者に「大丈夫、伝染病じゃないし。帰ったら結婚式だよ」と言い残し、彼は旅立つ。

しかし、これが世にも恐ろしい、桐人を地獄にたたきおとすどす黒い陰謀の始まりであることなど桐人は想像だにしていなかったのである・・

あ~これはね~本当にすごい話しで、大學病院の権力闘争、人間なのに人間以下の物体として扱われる苦しみをすさまじい迫力で描いている。

桐人はわなにはまり、モンモウ病にかかってしまうのだが、原因をつきとめた彼は病の進行を何とか食い止める。でも、すでに外見は完全に山犬状態だ。

それからの彼の人生の旅につぐ旅。そこで出会う女性たち。その様々な人間模様。

アレグリアのような曲芸を見せる女性と出会うあたりの話しなどは、本当に息がつまりそうになる。この女性の人間てんぷらっていう芸はマジにすごい!

中国の大金持ちが出てくるシーンがあって、彼は夜毎奇妙な芸をする人間を呼んでは興にふけっている。そういう場で余興として生まれたばかりの赤ん坊を大蛇に飲ませたりするんだよ~げろ~~彼はものすごい貧しい出で、すごい努力の結果、今日の地位を築いている。いわゆるフリークスを集めて、芸をさせて眺めるのは、昔の自分へのカタルシスなんだそうだ。

とてつもなく重量感のある作品なので、どのあたりまで映画の尺に入れられるかが難しいかも・・だけど、今なら特殊メイクもすごいので、犬になってしまっている顔を結構リアルに描けると思う。

つくづく手塚治虫はすごい作家だったと思います!

ぜひ読んでみてね~





クレージーなモーツァルト!「アマデウス」

2005-11-17 19:40:16 | Weblog
84年ミロス・フォアマン監督作「アマデウス」

天才モーツァルトの死の謎を中心に描かれた傑作の1本ですね!

モーツァルト役のトム・ハルス(現在は舞台中心で活躍)の奇怪な役作りがすごい!あの甲高い笑い声!素晴しい美しい音楽を生み出す天才、モーツァルトがあんなに猥雑な品のない人間だったなんて!観客とともに唖然とするのが、主演のひとり宮廷音楽家のサリエリ(サトエリみたいだね)だ。

こんな神々しい曲を書く男が、こんな、クレージーなやつだなんて!許せん!

しかもモーツァルトからすると、サリエリの音楽は教科書通り、全然面白くもおかしくもない!徹底的にこけにされるサリエリ。屈辱にまみれるサリエリ。

モーツァルトの妻、コンスタンティンのおっぱいが今だに印象的です。

昔の女の人ってカップのほとんどを露出、あんな風に寄せてあげて・・男性はさぞかし目のやり場に困ったんじゃないの?っていうか、目がくぎづけで他のところに動かせないっていうかさ・・

細かい展開は忘れてしまったが、サリエリってモーツァルトの死に関わっているんだよね、確か。

そして、最後は彼が精神に異常をきたし、病院へ!そこで、みんなに微笑みかけながら、頭に残る記憶、昔の栄光に酔っているような姿で終わったような記憶があります。

これは凡庸な秀才と非凡な天才というよくある展開を描いているけど、ミステリー部分もよく出来ていて、素晴しかったな~

「ベニスに死す」では主人公の音楽家、アシェンバッハが努力と修練によって創り上げてきた「美」に対する価値観を、ベニスで出会った世にも見事な美少年との出会いで破壊されます。少年の美は天然ものであり、一切の努力の基盤なしに成立しているからです。

彼のショックとサリエリの衝撃には少し共通点がありそう・・

努力では達することのできない「美」と「創造性」をやすやすと達成してしまう「天才」。「ベニスに死す」では天才への愛になりますが、アマデウスでは天才への憧れと憎しみ、嫉妬方向になりますな。

サリエリを演じたFマーレイ・エイブラハムは達者な演技でオスカー受賞。タイトルこそ「アマデウス」ですが、ある意味、サリエリを描いた映画ですね










映像はキレイでした・・・「人でなしの恋」

2005-11-16 22:12:58 | Weblog
95年松浦雅子監督作「人でなしの恋」

主演は羽田美智子、阿部寛。

原作は江戸川乱歩の短編なんだって。時代背景は昭和初期とか中期かな。風光明媚な美しい土地で1組の夫婦が祝言をあげる。

羽田美智子の花嫁姿が美しい。確か綿帽子をかぶり舟に乗って、お嫁入りする。

新郎は阿部寛。すごくお金持ちのおうちの息子らしい。

とても美しい男で羽田美智子は彼にとても恋しているのだが、阿部君の方は、何となくクールというか、得体が知れないところがある・・

彼らの新婚生活が始まるのだが、な~ぜ~か~阿部君は羽田さんに指一本触れようとしない。
何日たっても、まったく「いたさない」彼にあせりと不安を感じ始める彼女。

しかも毎夜布団を抜け出し、どこかに行ってしまう彼。
ますます怪しいったらありゃしない!

彼には他に愛人がいるの?私はどうなるの?

乱歩の原作らしく、暗く怪しいムードがなかなか。しかも、映像はめちゃくちゃキレイ。

いったい彼は夜中に抜け出し、どこに行っているのか?どうなってしまうのか?

オチはそれほど衝撃的とは言えないです。想定内って感じかな。でも乱歩が書いた時代にはかなり「オヘ~~~!!」だったのかもしれませんね。

阿部君が生身の女性に興味を持てない男を生々しく演じています。何か彼ってこんな人かも・・と思えるくらい。彼は今やなかなか力のある俳優さんに成長しましたね!




エルマー・バーンスタインのテーマ曲がかっこいい!「荒野の七人」

2005-11-15 22:39:54 | Weblog
60年ジョン・スタージェス監督作、「荒野の七人」

黒澤の映画が下敷きなのはご存知のとおりで、何かと比較されちまうが、私は好きですね~この西部劇。

これは純粋に娯楽映画!面白くて何が悪い!って映画です。

主演がユル・ブリンナー、スティーブ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ロバート・ヴォーン、ホルスト・ブッツホルツ、フラッド・デクスター。

いや~すごいな~顔ぶれを見るだけでもワクワクするよね。ブリンナーは声が超クール、マックィーンも大好きだし、他のみんなもキャラがたっていてね~

ブロンソンは「チャドズ・ランド」っていう映画でインディアンを演じたらしいが、上半身裸っていう役にされちまって相当不快だったらしい。インディアンは半裸じゃないから・・

スポンサーは彼の見事な肉体を見せたかったらしいけど・・気の毒だね。

でも、とにかくこの「荒野の七人」はいつ見ても楽しめる。子供の頃にリバイバルで劇場で見たけど、その後もテレビ放映で何度も見ている。でも年齢がいくつになっても楽しめるんですよね~

そして、タイトルにも書いたようにテーマ曲のかっこよさ!結構西部劇って名曲が多いかもね。「真昼の決闘」とかすごく有名な主題曲じゃなかったでしたっけ?テレビ映画でも西部劇系は主題曲が印象に残っている。

「ローハイド」「ララミー牧場」・・

今は七人のうち、存命なのは伊達男を演じたロバート・ヴォーンのみ。他の6人は天国に行ってしまいましたな。いつまでも名作だけど、この意味では時の流れを感じてしまいます。合掌







今日のおまけ・・

2005-11-15 00:34:41 | Weblog
今仕事しながらネットの世界をうろちょろ・・そしてBGMはビーチボーイズ・・
昔はずえ~ったい聞かなかったビーチボーイズだ。

でも今、このゆったり感はいいね~。単純にキレイだし!よく聞くと結構アヴァンギャルドなこと、実験的なこともやっているのよね。

「アメリカン・グラフィティ」でも彼らの曲はたくさんかかっている。

近いうちに「アメ・グラ」のことも書こうっと!