シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

旅といえば・・「2001年宇宙の旅」

2005-11-05 19:24:08 | Weblog
おとといの特集が旅の映画だったが、これを忘れておりました!まあ、旅自体を描いているわけではないが、やっぱりね~~

映画ファンの間では、永遠に論議の的になる作品ですな。

大学生のころに数回映画館で見たけれど、「う~~ん、ぶっとんでいる!すごい!」とは感じたものの、「意味」だの「解釈」になると????

あの鉄板、モノリスって何さ?最後の方の展開は何?

モノリスは「神」とかなんとか、いろいろな意見があるようです。

でも、アーサーCクラークの説明によると、そういった神聖なるものではなく、より高い次元の惑星の教育システムを表現しているんだそうだ。

最初、原作者は映画の冒頭に「一応説明を入れよう、さもないと誰も理解できない」と言い、キューブリックも「じゃ、そうするか」と言っていたらしいんだけど、いざ完成してみると、そういった説明シーンはすべて削除されていたんだそうだ。

原作者は「え!!!!これじゃ、誰も理解できまへんがな~~」と言ったが、キューブリックは頑として解説なしを押し通した。

でも、それでよかったと思う。みんなが好き勝手に想像することも、観客に与えられた権利というか自由だしね。

「新世紀エヴァンゲリオン」もあえて、「正解」や「解釈」を与えなかったように・・

私が印象に残っているのは、宇宙食。何かおいしそうなんだか、まずそうなんだか、分からなかったのが面白かった。

あと、宇宙船のコンピューター、HALの裏工作で船外活動をしていた宇宙飛行士の命綱がぶっちりと切れるところ。音もない世界でどこまでも落ちていく恐怖!怖いよ~~

すべてがアヴァンギャルドでありながら、すっと感覚的に入ってくる、何とも不思議な1本ですな。

今我が家には「バリーリンドン」のDVDが鑑賞されるのを待っている!