余震でもって中断、2度に分けてレンタル鑑賞の「ハート・ロッカー」
「アバター」をぐいんとおさえてオスカー主要部門を総なめにした作品だが、鑑賞後には「そうなっちゃいます~?」(納得の意味)になりました
だって、御伽噺 対 超現実だもんな、誇り高いアカデミー会員の方たちは、こちらを選択するでしょ
イラク・バグダットで爆弾処理班として任務を遂行するオトコたちの話
冒頭、この方が出てくるので「お」と思ったら
「え」という間に殉職
ガイ・ピアーズを簡単に逝かせるなんてただものではありません
とにかくだ!
灼熱の砂色の世界で、テロリストなのか、ただの見物人なのかもわからん人間にじっとりと見られながら、爆弾処理していくなんて・・地獄
カラダ中に爆弾を巻きつけられているオトコを、救出すべき一般市民ととらえるのか、はたまたアメリカ兵を巻き込む自爆テロリストととらえるのか・・タイムリミットの中で大量の汗が吹き出る・・まさに地獄
きっとね、この作品、去年までなら、自分たちの部屋でビール飲みながら、「大変だね~」なんて言いながら、高みの見物・・って感じで鑑賞できたと思う
でも、311以降、いつ地面の底からの突き上げがくるかわからん諸刃の刃の上にいるようなもの
関東地方に住む自分たちも「明日はない・・かも」で生きているのです(決して厭世的な意味じゃないよ)
本作では、危険度マックスの任務をこなすことに快感を感じている主人公が、任務明けに自宅に帰り、家族と平和なひとときを過ごすも「何かダメぽ」と感じ、再び戦場に戻るところで終わっています
「そうなっちゃいます~?」
途中、ちびっと物語に「???」な部分もあったけど、なかなか・・な映画でした
でも、もう一回はたぶん見ないだろな、苦しすぎて、疲れすぎて